登録日:2022/05/05 Thu 16:59:23
更新日:2024/06/18 Tue 13:45:29NEW!
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『マリオカート8』(Mario Kart 8)とは、2014年5月29日に任天堂から発売されたWii U用ゲーム作品。
『マリオカート』シリーズの第8作にあたる。ゲーム開発は任天堂とバンダイナムコスタジオの共同。
なお、本項目ではその完全版である2017年4月28日発売のNintendo Switch用ゲーム『マリオカート8 デラックス』(Mario Kart 8 Deluxe)についても併せて解説する。
また、ここではWii U版を『無印版』、Nintendo Switch版を『デラックス』と表記する。
●目次
本作の特徴
- 反重力
本作を象徴するといっても過言ではない要素。
前作『マリオカート7』では陸だけでなく空中や水中も走行できたが、今作では特定のエリアに入るとタイヤが横向きになり壁や天井を走っていくという演出がある。
走行中にカメラの向きが変わるわけではないのでプレイ中は感じにくいが、リプレイを見てみるとその重力を無視した走りに驚かされること間違いなし。
道中の回転するオブジェクトや他のプレイヤーに当たると回転して加速する「スピンターボ」という効果があるので積極的に当たりに行きたいところ。
ちなみにこの要素は本作のタイトルロゴにも反映されており、「8」の部分が裏表が存在しないことで有名なメビウスの輪をイメージしたものとなっている。まんま『F-ZERO GX』じゃねーかというツッコミは密に
- 新コースと過去作コース
前作と同様にそれぞれ16コースずつ用意されており全部で32コースとなるが、DLCで16コース追加され、『マリオカートアドバンス』の40コース越えとなる全48コースとなった。
- アイテム出現に関する仕様
アイテムの抽選率がこれまで順位を参照していたが今作では1位との距離に変更され、わざと下位に下って強力なアイテムを確保するという戦法が難しくなった。
また、従来の作品と異なりアイテムを後ろに置いている状態でも使用した判定にならず、持っているアイテムを消費しない限り新しいものを獲得できないようになっている。
ただし急な仕様変更にプレイヤーが対応しづらかったためか、『デラックス』では使用判定はそのままに再び2個持ちができるようになった。
- 車種の復活と増加
従来のカートに加えて『マリオカートWii』以来のバイクが復活したほか、新規車種として滑りにくく比較的オフロードに強いバギーが登場。
バイクには『Wii』と同様にドリフトとハングオンの2種類のタイプがあるが、そちらで猛威を奮ったウィリーはオミットされている。
- ジュゲム
ステージ外に落ちた際には素早く回収してくれるようになったため、アイテムを落とさなくなった。
ただし、着地と同時にアクセルで加速するジュゲムダッシュはできなくなった。
- 200cc
無料アップデートによって追加された更なる排気量。
一言で表すと「常にダッシュキノコを使っている」と思わせるほどのスピードで、生半可な腕では制御できない。実際、CPUも制御できず壁に衝突したりステージ外に落ちる姿が見られるほど。
『デラックス』でのタイムアタックは150ccと200ccの2部門になった。スピード狂は挑戦してみよう。
- DLCの実装
追加キャラクターとコースの有料DLCが実装。第2弾まで発売され、各種800円だがセットで買えば1200円となり400円分お得。
新規コース・パーツ・キャラクターに加えて『ゼルダの伝説シリーズ』と『どうぶつの森シリーズ』とのコラボキャラクターや『エキサイトバイク』・『F-ZERO』とのコラボコースも追加され、さながら『スマブラカート』と呼ぶべき共演が実現した。
両方購入していれば特典としてヨッシーとヘイホーのカラーバリエーションが8色ずつ追加される。
他にも自動車メーカーの名門・メルセデスベンツとコラボしたマシンパーツも登場。こちらは無料DLCとなっている。
デラックスで追加された要素
- 新キャラクター・マシンパーツ
無印版の隠しキャラクターやDLCで追加されたキャラクターはすべて最初から使用できる。
これらに加えて『7』でリストラされたカロン、クッパJr.、キングテレサと新規キャラクターとして『Splatoon』シリーズよりボーイとガールの合計5人が新たに参戦。これにより登場キャラクターはシリーズ最多の42人となった。
加えて、アップデートにて『ブレスオブザワイルド』仕様のリンクを選択できるようになったほか、200㏄の全カップをクリアすればメタルマリオのカラーバリエーションとしてゴールドマリオが選べるようになる。
また、下記の「コース追加パス」でも第4弾以降、過去作にて登場したキャラクターを新たに追加していく事が公式に発表されており、コース追加パス第4弾では「キャサリン」、
第5弾では「ボスパックン」「ハナチャン」「カメック」、第6弾では「ファンキーコング」「ディディーコング」「ポリーン」「キノピーチ」に加えてMiiのスーツが新たに17着追加された。
選択画面の「?」枠の数から合計6体追加されるものと推測されていたが、最終的にはそれよりも2体多い8体の追加となった。
(「?」の数を越える2枠分は後述の通り、一部のキャラクターを男女選択式にする事で枠を稼いでいる。)
マシンパーツも新たに3種類のフレームが追加されており、一部パーツにも性能調整が施されている。また、英傑衣装のリンクの配信と同タイミングで新たに「マスターバイク零式」「古代のタイヤ」「パラセール」と、ブレワイモチーフの3パーツが追加された。
- バトルモード
無印版ではバトルコースが一部レースコースの流用で、バトルの種類もふうせんバトルのみだったが、『デラックス』ではバトルモードが一新。
リメイクコースを含めたバトル用コースが8コース用意され、バトルの種類も4種類増えたことに加えてバトル専用アイテムとしてハネがスーパーファミコンの『スーパーマリオカート』以来久しぶりに復活しており、かなり充実している。
- 操作面での追加要素
先述のアイテム2個持ちの一部復活に加えて新たに複数の操作が登場。
従来の作品にもあったミニターボ及びスーパーミニターボだが、『デラックス』ではスーパーミニターボからさらにドリフトを続けると火花が紫色になり、より長く加速できるウルトラミニターボが使える。
また、初心者にも配慮した「ハンドルアシスト」と「オートアクセル」も実装。前者はダートや崖外に入りそうになると自動で方向転換するようになり、後者はAボタンを押さずとも自動でアクセルが働くようになるという便利な機能。
特にハンドルアシストはかなり強いハンドル補正がかかるので、コースアウトしやすい200㏄のグランプリ制覇にとても重宝する。同時に使えば実質無操作でプレイできるぞ!
ただし、ハンドルアシストを使っていると、ウルトラミニターボやダートを通過するショートカット*1ができなくなることには注意。
- コース追加パス
『デラックス』発売から約5年となる2022年3月18日から配信されている、さらなるコース追加DLC。Online+追加パック期間中の特典でもある。
定期的に2カップ分(8コース)の過去作からのリメイクコース(一部例外あり)が配信され、2023年11月9日で全6弾・合計48コースが追加された。
加えて上述した通り第4弾からはコースだけでなくキャラクターも追加される。
既存の48コースと併せると、なんと96コースがプレイ可能。
- アイテム周りの仕様変更
コース追加パス第3弾に合わせてアイテムスイッチの機能が追加。
VSおよびバトルモードにおいてこれまでアイテムを特定の系統のみにするという設定はあったが、これによって出現するアイテムの種類を自由に設定できるようになった。
使い方によっては「キノコとキラーのみ」といったスピード重視なレースもあれば「トゲゾーのみ」などといった1位虐めの捗るレースも可能。普通に上位にいるとレアなアイテムのみをセットすれば、恐ろしくカオスなレースになること請け合い。
加えて、コース追加パス第6弾と同時に行われたアップデートでは停止や逆走を繰り返して何度も同じ場所のアイテムボックスからアイテムを取得していると強いアイテムが獲得できなくなった。
これに関してはわざと下位でキラーやサンダーなどの強力なアイテムを繰り返し、上位でそれらを使用する「打開戦法」やスターによる無敵状態でアクセルとバックを繰り返して何度も他のカートをクラッシュさせる迷惑行為への対策と思われる。
- ミュージック
コース追加パス第6弾と同時に追加。所謂サウンドテスト機能であり、バトルコースも含めた全104コースのBGMを自由に聴くことができる。
一部のコースに存在する水中エリアはもちろん、スカイガーデンの雷雲地帯やシンガポールスプラッシュの中華街地帯、どうぶつの森の各種季節といった専用エリアのBGMアレンジも網羅しており、ステージによってはシームレスに切り替えることも可能。
実はメニュー画面のマリオのイラストはかつてのクラブニンテンドー限定サウンドトラックのジャケットイラストと同一。奇しくも無印版のパッケージおよびタイトル画面とも同じ構図だったりする。
キャラクター
無印版の時点では30人で、ハナチャンとハニークイーンがいなくなり新たにベビィロゼッタ・ピンクゴールドピーチ・クッパ7人衆の9人が参戦し、『7』でリストラされたキノピコとワルイージが復活している。
これに加えてDLCでタヌキマリオ・ネコピーチ・ほねクッパ・リンク・むらびと(男女別)・しずえの7人が実装されて37人となっている。
『デラックス』ではさらにキングテレサ・カロン・クッパJr.・インクリング(ガール&ボーイ)の5人が参戦したことで42人、
さらに加えてDLCでキャサリン・ボスパックン・ハナチャン・カメック・ディディーコング・ファンキーコング・ポリーン・キノピーチの8人が加わって合計50人とシリーズ最多のキャラクター数となっている。
なお、ベビィロゼッタとピンクゴールドピーチは本作が初登場のキャラクターとなる。
ちなみに上級者ほど最高速度の速い重量級が好まれる傾向にあるのはマリオカート恒例だが、今回はその中でも比較的小柄で視界が見えやすいことから、特に無印版の頃はモートン、『デラックス』の初期5年間はワルイージが多くのプレイヤーに好まれていたようだ。
しかし、『デラックス』DLC第4弾が追加された時のアップデートで一部キャラやパーツの性能に微強化が入り、ワルイージだけでなく様々なキャラが使われるようになった。
以下、無印版DLCキャラクター(デラックスでは初期出現)は下線、
デラックス追加キャラクターは太字、
デラックスDLCキャラクターは太字下線で記述する。
軽量級
キノピオ
ノコノコ
ヘイホー(カラバリ9種)
ジュゲム
キノピコ
ベビィマリオ
ベビィルイージ
ベビィピーチ
ベビィデイジー
ベビィロゼッタ
カロン
クッパJr.
レミー
ラリー
ウェンディ
しずえ
中量級
マリオ
ルイージ
ピーチ
デイジー
タヌキマリオ
ネコピーチ
ヨッシー(カラバリ9種)
ルドウィッグ
イギー
ガール(カラバリ3種)
ボーイ(カラバリ3種)*2
むらびと(男の子)
むらびと(女の子)*3
キャサリン(カラバリ9種)
カメック
ディディーコング
キノピーチ
重量級
ロゼッタ
キングテレサ
メタルマリオ(ゴールドマリオ)*4
ピンクゴールドピーチ
ワリオ
ワルイージ
ドンキーコング
クッパ
ほねクッパ
ロイ
モートン
リンク(『スカイウォードソード』衣装・『ブレスオブザワイルド』英傑衣装)*5
ボスパックン
ハナチャン
ファンキーコング
ポリーン
体型により変動
Mii
パーツ
フレーム
カート
スタンダードカート
スケルトン
Gフォース
スティールダイバー
ネコクラシカル
ターボ・ワン
トライマッシュ
ビートデイモン
プリンセスコーチ
パタテンテン
クッパシップ
スニーカート
スーパースター
ゴールドカート
わくわくビートル
GLA
W25シルバーアロー
300SLロードスター
ブルーファルコン
Bダッシュ
Pウィング
クッパクラウン
バイク
スタンダードバイク
スーパーコメット
マッハGP
マキシマム
バーニングボール
モト・ドーザー
そらまめ
ジェットライダー
ヨッシーバイク
きせかえスクーター
マスターバイク
マスターバイク零式
バギー
スタンダードATV
ハナチャンバギー
くまライド
スプラバギー
タヌキバギー
バウザートライク
トルネード
タイヤ
ノーマルタイヤ
ワイルドタイヤ
ローラータイヤ
リングタイヤ
スリックタイヤ
メタルタイヤ
ボタンタイヤ
ブロックタイヤ
スポンジタイヤ
ボタンタイヤ
ウッドリング
クッションタイヤ
ノーマルブルー
ワイルドホット
スカイローラー
スパイシーリング
サイバースリック
クリームブロック
ゴールドタイヤ
GLAホイール
トライフォースタイヤ
リーフタイヤ
古代のタイヤ
グライダー
スーパーカイト
もくもくバルーン
ワリオカイト
ズングリカイト
ピーチパラソル
パラシュート
パラフォイル
フラワーカイト
クッパだこ
セイルプレーン
パラフォイルMKTV
ゴールドカイト
ハイラルカイト
かみひこうき
パラセール
コース
『デラックス』ではグランプリをクリアした場合、排気量が高いとそれより低い排気量のグランプリもクリアした扱いとなる*6。
キノコカップ
○マリオカートスタジアム
最初のコースではあるが、珍しく「○○サーキット」ではなく観客やマリオカートTVのカメラを背景に望む屋内のコース。
コース中盤の反重力ゾーンはヘアピンコーナーが連続しており最初のコースでありながら一筋縄ではいかない。
○ウォーターパーク
水上に作られた遊園地が舞台となるコース。
前作で走った陸・海・空の3つのエリアに加えて反重力による疑似シャトルループも存在し、『マリオカート』ならではの要素が凝縮されたコースとなっている。
ちなみにグライドボード直前の巻貝のコーヒーカップに近づくと「テレサのメリーゴーランド」の曲が流れるという小ネタがある。
○スイーツキャニオン
『シュガー・ラッシュ』を思わせるお菓子でできたコース。
ステージ後半はピンクと水色の分かれ道となっており、オレンジジュースの池を反重力で走っていくこととなる。
ただ、ゴール直前にはパックンフラワーが待ち構えているのでドーナツをくぐってショートカットする際は近づき過ぎて噛まれないように。
○ドッスンいせき
本作のクッパキャッスルにはドッスンが出現しないためかここで登場。
2周目以降は最初のトンネル地帯に岩の円盤が転がり始め、池の前の石板を倒してグライドボードが使えるようになる。
ただし、独走し続けていると2周目で通過できない場合もある。
フラワーカップ
○マリオサーキット
おなじみマリオサーキット。今作では8の字とメビウスの輪を合わせたような形状のコース。
その形状故に反重力の状態でいる機会が多いので混戦時は積極的にスピンターボを決めたいところ。
後に『大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU』にてステージの1つとして登場。
○キノピオハーバー
港町を舞台としたコースで、出店を経由して大通りを通っていく。
コース後半でコース上を走るケーブルカーに当たると転倒してしまうが、ジャンプ台を使って上に乗ればジャンプアクションを決めることができる。
○ねじれマンション
『ルイージマンション』を思わせるお化け屋敷のコース。
その名の通りねじれた形状をしており反重力ゾーン多め。分岐が多いので各々の得意な道を走りたい。
○ヘイホーこうざん
滝の流れる鉱山のコース。特定のエリアでは曲に合わせてヘイホーが歌いながら作業をしている。
ダッシュボードで滝を上ったと思ったら今度は反重力で滝を下るなど、本作の特色を活かした作りに感心するかもしれないが、
急なコーナーが連続しており慣れないうちは苦戦を免れないであろう。
余談だが、他のコースで見られる本コースの広告には「since 1987」と書いてあるが、
これはヘイホーの初登場作品である『夢工場ドキドキパニック』の発売年。
スターカップ
○サンシャインくうこう
空港の滑走路が舞台となるコースで、グライドボードと反重力エリアの近くで離陸する飛行機は迫力満点。
また、サンシャインというだけあってかステージ背景に描かれたシャインなど『スーパーマリオサンシャイン』の要素もある。
そこまでクセの無いコースであるためか、Wi-Fi対戦での人気は比較的高め。
ちなみに飛行機でジャンプアクションができるという小ネタがある。
○ドルフィンみさき
名前の通り多数のイルカのリフトンが泳いでいるコースで、ステージの大半が水中となる。
中盤の洞窟地帯は水流やウツボの背ビレを利用して連続でジャンプアクションを決めたい。
ゴール直前では反重力で大きなカーブを通りグライダーでスタート地点まで戻るが、そこでのサックスによるアレンジは必聴。
○エレクトロドリーム
煌びやかなディスコのステージ。背景やモニターではノコノコやヘイホーがノリノリで踊っている姿が見られる。センターにいるのはラリーかと思われる。
序盤から終盤までの長い分岐があるので上の順位のプレイヤーがどちらに入ったかなどで通る道を変えたりすると良い。
ゴール直前のコーナーにはパックンフラワーがいるので、キノコを持っていない場合はインを攻め過ぎて嚙まれないように。
○ワリオスノーマウンテン
雪山を駆け下りていくコース。
『7』の「ウーフーアイランド」のような3セクション制の1本道のコースではあるが、ゴール後に停止するという珍しいコースとなっている。
1セクション目は飛行機から飛び下りて雪と氷の道を進んでいくものとなっており、コースはまだシンプルな作りとなっている。
2セクション目は洞窟からダムの壁面に入り、森の中を進んでいく。攻者は倒木でジャンプアクションを決められるが、
視界が悪く狭い道のりになっており木にぶつかりやすいので不用意なジャンプアクションはかえって危険となることに注意。
3セクション目はスキージャンプやモーグルなどの競技コースを勢いよく下っていく。
急斜面ではあるが道は整備されていてそこまで複雑ではないため、ジャンプアクションを連続で決めていこう。
スペシャルカップ
○スカイガーデン
巨大なハテナブロックから伸びるツタと雲海が舞台のコース。
『マリオカートアドバンス』のコースとは同名だが別物。後に『デラックス』でアドバンスの方のスカイガーデンもリメイクされたので紛らわしいことになった。
コースの後半は雷雲の中をダッシュボードを踏みながら進んでいくが、欲張って落ちてくる雷に当たらないようにしたい。
BGMには『スーパーマリオギャラクシー』のウィンドガーデンのフレーズがあり、雷雲地帯ではエレキギターアレンジになったりと芸コマ。
○ホネホネさばく
ほねクッパを思わせる形状の骨が各所から露出した砂漠のコース。砂漠を進む船からはキノピオがコインを投げてくれる。
複雑なコーナーやダートの多さ・嫌らしい場所に配置されたほねパックンにより難易度はかなり高め。
ゴール直前には無印版でリストラされたカロンの姿が。
○クッパキャッスル
シリーズ恒例の準決勝、クッパ城のコース。
中盤には巨大なクッパ像がコースに向けてパンチするという大迫力のギミックがあり、タイミングが悪いと道を塞がれることがあるのでうまく見極めて直前の分岐を決めたいところ。
また、ゴール直前の大きなコーナーを転がる岩と2周目以降レーザーを放つスタート直後のクッパ像にも気を付けたい。
○レインボーロード
シリーズ恒例の決勝戦こと虹道。
今作は液晶のようなタイル・鉄製のガードレール・宇宙ステーションやゲッソー型スペースシャトルと過去作に比べてF-ZEROSFな雰囲気となっている。
スタート直後の8の字のコーナーや複雑にうねった分岐点などの反重力地帯を壁なしで走るという、例に漏れずかなりの高難易度。
ドリフトブレーキなどのテクニックも意識しながらコーナーをクリアすべし。
こうらカップ
○Wii モーモーカントリー
牧場が舞台ののどかなコース。
原作と同様に2周目以降は牛がコース内を横切るので確実に回避したい。
終盤のチョロプーが掘った土は原作と違い乗っても減速せずジャンプアクションを決めることができる。
○GBA マリオサーキット
DLC発売前では唯一の『アドバンス』のリメイクコース。
原作から変わった点としてヘアピンコーナーの部分が反重力となり、終盤の連続した緩いコーナーにはオイルがまかれている。
ちなみに反重力ゾーンを持ち上げているのは、任天堂が過去に販売していた玩具「ウルトラハンド」である。
○DS プクプクビーチ
眩しい背景やスティールパンのBGMの通り南国のビーチのコース。
原作から変わった点として浅瀬を走れるようになり、スタート直後の桟橋にグライドボードが追加されている。
原作の時点でジャンプ台の多いコースだったため、ジャンプアクションを多く決めたい。
○N64 キノピオハイウェイ
一般車の走る高速道路が舞台のコース。
コースの形状はシンプルだが一般車の数が多いので避けなければいけなかったり、アカこうらがかき消されたりと厄介。
原作との違いとしてサーフボードを乗せた車やグライドボードを乗せたトラックが走っているのに加えて一部の壁面が反重力となっている。
一般車は基本的に一方通行だが右側の車線が対向車線になるパターンも存在する。
バナナカップ
○GC カラカラさばく
前作で『64』の同名コースがリメイクされたのに続いて『ダブルダッシュ!!』の方もリメイク。
原作との違いとして道中の竜巻がなくなり、終盤の砂山地帯がオアシスに変更。オアシスの水流ではジャンプアクションを決められる。
○SFC ドーナツへいや3
DLC発売前では唯一のSFCのリメイクコース。
原作の違いとして道中の水辺に入れるようになり、終盤にぬかるんだ地面とチョロプーが追加。
1周が短いシンプルなコースながら水中を進むコース取りやチョロプーを利用したジャンプアクションなど戦力性は高め。
イケイケトラックでは原作にもあったホイッスルが加わる。
○N64 ピーチサーキット
ピーチ城の周囲に作られたコース。
原作との違いとして道中のダートにジャンプ台が追加され、中盤の川を飛び越すジャンプ台がグライドボードに変わったと同時に同エリアに気球が浮いている。
こちらもクセが少ないためかWi-Fi対戦での人気は高め。
後に『ツアー』でもリメイクされており、本作が原型となっている。
○3DS DKジャングル
『ドンキーコングリターンズ』を思わせるコース。
原作との違いとして遺跡のエリアが反重力になっているが、他のシステムが『7』に近いためかそれ以外の変更点はほとんどない。
このはカップ
○DS ワリオスタジアム
土と泥と火の輪のオフロードコース。
原作との違いとして火の輪地帯の後のコースが反重力と水中になっている。
アイテムボックスが配置される感覚が比較的短いので終盤の水中地帯は混戦になりやすいか。
○GC シャーベットランド
ヘイホーたちがスケートを楽しむ雪と氷のコース。
原作との違いとして水中を走れるようになり、道中のフリーザーは当たっても凍りはしないがスピンするようになった。
○3DS ミュージックパーク
どことなく『Wii Music』を思わせるコース。
終盤の跳ねる音符が最終ラップでテンポを変えなくなったこと以外は殆ど変更点はない。
○N64 ヨッシーバレー
非常に複雑に入り組んだ渓谷のコース。
原作との違いとして順位が表示されるようになり、コース上にいたハリマンネンがクリボーに変更。
コース上に段差やタル大砲が配置されたことで同じ場所を周り続けるようなことはなくなっている。
後にツアーでも登場しており、こちらをベースとしつつハーフパイプの追加など手が加えられている。
サンダーカップ
○DS チクタクロック
『スーパーマリオ64』に登場したステージを元にしたコース。
『64』の要素が強かった原作に比べて茶色を基調とした色合いに変更され、時計塔や時計工場をイメージした雰囲気に変化。
コース内容としては振り子や針に当たってもスピンしなくなり、後者はジャンプアクションに利用できるようになると原作よりもマイルドな作りとなっている。
○3DS パックンスライダー
パックンフラワーの住み着いた下水道が舞台のコース。
他の3DSコースの例に漏れず終盤の水中地帯が反重力になったこと以外の変更点は少ない。
○Wii グラグラかざん
火山地帯が舞台のコース。
原作との違いとしてコースの各所にグライドボードが設置され、ジャンプ台を使った勢いでそのまま溶岩に落下するといった事故の可能性は少なくなっている。
また、原作にあったバグのひとつである通称「グルグルかざん」はもちろん修正済。
○N64 レインボーロード
原作が非常に長いコースだったためか3セクション1周制のコースに変更され、反重力ゾーンが追加。
ガードレールが一部なくなっているためインコースを攻めすぎてそのまま落下……なんてことがないように。
ワンワンに関してはその場でバウンドするだけのため、原作より危険度は少ないか。
ビジュアル面ではかなり煌びやかに。舞台は宇宙空間からキノピオハーバーの上空となり、
キャラクターのネオンサインは花火になっている。空を走る汽車からはキノピオがコインを投げてくれる。
BGMもイントロが原作のメロディに加えて開幕〜2セクションまでが笛とトランペット、
3セクション目からはいきなりサビの部分をエレキギターが鳴り響く仕様で非常に評価が高い。
コース(『8』DLC)
最初は従来のシリーズと同様に全32コースだったが、DLCにより16コース追加されたことで『アドバンス』を越えるシリーズ最多の48コースとなっている。
たまごカップ
○GC ヨッシーサーキット
『DS』以来2度目のリメイクとなるヨッシー型のコース。
DS版メインなのか原作にあったコース下のショートカットは今作でも存在しない。
○エキサイトバイク
同名のゲームとのコラボコース。
原作のコース作成を再現してかコース内のダートとジャンプ台の位置はプレイするたびに配置が変わるようになっている。
タイムアタックや通信対戦では1種類で固定。
○ドラゴンロード
『スーパーマリオギャラクシー2』に登場したガブリュウがモデルの東洋風コース。道中の壁画にはジュゲムたちが描かれている。
コーナーと反重力ゾーンが連続しているため、ハンドリング性能を重視したカスタマイズで臨みたい。
○ミュートシティ
反重力で走る任天堂レースの元祖『F-ZERO』とのコラボコースその1。こことビッグブルーのみ、スタートジングルやリザルトのBGMが原作SFC版のアレンジになる。
コース上にコインが見当たらないが、赤紫色のタイル(『F-ZERO X』以降での回復ゾーン)を通過することで徐々に獲得できる。
原作のスピード感をイメージしてか、とにかくダッシュボードが大量に配置されており、2周目以降はスタートラインもこっそりダッシュボードになるという徹底ぶり。200ccともなれば本家と遜色ない疾走感に迫る。
ゼルダカップ本作にゼルダはいない。
○Wii ワリオこうざん
鉱山に作られたトロッコレールを走るコース。
原作でもコース上を走っていたトロッコも反重力仕様となり、ぶつかっても転倒しないどころかスピンターボで加速することができる。
そのため、避けずにどんどんぶつかっていきたい。ハーフパイプは最後まで追加されなかった。
○SFC レインボーロード
『7』以来2度目のリメイクとなる初代虹道。シリーズで唯一最終コースに位置していない。
背景が宇宙空間からマリオシリーズでよく見るカプセル状の山々の上空となっていること以外、大きな変更点はなし。
○ツルツルツイスター
氷の一本道と分岐する緑と黄色の舗装された道が連続して続くコース。
パッと見は複雑なコースだが、それに反してクセが少ないため、Wi-Fi対戦での人気は高め。
○ハイラルサーキット
『ゼルダの伝説』とのコラボコース。
コインがルピーに変わり、アイテムスロットの効果音も原作の宝箱のものになったり、パックンフラワーのポジションでデクババが生えていたりと芸コマ。
城内に3つあるクリスタルに全て触れるとあの効果音と共にダッシュボードとマスターソードが一定時間広間に出現。
当たればスピンターボができるので是非とも狙いたいところ。
どうぶつカップ
○GC ベビィパーク
『DS』以来2度目のリメイクとなる遊園地の超小型オーバルコース。そのため7周制となり、1周するたびにBGMのテンポが上がっていく。
狭い上に周回遅れも起きやすいため、とにかくアイテムが入り乱れる阿鼻叫喚のステージとなり、
上位だったのに下位の流れ弾を喰らって一気に転落……なんてことも日常茶飯事。また、今作では常に反重力である。
○GBA チーズランド
『アドバンス』にあったオフロードコースを大胆にリメイク。
元々平坦だった原作のコースに起伏やショートカット・グライドボードが追加され、さらに道中のチューさんがワンワンに変更。
ワンワンはコース上に大きく身を乗り出してくるので回避するのは難しい。
○ネイチャーロード
大樹に作られたヘイホーの村を走るコース。
コースのほとんどが反重力ゾーンとなっており、スタート地点で地面と平行に立つ観客のキノピオに度肝を抜かれた人もいるのでは。
比較的走りやすいことやステージ独自の雰囲気からWi-Fi対戦での人気は高め。
○どうぶつの森
『どうぶつの森』とのコラボコース。コインがベルに変わり、リザルト画面のBGMは喫茶ハトの巣で流れるものとなっている。
コース自体はシンプルだが、プレイするたびに季節が変わり、それに応じて障害物にリセットさんや雪だるまが配置される。
また、序盤の木が点在しているところに落ちているフルーツは取るとダッシュキノコと同様に加速する。
また、シリーズ初となる名称に漢字を含むコースでもある。
ベルカップ
○3DS ネオクッパシティ
雨の降りしきる近未来都市を走るコース。
コースの内容はゴール直前のコーナーが反重力ゾーンになっていること以外は他の3DS作品の例に漏れずほとんど変更なし。
BGMがキノピオハイウェイのアレンジなので一つの作品内で聴き比べが出来るように。
○GBA リボンロード
その名の通りリボンの道を走るコースのリメイク……だが、コースの構成も雰囲気もBGMも原作の面影を残していない。
最早同名で別物のコースと言っても過言ではないだろう。コースのコンセプトは子供部屋に。
コース上を歩くメカクッパやグライドボードの先の揺れるクッパクラウンなど障害物が多く難易度は高め。
○リンリンメトロ
地下鉄の路線を走るコース。地下繋がりでバックにはスーパーマリオブラザーズの地下BGMが流れている。
地下鉄というだけあってコース上には電車が走っている。
もちろんぶつかると転倒するので大きくかわしたいところだが、電車とダートのギリギリの隙間を通ってインを攻めるのも良いかもしれない。
○ビッグブルー
『F-ZERO』とのコラボコースその2。
ワリオスノーマウンテンと同様に3セクションの1本道かつゴール後に停止する形式であり、リザルトBGMと最終ラップのジングルは専用のものとなる。
ミュートシティと同様にコインは赤紫色タイルを通過で獲得できる。
ダッシュボードだけでなく水流やベルトコンベアも配置されており、ミュートシティ以上に加速する要素が盛りだくさん。
その疾走感からかWi-Fi対戦の人気コースの一つ。
コース(『デラックス』DLC)
『デラックス』では当初は『8』と変わらず48コースだったが、発売から5年目にして、
有料DLCで『デラックス』発売以降に配信された『ツアー』も含む歴代作品からのリメイクコースが『ツアー』からアセットを流用して配信されることが決定。
2022年3月18日から2023年11月9日にかけて更に48コース追加され、
最終的にコース数は追加前の2倍、無印版『8』発売時からは3倍となる、驚異の全96コースとなった。
ただしコースの初出作についてはかなり偏っており、
『ツアー』(+先行収録)からは21コース中20コース、『Wii』からは『ツアー』に登場した9コース中8コースとほとんどが出ているのに対し、
『スーパーマリオカート』は『8』未登場の13コース中2コースしか出ていない*7。
『ツアー』では都市コースをはじめ、一部のコースに『スーパーマリオカート』の各コースよろしく3~4種類のルートが用意されているが、
『デラックス』ではそれらのルートを周回毎に辿っていく仕様になっている。
なお、『ツアー』の非都市系オリジナルコースは本作初出コースと同等の扱いなのか、コース名にTourの文字が入っていない。
『アドバンス』のコースは『ツアー』でも一部を除いてBGMがアレンジされているが、本作ではいずれも『ツアー』とも異なる完全新規アレンジが使用されている。
グランプリで全てのカップをクリアすれば新しいエンディングを見ることができる。是非とも自分の目で確かめて欲しい。
パワフルカップ
○Tour パリプロムナード
初となる『ツアー』からの輸入である実在都市モチーフのコース。今回はフランス首都が元ネタ。
同時に初となる周回時にルートが変わるコースであり、2周目までは凱旋門の周囲を通ってエッフェル塔をくぐるコースだが、
最終ラップのみ凱旋門の円環路を右に抜けてそのまま逆走ルートとなる。
都市コースで2周目までのルートが共通なのはこのコースだけ。
○3DS キノピオサーキット
『7』最初のコースにして、『ツアー』でもチュートリアルとして最初に走ることになるコース。
やはりと言うべきか変更点はほとんどない……が、『ツアー』では独自のものだった風船のグラフィックが使いまわしに戻ってしまった。あと草の質感が簡素
○N64 チョコマウンテン
チョコレート色の山道のコース。洞窟内にバサバサが飛んできたり、出口にグライドボードが設置されている。
落石地帯直後の外側には柵がつけられたため、ここから落ちて途中からやり直しになる心配は無し。
○Wii ココナッツモール
ショッピングセンターが舞台のコース。『ツアー』よりも少し早く登場した。
エスカレーターの移動方向の点灯色を始め、コースのカラーリングが全体的に明るくなっている。
ゴール直前のオープンカーは動かなくなったため、ぶつかっても転倒の心配はなし。
…と思われていたが、第2弾のコース追加の際、このコースにサイレント修正が実施。
なんと通常レース中オープンカーがスピンターンを繰り返すようになった上に、ぶつかると転倒する仕様に戻ったため、リメイク前以上に危険地帯となった。
タイムアタックではオープンカーは動かない安全な壁のままなので、やりこみ派も安心である。
まねきネコカップ
○Tour トーキョースクランブル
我らが東京都の名所が詰め込まれた都市コース。
今回から最終だけと言わず毎ラップ毎に走るルートが変わる。
1周目は国会議事堂や東京ドームなどの建物を背景に円型のコースを走り、2周目は右に進んで浅草の雷門をくぐり、
最終ラップは高速道路を通ってグライダーでゴールという道順となる。
○DS キノコリッジウェイ
本作が初リメイクとなる、山沿いに作られた一般車が走る道路のコース。何故か『ツアー』への収録が1年後とかなり遅かった。
基本的に原作との大きな違いはないがトンネル直前のショートカットにグライドボードが、直後の谷には気流が追加された。気流はダッシュキノコを使えばショートカットが可能。
原作とは異なり対面交通は廃止され対向車は無くなった。
キノピオハイウェイと比べると一般車のバリエーションが減っており、セダン二種、タクシー、PTTトラック、GXAバス、ピックアップトラックしか出てこない。
○GBA スカイガーデン
ルートが簡略化された代わりに、起伏やショートカットが追加された旧スカイガーデン。
『ツアー』からタイルの色が再び変更された。グライドボードはゴール直前なのでここで攻撃を喰らって落ちると辛い。
○ニンニンドージョー
からくりやバナナに化けたヘイホーなど忍者の要素がてんこ盛りの城のコース。ニンテンドージョーではない。
起伏やルート分岐の激しいコース。段差の直後に急カーブというコンビネーションが多いため、迂闊なジャンプアクションはかえってタイムロスにつながることもある。
多くのアイテムボックスに何かしらのギミックが付随しており、普通に走って回収できるボックスがスタート直後のものとゴール直前のものしかない点には注意。
事前に仕掛けを把握しておかないとアイテム不足になりやすい。
ちなみに、背景にヒゲやニンニクといった意匠があることからワリオと関連がある城と思われるが、詳細は不明。
カブカップ
○Tour ニューヨークドリーム
『ツアー』における始まりの都市コースであり、夜の東アメリカ市街地を走るコース。
2周目は最初の分岐が変わって公園のコーナーを逆走することになり、
3周目は公園に入らずにまっすぐ突っ切った上で、劇場とビルの中のコーナーを通ってゴールする形となる。
都会の真ん中らしく似たような風景が続くためか初見では迷子になりやすい。
『ツアー』からの変更点としてコース内の大部分の路面が濡れており、滑りやすいウェットコース仕様となっている。
○SFC マリオサーキット3
『Wii』にも登場した元祖マリオサーキットの一つ。
背景にブロックや旗などが追加された以外は概ね原型を留めている。BGMでさえも。
シンプルそうな外見とは裏腹に複雑なコーナーが連続しており、特に中盤の鋭いヘアピンコーナーが難所。200ccでなくともドリフトブレーキを駆使しなければ曲がるのは至難の業。
○N64 カラカラさばく
汽車が走る砂漠のコース。GCの同名のコースと同じ作品で登場することとなった。
1周目は従来と同じルートだが、2周目ではなんと2つ目の踏切の上に巨大なジャンプ台が出現。
従来の作品では入ったらコースアウト判定となる汽車の線路とトンネルを走行し、トンネルの手前で最終ラップに入ることとなる。
これはツアーで登場した「カラカラさばく2」の要素を含んでいるためである。
ただし、汽車にぶつかると転倒するのですれ違いは非常に危険。特に『ツアー』からの人は注意が必要。
ちなみにこの特殊な仕様上周回遅れが発生し、二つ目の踏切手前で先行車と周回遅れが並ぶと先行車視点では周回遅れがジャンプ台を貫通し、
周回遅れ視点では先行車が見えないジャンプ台に乗るという現象が見られる。まぁ狙ってやらないと見られないが。残念ながらN64のリメイクはこれが最後になってしまった。
○DS ワルイージピンボール
巨大なピンボール台を舞台とするDSの人気コース。
スタート地点のグライダーで射出された後のコーナーのアウト側にあるダッシュボード地帯にアイテムボックスが追加されている。
また、先述したジュゲムの仕様変更により射出中に攻撃を喰らって落ちると、向こう岸へ釣り上げるためにかなり長い時間拘束されるので要注意。
逆に言えば入り口にバナナを仕掛けて相手プレイヤーを落とさせるという妨害が強力となったわけである。
追い抜き時とフリッパーの間に入った際の効果音を除いて、これまでのリメイクでもあったアイテムボックスのルーレット時やダッシュボード通過時の特殊な効果音は健在。
ただし終盤にあるフリップの下に入った時に流れる効果音はなぜかオミットされた*8。
余談だが、本編(『ツアー』を除く)でワルイージを使用してこのコースを走れるのは『DS』以来約17年ぶりとなる。また、このコースのみBGMが「DS ワリオスタジアム」からの流用である。
プロペラカップ
○Tour シドニーサンシャイン
遊園地やストーンヘンジ風のオブジェが置かれた公園など、オーストラリア最大の都市の各所を走るコース。
1周目でオペラハウスとハーバーブリッジを通過して一周、2周目以降は最初の分岐から左のS字コーナーが連続する公園を通過して先程のハーバーブリッジを逆走し、
最終ラップではさらにオペラハウスも逆走して正反対にゴールラインを踏むこととなる。
また、ハーバーブリッジ地帯でコース横を走る電車からは乗客がコインを投げてくれる。ツアーではキノコからボムへいまで投げていたので十分優しくなったものである。
他のツアー産コースに比べて距離が長いため、ルートを熟知するのは難しいか。あと水の描写が凄まじく簡素。シンガポールスプラッシュと比べてはいけない
○GBA スノーランド
氷雪地帯を進むコース。『アドバンス』での初出から21年の時を経て、初のリメイクを果たした。『ツアー』への収録は4か月後と遅め。
コースが雪原から凍った路面と池に変更、ペンギンがその場に留まらず滑って移動するようになる、、池に落ちても凍結しない、
縦に並んだ大量のコインの削除、アイテムボックスがコースに沿って動くなど、他のGBA産コースと同様に変更点が多い…というかもはや別のコースである。
また、BGMにイントロが追加されている。
○Wii キノコキャニオン
巨大なキノコが多数生えた渓谷のコース。
スタート直後のキノコによるショートカットの復活や洞窟地帯にあるグライダーを展開する青いキノコが中央に移動するなど『7』の要素を残しつつも原作準拠となっている。
ただでさえ難しい200ccだが、このコースでプレイすると勢い余ってキノコを飛び越しそのまま落下することが多くさらに難しくなる。
○アイスビルディング
大量のアイスクリームで構成されたコース。
過去作のリメイクのはずなのに本作が初登場なのだが、これは『ツアー』で実装予定のコースの先行収録だからである。後で『ツアー』で収録するなら実質ツアー発の歴代コースである。
予告映像でも目玉コースの1つとして紹介されており、完全新規のコースが収録されると聞いて驚いた人も多いだろう。
コース内容はエキサイトバイクと同様にジャンプ台が複数設置された長い楕円形のコースではあるが、ジャンプ台の数はそちらの比ではないほど多い。
ジャンプアクションやミニターボでコンボを稼いでいくゲーム性の『ツアー』ならではのコースと言えよう。
また、DLCコースでは初めて反重力地帯が存在。上側のコーナーの中央の階段に設置された手すりに当たればスピンターボが可能なのでインコースではなく中央を攻めていく手段もあり。
ゴロいわカップ
○Tour ロンドンアベニュー
背景にビッグベンを臨むイギリス都市が舞台のコース。
1周目は下半分を、2周目は上半分を、最終ラップは1・2周目で走った部分を半分ずつ走っていくこととなる。
道中ではチーズランドと同じくワンワンが杭に繋がれているが、最終ラップになると杭から外れて決まったルートを周回し始めるようになる。ワンワンが解き放たれたロンドンは安全なのでしょうかね?
全体的に複雑なコースを大回りすることになるため、ツアー産コースの中では比較的距離が長め。コインも全体的に疎らで少ない。
○GBA テレサレイク
10月に『ツアー』でリメイクされたばかりのテレサレイクが『デラックス』にも登場。
コース後半が水没・後半のインコースの橋がジャンプ台に変化・フェンスがぶつかっても落ちないといった『ツアー』での変更点に加え、『デラックス』では水没地帯が反重力になっている。
○3DS ロックロックマウンテン
高低差が激しい山と森のコース。
基本的にコースの全貌はオリジナルと変わらないが、ラストの落石地帯に反重力ゾーンとスピンターボポイントが配置されている。
○Wii メイプルツリーハウス
紅葉の綺麗なカエデの木々が広がるコース。
『7』での変更点を引き継ぎつつ、何気に『Wii』以来の本編でのハーフパイプが復活している。
道中のハナチャンに当たるとクラッシュするようになったため注意。
ムーンカップ
○Tour ベルリンシュトラーセ
一般車が走るドイツの市街地を舞台とするコース。
1周目はコース右下部分を走り、2周目ではコース右上を通って逆走、最終ラップではコースの左半分を走り逆走のままゴールする。
最終ラップでは何気にマリオカート本編初登場のバッタンがおり、倒れた後はジャンプアクションに使えるがタイミングが早いと勿論潰されるので注意。
一般車が走っていることに加えて複雑なコーナーや急な分岐が多く難易度は高い。
○DS ピーチガーデン
ピーチ城を思わせる建物前に広がる、花々が咲き誇る庭園コース。発表は『デラックス』の方が遥か先だが、実装されたのは『ツアー』の方が先だった*9。
オリジナルからの変更点として、中盤の迷路地帯にある植え込みが噴水やマリオファミリーのトピアリーに置き変わり、
円形の広場の中央にパックンフラワーが配置されまたピーチさんは物騒なのを植えてますな、チョロプーがモーモーカントリーと同じ仕様に変化。
2周目までは従来と同じルートだが、最終ラップでは古墳型の花壇地帯の左側にルートが変更、そこからコースを逆走していくこととなる。
その性質上、トップを独走していると下位のプレイヤーと真正面からぶつかることもある。
○メリーメリーマウンテン
煌びやかな電飾や数々のプレゼント箱の意匠を横目に雪上を走り抜ける華やかなコース。
変更点として終盤の下り坂が反重力ゾーンとなっており、このエリアでは「64 レインボーロード」よろしくそりを引く汽車からコインを投げてくれる。
余談だが、このコースは2022年9月13日の「Nintendo Direct」にて上記のピーチガーデンと共に先行発表され、
そちらではこのコースはゴロいわカップ収録の予定だったが、実装時には両方ともムーンカップでの収録となった。
○3DS レインボーロード
セクション制の長大な虹と月の道。月の部分が正式に反重力になった。
ビジュアル面が大幅にリメイクされ、オリジナルと比べて道が透き通った色となり、道中で通過する惑星の数々もリアルに変化。
全体的にマットな質感の多かった追加コースの中では一際煌びやかに感じられるだろう。
なお、序盤の惑星の周囲を回る部分では飛び降りてショートカットできそうだが、そこに乗れたとしてもジュゲムに戻されるため残念ながら不可能である。
フルーツカップ
○Tour アムステルダムブルーム
オランダ首都を駆け抜けるコース。
1周目は風車が並び建つ上半分を、2周目は運河の中を行く右半分を、
最終ラップは運河に加えてチューリップとパックンフラワーが咲き誇るキューケンホフ公園を通る下半分を走っていく。
都市系コースでは珍しく水中を進む場面が多い。
○GBA リバーサイドパーク
夕暮れのジャングルの川岸を走るコース。円形の洞窟を通って滝を突っ切り、スタート地点に戻る。
『ツアー』からの変更点として道中にフーフーパックンが配置。バナナやキノコをフーフーしており、攻撃すると吹いていたものを落とす。
○Wii DKスノーボードクロス
スキー場を舞台とするコース。
背景のマリオの像がドンキーコングの像になったことと道中のモーグルのコースにあるコブが大きくなったこと以外はほぼ原作と同じ。
もちろん各所に配置されたハーフパイプも健在である。
○ヨッシーアイランド
先行登場コースの一つ。『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』がモチーフで、コインのデザインやスタート・リザルトのBGMも原作のアレンジとなっている。
道中にはたけうまヘイホー・かるがーも・さかさパックンフラワーが、背景にはワンワンドスン・あほーどり・ウンババなどの同作オリジナルキャラクターが多数登場しており、
前者に至ってはぶつかったり近づいたりした際の効果音までもが原作準拠。
コース終盤のグライダーで飛び降りる場面ではハテナ雲が飛んでおり、ぶつかると空中に道が出現して大幅なショートカットが可能。
ブーメランカップ
○Tour バンコクラッシュ
夕暮れのタイの街を駆け抜けるコース。
1周目は川とマーケットを通る左半分を、2周目は駅のホームを飛び越える上半分を、最終ラップでは露店のテントをトランポリンにして進む右下を走っていく。
高架下のインクパックンが嚙みつかないタイプのパックンフラワーに変更され、レースに影響しなくなっている。
○DS マリオサーキット
ピーチ城と森をつなぐように作られたコース。『ツアー』とほぼ同時に、初登場から実に18年越しのリメイク登場。
コースの形状やギミックはほぼ原作に忠実。S字コーナー地帯の2体のファイアパックンも健在。
『ツアー』との最大の違いは、最終ラップで森のエリア内にハナチャンが出現するようになったこと*10。
○GC ワルイージスタジアム
第4弾にしてようやく追加された『ダブルダッシュ!!』からのリメイクコース。『ツアー』への収録は3か月後と少々遅め。
『Wii』準拠のため道幅が広くハーフパイプもある。ジャンプアクション時の歓声も健在。
新たな変更点として一部のパックンフラワーのハリボテの角度が変わり、道中にタイヤと金網の道が配置された。
2ヶ所ある金網の道にはハーフパイプを使うことで乗ることができ、2つ目の金網は反重力+グライドボードつきとなっている。
○Tour シンガポールスプラッシュ
夜景の煌めく夜のシンガポールの街を行くコース。
例によってラップ毎にルートが変わるのだが、今回は1周回してからセクション制に移行する変則型。
1周目は大砲でインフィニティプールまで飛んだ後にグライダーで一気に飛び降りるコース中央を通ってスタートラインへ。
2周目はS字コーナーが連続する中華街を通った後にマーライオンの目の前を滑空し、さらにダッシュパネルジャンプしながら3セクション目に突入。
ベルトコンベアとイルミネーションが目立つガーデンズ・バイ・ザ・ベイやヘリックスブリッジを通った後は再び中華街を周って逆走ゴールする。
原作の中華街地帯で流れていた中華風アレンジのBGMは本作でも健在。
ハネカップ
○Tour アテネポリス
ギリシャの遺跡群を走る都市コース。
今回は最初がセクション分割された逆走2周分という超変則ルートを取る。
1セクション目はアクロポリスとパルテノン神殿を抜けた後にディオニューソス劇場を含むS字コーナーを経由してグライダーで劇場の上に向かう左下を通ってマップ下側のチェックポイントへ。
2セクション目はそこから劇場に飛び降りた後に1周目序盤に通ったルートを一部逆走しつつ左上を走り、階段を上り正面からスタート地点に戻る。
3セクション目は市街地付近を通った後に緩やかなコーナーが連続する落石地帯を抜けて、2ラップ目と同じく階段を上りながら正面からゴールする。
元々コンボを稼ぐ『ツアー』からの出典である故か階段や石柱が多く点在するため、ジャンプアクションを稼ぎやすい。
しかしブラインドコーナーもたくさんで、初見のうちは登り坂の終わり際で苦戦することになるだろう。
○GC デイジークルーザー
豪華客船を舞台とするコース。『7』と同様に序盤のプールにも入れる。
プールに浮き輪に乗って回っているクリボー、動くテーブル席に観客が追加された。
○Wii ムーンリッジ&ハイウェイ
夜の高速道路と繁華街のコース。
コース後半のダッシュボードの位置が毎回変わるようになった。
また、一般車の数が『ツアー』よりもさらに減っている。ただし、あの恐怖のボムへいカーは健在である。
○シャボンロード
先行登場コースの一つ。舞台は巨大なバスルームへ。
バスルームと言うだけあって水中を走る場面が多く、洗面器の中を通った後は風呂に飛び込み、排水管の中を進む長いS字コーナーを超えた後は、
石鹸の飛び散ったエリアからグライダーでトイレを飛び越えてタオルの道を進みスタート地点に戻るというルートを通って行く。
2周目以降はグライダーで滑空中にトイレのウォシュレットを使ってジャンプアクションができる。
このウォシュレットを使って別ルートに行くことができ、こちらはグライダーでスタート地点に戻っていく。
チェリーカップ
○Tour ロサンゼルスコースト
アメリカ西海岸のサンタモニカを舞台とする都市コース。
今回はスタートラインではなく左中央のチェックポイントを2度通る構成のセクション制。
1セクション目はカニさんを避けながらサンタモニカステートビーチを進む左上を通ってチェックポイント、
2セクション目はドジャー・スタジアム上空をグライダーで飛び越えた後に緩やかなコーナーが連続する右下を周る。
3セクション目は複雑なコーナーが連続する油田を通る左下を走ってゴールラインへ。
タイミングが悪いと油田の掘削機に引っかかってタイムロスとなるため、見極めたいところ。
『ツアー』からの大きな変更点として、時間帯が夕方から真昼に変更され、BGMからコーラスがなくなっている。
○GBA サンセットこうや
夕日の眩しい荒野のコース。ほぼ平らなのと直線が増えたのもあり、本作に登場するGBA産コースの中では最もシンプル。
ツルハシを持ちながら踊るヘイホーに何か当たると、コインを落とすようになった。
周回の度に日没が進んで行く演出は残念ながら無し。
○Wii ノコノコみさき
急流と海中のコース。
アイテムボックスの配置など過去作の要素を統合しつつ、細かな変更点も多い。
新たに海中トンネルが反重力になり、スピンターボポイントが追加されている。
○Tour バンクーバーバレー
夜のカナダの大都市を駆け抜けるコース。
1周目はキャピラノ吊り橋を通る右側を、2周目は森林公園地帯を抜けてロジャーズ・アリーナを通過する左上を、
最終ラップは急なコーナーが続くトンネルを通って再びアリーナを通過してゴールする。
オリジナルからの変更点として、1周目の吊り橋のS字コーナー地帯が反重力になりスピンターボポイントが追加された他、
アリーナ内のヘイホーがシャーベットランドの個体と同じ挙動になっている。
ドングリカップ
○Tour ローマアバンティ
夜のイタリアの街を駆け巡るコース。
1周目はコロッセオ内部の坂道を1周してローマ市庁舎前とナヴォ―ナ広場を通過する右上を、
2周目はナヴォ―ナ広場に加えてスペイン広場と『ローマの休日』で有名な大階段を駆け上がって再び広場に戻る左下を、
最終ラップはトレビの泉をグライダーで飛び越えて2匹のワンワンがいるコロッセオ内部を直進した後に1周目で通過した場所をまた通ってゴールする。
2周目直後で後続のプレイヤーとかち合うため、スターやキラーの流れ弾に注意。
○GC DKマウンテン
火山と坂道のコース。
山道のダートや体当たりで壊せる小さな落石がなく、ゴール直前の吊り橋でジャンプアクションができる。
加えて本作ではスタート直後のダート内と山道のジャンプ台にDKバレルが置かれている。
○Wii デイジーサーキット
夕陽が綺麗な海沿いの街のコース。
ショートカットエリアは書き割りとグライドボードはそのままにダートに戻った。
トンネルを抜けた直後にジャンプ台とダッシュボードが新たに配置されている。
○パックンしんでん
海中に水没した神殿を走るコース。
都市系コースと同様に原作で複数のルートがあるため、本作ではラップごとにルートが変化する。
1周目は水中をまっすぐ進んでコーナーを過ぎた後にパックンフラワーが点在する地上を通ってグライダーで水中に戻る右側を、
2周目は角ばったコーナーで構成された遺跡のある左上を、最終ラップでは間欠泉が噴き出しウツボが嚙みついてくる洞窟を進む下側を走ってゴールする。同じくツアー発の非都市系オリジナルコースだったドカンキャニオンは残念ながらハブられた…
トゲゾーカップ
奇しくも2コース目以降の組み合わせは『7』のスペシャルカップと似ている。
○Tour マドリードグランデ
『ツアー』、『デラックス』共に最後の都市コースはスペイン首都が舞台。
1周目はマヨール広場に加えてパックンフラワーが待ち構えるアト―チャ駅やプラド美術館を経由しつつ複雑なコーナーが連続する左側を、
2周目はドッスンの配置されたセラダ市場と再びのマヨール広場を通過してマドリード王宮のお堀をグライダーで飛び越える中央を、
最終ラップではクリボーの点在するグランビア通りを進んで靴クリボーが蹴り合うサッカーボールを避けながら、
エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウを通り抜けるクリボー尽くしの右側を走ってゴールする。
マヨール広場で眠っているハナチャンは2周目になると動き出すが、眠っている場合でも当たるとクラッシュするので必ず避けるべし。
○3DS ロゼッタプラネット
氷の惑星のコース。第6弾でロゼッタとデイジーの名を冠するコースは追加されたが、ルイージの名を冠するコースは最後まで追加されませんでした
ペンギンのいるエリア直前のハーフパイプとゴール直前のショートカット用のジャンプ台が追加されたこと以外はオリジナルやツアーとほとんど変わらない。
○SFC クッパじょう3
初代クッパキャッスルの一つ。『デラックス』のDLCでも伝統のセミファイナル。
…なのだが、壁の上にダッシュボードやアイテムボックスがある、傾斜が追加されている、
ゴール直前の段差の下にドッスンがいるなど、他のSFC産コースと違い『ツアー』で魔改造を受けた。
『デラックス』ではそれらに加えて最初のジャンプ台が1つ目のヘアピンコーナーまでが反重力ゾーンとなっている。
ちなみにSFC出身のコースで反重力エリアがあるのはこのコースが初。
○Wii レインボーロード
『デラックス』のDLCのトリを飾るのは『Wii』の虹道。
中盤の2つの大穴は再び飛び越えられるようになり、コース全体が反重力となった。落下すると大気圏に突入する演出は健在。『Wii』に偏っているのに唯一ハブられたカラカラいせきェ…
バトルモード
- ふうせんバトル
シリーズお馴染みの相手の風船をアイテムで攻撃し割っていくモード。
無印版と『デラックス』では全て割られた場合の仕様に差異があり、無印版の場合は復活なしで透明となり相手を攻撃できる半脱落式だが、
『デラックス』は割った風船の合計が半分になって復活&所持している風船が3つからになる。最も相手の風船を多く割ったプレイヤーが勝利となる。
また、『デラックス』では開始時の風船の数が5つとなっている。
- あつめてコイン
コース上に散らばるコインを拾ったり相手を攻撃して奪ったりして集めていくモード。
最も多くの枚数コインを集めたプレイヤーが勝利となる。
- ドッカン!ボムへい
『マリオカート ダブルダッシュ!!』以来の登場となるモードその1。
基本的なルールは「ふうせんバトル」と同じだが、
出現アイテムはボムへいのみ・10個までストックできる・前に投げるとすぐに爆発する・ボタン長押しで飛距離が伸びるなどの違いがある。
また、残り1分を切るとダブルアイテムボックスも出現するようになる。
最も相手の風船を多く割ったプレイヤーが勝利となる。
- パックンvsスパイ
本作が初登場となるモード。
所謂ケイドロで、時間内にパックンフラワー側は逃げるスパイたちを食べて捕まえていき、
スパイ側は檻の下にあるボタンを押して捕まった仲間を助けながら逃げ切ることを目指す。
なおシステム上、Wi-Fi対戦でこのモードが選ばれた際に人数が不足していた場合は不足分だけCPUが登場する。
時間内に全員捕まえればパックンチーム、時間いっぱい逃げ切ればスパイチームの勝利となる。
- いただきシャイン
これも『ダブルダッシュ!!』以来の登場となるモードその2。
ステージに1つだけあるシャインを全プレイヤーで奪い合い、持っているとカウントが少しずつ減っていく。
20あるカウントを0にしたプレイヤーが勝利となり、5分経っても決着がつかなかった場合は一番多くカウントを減らしたプレイヤーの勝利となる。
バトル用コース
○バトルスタジアム
8の字に似たコースの真ん中を横切るように道が作られたコース。
中央の道は反重力になっているほか、ジャンプ台があるので逃げ道に使いたい。
○スカイスイーツ
スイーツキャニオンをイメージしたコース。
コースの上下に高台があるのでうまく活用したい。
○ドラゴンドージョー
ドラゴンロードをイメージしたコース。
道場内はアイテムボックスが多く激戦区になりやすい。
○ムーンステーション
月面基地が舞台のコース。
月面というだけあって他のコースよりも重力が弱いため、慣れないうちは苦戦するかもしれない。
○3DS ウーフータウン
ウーフーアイランドの「コイントスの噴水」周辺の市街地のコース。
原作では夜間だったのが日中になり、BGMが汎用BGMからウーフーアイランドのアレンジに変わっている。
コース下は狭く入り組んでおり、ミドリこうらが脅威となる。
○GC ルイージマンション
バトルコースの方のルイージマンションがついにリメイク。
BGMは『ダブルダッシュ!!』の「クッパキャッスル」と同じものから『DS』の「ルイージマンション」のアレンジに変わっている。ややこしい。
3階層になっているため、吹き抜けになっている最上階からアイテムを投げ込むという戦法もあり。
○SFC バトルコース1
四隅に90°の壁が2つずつ、中央に屋根が設置されたコース。
また、上下左右にジャンプ台が設置されており、そのうち青いエリアはグライドボードとなっている。
背景にあるボードは、原作のドライバー選択画面が元ネタ。
パックンvsスパイでは牢屋が中央にのみ出現するので救出や防衛の際には活用したい。
○デカライン高架下
『Splatoon』とのコラボコース。
原作のステージをそのままバトルコースに使用しており、高低差のある作りとなっている。このコースでいただきシャインをやるとまるでガチホコである。
ちなみに、このステージのみアイテムルーレットの音がダウニーガチャ本家のギアパワー抽選時の音になる。
アイテム
- バナナ
- トリプルバナナ
ステージ上に配置し、踏んだプレイヤーをスピンさせる。
7同様踏んだ時の硬直時間が長く、Wiiまでの2倍くらいはあるので注意。
トリプルバナナはトリプルこうらと同様に周囲を回る方式に変更された。
- ミドリこうら
- トリプルミドリこうら
まっすぐ飛んで壁に当たると反射する甲羅を投げる。
今作では反射角度が独特なものになっており、過去作よりも被弾リスクが上がった。
- アカこうら
- トリプルアカこうら
一番近いプレイヤーを追いかける甲羅を投げる。
変更点はほとんどない。
1位のプレイヤーまで飛んで爆発する甲羅を投げる。
ただクラッシュ時間が短くなっており少し弱体化している。バナナなどのスピン<キラー、スター、一般車などでの転倒<こうら系や爆発物系のクラッシュといったところか。
今作ではダッシュキノコでタイミングよく回避する以外にも防御方法があり…(後述)
- ボムへい
近づいたり一定時間経つと爆発するボムへいを投げる。
今作でも7に引き続き、ある程度相手と離れていると歩く。
- ダッシュキノコ
- トリプルダッシュキノコ
- パワフルダッシュキノコ
使うとカートが加速する。
トリプルダッシュキノコはトリプルこうらと同様に周囲を回る方式に変更され、パワフルダッシュキノコは残り時間がアイテムのアイコンの周りにゲージで表示されるようになった。
なお、トリプルダッシュキノコは回っているものに触れた相手も加速することには注意。
- キラー
キラーに変身して一気に進むことができる逆転アイテム。
7よりも性能が上がり、無能キラーとは言われなくなった。
- ゲッソー
上位のプレイヤーに墨を吐いて画面を見えにくくすると同時に滑りやすくする。
これまでと同様にダッシュか着水で早く消すことができる。あとはパックンフラワーが食べても処理できる。
- サンダー
他のプレイヤーに雷を落として小さくし、その状態で接触すると踏み潰すことができる。
コース追加第3弾のアップデートで滑空中に喰らってもグライダーが閉じなくなった。
- スーパースター
ご存知無敵状態になるアイテム。
出現率が上がっているが速度上昇率が落ちて歴代最低の数値に。
そのため防御目的で使われるように。
速度が落ちた分、逆に扱いやすくもなっている。
- ファイアフラワー
一定時間経つか10発投げるまで前後にファイアボールを投げられる。
前作と違い、画面に4発以上残せるようになった。
パワフルダッシュキノコと同様にゲージがついて残り時間と弾数が分かりやすくなった。
- ブーメランフラワー
新登場のアイテムその1。
前か後ろに3回までブーメランを投げられる。
投げている間は消費した扱いになっており、既にアイテムを持っていた場合は戻ってきた際にストックに移動し、スロットが全て埋まっていた場合はそのまま消滅する。
新登場のアイテムその2。
自身の正面にパックンフラワーが出現し、正面や横にいる他のプレイヤーやアイテムに嚙みつき、加速する。
アイテムは主にコイン・バナナ・ゲッソーを食べることができる。背後が弱点。
何もない状態でも一定間隔か追加入力で嚙みつくことができ、10回嚙みつくと消滅する。
- スーパークラクション
新登場のアイテムその3。
自身の周囲に音波を放って攻撃することができる。混戦時の場荒らしに有効ではあるが、このアイテムの真価はその防御性能にある。
バナナやこうらはもちろん防げるのだが、あのトゲゾーこうらですらかき消すことができる。まさしく最強の防御アイテムと言えよう。
1位の時にも出るが、やはり効果が強力過ぎる故か確率は低い。
- ミラクル8
新登場のアイテムその4。
前作のラッキー7に当たるアイテムで、バナナ・ミドリこうら・アカこうら・ボムへい・ダッシュキノコ・ゲッソー・スーパースター・コインが周囲を回る。
コインが追加されたこと以外はラッキー7とほとんど変わらない。ぶっちゃけコインがアイテムで出ても嬉しくないし。
- コイン
新登場のアイテムその5。というよりかは復刻アイテムである。
コインを2枚獲得する……以上。
1位を走っていると出やすく、防御用のアイテムが欲しい状況では単なるハズレアイテムとなる。
(見ようによっては被弾時に3枚ドロップされるコインを即座に補填することでペースダウンをある程度抑えられるとも考えられるが。)
但し「8DX」ではアイテム2枠がコインで埋まる事はない。その為、裏に防御アイテムが出たら後述のテレサの対策として持っておくのも良い。
- ハネ
『デラックス』で復刻したアイテムその1。バトルモード専用アイテムで、『スーパーマリオカート』以来約25年ぶりの復刻である。
使うとその場で飛び上がってジャンプアクションを決める。
これで低い段差を飛び越せるほか、このアイテムを使って相手プレイヤーを飛び越すと風船・コイン・シャインを奪うことができる。
- テレサ
『デラックス』で復刻したアイテムその2。『マリオカートDS』以来12年ぶり。
これまでと同様に透明になって相手から見えなくなったりアイテムをすり抜けたりできるようになるのと同時に、他のプレイヤーからアイテムを奪うことができる。
ただし今作はテレサ使用中のダート無視ができなくなっている。
DSでは奪われる直前に使用することで回避するという裏技があったが、今作では出現した瞬間に奪われるため使えなくなっている。
対策としてはコインを持った状態でストックに防御用アイテムを用意してコインを身代わりにするのが望ましい。
余談
本作に登場しているマシンの1つ「マスターバイク」は、のちに『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』にてゼルダの伝説シリーズ本編に逆輸入され、「マスターバイク零式」として登場。
そのマスターバイク零式も『8DX』にて上記の通り登場している。
ダウンロード版の『8DX』の場合、ソフトには説明書や電子マニュアルが全く付属していないので操作に困惑した人も多いかもしれない。
一応公式では操作方法や画面の見方を解説しているので、迷ったらまず公式ホームページを読むことをおすすめする。
マリオシリーズの歴代世界売上本数1位の記録は長らくファミコンの初代『スーパーマリオブラザーズ』の4,024万本だったが、
2021年12月末にSwitch『マリオカート8デラックス』が4,335万本に到達したことで1位の座が塗り替えられ、マリオ史上最も売れたタイトルになった。
その後もじわじわと本数を伸ばし続けており、2023年時点では5700万本を越えており、単一ハードにおける世界売上本数でトップの『Wii Sports』の8290万本*11に次ぐ記録を樹立している。
追記・修正は重力を無視してお願いします。
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*2 第6弾から選択画面でガールと統合されて男女選択式になった。性能は男女で差別化されている。
*3 無印では男の子との男女選択式だが、性能は男女で差別化されている。デラックスでは当初それぞれ枠が分かれていたが、第6弾から選択画面で男の子と統合されて男女選択式に戻った。
*4 デラックスでゴールドマリオ解禁後は、当初ゴールドがデフォルトになっていたが、第6弾からメタルがデフォルトに戻った。
*5 デラックスで英傑リンク配信後はそちらがデフォルトになる。
*6 例として、150ccをクリアした場合は100ccと50ccもクリアした扱いになる。ただしミラーと200㏄のクリアはこの限りではない。
*7 他は『8』登場済みを除くと、『64』は6コース中2コース、大胆なリメイクが目立つ『アドバンス』は14コース中5コース、『ダブルダッシュ!!』は5コース中3コース、『DS』は7コース中4コース、『7』は10コース中4コース。
*8 こちらはレース開始前の映像で当該の効果音を聞くことができる。
*9 2022年9月13日の「Nintendo Direct」で『デラックス』への収録が発表→11月30日に『ツアー』で実装→12月8日に『デラックス』で実装
*10 2周目までは森エリアの奥で寝ている姿を確認できる。
*11 海外では本体と同梱だったため、単純な比較はできない。
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