ほぼミリ 飛行機雲のいろいろ編

ページ名:ほぼミリ 飛行機雲のいろいろ編

ほぼミリシリーズ


飛行機雲と聞くと、皆さん旅客機から伸びる一筋の雲を思い出すと思います。実はあれ、機体によって数が違うってご存知でした?
そんな飛行機雲のいろいろを紹介していきます。


飛行機雲が機種によって違うってどういうこと?
飛行機雲の簡単な仕組みについておさらいしましょう。飛行機雲は、エンジンから排出される排気を核に水蒸気が集まって雲ができることによって発生します。つまり、1エンジンに対してひとつの飛行機雲ができるので、双発機では2つ、4発機では4つの筋ができることになります。よくよく目を凝らせば、機体が見えなくても飛行機雲だけでエンジンが何個あるのかわかります。


滅多に見れない飛行機雲
戦闘機が機動する際など、航空機周辺の急激な減圧によって雲が発生します。これをヴェイパーと呼びます。
翼端や翼の付け根などに現れ、筋のようになることが多いです。


▲このような雲をヴェイパーと呼ぶ


さらに滅多に見れない飛行機雲
飛行機が音速付近に達したときにだけ現れるのが、ヴェイパー・コーンです。その名の通りコーン=円錐のような形を生みます。
高速飛行によって機体周辺の温度が変化し、飽和した水蒸気が雲となって現れることにより発生します。
騒音などから国内の航空祭などでは滅多に超音速飛行が見れないので、これを見ることができたらめちゃくちゃラッキーです。


▲ヴェイパー・コーンを発生するF/A-18


飛行機雲ではないけども
厳密には飛行機雲ではありませんが、翼端渦流(飛行機の翼の端に現れる渦巻き状の気流)に雲や煙が巻き込まれ、渦巻き状の雲ができることがあります。興味のある方は「コントレール・ヴェイパー」でググってください。


飛行機雲じゃないんだよ
ブルーインパルスなどが使用する「スモーク」、実は飛行機雲ではありません。工業用油を霧状に噴射し、気化させたものです。(故に高度に関係なく使用可能です)
ブルーインパルスの演技中に真下にいるとスモークが流れてきて油臭くなったりします。


今回は飛行機雲に関するちょっとしたお話を解説しました。何かの助けになれば幸いです。


執筆:紫の13


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