穀類
領内の自給をするには足るが、豊かに腹を満たせるというわけではないので、南域からは米を、中央からは麦を、それぞれ入れている。
完全に不足というわけではないので、扱う量はそう多くはない。
米は煮て、粥のようにして食すのが西方諸島流。
畜産
家畜は豚と鳥が主流で、牛は乳を搾る目的で飼われる。
牛乳は乾酪にするのが主流で、腐りやすい牛乳をそのまま扱う者は少ない。
乾酪は西方諸島ではオーゼルが人々に教えた食物として、特別視されている。
魚介類
南海ほどではないが、よく食される。
旅の者が生の海鮮を口にできるのは、南域か西方諸島くらいであると言われる。
また、干魚や貝、海藻類なども扱っているが、海藻類は主にここと西方海でしか食されない。
塩
糖類
金さえ積めばここで買うこともできる。
酒類
帝国・中央・南域と、世界の酒は大体集まるし、それなりの値段で飲める。
安く飲めるのは南域産で、さらに安いのはそこから安価に仕入れてくる廃蜜糖の蒸留酒で、これは南域ではほとんど飲まれず、西方諸島の船乗りのための酒である。
茶類
あまり好まれないが、貿易の中継地として世界中の茶が飲める。
ただし、産地よりも割高で、ここで茶を好むのは成功した貿易商の証だと言われている。
香辛料・香料
南海貿易路を経由して入ってくる。
産地以外では割安な方で、西方諸島の料理には香辛料がよく使われる。
絹・綿・麻・毛織物
しかし絹や毛織物は高価なので、ある程度の商人や貴族の物。
庶民は安い南域産の物を使う。
鉱物
鉄は産出しているが、ほとんどは帝国向けに輸出し、製品化されたものを買っている。
自国で作るのは造船に必要なものが中心。
また、宝飾品類は東域産が南海貿易路経由で入ってくるため、南海産の珊瑚や真珠なども輸入されている。
石材
大半はサンナバルの岩を切り崩したものを使う。
建材としては焼き煉瓦と木材なので、石材の需要は多くない。
木材
水に強い松を中心に、植樹された資源を管理しながら使っている。
船に使われるのはもとより、浸食されていく陸地の補強用に、杭として使われるものも多い。
唯一、南域産の藤蔓だけは籐甲鎧のために定期的に輸入している。
硝子器
西方諸島自慢の産物。
透明度も高く、高い品質と優れた加工技術の結晶。
ほとんどの国で「水晶硝子」の名で売られている。
量としては帝国産のものが多い。
近年では、自前で大型の蒸気機関などを国産化する動きもある。
紙類は大半が帝国産。
船
帝国に対しては軍船を製造し、販売している。
竜
土地柄、水棲竜種は多く、もっぱら駆除対象。
その副産物として採れる爪牙や骨、鱗などは帝国や南海が安価で買う。
唯一、脂だけは自国で使用することが多い。
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