マスター・アンド・コマンダー

ページ名:マスター・アンド・コマンダー
マスター・アンド・コマンダー
Master and Commander: The Far Side of the World
監督ピーター・ウィアー
脚本ピーター・ウィアー
ジョン・コリー
製作サミュエル・ゴールドウィン・Jr
ダンカン・ヘンダーソン
ピーター・ウィアー
製作総指揮アラン・B・カーティス
出演者ラッセル・クロウ
ポール・ベタニー
音楽クリストファー・ゴードン
アイヴァ・デイヴィス
リチャード・トネッティ
撮影ラッセル・ボイド
サンディ・シセル
編集リー・スミス
製作会社20世紀フォックス
ミラマックス
ユニバーサル・ピクチャーズ
サミュエル・ゴールドウィン・フィルムズ
配給アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス
image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗 ミラマックス
公開 2003年11月14日
image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗 2004年2月28日
上映時間138分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$150,000,000[1]
興行収入$212,011,111[1]
allcinema
キネマ旬報
AllRovi
IMDb
 ・話・編・歴 

『マスター・アンド・コマンダー』(テンプレート:En)は、2003年のアメリカ映画。戦争映画で、アクション映画。アカデミー賞では10部門にノミネートされ、うちアカデミー撮影賞、アカデミー音響効果賞を受賞した。原作はパトリック・オブライアンの海洋冒険小説、『オーブリー&マチュリンシリーズ』。『南太平洋、波瀾の追撃戦』(The Far Side of the World)をベースに、『新鋭艦長、戦乱の海へ』(Master and Commander)等数作品のエピソードを取り入れている。

20世紀フォックス製作。

目次

ストーリー[]

ナポレオン戦争中の1805年、イギリス海軍のフリゲート艦サプライズ艦長ジャック・オーブリーはフランス海軍の私略船の追跡命令を受ける。

キャスト[]

  • ジャック・オーブリー艦長:ラッセル・クロウ(吹替:牛山茂)
  • スティーブン・マチュリン軍医:ポール・ベタニー(吹替:後藤敦)
  • トーマス・プリングス副長(First Lieutenant)[2]:ジェームズ・ダーシー(吹替:佐久田修)
  • ウィリアム・モウェット:エドワード・ウッドオール(吹替:遠藤純一)
  • ウィリアム・ブレイクニー士官候補生:マックス・パーキス(吹替:小林優子)
  • ピーター・カラミー士官候補生:マックス・ベニッツ(吹替:小野塚貴志)
  • バレット・ボンデン水兵:ビリー・ボイド(吹替:大久保利洋)
  • ホロム士官候補生:リー・イングルビー(吹替:中村俊洋)
  • ジョン・アレン航海長:ロバート・パフ(吹替:宝亀克寿)
  • デイヴィーズ:パトリック・ギャラガー(吹替:広瀬正志)
  • キリック:デヴィッド・スレルフォール(吹替:中博史)
  • ラム:トニー・ドーラン(吹替:竹田雅則)

スタッフ[]

  • 監督:ピーター・ウィアー
  • 視覚効果:WETAデジタル

その他[]

邦題となった小説『新鋭艦長、戦乱の海へ』の原題である『Master and Commander』は18世紀末まで存在したイギリス海軍士官の役職であり、「海尉艦長」と訳される。元の意味は「マスター[3]兼コマンダー(指揮官)」であり、ノンポストシップ[4]にはマスターが配属されないため、指揮官がマスターも兼任したことからそう呼ばれるようになった。身分は海尉であるが、やがて勅任艦長と海尉の間に位置する身分として扱われるようになる。5年以上勤務すると勅任艦長への昇任試験の受験が許された。マスターがノンポストシップにも配属されるようになると”マスター兼”ではなくなったため、1794年にコマンダー(Commander)へ改名された。現在は日本の海軍中佐に相当する階級となっている。

小説『Master and Commander』は待命中のジャック・オーブリー海尉が海尉艦長(Master and Commander)に任命される所から始まるが、『南太平洋、波瀾の追撃戦』の頃は勅任艦長であった。つまり、この作品に於けるジャック・オーブリーは”マスター・アンド・コマンダー ”ではない。

また、公開当初の日本での予告編は「少年兵が強制的に戦争に駆り出される」という史実や映画本編から乖離した内容だったため、ファンの間から抗議が起こり[5]、週刊誌でも問題として取り上げられた[6]

当時のイギリス軍艦に乗組む少年については1794年の勅令で規定されており、士官候補生と”サーバント”及び”ボーイ”の3種類が定められていた。そして、その年齢は1731年の規定により13歳以上、但し海軍士官の子弟である士官候補生は11歳以上とされていた。しかし、それが守られることはなかった。例えば、牧師の息子であるホレーショ・ネルソンは12歳、海軍士官の息子であるエドワード・ハミルトンは8歳で軍艦に乗組んでいる。また、当時の士官候補生は貴族やジェントリーの子息であり、その大半は艦長の縁故者であった。例えば前述のネルソンは叔父、ハミルトンは父が艦長を務める船に乗組んで海軍生活をスタートさせている。この作品でも、オーブリー艦長が士官候補生達の親と知古の間柄であることを伺わせる会話が見られる。サーバントは艦長の従卒であるが、艦長が個人的に採用し、士官候補生の欠員待ちをしている場合もあった。ボーイと呼ばれる下層階級出身の少年達も、将来水兵になるために軍艦に乗組み、火薬の運搬[7]等の補助的な仕事を与えられていた。このように、本作品に登場する少年達は、自らの意志(或は家庭の経済的事情)により、縁故を頼り、場合によっては年齢制限に違反までして軍艦に乗組んでいたのであり、「兵力不足を補うために強制的に徴用された」のではない。

脚注[]

  1. 1.01.1 "Master and Commander: The Far Side of the World (2003)" (英語). Box Office Mojo. 2010年8月11日 閲覧。
  2. 当時の「First Lieutenant」、「Second Lieutenant」~は階級ではなく、海尉(Lieutenant)の乗組んだ艦内に於ける序列であった。そして、「First Lieutenant」は筆頭士官であり、現在の副長に相当する。そのため、日本語の字幕では「副長」とされていた。
  3. 元は海軍が軍艦を保有していなかった時代の庸入船の船長であり、軍艦が整備されるようになると、船の運航責任者である特務士官待遇の専門職として軍艦に配属された。航海士(Master's Mate)を経て昇格する他に、民間船の船長や士官から転向する者もいた。一般的には「航海長」と訳されており、本作品の日本語字幕でも「航海長」とされている。ジェームズ・クックのようにマスターから海尉に転向することもあった。
  4. 勅任艦長(Post Captain)が配属されない軍艦。主に中・小型艦。
  5. 映画「マスター・アンド・コマンダー」の宣伝に関する意見とお願い
  6. 『週刊文春』2004年2月12日号
  7. 火薬運搬係の少年は”パウダーモンキー”と呼ばれていた。

参考資料[]

  • 小林幸雄 『図説イングランド海軍の歴史』 原書房、2007年1月。ISBN 978-4-562-04048-3。

外部リンク[]

  • 公式ウェブサイト


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