西方諸島の台所フェドリン

ページ名:フェドリン

西方諸島の中で、最大の面積を持つ本島の東端に位置する街で、周囲は広く牧と農地である。

西方諸島で消費される食用肉や穀類の、半数程度がここ、フェドリンで生産されている。

運河を渡った反対岸にも農地は広がり、周囲には山羊小人などの姿も見かける。

街の中に入ると、収穫した麦を挽く水車や、肉類を燻す小屋、そして乾酪を作る施設など、食に関わる場所が多い。

ナバルフェのような華やかさはないが、どこか中央に通じる牧歌的な風景が広がっている。

また、フェリドンの東の海峡は浅瀬になっていて、船での通行ができない。

そこは水没してしまったかつての陸地で、水没した街の姿がそのまま残っている。

それというのも南海からやってきたマーフォークたちが、自分たちの居住区として住み着き、十分な整備がされているからである。

この浅瀬に荷を通すための大亀を飼育しているマーフォーク西方諸島には多く、ナバルフェの北にも同様の水没地域がある。

唯一この辺りの難を上げれば、場所柄水棲竜種の生息地域と大きく重なるところである。

肉食の水棲竜種が畑を荒らすようなことはないが、水辺で子どもが襲われるような事態はたびたび起こっており、ナバルフェ冒険者同業者組合に討伐依頼が出ることも頻繁にある。

 

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