登録日:2021/11/22 Mon 00:00:13
更新日:2024/06/13 Thu 12:14:19NEW!
所要時間:約 9 分で読めます
▽タグ一覧
遊戯王 遊戯王ocg 遊戯王ocg種族項目 鳥獣族 鳥 ビースト bf rr シムルグ ふわんだりぃず ll 霊魂 霊魂鳥 霊魂鳥神 トライブリゲード ドラグニティ ガスタ ハーピィ・レディ d.d.クロウ ゴッドバードアタック n・エア・ハミングバード
逆境の中で研ぎ澄まされし爪を上げ、反逆の翼翻せ!
ここでは、遊戯王OCGに存在する種族の1つ、「鳥獣族」について解説する。
概要
その名の通り、鳥系のモンスターが所属している。
面々のうち、風属性と闇属性で8割ほどを占めている。
種族の特徴としては、風属性が多く占めている分、風属性の特徴を受け継いだところが多い。
即ち「魔法・罠カードの対策が豊富」「バウンス効果に長けてる」などなど。
またアニメGXの時までは層の薄い不遇側に位置していたものの、「自分の鳥獣族と引き換えに2枚破壊する」《ゴッドバードアタック》(通称ゴドバ)が登場した際は
当時としては破格の性能だったこともあり、「《ゴッドバードアタック》のコストにできることが魅力の1つ」という見方も強かった。
他には獣族や獣戦士族と一緒のサポートを受けられる「ビースト系」に属していることも大きなメリットになっている。
一昔前までは「ビースト系」の強さは凡俗だったものの、《獣王アルファ》や鉄獣戦線などの登場により、第一線のデッキに進化している。
逆に鳥獣族の弱点については、以下が挙げられる。
- 全体的に攻守ステータスが低い
- モンスター対策が少し苦手
- (風属性デッキの場合は)《猛毒の風》で一網打尽にされる
- 先攻で1から布陣を作ることは苦手ではないが、後攻の捲り手段が少ない
カードプールの「枚数」でいえばあまり多くはないのだが
非常に強力なカードや、良くも悪くもインパクトの大きいカードが定期的に出ていた都合で
カードの質には恵まれており、また遊戯王全体の中での存在感も大きい種族といえる。
アニメなどメディア展開でも同様のことは言え、登場した「デッキの数」はあまり多くないが
そのうちの3つについては「メインキャラの使用デッキ」であったために
継続的に新規カードを得る機会を得ており、他と比較すると恵まれている。
ちなみに厳密な話をすると「鳥獣」という単語は本来「鳥とケモノ」の両方を指す意味があり、遊戯王のソレは鳥しか指していないので誤った名称だったりする。
とはいえ、それでは「鳥族」と呼ぶのも語感が良ろしくないので、こちらの名称にしたものだろう。
これは昆虫族を「虫族」と呼ばないのも同じ事情なのかもしれない。
鳥獣族テーマ
アニメ、原作産の鳥獣族デッキ
OCGオリジナルの鳥獣族デッキ
代表的な鳥獣族モンスターカード
モンスターカード
フリーチェーンで墓地のカード1枚を除外できる手札誘発カード。
「墓地は第二の手札」とずーーーっと言われていただけに、気軽に使えて十分な妨害性能を備えていれば人気が出るのも当然。
変わった見方をすると「相手の墓地に何かしらカードがあれば任意のタイミングで墓地に置くことができる」特性になり
《ダーク・アームド・ドラゴン》の召喚条件調整に使ったり、鉄獣戦線のリンク素材になったりといった柔軟な使い方もできる。
チューナー、緩い条件で特殊召喚、戦闘補助と、第6期当時としてはメリット山積みの欲張りモンスター。
味方の「BF」がいれば簡単に出てきて、モンスター1体の攻撃力・守備力をあっさりと半分にしてしまう。《BF-蒼炎のシュラ》がいれば後続を連れて来てどんどんモンスターが並ぶことになっていた。
登場当初は「そりゃあこんなヤツがいて環境とれなかったら、そっちのほうがおかしい」と多くのプレイヤーに言わしめた。
環境のインフレで価値は落ち着いたものの、便利なチューナーという評価までは揺らいでいない。
攻守半減の処理のややこしさも有名であり、その点でも多くのプレイヤーを悩ませたカードでもある。
レベル4のBF。
自分フィールドの表側表示のカード1枚を手札に戻すことで、デュエル中に1回だけ墓地から自己蘇生できる効果を持つ。
デュエル中1回ではあるものの、ほぼノーコストでレベル4モンスターを供給できるので多くのデッキで採用する価値がある。《終末の騎士》などで墓地に送りやすい闇属性であることも嬉しい。
《竜の渓谷》や《チキンレース》など、フィールド魔法や永続魔法を回収すれば、名称指定のない1ターンに1度の効果をもう1度使うことができる。
両者ともに、トークン生成効果を持ったBFのチューナーモンスター。
登場時から一定の評価は得ていたものの、「トークンを素材に使える」リンク召喚が実装されたことで更に評価を上げる。
(それぞれ理由は異なるが)《水晶機巧-ハリファイバー》という相性の良いカードの登場を筆頭に環境で出ずっぱりになり、遂には禁止カードになってしまう。
《水晶機巧-ハリファイバー》の禁止によって制限復帰した《BF-隠れ蓑のスチーム》はともかく、リンク召喚のルール変更かエラッタもなければ《BF-朧影のゴウフウ》復帰の可能性は低い。
- 聖鳥クレイン
どこからでも特殊召喚されれば1ドローするレベル4。
《召喚僧サモンプリースト》でリクルートし、1ドローしてからランク4に繋ぐ動きはよく見られた。
強制効果なので《ゴブリンドバーグ》で特殊召喚してもタイミングを逃さないのがポイント。
1枚のアドを取り合っていた時代には蘇生やリクルートの汎用的な選択肢としてよく使われた。
- クレーンクレーン
召喚に成功したとき、墓地のレベル3を特殊召喚する「吊り上げ」効果を持つ。
ベーゴマ&竹とんぼ程ではないにせよ、手軽にランク3のエクシーズ召喚につなげられる。
《クリッター》を蘇生してリンク召喚すればサーチ効果を使いながらLINK2のモンスターを出せる。
積極的なセルフバウンスを可能にする、デメリットアタッカーの皮をかぶった「メリット」アタッカー。
- 烈風の結界像
結界像シリーズの1体で、風属性を担当。
お互いに風属性以外のモンスターの特殊召喚を封じるが、元々鳥獣族は風属性の割合が多いうえに、場に出すタイミングを調整すればこちらの被害は最小限で済む。
後述する《王神鳥シムルグ》を使えばデッキから特殊召喚でき、安定した制圧盤面に貢献する。
とはいえ「烈風が活躍すること」と「風属性がマイナーであること」はほぼほぼ同義なので、風属性を多数擁する鳥獣族としては素直に喜べない点もある。
- 風帝ライザー/烈風帝ライザー
アドバンス召喚することで効果を発動できる帝モンスターの1体。
こいつの場合はフィールドのカード1枚を持ち主のデックトップに送る。
破壊を介さないデッキバウンスによる除去、しかもドローロックにもなるという凶悪な効果。
そもそもが強力な効果であることに加え、鳥獣族でアドバンス召喚という同じ特性を持つ【シムルグ】【ふわんだりぃず】と共存できるメリットまで持つ。
- 地縛神 Aslla piscu
「フィールドから離れた時」という緩い条件でサンダー・ボルト+効果ダメージをぶちかます、危険極まりない地縛神。
リリースコストやリンク素材など能動的なトリガーも豊富にあり、相手に与えるプレッシャーは計り知れない。
後述の《地縛神 Wiraqocha Rasca》よりよっぽど「究極の破壊をもたらしてる」だの「最強の地縛神やってる」だのとは当時誰もが思ったとか思っていないとか。
自身と同じ属性の最上級バニラ専用のダブルコストモンスター。
……なのだが、登場した時点で対応するカードが1枚もないという、生まれた瞬間から効果が破綻していたカード。最早ギャグである。
剣闘獣の当流であるリクルート効果を持たず、それどころか手札コストを払わないと帰ると駄々をこねる始末。
固有効果についてもセットカードしか破壊できないので対応範囲が狭く、《剣闘獣ベストロウリィ》には遠く及ばない。
メインデッキの剣闘獣で最大の攻撃力を持つという個性も《剣闘獣アウグストル》に追い抜かされてしまう。
実力と協調性のないこいつの居場所は薄暗いストレージだった。
アニメ5D'sでは「最強」と呼ぶに恥じない豪快な効果で主人公一派を追い詰めたものの、
OCG化に際して全く原型を残していない効果になったことで話題を呼んだ1枚。
まともに効果を活かそうにも必要なカードが多すぎで重いカード、とても扱えないと言われてしまった。
近年はカードプールの増加に伴い、効果の使用が現実的になっているのは救いか。
融合モンスター
- 共命の翼ガルーラ
種族と属性が同じでカード名が異なるモンスター2体を融合素材とする闇属性モンスター。
種族と属性を統一したテーマは珍しくないので、《超融合》のメタ範囲が広がる。
更に墓地へ送られた場合に1枚ドローさせてもらう効果を持ち、《旧神ヌトス》の様にEXデッキから直接墓地へ送ればアドバンテージを得られる。
シンクロモンスター
「鳥獣族シンクロモンスター」は殆どがBFモンスターで構成されている。
基本的には戦闘に特化したカードが多いものの、効果に除去を行う驟雨のライキリやフルアーマード・ウィングもあり、対応の幅は広め。
ハーピィにもチューナーを用意せずともシンクロできる《ハーピィ・レディ SC》が登場している。
エクシーズモンスター
X素材2つ取り除くことでフィールドの表側表示のカード1枚をデッキに戻す効果を持つ。
デッキにバウンスするという上級の除去手段を、レベル4×2体で実現させた問題児革命児。
ただでさえ色々な強力カードによりランク4の要求水準が上がっていたところに軽々と実装されたため、ランク4は「魔境」と呼ばれるに至る。
相手の表側表示カードを一斉に無効にし、更に攻撃力を「無効にした数×300」アップする効果を持つ。
永続効果を止めたりするなど突破力の高さがウリ。
- トーテムバード
使いきりで魔法・罠カードの発動を無効にする、《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》と似たカード。
ステータスは低く風属性レベル3×2体と縛りはついているものの、機会に困らないシンプルな効果は大いに評価できる。
リンクモンスター
- 王神鳥シムルグ
シムルグに所属するものの、汎用的な鳥獣族サポートとしても使用できる優等生。
対象を取る効果から守る効果ももちろん頼もしいのだが、お互いのエンドフェイズに鳥獣族モンスターをデッキから特殊召喚する効果も強力。
下級モンスターであれば安定してこの効果を適用でき、《烈風の結界像》を始めとした制圧モンスターを調達できる。
魔法
- 翼の恩返し
自分フィールドが「元々のカード名が異なる鳥獣族モンスター2体以上」の場合に限り2枚ドローする。
掛け値なしに優秀な効果なのだが、「ある程度フィールドに鳥獣族を用意する」関係上
「少しデッキが回ったところを更に追い上げる」ための用途になり「動けない状況を打破する」「初動に必要なカードを調達する」用途には使えない。
- スワローズ・ネスト
自分フィールドの鳥獣族モンスターをリリースし、それと同じレベルの鳥獣族をデッキから特殊召喚する。
速攻魔法なので相手に狙われたモンスターをサクリファイス・エスケープしつつ、デッキに眠るモンスターを呼び起こすことができる。
他にはバトルフェイズ中の追撃、同名モンスターを特殊召喚して効果をもう一度使うなど、様々な運用法がある。
罠
自分の鳥獣族1体と引き換えに、フィールドのカード2枚を破壊する。
まだBFも出る前で鳥獣族が不遇種族だった時に登場し「鳥獣族の最大の強み」だと崇められていた。つまりBFがこれを手にしたら鬼に金棒であった
複数枚のカードをフリーチェーンで除去できることの強みは今でも健在だが
発動条件があるので腐るリスクがある点、必ず2枚を対象にしないといけないので自爆しかねない欠点が露呈して、「かつてほど」は使用されていない。
追記修正お願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
*1 正確には通常召喚ではない。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧