世の中には物理法則が存在しており、航空力学もそれにならって存在しています。ですが、ほんとに飛ぶの?って飛行機もたくさんあります。今回はいくつかそんな飛行機を紹介して行きます。
XF5U(アメリカ)
「フライング・パンケーキ」のあだ名があるこの機体、上から見ると円形をしています。ほんとに飛ぶの?
この見た目ですが飛行性能は良好で、機動性と短距離離陸性能(STOL)に優れていました。
ですが、アメリカ海軍が必要としなくなったことやプロペラ位置の関係で前方に投射する武装を装備できないことなどから開発は中止されました。
Su-47(ロシア)
スホーイ社の試作機(デモ用)として開発されたこの機体は、ジェット機としては革新的な前向きの主翼(前進翼)を持っていました。これにより、高度な機動性、短距離離陸性能を手に入れました。当初は艦載機としても開発されていました。
しかし、アメリカがF-22ステルス戦闘機を開発したこともあり、実用化には至りませんでした。
X-29(アメリカ)
Su-47と似たコンセプトの試作機です。実験機のため最初から実用化の予定はありませんでしたが、Su-47同様前進翼の効果をしっかり発揮しました。
B-2(アメリカ)
ステルス爆撃機=B-2というイメージを定着させたこの機体ですが、空力的にはとんでもない形をしています。機体全体が翼の「全翼機」というタイプですが、機体制御が難しく、安定させるのは困難を極めます。最新技術を用いてこれを達成しましたが、ステルス性能や構造的複雑さから「世界で最も高価な航空機」とも言われています。
BV141(ドイツ)
第二次世界大戦中にドイツが試作した偵察機です。最大の特徴はなんといっても左右非対称の機体、この見た目でも安定性などは良好だったそうです。しかし、エンジンや油圧系統の信頼性の低さから競合機に破れ、実戦配備されることはありませんでした。
震電(日本)
日本が第二次世界大戦中に研究した機体で、後部にプロペラを持ち、後ろに主翼、前方に小さい補助翼を配置する「エンテ型」と呼ばれる特殊な機体形状が特徴です。終戦間際に設計されたため開発途中に終戦を迎え実戦配備とはなりませんでした。
エクラノプラン(ソ連)
一言で表すと、「地面効果翼機」です。地面スレスレを飛ぶことで、翼の下から来る気流を活かして効率よく飛行できるというのが「地面効果」で、それを活用するのがこのエクラノプランです。
とはいっても、陸上の超低空を飛ぶのは危険なので、海上を飛行します。超低空で飛び続ける代わりに積載量や速度に優れるので、船に近いということから海軍の管轄でした。幅が小さく長さの大きい主翼を持ち、飛行艇のように胴体がフロート(浮き)になっているのが特徴です。
まだまだ紹介し足りないですが、長くなってしまうのでこの辺で。
執筆:紫の13
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