フロンティアデバイス

ページ名:フロンティアデバイス

概要

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 テラフォーミングのために開発された、自律型の超大規模惑星改造機械の総称。周辺環境を人類の生存に適した形へ作り変えることを目的としている。D.C.0に構想が提唱され、D.C.280に初号機が完成した。

 初期のフロンティアデバイスは、漂流時代[D.C.歴]において小惑星から移民船団を保護するために開発・運用された。やがて地質・水質・大気などを制御するための専用マシン群が順次完成し、惑星テラフォーミングの中核を担う存在となっていく。

 とりわけ惑星内部で稼働するタイプは、環境そのものを塗り替えてしまうことから、一部の研究者からは「ワールド・デバステイター」*¹とも呼ばれている。

フロンティアデバイスの一覧

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 使用環境は宇宙空間、地表、空中、水中など多岐にわたり、それぞれの目的に応じて設計されている。

・Civ-280 スペースクラッシャー/SpaceCrusher

 最初期のフロンティアデバイス。直径80kmの超大型マシンで、多数の巨大アームにより小惑星を固定・破砕する。新太陽系移民後は航路確保などに使用された。

・Civ-230 クラブハウス/Crabhouse

 スペースクラッシャーを補助する大型マシン。小惑星の破片を処理する役割を持ち、機体下部から多数の小型無人機を放出し、微細な破片を適切に回収・除去する。

・Civ-313 スカイフォージ/Skyforge

 惑星の大気を改造するための超大型マシン。設置後は大気成分を常時モニターし、リアルタイムで調整を行う。

・Civ-477 ディープコア/DeepCore

 惑星の水質を改変するマシン。海底に設置され、水分を人類が活用可能な形へと変換する。スカイフォージと連携して運用される。

・Civ-500 メガプテラ/Megaptera

 地表を削り、内部の自動工場で物質の選別を行う大型機体。多数の子機による情報収集・脅威排除を担い、親機は母艦として機能する。

・Civ-501 サイフォン/siphon

 地形データをスキャンし、Civ-500 メガプテラへ送信するための小型支援機。

・Civ-502 ラゴパス/Lagopus

 ドローン型の小型機体。生物・浮遊物の除去や調査任務を行う。

・Civ-503 ノーティラス/Nautilus

 水中探査専用機。生体サンプルの回収や地質・水質調査を行い、収集したデータをCiv-500 メガプテラに送信する。

・Civ-1150 プラネットイーター/Planet-Eater

 地中を掘削し、内部環境を最適化する大型の蛇型機体。

・CivP-85 オクトパルド/Octopuld

 あらゆるエネルギーを吸収し、魔力・マナ・電力などに変換する大型機体。P.L.Dにより開発されたが、暴走し研究所から脱走。アウターアース・3上空にて空軍により撃墜された*²。

 

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批判

 既存の環境を大幅に変質させる性質上、元来の生態系を破壊し、多数の生物種が絶滅する結果を招いた。特に惑星コルデでは、テラフォーミングにより原始環境がほぼ消失し、"別の惑星"と称されるほどの改変が行われた。この件は主にテラⅡの環境団体を中心に世界中*³から激しく非難された。その後のテラフォーミングでは、既存環境を活かしつつ人類の居住区域のみを改変する方針が採用されるようになった。

P.L.Dの介入

 A.E.C.76年、連合はP.L.D所属のバイオサイエンスの専門家[オオタニ博士]と、魔導力学研究所所長[ザッカー]に協力を要請。両名の共同により、より安全で環境負荷の低いフロンティアデバイスの改良が進められた。

 A.E.C.95年、惑星アビウスにて新型フロンティアデバイスを用いた実験が行われたが、結果的に制御不能な事故が発生し、惑星は「死の星」と化した。

プロジェクトの凍結

 甚大な被害をもたらしたことを受け、Civシリーズの開発は一時凍結され、現存する新型フロンティアデバイスもすべてモスボール(長期保存)措置が取られた。現在では各地で厳重に保管・管理*⁴されている。

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*¹[世界の破壊者]の意。

*²現地の祭典の日に起きた事件であることから、ホームスター記念祭事件と呼ばれている。

*³主にテラⅡ。

*⁴惑星リガリスタンでは戦争の影響で管理体制が破綻し、複数のフロンティアデバイスが失われてしまった。

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