登録日:2014/02/08 Sat 04:56:19
更新日:2023/12/14 Thu 10:49:32NEW!
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ハルカンドラとは、『星のカービィWii』に登場する星の一つである。
※以下、物語の核心に迫るネタバレを含みます!!
概要
本作のキーパーソン、マホロアの故郷。
カービィ達が住んでいる世界とは別の世界にあり、異空間ロードと呼ばれる異次元空間で隔てられている。
そのためローア程の特殊な宇宙船が無ければ、ここを通る事は出来ない。
また、古くから4つ首竜「ランディア」が住む。
序盤では名前すら出てこないが、レベル2をクリアした時にマホロアの口から存在が明らかとなり、
ローアが完成したら連れて行ってあげると約束。
その後、強敵グランドローパーとの死闘を終え、最後のパーツを手に入れたカービィ達は
約束どおりこのハルカンドラに招待される事となる。
だが、実際はマホロアが野望を達成するための口実であり、後にポップスターの命運を賭けた戦いに発展する…
外見・土地
ポップスター外の惑星といえば、『SDX』の「銀河にねがいを」、『星のカービィ64』にも
色とりどりの個性溢れた星が多く登場していた。
ムービーでハルカンドラを見るまでの間、プレイヤー達の一部はそれらの類を想像したと思われる。
が、実際は違う。
どう見ても浮遊大陸のような形をしており、惑星と形容するにも小じんまりとして異質。
表現としては切り取られた地表の一部、といったほうが適切な程である。
今で言えば『トリプルデラックス』の浮遊大陸フロラルドをイメージすると分かりやすい。
これだけなら星のカービィらしいファンタジックさを感じる、と言いたい所。
しかし今度は地上を見てみると、デカイ活火山地帯を中心に荒野が広がり、溶岩の川が流れている。
ポップスターのように緑豊かな土地など一片たりとも存在していないのだ。
居住区と思われる場所もガッチガチの鉄臭い工場地帯。
現在も稼動し続けており、地下に潜ると工業排水のせいなのか酷く汚い下水道が広がっている。
工場の外も整然とした印象を受けにくく、荒廃しているようにも感じる。
いびつな星の形状といい、過去に何か天変地異でも起きたというのか?
このように人が住める土地とは言い難く、過酷な環境も相まって
ブルブルスターともメックアイとも異なる機械文明を築きながらも
かなり荒廃した、世紀末的な雰囲気が漂っている。
本当にこの星はマホロアの故郷なのだろうか…
主な地域
本編では2つのレベルを攻略していく。
- レベル6 エッガーエンジンズ
唯一の居住区と見なせる地域。
5コース中4コースが工場というメカニカルな構成になっている。
ボスはメタルジェネラル。
詳しくはそれぞれリンク先を参照。
- レベル7 デンジャラスディナー
溶岩の煮えたぎる過酷な火山地帯。
地下には燃える天体や謎のエネルギーが渦巻くトンデモ空間が広がり、もはや世紀末の様相を示している。
ボスはランディア。
一度クリアした後はランディアから始めるか、スキップして最終ステージに飛ぶか選択できる。
住民
ゲーム的にはザコキャラや中ボスが普通にたむろしているので、住民は居るといえば居る。
ポップスターとの最大の相違点は、グラフィックが大きく変わったコンパチブルなご当地ザコキャラがいること。
「ハルカン~」と名の付く敵キャラ達がこれに該当。
特にワドルディとよく似た「ハルカンドルディ」は、目とその周りの感じがどことなくマホロアと似ている為
マホロアとハルカンドラの謎をますます深めている。
また「ハルカン~」以外にも、スカーフィと似た性質のデグト、
火山地帯に生息するアイアンバルバルなど、ここにしか居ない敵キャラも生息する。
(デグトは『トリプルデラックス』でもポップスター側に登場しており、今はご当地もへったくれも無いが…)
守り神ランディア
ハルカンドラに眠る4つ首のドラゴンで、神聖な守り神。
それぞれ同じ顔をしているが、一番上の頭は伝説のアイテム「マスタークラウン」を被っている。
これは趣味とか偉いとかそういう理由で被っている訳ではなく、悪用せんとする者から守るため。
実際に、マホロアは宇宙を支配するという野望のために
マスタークラウンを手に入れようとランディアに近づいた。
しかし返り討ちに遭った為、止むを得ずハルカンドラを脱出。
逃げ込んだ先のポップスターでカービィ達と会った時、
パーツ探しに協力してくれる彼らの好意につけ込み、ランディアを悪者扱いして倒してもらおうと画策したのである。
古代のアイテム
エナジースフィアを全120個集めた状態でマホロアに話しかけると、
昔のハルカンドラの民が様々な伝説のアイテムを作っていたことが明らかになる。
メインモードだけだと、そのうち1つはローアであり
心が宿っている可能性がある事ぐらいしか分からない。
が、エクストラモードでスフィアコンプを達成すると更に深い話を聞くことが出来、
ローアの他にも「ギンガをとぶキカイじかけの星」「ユメをうむアイテム」を作っていたことが判明する。
…機械仕掛けの星、夢を生むアイテム…
聞き覚えのある人もいるだろう。
そう、あの大彗星ノヴァとスターロッドはまさかのハルカンドラ製だった…という話である。
ゲーム中ではハッキリ具体名を出しておらず、あくまで示唆程度に留まっている可能性も十分ありうるが、
よもやこんな形で過去シリーズとリンクさせてくるとは誰も思わなかったであろう。
当然、この衝撃的な話がさらりと彼の口から出たときは、暫くファンの間で議論のタネになっていた。
本当だとしたら何のために、どんな経緯で、こちらの世界に流れてきたのか・…
例によって公式はちらつかせる程度に留まっており、依然として全てが謎に包まれている。
もしかすると我々が予想しなかった歴代のアイテムにも、ハルカンドラ製が混ざっていたかも知れない…?
『星のカービィ スターアライズ』にて(以降、ネタバレ注意)
さてぇ~…
われらが カミのぉ~…
ふっかつには エネルギーがぁ~…
ま~だぁ
たりないようですねぇ~…。
これはもう、われわれはぁ~…
ホロビの みちをぉ~…
たどるしかぁ~…
なぁいので~…
しょ~かぁ~~~~?
いなっ
いなぁっ!
いなっ いなっ いなっ!
いなイナいなイナいなイナいなイナいなイナいなイナいなイナいな…………
ゼッタァ~イ、い~~~~~~~~~~なぁっ!!!!
ぎんがのはてにおいやられたまりょくをつかさどるわれらいちぞくのひがん!おまえなぞ
にこのせきねんのおもいのとうとさがわかるのか?いやわかるはずがないだんじてないな
いないない!かつてともであったヤツらはわれらいちぞくのチカラにおそれたのか、いち
ぞくをみなことごとくふういんしぎんがのはてへとおいやった!それでもあきたらずかこ
のれきしからそのそんざいさえいっぺんものこさずけしさろうとしたぁ!われらのまりょ
くがあってこそ、ヤツらのかがくとゆうわすることでなしえたいだいなはんえい!ぎんが
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これはごかいなどではけっしてないない!われをくるっているなどといったヤツらよきこ
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いちぞくのふっけんはちかいみながいつわりときめつけおったでんせつのしょのとおりに
ついにわれらはカミのおられるうつわをてにいれたのだめざめさせしものにそまりじひを
くださるというそのカミのうつわはいまみたされつつあるついにいだいなるカミがたんじ
ょうするときがきたのだあたんじょうするぞうたんじょうするぞうたんじょうするぞお~
はっぴぃーばーすで~い!あらたなるれきしよぉじだいよぉ~!はっぴぃーばーすで~い
いだいなる、カミよおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!
本作の黒幕・魔神官ハイネスがハルカンドラのものと思われる情報を、
通常プレイでは読み取れないぐらいめっちゃ早口で語っている。
明言はされていないので、本当にハルカンドラ関連かは不明。
かつてハイネス達、魔力を司る一族と、科学技術を持つ一族が手を取り合い、
銀河を脅かす悍ましい悪夢を退け、
魔術と科学を融和させることで繁栄を遂げていた。
しかし科学の一族は、闇の物質を信仰していた魔力の一族の存在を危険視し始め、
封印を施した上で銀河の果てに追放し、歴史からも存在を抹消した。
ハイネスは科学の一族は銀河のどこかで呑気に過ごしていると推測しており、復讐を目論んでいる。
なお、これらの設定に対して熊崎Dは「嘘つきや狂人の口から出た台詞であるが為に信憑性は定かではない」とコメントしている。
でも仮に事実だったとしたならば……
もしマホロアとハイネスの話が事実ならば、様々なことに合点がゆきやすい…少なくとも有力な手がかりとなるのは確か。
- なぜハルカンドラはフロラルドのような姿の星なのか?
ハイネスの話から行くと、恐らくハイネスの一族(魔法の一族?)は科学と融和した生活を送っていたと考えられる。
夢を叶えるという魔法と、それをするためのツールである機械。ギャラクティック・ノヴァのメカメカしい造形から想像できない夢のような機能もこの産物だろう。
だが、ハイネスの先祖がエンデ・ニルに(恐らくマスタークラウンを利用して)手を出した事で星が崩壊し、ハルカンドラの科学の一族の地域と火山地帯が分離して異空間を漂っている……と考えられる。
そこを訪れたハルトマンが設計図を見てノヴァを模倣した星の夢を作った……のかもしれない。
- なぜランディアがマスタークラウンを守っていたのか?
エンデ・ニルの技「憎悪と執念の冠」は巨大なマスタークラウンを召喚してビームを放つ技。
ハイネスの先祖あたりがマスタークラウンを利用してエンデ・ニルに闇の力を与えていたならこの技を利用するのも納得できる。
そして、そのニルを封印した「4人の勇者」こそランディアだったのではないだろうか?という考察もある。
ただし伝説上は勇者たちは「4本の心のヤリ」でエンデ・ニルを封印したとされ、ギャラクティックナイトの技にも心のヤリを使用するものがあることから関連性を伺わせている。
少なくとも単にランディアが4つ首=4人の勇者であると考えるのは早計であろう。
Wiiデラックスにて
本作においてはマホロアはあくまで旅人でありハルカンドラの出身ではなかったことが判明(ただし相当な長期間をハルカンドラで暮らしていたのは事実)。
また、マスタークラウンが元々闇のアイテムであり、被ったものの憎悪と執着心、闇の心を駆り立てて滅びをもたらす特級の厄ネタだったことも明らかになっている。
このことから、ランディアはマスタークラウンを守っていたというより、マスタークラウンから他者を守っていた可能性が高い。
クラウンそのものはアイテムでしかないため、被る者がいなければ何もしないからである。
また、マホロアは[[全宇宙のみんながワーキャー言うような夢のテーマパーク>わいわいマホロアランド]]の支配人になりたいという夢を語るが、奇しくも裏切った際のセリフと符号する単語が紛れ込んでおり、マスタークラウンの闇の心を増幅させる力も考慮するとマホロアがクラウンの力を欲したのは事実ではあるが、宇宙の支配なんてことは全く目論んでいなかったという可能性が浮上している。
さらに、マホロア曰くハルカンドラは「未知の魔力とテクノロジーが眠る約束の地」として知られているらしく、上記のハイネスや銀河に名立たるハルトマンの歌詞との関連が補強されることになった。
マスタークラウンの出所については今回も明らかにならなかったが、このアイテムはどうやら多くの国、そして世界を漂流し、時の権力者を暴走させては滅びを振りまいていたらしいことが示唆されている。
本作でボスとして登場した際の背景が明らかにポップスター星系ではない(ファイナルファンタジーシリーズ、カービィシリーズなら『ディスカバリー』の新世界と言われた方が納得できるような)未来の街の廃墟であるため、ハルカンドラがこうなってしまった理由が、マスタークラウンの影響だった可能性が浮上している。
起源?
『星のカービィ ディスカバリー』の舞台となる「新世界」と呼ばれる星では、かつてとある種族が文明を築いていた痕跡がそこかしこに残っている。
その種族は侵略種「ID-F86」を戦いの末に捕縛し、「ラボ・ディスカバール」の研究対策チームによりその空間転移能力を解析。
空間転移技術を確立させ、後に手狭になった星を放棄して新天地に旅立ったとされているが、
この文明を築いて空間転移技術を確立させた種族こそが、後のハルカンドラの民ではないかという説がある。
根拠としてはID-F86の扱う空間転移技術がアナザーディメンションのそれと近しい事、作中に登場する遊園地「ワンダリア」のマスコットキャラクターが「ワンダックス エッガーズ&ワンダリィ エッガーズ」であること(エッガーエンジンズと何らかの関連性がある?)や、一部の単語がマジュハルガロアの言語と一致することが存在する。
時系列的にもハルカンドラの文明程の異常な発展を遂げてなく、魔術の力を手中に収める前だったのか、科学技術の進歩に対し、魔術に関してはその痕跡が見られないといった点も根拠の一つである。
一方で、ID-F86こそハルカンドラの民によって造られた人工生命体であり、この旧文明はハルカンドラの産物を研究して空間転移技術を得たという因果関係が逆な考察もある。
上記の根拠も決め手となるものではなく、あくまでそう考察もできる程度に留めておこう。
追記・修正はハルカンドラ製のPCからお願いします。
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