この世界で使われている文字や言葉は、神話時代に神々が授けたものであるとされており、地方によって多少の訛りはあるものの、意思の疎通を行う上での障害にはなっていない。
しかしながら、例外的なものがふたつある。
ひとつは亜獣がそれぞれの種族内での意思疎通に使う亜獣言語である。
これには亜獣言語の研究者が長く研究を行っているが、同種の亜獣であっても生活する地域や群れによってその言語は異なるらしく、言語や文字を介した亜獣との意思疎通は未だ行うことができないのが現状である。
一方で、特定個体との意思疎通はある程度であれば行うこともできる。
これは山羊小人や人馬など、人里近くに生活圏を持ち、なおかつ相互にあまり害にならない種のみ研究報告が上がっている。
もうひとつはやはり神話の昔に知恵ある龍が用いたとされている龍言語である。
これは呪文を形成する際に有利な特徴を有していたらしく、神々と龍との大戦では神々を苦しめたとされている。
しかしながらこの龍言語は現在ではそれを伝える者はおらず、どのような言語であったのかを知る術はない。
唯一、七賢竜が実在するとすれば、彼らのみがこの世界で龍言語を受け継ぐものと考えられる。
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