登録日:2014/08/29 Fri 00:10:08
更新日:2023/12/21 Thu 10:48:14NEW!
所要時間:約 10 分で読めます
▽タグ一覧
ヴァンパイア ヴァンパイアセイヴァー カプコン 格闘ゲーム 名作 ファミ通文庫 capcom ゲーム ss セガサターン ps ps2 ps3 xbox360 ジェダ
ヴァンパイアセイヴァーとは、カプコンより1997年に稼働された格闘ゲームである。
シリーズ3作目で、ストーリー的には最後の作品。
闇の住人「ダークストーカー」らが繰り広げる超高速格闘が最大の特徴で、今も尚プレイされ続けている。
ヴァンパイアは元々しゃがみガード不可攻撃が容易く繰り出せたりそこから連続技につながったり
地上ダッシュの制圧力が異常だったりとストリートファイターシリーズに比べて尖った作りが特徴だったが、
本作はスピード重視への転換により、初心者や中級者への間口の広さをも兼ね備えていた前作と比して、さらに尖鋭化した。
ゲームスピード自体も高速化したためQ-Beeやガロンのショートダッシュ中段、すかし投げは人間に見えたものではない。
特殊なラウンド制と合わさって、腕前に差があるプレイヤー間の対戦は本当に一瞬で勝負がついてしまう。
極悪な相性問題の出る組み合わせも多く、特に初心者や前作になじんでいた中級者にはとっつきが悪いと言わざるを得ず、賛否が大きく分かれている。
…が、独特の攻撃的で研ぎ澄まされたゲーム性に魅入られてドツボにはまるマニアは後をたたない。
コミカライズとして『ヴァンパイアセイヴァー 〜魂の迷い子〜』がある。
◆マイナーチェンジ版 セイヴァー2・ハンター2
後にマイナーチェンジ版のヴァンパイアセイヴァー2とヴァンパイアハンター2も登場。
ぶっちゃけ容量の限界という都合による分割版である。
セイヴァー2ではハンターからの復活キャラが登場する代わりに一部のキャラがリストラされ、
ハンター2ではセイヴァーの新キャラが全員登場しなくなっている。
基本的に両作は登場キャラクターや一部のBGM・セリフなどが異なるだけで共通の内容である。
無印セイヴァーからダークフォースのシステムなどが変更され、ストーリーはばっさり削られた簡素なものになっている。
◆家庭用移植版
家庭用は複数発売されているが、無印セイヴァーにセイヴァー2・ハンター2の要素を盛り込んだり、タイトルを変更するなど独自のものが多い。
○セガサターン(SS):ヴァンパイアセイヴァー
4MB RAMカートリッジ専用でほぼ完全移植。
ベースは無印だが、リストラ無しで復活キャラ3人も全員登場する豪華版になっている。
○プレイステーション(PS):ヴァンパイアセイヴァー EXエディション
性能の関係でグラフィックが大幅に削られているが、
SS版をベースに、無印セイヴァー性能を「DFチェンジ」、セイヴァー2性能を「DFパワー」として2種類選択可能。
さらにおまけとしてセイヴァー2やハンター2を再現したモードも収録している。
○ドリームキャスト(DC):ヴァンパイアクロニクル for Matching Service
オンライン対応で高音質化。さらにネット対戦対応(2003年サービス終了)。
さらに独自要素として、初代ヴァンパイア・ハンター・無印セイヴァー・セイヴァー2の4種類からキャラクタータイプを選択という、
ハイパーストリートファイターIIのヴァンパイア版みたいな内容となっている。
ただしゲーム自体のベースがセイヴァー2な上、全体的に性能がマイルド化調整されているため、
原作の完全再現とはいえずあまり評判は良くなかった。
○プレイステーションポータブル(PSP):ヴァンパイアクロニクル ザ・カオスタワー
DC版の移植。ネット対戦ではなくアドホック対戦になった。
3体のキャラクターでチームを組んで敵のひしめく塔を昇っていくタワーモードや、
PSPでも技が出しやすくコマンドが簡略化されたイージー設定等が搭載。
○プレイステーション2(PS2):ヴァンパイア ダークストーカーズコレクション
初代ヴァンパイア・ハンター・無印セイヴァー・セイヴァー2・ハンター2のアーケード5作品完全移植。
さらに隠しゲームとして、セイヴァー・セイヴァー2・ハンター2は復活キャラも全員使えるアレンジバージョンを搭載。
中でもハンター2アレンジはそのままだとセイヴァー2と被るためか、システムを大幅アレンジしたほぼ新作ゲームのような状態になっている。
○プレイステーション3(PS3)・Xbox360:ヴァンパイア リザレクション
アーケード版ハンターと無印セイヴァーのカップリング移植。グラフィックが高解像度化され、オンライン対戦も可能になっている。
セイヴァーの登場キャラはアーケード準拠のため復活キャラは登場しないが、朧ビシャモンは使用可能。
◆システム
○インパクトダメージシステム
本作では単発火力が大きいが、受けたダメージは赤ゲージと白ゲージに分かれる。
赤ゲージは普通のダメージだが、白ゲージはインパクトダメージと言われ、徐々に回復していくのが特徴。
逃げや攻めの間に受けたダメージを軽減できるのは利点だが、ダメージを受けるとインパクトダメージは赤ゲージになってしまう。
また、インパクトダメージでも体力ゲージの端に達してしまうとダウンしてしまう。
○ダウン制(正式名称無し)
本作では従来のラウンド制が廃止されており、相手のK.O.後の仕切り直しという概念もなくなっている。
相手の体力を0にすると「ダウン」という扱いになり、相手はコウモリマークを一つ使って体力全回復し、
倒れた場所で立ち上がってからそのまま試合が続行される。
相手のコウモリマークを0にした時点で試合終了となり、その時点で初めて戦いそのものを制して勝利したことになる。
○スペシャルストックゲージ
他で言う超必殺技ゲージだが、本作では物凄い勢いで溜まる。
1試合で8本くらい溜まり、それをガンガン消費していくのがこのゲームのスタイル。
必殺技や追い打ちやガードキャンセルの強化版、「ES技」。
ゲージを数本消費して派手かつ高い威力の攻撃を行う「EX必殺技」。
キャラクター固有の強化空間を広げる「ダークフォース」の三種類で消費される。
◯ガードキャンセル(GC)
ガード時に特定のコマンドを入力してガード硬直をキャンセルして必殺技に移行し、相手への反撃が可能。
初代ヴァンパイアから存在する、マニア向けのシステム。ガード時のレバー入力と複合させたり先行入力したり、覚える事が多い。
ガーキャンで必殺技を出したとしてもGC対応必殺技の性能がキャラ毎にピンキリなため、
「完全に発動させたのに殴り負けた」という事例も珍しくなく、有効性がキャラ毎・状況毎に大きく違う。
◯アドバンジングガード(AG)
ガード時にボタン連打すると発動し、攻撃した相手を押し離す。
本来は初心者向けに搭載されたシステムなのだが、このゲームは前述の通り目で追えないほど攻めが早く強く、
ガードキャンセル必殺技はその信頼性の低さもあいまってなかなか対応しきれない。
そのためこのAGが特に重要なディフェンス要素と位置付けられており、
右手の指5本を爪を立てるように構え6個のボタン全部を引っ掻く事で単発ガードからこのAGを発動させる、など様々な手口が考案された。
逆に敵のAGを誘い、AG不発の通常技を出させてそこをどつくなどというパズルプレイまで発生しており、かえって初心者を突き放していると言えなくもない。
なおアナカリスだけはAGが出来ない。
○ダークフォース
発動すると一定時間背景が変化してパワーアップする。
無印セイヴァーではゲージ1本消費で、分身やスーパーアーマーなどキャラ毎に決められた特殊能力を発動。
セイヴァー2・ハンター2ではゲージ2本消費で純粋なパワーアップになっており、無印版の特殊能力は一部を除きEX必殺技として搭載されている。
PlayStation版では前者をDFチェンジ、後者をDFパワーとして2種類から選択可能。
◆キャラクター
○新キャラクター
無印セイヴァーとセイヴァー2に登場するが、ハンター2では全員登場しない。
- 『漆黒の救世主』ジェダ・ドーマ
「ただ死に向かうための生命なら、せめて我がために捧げるがよい」
今作の主人公……でありながら、乱入してくるボス、かつ新キャラクター。
その戦闘スタイルやビジュアルからファンの間では非常に人気が高く使用人口も多い(使いこなせるかは別として)。が、やる事成す事が悪役過ぎて主人公扱いされない。
ただし、一部のキャラクターのCOM戦では中ボスや乱入キャラクターとして登場する。
サスカッチのエンディングで彼の仲間達に招待状を送る場面を見せるが、いったい何をしたかったのだろうか・・・。
魔界三大貴族の一つであるドーマ家の当主であり、「冥王」と呼ばれている。初代ヴァンパイアのバックストーリーでも名前だけは上がっていた。
理知的な性格だが、時折とても常人には理解し難い事を言ったり、血まみれになって笑うなど狂気染みている。
荒廃する魔界の未来の救世主を自称している。本作の舞台である異空間「魔次元」を作り、
呼び寄せた価値ある闇の魂の持ち主と融合する事で魂の器となる「神体」を創り上げ、
魔界を肉体的にも統一しようと企てている。
ダッシュはモリガンらと同様ショートジャンプ型、それに加えて空中ダッシュを所持。
そこからの空中多段すかしめくり空中突進投げと多彩な選択肢を迫っていける。
地上からもダウンを奪える中段技やコマ投げ、ガード不能のEX技二種など強力な崩し手段を豊富に持つ。
さらにそれらを設置型飛び道具のディオ=セーガを盾にして仕掛けることができるため一度の攻めに関しては強力無比。
防御力・根性値共にかなり高めで、ダメージを受けた時の硬さはトップクラスなのも地味ながら有利。
ただチェーンコンボや必殺技キャンセルでダウンを奪えないので攻めの継続性が低い。
その上一度仕切り直した後の防御性能はそれほど強いとは言えず、全体的に技の判定が弱いため「暴れ」に弱い。
技の出は速めでリーチと攻撃判定が大きいのを活かし、相手の動きを読んで置いておいたり技の空振りにすかさず差しこんだりと神経質な立ち回りを常に強いられる。
立ち回りに戦略とセンスを高度に求められるため簡単には扱いこなせないが、それを両立させた上位プレイヤーの手にかかればまさしく死神と化す上級者向けキャラ。
ALL ABOUTシリーズによれば、初期案が「ベリオールの息子」という設定でデザインも異なっていた。
対応ステージ:「Fetus of God」(ホームステージ。ただし対戦ステージは無対応)or「Iron Horse,Iron Terror」を除く(対戦ステージ)
- 『ラブリンハンター』バレッタ
「お願いきいてくれるゥ? 有り金ぜーんぶ置いてって♥」
新キャラクター。赤ずきんの姿をした少女だが、裏の顔はダークハンター。
愛犬のハリーを連れ、体中に仕込んだ暗器で相手を葬り去る。愛銃はイングラムM10。
闇の心が価値ある魂と認められ、魔次元での戦いに向かう。
リーチが短く切り返し手段も貧弱で攻めに回りづらいうえに受けに回らされてもつらいというキャラである。
しかし全キャラ中唯一2段ジャンプが使用可能で、空中重視の戦いが得意。
地上からも速度の遅い飛び道具であるハッピー&ミサイルを盾に、ガード不能連携から高難易度のコンボで相手を仕留める。
使いこなせば高機動力も高火力も備えたキャラクターとなるため、非常にやりごたえのあるキャラクター。
対応ステージ:「War Agony」(ホームステージ)or「Tower of Arrogance」or「Concrete Cave」(対戦ステージ)
- 『欲望の迷い子』リリス
「あなたの血……キラキラして、とってもキレイね」
新キャラクター。魔王ベリオールに封印されたモリガンの魔力の一部から生まれた人格に、ジェダが肉体を与えたもの。
そのためかモリガンを本能的に狙っており、尚且つコンパチキャラクターでもある。
ロリ系の見た目(ただし168cm)をしており、セリフも非常に官能的。
技もモリガンとほぼ同じだが、波動は遠くまで飛ばず、昇龍にはほぼ無敵がない、コマ投げはジャンプして踊りかかる「移動投げ」なために見切られやすい…と、劣化版のような必殺技が多い。
しかしEX必殺技・ルミナスイリュージョンは本家のモリガンより減りが大きく、結果としてコンボ威力が非常に高い。
地上ダッシュが走行型で速くてスキが少なく、横に押す力はモリガン以上。ジャンプ強Pがモリガンと違ってかなり判定が強いのも美味しい所。
それらを駆使して敵の動きを先んじてつぶし、コンボルミナスにつなげていくのが基本スタイル。
相手のガードを崩す能力と相手の攻撃をさばく能力に欠け、慣れない内は伸びにくいだろう。根性値はともかく、素の防御力が最低クラスなのも痛い。
爆発力で仕留めきるには高いプレイヤースキルが求められ、可愛らしくも奥が深い。
対応ステージ:「Deserted Chateau」or「Vanity Paradise」or「Tower of Arrogance」or「Concrete Cave」(ホームステージ(アーケードモードのみ)。後者2の対戦ステージは無対応)
- 『魂に群れなす妖蟲』Q-Bee(キュービィ)
「タマシイノ カチハ エイヨウデキマルノ」
新キャラクター。ドーマ家領内に生息するソウルビー族の長。ジェダが眠りについていた間に領内は荒れ果て、絶滅しかけていた。
ジェダが目覚めると彼に突き動かされ、食欲と種の繁栄のために魔次元へ「狩り」に向かう。
3強の一角だが、他の2強よりランクは一歩下がる。
低空ホーミングダッシュが非常に素早く、「見えない中段」で相手を崩す事に長けている。
ジャンプ中にホバーで浮遊でき空中必殺技が多いため空中での自由度が高く、しゃがみ時も喰らい判定が小さい。
通常技のリーチが長く、それでいて攻撃判定の発生が早いものが多いため、抑え込む能力は高い。
一方で喰らい判定が独特でめくられやすく、無敵技の自由度が低く、根性値と合わせた防御力も最低クラス。
ディフェンス面を使い手の技術に完全に依存しているのが弱点。
対応ステージ:「Green Scream」or「Vanity Paradise」(ホームステージ)
○旧作からのキャラクター
ガロン・オルバス・サスカッチの3名はセイヴァー2ではリストラされている。ハンター2では登場。
- 『気高き魔の眷属』デミトリ・マキシモフ
「狂おしき闇の調べ、ゆっくりと味わうがよい」
魔界貴族マキシモフ家の吸血鬼。初代主人公。
戦いの気配を感じ取り、魔次元に向かう。
波動昇龍タイプで、初心者でも分かりやすい動きが可能。
通常技もリーチ判定早さいずれも優秀な方で、戦いの主導権はまあまあ握りやすい。
しかし、空中での動きに自由度が高いヴァンパイア世界では珍しいぐらいにジャンプ軌道が素直すぎるため、空中戦の引き出しの幅が狭い。
下大Kやデモンクレイドルで相手を転ばせたり、差しあいで相手が委縮したところに、すかさず消えるダッシュやバットスピンで距離を詰め
彼の代名詞であるミッドナイトブリスやミッドナイトプレジャー、通常投げで仕留めたいところ。
デモンクレイドル(昇龍拳)がコマンド成立と同時に無敵になる上発生が早く、さらに着地のスキが1Fしかないというシリーズ中でも屈指の高性能。
デモンクレイドル連打で返されると非常に理不尽な思いをさせられる。
対応ステージ:「Feast of the Damned」(ホームステージ)or「Tower of Arrogance」or「Concrete Cave」(対戦ステージ)
- 『苦悩に吠える牙』ガロン
「牙なき者に生きる資格なし!」
格闘家の青年だが、ワーウルフと人間のハーフで、戦う時はワーウルフになる。
過去作では己の限界を超え、獣の血を克服したが、ジェダにより血が再び目覚め、魔次元へと向かう。
初心者向けと言われる3獣の1体。
素早い動きで相手を翻弄し、牽制と投げが強いため相手を抑え込み、崩すことも得意。
ESビーストキャノンも非常に優秀な上位キャラクター。
セイヴァー2では復活キャラと入れ替わりにリストラされた。
対応ステージ:「Green Scream」or「Concrete Cave」(ホームステージ)or「Tower of Arrogance」or「Red Thirst」(対戦ステージ)
- 『哀を抱く人造人間』ビクトル・フォン・ゲルデンハイム
「おれ たたかう きょうも あしたも」
ゲルデンハイム博士作の人造人間。
その娘エミリーと暮らしていたが、人造人間が故にか動かなくなってしまい、ジェダの言葉を生命の再生と認識し、魔次元に向かう。
CAPCOM特有の鈍重な投げキャラであり、機動力重視の本作のゲーム性とはまるで噛み合っていない。
しかし、破壊力の高い電撃チェーンや強力なコマンド投げ、対空にGCなど、今までのビクトルと比べて格段に強い。
それでもダイヤグラムでは下から二番目と言うのが大体の見解である。
対応ステージ:「Forever Torment」or「War Agony」or「Red Thirst」(ホームステージ。ただし後者は対戦ステージは無対応)or「Tower of Arrogance」or「Concrete Cave」(対戦ステージ)
- 『地獄のメインイベンター』ザベル・ザロック
「今日も元気に死んでるゼェーー!!」
闇の帝王オゾムによりゾンビとして蘇らされたロック歌手。
オゾムがジェダに同化されたため、ジェダの力を狙いに相棒のル・マルタと魔次元に向かう。
理論上最強として有名。3強の頂点だが、そのポテンシャルを安定して出し続けられるプレイヤーが存在しないのである。
全キャラクタートップの破壊力を持つコンボ、安定した対空、低空ダッシュからのガード不能技、地上空中の両方で前後ダッシュ、ワープと、これでもかと言うくらい強い要素が存在する。
しかしそれらをその場その場で使い分けるのが非常に難しく、ノーミスプレイは熟練者でも困難。
バレッタのCOM戦ではラストボスとして登場する。
対応ステージ:「Forever Torment」(ホームステージ)or「Tower of Arrogance」or「Concrete Cave」(対戦ステージ)
- 『影と彷徨うリビドー』モリガン・アーンスランド
「まだ怖がっているの? 一緒にのぼりつめましょ」
魔王の称号を得たサキュバス。
しかし本人にその自覚は無く、魔次元を遊び場所とすら認識している。
波動昇龍キャラで、空中ダッシュからのチェーンコンボ、さらにそこからのダークネスイリュージョンが主力。
上下左右から敵を揺さぶりガードを崩してダウンを奪い、強引な暴れもシャドウブレイドで潰して
ダウンを奪って終わらない攻めで相手を圧倒するのが持ち味のキャラ。
今作ではシェルキックの削除で空中ダッシュ中段から地上チェーンにつながりにくくなり火力がダウン。
また、バランス良く技が揃っているのはいいのだが意外と判定の強い技が少なく、相手の技とかち合うと潰されてしまいがち。
根性値はともかく、素の防御力が最低クラスなのもリリスと同じ。
崩し能力で劣るが横に速いリリスの方がダイヤグラム上位にいる辺りが、セイヴァーのゲーム性を象徴している。
リリスの劣化と言われがちだが、相手によるしっかりとした技の使い分けで真価が発揮される。
対応ステージ:「Deserted Chateau」(ホームステージ)or「Tower of Arrogance」or「Concrete Cave」(対戦ステージ)
- 『黄金の絶対神』アナカリス
「光あれあれあれ、王のもとにとにとに」
数千年前、エジプトを支配したファラオ王。黄金のマスクと包帯を操るミイラ。
未来から送られたジェダの声により、魔次元に向かう。
浮遊タイプのジャンプ、速い横ダッシュから小技での固め、そこからの崩しなど攻め性能は高い。
画面端から端までワープする画面外バックダッシュや長い通常技での牽制と立ち回り性能も優秀。
しかしGCが新たに追加されたものの役立たず、一人だけAGがない、なのに当たり判定が非常に大きい、
ダウン追い打ちは全て白ダメージ*1、DFも使い道が見当たらない…など新しい基本システムの恩恵をまるで受けられず、物凄く疎外されてしまった。
その結果一度敵の技をガードしてしまうと以降の攻めを凌ぐ手段がなく、評価は堂々のダイヤグラム最下位。
数値的にはそこまで低くないのだが、総合的な耐久面は紙を通り越してある種の神クラス。
勝つためには先に先に手を出して敵の行動を潰しきる立ち回りが要で、相当の修練が必要。
対応ステージ:「Red Thirst」(ホームステージ)or「Forever Torment」(対戦ステージ)
- 『踊るプリティビースト』フェリシア
「あたし素早いでしょ? だってダンサーだもん!!」
キャットウーマンのミュージカルスター。
全ての人が幸せになるには?と疑問を抱いていた時、ジェダに召喚される。
突出した要素はないが性能が安定しており、初心者向けと言われる3獣の1人。
何でも出来るが、何をするかが重要であり、プレイヤーの実力が試されるインファイター。
また、お遊び技も多く持つ。
「おーす!」と呼びかける同時に、彼女が掴まっているネズミを逃す登場シーンが変更された。COMのみ登場シーン時に「初代」版になっている。
対応ステージ:「Tower of Arrogance」(ホームステージ)or「Vanity Paradise」or「Tower of Arrogance」or「Concrete Cave」(対戦ステージ)
- 『返り血に嗤う甲冑』ビシャモン
「甘いワ! ここは血で血を洗う、いくさ場ぞ!」
呪われた甲冑・般若と呪われた刀・鬼炎が、殺人衝動により動けるようになった。
今までの宿主、ビシャモンの名を借り、魔次元に向かう。
今作では登場エフェクトが変更されている。
刀を持つため火力とリーチに優れ、牽制やラッシュを得意とする。
魂技でのループコンボなども持つが、火力を出すにはかなりの練習が必要。
細かい点でも、やや動かしにくい点が目立つ玄人性能。
地味にジャンプ攻撃が激強で、バックジャンプを駆使したディフェンスがうんざり。
何気に根性値が全キャラ中一番低い。ただし通常時の防御力はそれなり以上に高い為特別に脆くはない。
対応ステージ:「「Abaraya」(ホームステージ)or「War Agony」(対戦ステージ)
- 『激流を纏う帝』オルバス
「我が一撃は水の民の怒りと知れ!」
マーマンの王。国は過去にパイロンの目覚めで滅んでしまった。
生き残りのマーマン・アクエリアとの間に息子アルバを授かるものの、アルバが魔次元に迷い込み、探すために彼も追う。
EX必殺技ウォータージェイルを活用した「泡ハメ」をいかにして狙うかがカギとなるキャラクター。
優秀なジャンプ攻撃や、ダークフォース・オーシャンレイジなどを駆使して泡ハメをしてやりたい。
主力技である飛び道具2種(ポイズンブレスとソニックウェーブ)が溜め技に変更され、前々作・前作から操作が激変。ガイル系列のキャラに慣れている人ならいいが、そうでないとかなり戸惑う。
セイヴァー2では復活キャラと入れ替わりにリストラされた。
対応ステージ:「Green Scream」(ホームステージ)or「Vanity Paradise」(対戦ステージ)
- 『氷点下の力自慢』サスカッチ
「余裕ブッこいてっと今晩のオカズにしちまうからな!」
ビッグフット族の青年。
村に開いた魔次元の穴により仲間が行方不明になり、サスカッチ自身も飛び込む。
初心者向けの3獣と、3強の1体。
ショートダッシュとロングダッシュの二種類のダッシュで相手を追いつめ、高い火力で相手を押し切るシンプルイズベストな性能。
忙しいザベルやQ-Beeに比べて動きが安定しており、弱点らしい弱点もない。
防御力と根性値が共にかなり高めで、泥仕合にも強い。
セイヴァー2では復活キャラと入れ替わりにリストラされた。
対応ステージ:「Green Scream」or「Vanity Paradise」(ホームステージ)or「Forever Torment」(対戦ステージ)
- 『霊幻姉妹ふたたび』レイレイ
「死んでてもお腹は減るのね……あうー」
前作で母の魂を浄化し力尽きたが、母の力により転生を果たし、来世で幸せな一般家庭の仲の良い双子姉妹として暮らしていた。
しかし前世の母の祝福によって双子の姉のリンリンと共に仙術師の力が受け継がれており、16歳の誕生日の晩にその力が覚醒する。
だが、それをジェダに「価値ある魂」と感知されてしまい、魔次元に呼び出された。母の愛が却って裏目に
前世の記憶は全く無いが、受け継がれた仙術師の力と異形転身の術によりキョンシーとお札になり、戸惑いながらも魔次元を戦い抜く。
(このため、姿こそ同じだが前作のレイレイたちとは微妙に性格が変わっている)
多彩かつトリッキーな技を持ち、EX必殺技・天雷破は屈指の性能。
これを駆使しての攻め能力は非常に優秀だが、操作難易度も高い。
防御力が低い上に根性値も低めで、めくられやすいと言う難点もある。総合面で見るとキュービィーと同じぐらい脆い。
対応ステージ:「Vanity Paradise」(ホームステージ)or「Deserted Chateau」or「Feast of the Damned」(対戦ステージ)
○セイヴァー2・ハンター2・家庭用で使用可能
下記の3キャラクターは過去作に登場していたが、無印セイヴァーでは出演できなかった。
セイヴァー2・ハンター2に復活登場するほか、家庭用では追加キャラクターとして使用可能となっている。
- 『キラーマシーン』フォボス
「>>敵 完全破壊 戦闘ノ 継続不能」
初代の中ボス。古代マヤ人に作られた土偶風ガードロボット。
その血を引く少年セシルが遺跡に迷い込んだ事で起動し、彼を守るために戦う。
強キャラだった前作から大幅に要素が変更された。
今作では浮遊の仕様変更で変幻自在な動きが可能に。
そして高性能な飛び道具を放ちまくる、砲台のような性質を持っている。
- 『宇宙の支配者』パイロン
「全てを超越した私に 負ける要因があろうはずがない」
初代ラストボス。ヘルストーム星で誕生した、火炎エネルギー生命体。
地上とは異なるエネルギーを持つ魔次元に興味を持つ。
前作では最強だったが、今作ではひどいくらいに弱体化した要素が目立つ。
特に攻撃力がかなり減退した上、今作のインパクトダメージゲージとの相性が悪すぎる。
技構成自体はそれほど悪くはないものの火力が低すぎるため、ソルスマッシャー連打ではまず勝てない。
ダークフォースのシャイニングジェミニを頼りに、近距離戦を仕掛けていくのが生き残る道。
- 『運命の狩人』ドノヴァン・バイン
「私はダークハンター すべての闇を滅する!」
前作の主人公。魔族との混血・ダンピールであるダークハンター。謎の少女アニタを連れている。
彼女と出会った日の晩(前作よりもさらに前の話)、魔剣ダイレクを介してアニタの悪夢の世界=魔次元に迷い込む。
こちらは元からあらゆる性能が微妙だったのをさらに弱体化された。
アイデンティティであるキルシュレッドでのガード崩しが不可能になった上、高火力コンボも使用不可になってしまった。
AGの追加やキルシュレッドを駆使した連携で戦えなくもないが、かなり苦しい立ち位置にある。
○隠しキャラクター
- 『魔を祓う傀儡』朧ビシャモン
アーケード版無印ではCPU専用の隠しボス。
かつて呪いに捕らわれていた人間のビシャモンが修行を重ね、
以前とは逆に呪われた武具の呪縛を制御しきった、ダークハンター。
基本スペックがビシャモンより高く、隠しボス版では更に性能が上がる。
魂を用いた技は一切使えない代わりに、凶悪な性能を持った剣技が追加。3強にすら匹敵する性能である。
- 『内なる獣の本性』ダークガロン
魔次元から生まれた、ガロンの持つ獣の本性を具現化したドッペルゲンガー。
ガロンのCOM戦ではラストボスとして登場するが、アーケード版でもコマンド入力で使用可能。
なおセイヴァー2・ハンター2には登場しない。
演出などがガロンと大きく異なる。
ただし、性能はドラゴンキャノンに微細な変更が加えられた程度で、他の性能はガロンと一致している。
- シャドウ
影の様な姿をしている。ジェダが魔次元に引き込んだ魂のうち、「価値ある魂」以外の雑多な魂が収束したもの。
倒した相手に乗り移って、次の戦いに進む性質がある。
例えばデミトリに乗り移っている状態でモリガンを倒すと、次はモリガンを操ることになる。
初戦のみ、姿を自由に選べる。
○セイヴァー2以降の隠しキャラクター
- マリオネット
戦う相手と同じキャラクターに化ける操り人形。常に同キャラ戦になる。
無印『セイヴァー』には登場せず、セイヴァー2・ハンター2からの追加キャラクター。
PlayStation版でも使用できる。
○家庭用ダークストーカーズコレクションのみの隠しキャラクター
- 『孤独に魔界をさまよう狩人のなれの果て』ディー
「戦わなければならない理由、それを探して私は戦う」
PlayStation2版のキャラクター追加版にのみに登場する隠しキャラクター。
記憶を失くした謎の男。魔剣ダイレクを持ち、身体からはオーラを放っている。
その姿は、顔や髪型はドノヴァン、服装等はデミトリによく似ている。
正体は不明だが、ハンターED後のダークストーカーと化したドノヴァンと言うのが最有力説。
デミトリに似た通常技に、ドノヴァン同様の必殺技+オリジナルの必殺技を持つ。
中距離や遠距離戦が得意になったものの、地上戦はそれ程でもない。
◆余談
「ミッドナイトブリス」「グルーミーパペットショウ」「ヘルダンク」などのEX必殺技には、キャラクターごとに専用やられが存在する。
通常の必殺技では、「プリーズヘルプミー」「+B」などで一瞬ながら専用やられが見える。
新作は絶望視されていたが、2012年、アメリカのコミコンにて「Darkstalkers Are Not Dead」が発表。3Dで描かれたデミトリとザベルが顔を見せた。
どう言ったゲームかは今のところ不明である。
追記・修正は完璧に使いこなされたザベルをアナカリスでボコボコにしてからお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- ウメハラさんはビシャモンを愛用してたらしいけど…あんなキャラ俺には到底使いこなせない -- 名無しさん (2014-08-29 02:23:46)
- ディーのEDに出てくる「謎の少女」の可愛さはガチ。 -- 名無しさん (2014-08-29 12:21:23)
- 東まゆみさんが漫画版を手掛けてただけに、エレメンタルジェレイドのシスカはバレッタがモチーフなんじゃないかと思ったり…… -- 名無しさん (2014-08-29 12:54:45)
- nesicaにて配信決定! -- 名無しさん (2014-08-29 19:32:50)
- セイヴァーはデミトリステージ以外BGMがあまり好みではなかった -- 名無しさん (2014-09-03 05:41:48)
- バレッタの項目作ってくださーいっ。 -- 名無しさん (2018-01-07 21:25:03)
- モリガンが中~下位、リリスが中の上になっていったのは驚いた。確かにモリ子さん、強いが対応しやすい面もあるのよな -- 名無しさん (2018-05-18 18:25:17)
- ジェダの中の人がレーベン・ゲネラール -- 名無しさん (2018-05-18 18:30:06)
- トップクラスにとっつきにくい格ゲーの1つだと思う。主にセイヴァー2とハンター2どっちやればいいのかわからんってのが原因なんだけど。 -- 名無しさん (2018-05-18 19:44:19)
- PS4に発売の可能性もありそう。来年25周年だからそろそろ新作出して欲しいな。 -- 名無しさん (2018-10-28 23:17:30)
- 本作のアナカリスは、前作から特に弱体化した要素もないのに強キャラから最下位まで転落したという割と珍しい例 -- 名無しさん (2020-02-29 22:33:43)
- ↑1 他の連中が強かった…そういうことだろうな。 朧ビシャモンはプレイヤー操作でも火力が十分おかしい。 -- 名無しさん (2022-03-27 17:10:15)
- ゲームニュートンさんが定期的に対戦動画を上げてくれてるが、いつ見てもこのゲームの対戦はぶっ壊れてんな(褒め言葉) -- 名無しさん (2022-11-21 18:47:53)
#comment
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧