フジョシアラシの変

ページ名:フジョシアラシの変

 数年前にあったとされる、領地を不当に占拠せんとしたフジョシアラシが起こした一連の顛末。実在したにもかかわらず事実が曖昧にぼかされているのは、悪名高きマレビトであるオトド・スモブが提唱した『悪を制するのは正義ではなく、より強い悪=本当の正義でさァ』を体現しており、存在を認めてしまうと極端な実力主義や国家矛盾を引き起こしかねないため。意趣返しの変。

 自領から追放されたフジョシアラシは気晴らしにと自らのシモ──比喩ではなく、実際にである──埋め立てにより動物のマーキングが如く自らの領土であると主張。ルール無用の集いであるタフカ・テーから見てもあまりの異常さと、鼻のひん曲がる程の高速埋め立てによりこの荒唐無稽な主張が通るかに見えた。

 その時、たまたま訪れていた熊体型の肥満行旅人が「この程度とは笑わせる、儂が本物を見せてやるぞ」とばかりに、所持していた『タクーヤノア・ワビ──勿論、修​正などない──』と『フーッ=ダイゴ(ゴロン=ダイゴとも)』を連続で投擲する事により、フジョシアラシを再起不能せしめた。これが所謂"意趣返し"なのである。

 商会にまとめられず当時の通貨1アニマにもならないこの顛末がネカピウスの逆鱗に触れ、恣意の極みたる箝口令を敷き事実隠蔽に努めたのは言うまでもないが、後世に恥を伝える為敢えてしたためておく。

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