塗装できるようになったけどもっとリアルにしたい!!
という方向けの解説です。
兵器や車、建物などには必ずと言っていいほど「汚れ」がついています。これをマスターすれば、実在しないものでもあたかも実在するかのようなリアルさを演出することができます。
汚れの基礎
汚れは重力方向に流れていきます。雨でできたサビ、オイルの汚れ、基本的には下に向かって伸びているはずです。
ですので、汚し塗装でも下に伸ばすことを意識しましょう。
また、飛行機や車、船などには動くことによって流れる汚れもあります。飛行機で言えば、翼の可動部分から出たオイルの黒い筋が進行方向の逆に流されて伸びていることがあります。
汚れを自然に見せるコツ
汚れにはストーリーがあります。それを忠実に表現することで、違和感のない汚れを作ることができます。
例えば船の船体側面についている錨から伸びている茶色い筋は、錨が船体にぶつかって塗装が剥がれ、そこにサビができそれが下に流れてきたというストーリーがあります。
全てとは言いませんができる限りその汚れの原因などを考えて作ればきれいに汚すことができるはずです。
普段から道で見かけるものの汚れを観察・分析するのもトレーニングになります。というより、模型やってると癖で見ちゃいます
汚し塗装の方法
- スミ入れ
汚し塗装に入れていいのかよくわかりませんが、分割線の陰影を目立たせるために塗料をモールドに流し込む手法です。薄めたエナメル塗料を細筆につけ、置いていくだけでスッと塗料が流れていきます。
はみ出た塗料をエナメル溶剤を含めた綿棒で拭き取ると綺麗に仕上がります。
- 流れサビ、オイル筋など
エナメル塗料を面相筆などでちょんと置き、エナメル溶剤で濡らした筆で流していきます。
ちょっとずつ溶かして流したい方向に滑らせるような感覚です。
- 塗装剥がれ
硬めの筆やスポンジなどに出したい色を含ませ、キッチンペーパーなどでかすれるくらいまで拭き取ります。その後、出っ張っている角などこすれそうな場所に軽く当てて色をつけていきます。
塗装剥がれは何かにぶつかったりして削れて起こるので、それを意識するとおのずとやるべき場所が見えてきます。
また、下地色と上の色の間にケープ(髪をふわっとさせるあれ)を吹き、上の色を剥がすという方法もあります。
- 排気の汚れ、砂汚れなどふわっとした汚れ
エアブラシを使うのが一番手っ取り早いですが、そう簡単に手に入らないのが実情だと思います。
タミヤのウェザリングマスターを使えば、粉をぽんぽんとつけるだけで簡単にふわっとした汚しが可能です。
100均のパステルとメイク用のスポンジでも代用可能です。ケープも然り、男は買いにくいんですよね、こういうの
- 泥はねなど
タミヤの情景テクスチャーペイントなどで表現できます。つけたいところに塗るだけです。
以上、基本的な汚し塗装の一例を紹介してみました。
執筆:紫の13
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