神話では北海の覇者アルトイコンと共にウェルテミスと争った双頭の龍で、七賢竜の一柱。
青く輝く瞳に白銀の鱗を持った水竜で、氷晶の吐息を得意とする。
また、背鰭や尾鰭には鋭い棘が幾重にも生えていて、二つの口に並ぶ牙と共に恐るべき武器になっている。
北海は常に嵐と大渦で荒れた海で、それは姉であるアルトイコンを失ったアルトリスカの嘆きの叫びなのだと言われている。
その嵐と渦の中心にアルトリスカは棲まうのだと言われているが、北海は西方諸島の船乗りや南海のマーフォークでさえ近づくのを拒むほどの難所で、アルトリスカの姿を確認できたものはいない。
この海を生きて抜けられるのは北海で生まれ育ったマーフォークのみだと言われているが、北海のマーフォークは他の種族を忌み嫌っており、交流を持つことを拒んでいるため、実質北海探検は不可能だと言われている。
アルトリスカは双子の姉であるアルトイコンを奪われた恨みを忘れていないと言われ、神々に従うことになった今も神々とその眷属を憎み、それもあって北海を通行する船を残さず沈めては船乗りを喰らうのだと伝えられている。
北海のマーフォークはアルトリスカを荒ぶる龍神として崇め奉っており、自分たちを龍神の末裔であると信じている。
それが故に、アルトリスカも眷属である北海のマーフォークだけは襲わないのだと言われている。
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