ターフ原野より沿岸部の「錦海省(きんかいしょう)」を拠点とする港湾と内陸水運の要衝。
歴史的背景:
ネカーピン政権下では「錦海道道尹府」に過ぎなかったが、死後、中央の弱体化を機に独自に徴税機構と民兵組織を発展させ、事実上の軍閥政権に成長した。
初代軍政長・**嗎寐武(オー・チンチン)**は元・軍出身の塩務署副長。財政・徴税に精通しており、塩税を完全に掌握して台頭。
財政システム:
-
塩税独占体制:周辺の塩田を事実上接収、国際市場向けに販売し、外貨を確保。
-
**関税代替機関「錦海洋税局」**を自設し、港湾使用料・通関手数料・輸出税で収入を確保。
-
**外資と提携(デュークティラシーマ)**してインフラ投資を受け入れるが、担保として港湾使用権を一部譲渡。
-
軍事:
-
「錦海鎮防軍」と呼ばれる2万の常備兵と、民兵4万(主に塩民・水夫出身)。
-
兵士給与は「塩札」と呼ばれる地方通貨で支給され、塩税収入に連動して為替価値が変動する。
-
海防艦隊(小型砲艦5隻)はフランス製の旧型艦を輸入して整備。
-
統治スタイル:
-
財政官僚出身者が政権中枢に集まり、「収支均衡」や「貿易黒字」がスローガン。
-
軍政下だが、地方の商人団体(「錦海商団聯合会」)と協調体制を敷く「準文官政」。
-
他軍閥との関係:
-
北部の農村系軍閥「アーニ・マーン派」とは年中小競り合い。
-
中央政府に対しては形式的には従属を装うが、実質的には自立。
-
特徴的なのは、「中央が弱体化すればするほど潤う」構造を持っている点。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧