細長い体と巨大な口を持つ、芋虫か蚯蚓のような砂竜種はそのほぼすべてが東域の山岳部か砂漠地帯に生息している。
大量の砂と一緒に獲物を捕食するものがほとんどで、その通った後には砂状の糞が大量に残される。
東域の民は砂と糞の見分けがつくよう幼い頃から訓練されるが、外部の者はよほど詳しい者でなければ見分けることはできないだろう。
大きいものは地竜種の竜をも一呑みにしてしまうほど巨大に成長する砂竜種だが、普段は砂山の中に潜り、あまり活発に動き回ることはない。
また、吐息を吐くようなものはほとんどいないが、代わりに体表は硬質な棘のような鱗で覆われていることがほとんどで、中には筋を収縮させて棘状の鱗を飛ばしてくる種や、毒を持つ種などが多く、駆逐は非常に難しい。
普段は地中で生活するため、目は退化している種がほとんどで光を感じる程度か、まったく視覚がないという。
その分音に敏感で、周囲の様子は聴覚によって把握しているのだという。
そのため、「爆発」の魔術を使うものがいると砂竜種は周囲の様子を捉えられなくなるという説があり、東域の砂漠では「爆発」の魔術を使えるものは砂竜種狩りの際に重宝される。
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