登録日:2018/11/23 (金) 22:25:31
更新日:2024/03/26 Tue 13:31:02NEW!
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特撮 電光超人グリッドマン アシストウェポン ジェット機 ドリル 戦車 合体ロボ ロケットパンチ サポートロボ ツインドリラー ゴッドタンク ゴッドゼノン 合体電神 サンダーグリッドマン 超神合体 合体超神サンダーグリッドマン コンボイ←ではない god zenon サンダージェット
ゆか「アクセスコードは何?」
一平「『GOD ZENON』だ!」
画像出展:電光超人グリッドマン12話「怪盗マティに御用心!」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
『ゴッドゼノン』とは特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』に登場する巨大ロボ。
本項目は、このロボを形成するメカおよびグリッドマンとの合体形態『サンダーグリッドマン』についても記載する。
■概要
魔王カーンデジファーとその配下の怪獣に立ち向かうハイパーエージェント・グリッドマンと一体化する翔 直人。
そんな彼の友人である馬場一平と井上ゆかが、グリッドマンをサポートするために三機のアシストウェポン(いわゆる強化マシン)を作成。
これらの三機が合体した合体電神が、ゴッドゼノンである。
さらに、ゴッドゼノンを構成する三機は一平のアイデアでグリッドマンの強化アーマーにも変形、サンダーグリッドマンへと超神合体させる。
▲アシストウェポン
一平がこんなこともあろうかと本屋で購入していた参考書代わりの戦闘機図鑑からヒントを得てデザインし、ゆかのプログラミングによって完成した大型戦闘マシン。
コンピューターワールドに転送後、グリッドマンの両目から発射される実体化ビームによって初めて実体化、グリッドマンを援護する。
このアイデアには発案者の一平自身も第10話でディスプレイを見ながら「自分の才能に惚れ惚れしちゃうよ」と自画自賛するほどだったが、
彼が生み出したこれらの存在がカーンデジファー軍団との戦いに大きく貢献したことに変わりはない。
当初はFUJITSU製のゲームパッドをジャンクにコネクトして操作していたが、ゴッドゼノン合体を経てからはテンキーが配置されたジョイスティックで操作している。
- サンダージェット
全長:62.1m
全幅:48.6m
全高:19.8m
重量:47,000t
飛行速度:マッハ5
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
初登場は第10話「危険な贈り物」。
一平が戦闘機図鑑を見ながら設計し、3Dソフトで作成した大型戦闘機。
アクロバティックな飛行が得意で、胴体下部に施された三連装の「サンダーミサイル」で攻撃する。
さらに「サンダーリング」というどこから出したのかわからない捕縛用サルグツワも装備されており、地底怪獣 テラガイヤーの塩酸ガス攻撃を防いでいる。
他にも、機体上面から光弾を発射する「サンダーバルカン砲」や、
左右インテーク脇にあるロケット弾「サンダーランチャー」が装備されているが、劇中では未使用。
- ツインドリラー
全長:44.1m
全幅:21m
全高:15m
重量:21,000t
走行速度:100km/h
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
初登場はサンダージェットと同じ第10話。
こちらも一平が戦車図鑑を見ながら設計・作成したドリル型地底探査機。
「マグネチックフィールドモーター」によりドリルが高速回転、地底を自由に突き進み潜り込んだ怪獣を追跡する。
さらにドリルの先端からは「ツインレーザー」という光線を発射する。
なおご立派なドリルのそのものは初登場の地中に潜った以降は使われず、もっぱら空を飛びながらレーザーで援護していることが多かった。
- ゴッドタンク
全長:72.9m
全幅:21m
全高:13.2m
重量:32,000t
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
初登場は他二機に遅れて第11話「おこづかいは十万円!?」。
こちらも戦車図鑑からヒントを得てプログラミングした大型戦車。
左右の支柱上に装備された「ゴッドキャノン砲」からパルス状の「ゴッドレーザー」を発射、
あらゆる攻撃を跳ね返す鋼鉄怪獣 メタラスの強固なメタリックボディも粉砕する威力を誇る。
他にも、車体前部左右に「ゴッドファイヤー」を放射する四門のファイヤーノズルを装備。
さらに、前部左右上面にはロケット弾を発射する三連装の「ゴッドランチャー」が搭載されていたが、いずれも未使用だった。
画像出展:電光超人グリッドマン12話「怪盗マティに御用心!」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
■合体電神 ゴッドゼノン
身長:80m
体重:10万t
出力:200万馬力
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
SA:岡野弘之(第12話)、遠藤城利(第17話)
初登場は第12話「怪盗マティに御用心!」、磁力怪獣 マグネガウス戦にて。
サンダージェットを上半身、ツインドリラーを腰と太腿部、ゴッドタンクを脚部とし、三機のアシストウェポンが合体した巨大ロボ。
一平の妹・カナが怪盗マティことキャッツアイ警備保障のサラリーマン・石川五介からもらった特撮版のスポンサーであるタカラ製の某ジャンボジェットロボットが合体のヒントとなり、一平とゆかが合体プログラムを作成した。
「バトル・ゴー!」の号令と共にゆか及び一平がジャンクから操作、頭部の「レーダーホーン」から「光電子頭脳」を経由し、
現実世界からのコントロール・プログラムをキャッチして司令を実行、グリッドマンをサポートする。
動きは鈍くデータ容量も大きいため、初登場時はフリーズするという不覚を見せるが、
胸部の「光電子エンジン」から発する200万馬力という出力は伊達ではなく、持ち前のパワーと防御力は間違いなく心強い味方。
特に、両腕部の拳「ブレーカーナックル」から繰り出す超高周波パンチは強烈で、これを喰らえばどんな怪獣もひとたまりもない。
しかし、第17話「孤独なハッカー」においてハッカー少年・田宮シゲルのデータ破壊を受け不完全な状態で発進した挙句、
超音波怪獣 ニセアノシラスの超音波ビームに両腕を破壊され、そのまま消滅してしまった。
ちなみにこの時、ゆかと一平は洗脳の溶けたシゲルから送られた解凍プログラムに視線が映っていたため、
結果的にニセアノシラスの一方的な猛攻を許してしまったことになる。
その後、しばらくダイナドラゴンおよびキンググリッドマンに活躍の座を譲るが第28話「神かくし!ゆかが消えた!!」の盗視怪獣 アイガンガー戦でパワーアップして再登場。
グリッドマンとタッグを組んで共闘、片手でアイアンガーを投げ飛ばす活躍を見せた。
また、第30話「世界滅亡の日」では、魔力超獣 ジュバゴンの言いなり光線により洗脳されたグリッドマンを、
「死ぬ寸前」まで一方的にボッコボコにして追い詰めるという、かなりのパワーアップぶりを見せてくれた。
ゆかが止めなければ本当にグリッドマンを消去していたかもしれない。
他のアシストウェポンに比べると扱い方が不遇としかいえないが、
再登場回まで暫くエンディングの映像にも登場するという愛されっぷりである。
最終的にジャンク内におびき寄せたカーンデジファーの剣によって
プログラムを破壊されてしまったため、最終決戦には参加できずじまい。残念。
画像出展:電光超人グリッドマン12話「怪盗マティに御用心!」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
■武装
ゴッドパンチ
両腕を正面に突き出してブレーカーナックルを放つ。
その威力はマグネガウスのバリアと角を難なく破壊できるほど強力。
第36話「やったぜ!ベイビィ」では、暴君怪獣デビルフェイザーの電磁波により操作されてグリッドマンに直撃してしまったことも。
ゴッドブレイカー
ジョイスティックを時計回りに回転後、腕を大きく振り上げてアッパーカットを繰り出す。
ゴッドキャノン
小学館『電光超人グリッドマン 超全集』に掲載された『グリッドマン(秘)設定大公開!!』のページによると、
ゴッドタンクの主砲であるゴッドキャノンはゴッドゼノンも使用可能。
そこから強力なエネルギー弾「ゼノンブレイカー」が発射されるが、本編では未使用。
ゴッドランチャー
こちらも本編未使用の武装。
膝部に施された三つの砲門からロケット弾を発射する。
他にも、胸部中央と両肩部は敵の光線を跳ね返すビーム反射板が搭載されているが、劇中でこの機能が使われることはなかった。
画像出展:電光超人グリッドマン13話「スポーツなんて大嫌い」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
■合体超神 サンダーグリッドマン
身長:88m
体重:16万t
走る速さ:時速120km/h
ジャンプ力:170m
出力:350万馬力
補足:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
SA:岡野弘之
初登場は第13話「スポーツなんて大嫌い」、電気怪獣 ジェネレドン戦にて。
一平が公園で描いたスケッチを基に、グリッドマンが三機のアシストウェポンと合体した姿。
グリッドマンがゴッドタンクに土台代わりに立つことで合体開始。
ゴッドタンクが両脚を覆う形で脚部アーマーを形成後、分離したツインドリラーが両腕部に装着。
さらにサンダージェットが上半身アーマーとメット部に変形しグリッドマンに被さる形で完成する。
初登場時にはジェネレドンに合体を邪魔されそうになったため、ツインドリラーやサンダージェットで援護しながら合体していくという珍しい形の合体となった。
「三機のアシストウェポンの威力がグリッドマンのパワーにプラスされるんだ」と、初合体時に一平が説明しているように高いパワーと防御力を誇る。
これは、胸部アーマーに内蔵されている「サンダーアトラクター」によるものでもある。
ツインドリラーのドリルとキャタピラはグリッドマンの両腕部に装着される。
特に、キャタピラ部は拳を覆う「クラッシャーナックル」から繰り出す高電圧のパンチは強力で、ドリルを活用した突進攻撃も併用することでパワフルな戦いを見せる。
その反面、機動力に難がある……とのことだが、
防御力が半端無いために敵怪獣の攻撃が一切通じないという一平の想像以上のスペックを誇る。
グリッドマンのエネルギーをも吸い取るジェネレドンの電気攻撃をものともせず、
第33話「もうひとりの武史」における怨念鬼獣 チドゲラーのミサイルを跳ね除け前進するその姿はまさに超神の名に相応しい。
グリッドマンの時には歯が立たなかった強化怪獣の装甲も、この形態になると難なく大打撃を与えるほどの強さも見せている。
戦闘終了後はフィクサービームも使用可能。
設定では両肩アーマーのマークである「ツインジャスター」から発射されるが、本編では胸部中央の「サンダークリスタル」から放出。
コンピューターワールドおよび現実世界の修復に役立っている。
■必殺技
画像出展:電光超人グリッドマン14話「あやつられた時間」より
1993年4月3日~1994年1月8日までTBS系列にて放送(全39話)
©円谷プロ
サンダーグリッドビーム
グリッドビームの強化版。
通常のグリッドビームはグラン・アクセプターから放たれるが、合体後はアーマー部に覆われるため、右手から放たれる。
右腕を真上に掲げ、稲妻のごとくエネルギーを拳に集めた後、胸部のサンダーアトラクターで増幅後、正拳突きを繰り出しながらグリッドビームを発射する。
ドリルブレイク
両肩のドリルが分離後、高速回転させながらミサイルのごとく怪獣に向け発射される。
初使用はサンダーグリッドビームより先だが、ジェネレドンを跡形もなく粉砕するほど強力。
さすがに強化怪獣までは倒せないのか、サンダーグリッドビームへのつなぎとして使われる場合もある。
設定では、合体前のツインドリラーが使用するツインレーザーも使用可能だが、本編では未使用に終わっている。
サンダーグリッドファイヤー
サンダークリスタルにエネルギーが集まった後、強力な火炎攻撃が放たれる。
以下、小学館『電光超人グリッドマン 超全集』の『グリッドマン(秘)設定大公開!!』の設定画に記載された本編未使用の技。
ストライカービーム
頭部の「ビームランプ」から発射されるビーム。
ウルトラシリーズのエメリウム光線に該当するものと思われる。
サンダーエレクトロン
頭部の角「サンダーアンテナ」から電撃を放出する。
サンダーブラスター
脚部のゴッドキャノンから発射される破壊光線。
ライトニングバルカン
胸部アーマーにある二連装のバルカン砲から超高電圧の電撃光球を速射する。
クリアービーム
ツインジャスターから煙幕やガス、霧を消去するビームを照射する。
■玩具について
放送当時、タカラから発売された「DX電神合体 ゴッドゼノン」は「電光超人 DXグリッドマン」との超神合体を前提としているのか、
マッシブな劇中のスーツに比べると手がやや短い上にマスクも小ぶりで、胸部もやや大きいのが目を引く。
しかし、タカラがスポンサーだったアニメ『機甲警察メタルジャック』のジャックアーマーシリーズを発展させた装着ギミックはすばらしく、特にゴッドタンクの変形が秀逸。
砲塔を外側に倒してから中央に起倒することでゴッドゼノンの脚部となり、中央から上方に折りたたむとグリッドマンの脚部アーマーに変形。ゴッドキャノンの先端は脚部アーマーのストッパーになる。
ゴッドゼノンの胴体とサンダーグリッドマンの肩&腕アーマーに変形するツインドリラーの構成のおかげでハの字立ちもできるのも大きい。
当初のDXゴッドゼノンは、『超電動ロボ 鉄人28号FX』の流れでDXグリッドマンのように電飾ギミックも仕込む予定だった。
腕の回転と連動したアクションサウンドが鳴る、頭部のLED発光ギミック、ジェットに変形すると飛行サウンドが鳴るなど、様々なギミックが盛り込まれたが、試作品を作るとサンダージェットにギミックが集中してしまう、サンダーグリッドマンに合体するとバランスが悪くなり自立できなくなるといった問題が露になったため見送られたという。
その名残なのか、DXゴッドゼノンには透明パーツが採用。『伝説の勇者ダ・ガーン』のDX玩具のように頭部の後ろに光を当てることで両目が光る集光ギミックとなっており、サンダーグリッドマンに合体すると両目の発光と共に透明のバイザーが明滅する。
欠点としては、サンダーグリッドマン合体時のサウンドギミックの少なさ。
DXグリッドマンの時に鳴るビームサウンド(グリッドビーム)&マシンガンサウンド(スパークビーム)はアーマー部が脇側のジョイント部に干渉するため鳴り響かない。
玩具オリジナルの要素としては、スーツの都合(某戦隊シリーズのロボ定番の指がくっついた握り拳)で持たせられなかったバリアーシールド系統を持たせられること。
グリッドマンソードを持たせればちょっとしたグレート合体みたいなカッコよさを感じられる……かもしれない。
後にDXグリッドマンとDXゴッドゼノンが同梱された「DX超神合体 サンダーグリッドマン」セットも発売。
簡易フィギュアの「アクション合体・サンダーグリッドマン」も発売されている。
放送終了後もバンダイからULTRA-ACTでサンダーグリッドマンのみならずウェブ限定発売としてゴッドゼノンがラインナップされたり、
2018年にはスーパーミニプラが発売されるなど、根強い人気を誇っている模様。
■余談
ゴッドゼノンのデザインについてだが、放送当時からファンに「某司令官と似ている」と囁かれており、
後にスタッフが公式にコンボイの没デザインを流用したとコメントしている。
しかし、そのトランスフォーマーのムック本である「トランスフォーマージェネレーション2011 Vol.2」(ミリオン出版)に収録されている斎藤まさかつ氏(トランスフォーマーシリーズのメカニックデザイナー)の話によると……、
(前略)コンボイの顔と言えば、『電光超人グリッドマン』のゴッドゼノンを描いた時に
担当の高谷(元基)さんからコンボイのイメージでお願いします、って言われたんですよ。
本当にコンボイになってしまいますけど、いいんですか?って聞いたら
コンボイでいいんです、と。
という具合にOKをもらったとも話しているので真相は定かではなかったり……。
まあ、どちらにせよゴッドゼノンが司令官じみているのは意図的かつ当然なものと言えるが。
スポンサーがスポンサーだしね!
放送終了後、小学館の児童雑誌「てれびくん」で連載された『魔王の逆襲』ではサンダーグリッドマンがドラゴニックキャノンを構えてキングジェットに乗った形態『フルパワーグリッドマン』が登場。
全火器を掃射し魔王ネオカーンデジファーが召喚した深海怪獣グラバスを撃破した。
後に、アニメ『SSSS.GRIDMAN』にもフルパワーグリッドマンが第8話「対・立」にて『超合体超人フルパワーグリッドマン』として登場。
こちらは特撮版アシストウェポンのリメイクである電撃大斬剣グリッドマンキャリバー、バトルトラクトマックス、バスターボラー、スカイヴィッターとの完全合体かつサンダーグリッドマンのリメイク的合体形態で、特撮版では見られなかった剣による必殺技も披露している。
第9話「夢・想」ではゴッドゼノンのリメイク的合体ロボである『合体戦神パワードゼノン』が登場。グリッドマン不在のためか、ゴッドゼノンでは成し得なかった怪獣の撃破もこなしている。
一平「グリッドマン! 追記・修正だ!!」
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▷ コメント欄
- アニメ版だとOP映像にゴッドゼノンらしきロボがいるんだよね -- 名無しさん (2018-11-24 02:07:48)
- 後期版ゴッドゼノンはダイナドラゴンのデータフィードバックで改良してるんだろうな -- 名無しさん (2018-11-24 14:37:31)
- ↑サンダーグリッドファイヤーはもしかしてその恩恵? -- 名無しさん (2018-11-24 17:18:38)
- 地味に初登場回がギャグ回なサンダーグリッドマン -- 名無しさん (2019-07-02 14:16:37)
- SSSS以降グリッドマンの強化形態も随分増えたけど、やっぱり個人的にはサンダーグリッドマンが原点にして頂点だと思う -- 名無しさん (2022-02-26 19:29:58)
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