アルタムル丘陵

グラツィア南方に広がる丘陵地帯。

この地域には双角馬が群れをつくっており、山羊小人の集落がある。

近隣には牧畜を営む村々があり、王国に近いこの地域は気候も他の帝国領と比べると比較的穏やかで、野生の獣も多く実りも期待できる地域である。

しかし実際にはそうした牧歌的な印象とは遠く、王国との国境を接するこの地域は幾度もの戦火が吹き荒れた地域であり、この近辺には大きな都市は築かれていない。

事実、この地域には帝国と王国双方の国境警備隊が常駐しており、日常的に軍事衝突未満の小競り合いが起こっている。

歴史的にも帝国軍は王国を攻撃する際に幾度となくこの地を通過しており、国境警備隊の陣が常時展開されていることもあって街道はよく整備されている。