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ウルトラQの登場怪獣(ウルトラキューのとうじょうかいじゅう)は、特撮テレビ番組『ウルトラQ』に登場した架空の怪獣・宇宙人、その他の生物・物体の詳細を記述する。
第1話「ゴメスを倒せ!」に登場。
学名はゴメテウス。東海弾丸道路・第三工区の地底から出現した。新生代第三紀頃の原始哺乳類で、性格は獰猛で肉食。原始哺乳類だが、劇中では変温動物であると説明されている。第三工区の工事現場でリトラと対決するが、リトラのシトロネラアシッドに敗れる。
第1話「ゴメスを倒せ!」に登場。
古代に生息した鳥類と爬虫類の中間生物で、学名はリトラリア。ゴメスと同じく東海弾丸道路第三工区の地底に眠っていたが、工事中に蛹の状態で見つかり、孵化した。最後の武器として口からシトロネラアシッドという強酸性の液体を吐いて攻撃する事が出来る。地元の少年の哀願に応じてゴメスと対決し、シトロネラアシッドを口から吐きゴメスを倒すが、自らも呼吸器が溶解し絶命する。道路完成後その傍に少年の手によってリトラの墓が造られた。
特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第2話「五人目のクルー」から登場。
劇中では、リトラ(S)と命名されている。レイが使用する味方側の怪獣の一匹。元は惑星ボリスに住む怪獣。ジュランとの戦いでシトロネラアシッドを吐き絶命寸前のところをレイのバトルナイザーに回収され、以後レイの手持ち怪獣となる。他の怪獣よりも小さいが素早い動きと爪やクチバシ、口から吐く火球で勇敢に立ち向かう他、レイを背中に乗せての移動手段としても用いられる。「Q」以来41年ぶりの映像出演であり、カラー作品に登場したのは初めてとなった(『Q』はモノクロ作品だった為)。全てCGで表現されている。
原始怪鳥 ファイヤーリトラ[]特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第4話「ベムスター参上!」から登場。
レイのバトルナイザーに回収されて復活したリトラ(S)が新たに見せた最強攻撃形態。全身が赤く染まり、燃え上がる炎を全身にまとって、敵に一撃必殺の攻撃「ファイヤーストライク」をしかける。
第2話「五郎とゴロー」に登場。
五郎という、知的障害(劇中では唖)の青年になついていたクモザルが、旧日本軍の体力増強剤「青葉くるみ」を食べて巨大化した。伊豆の山中や淡島の海上ロープウェーに出現して騒ぎになった。後に五郎を求めて街に彷徨い出るが、元々好物であった牛乳に仕込まれた麻酔で眠らされ、同様に巨大化した猿が生息するイーリヤン島へ送られた。
第3話「宇宙からの贈りもの」に登場。
火星に到達した後消息を絶ち、失敗に終わったと思われていた探査機が突然地球に帰還。中から球状の宝石の様な物体が2個発見されたが、それはナメゴンの卵であった。眼から人間を硬直死させる光線を放つ。そのうち1個は離島で孵化し、万城目らに迫るが、海に落ちて溶解した。これにより塩分が弱点であることが判明した。もう1個は、状況を知らない一平が落ちたナメゴンの卵にチェーンを付けネックレスとして由利子に与え、一ノ谷博士の邸宅でナメゴンの関する会話の途中で由利子がコーヒーを作っていた時、偶然にもコーヒーを温めていたアルコールランプの火に反応巨大化し、万城目が卵を投げ捨てた邸宅の庭で孵化した。ドラマはそこで終わるが、博士が用意させた塩水で退治されたことが示唆されている。博士は「火星人が地球人のやみくもな宇宙開発に対する警告の意味でナメゴンを送り込んだ」と推測した。
第4話「マンモスフラワー」に登場。
皇居の堀やビルの地下で大蛇のような巨大な根が暴れ、まもなく丸の内のビル街に巨大な花となって姿を現す。根は人の血を吸い、花からは毒花粉が撒かれる。
空から炭酸ガス固定剤を投下され、また根は火炎放射で焼かれたため、枯れたところでドラマは終わった。劇中ではジュランという呼称はされずただ単にマンモスフラワーと呼ばれた。
「ビルに咲く巨大な花」という設定は『ガメラ2 レギオン襲来』の草体に受け継がれている。
特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第2話「五人目のクルー」に登場。
惑星ボリスに突如出現した。ピンク色のきれいな花を咲かせている。毒花粉でZAPクルーを襲うが、リトラと戦いシトロネラアシッドを浴びて枯れてしまった。こちらは劇中の人物に「ジュラン」の名で呼ばれている。
第5話「ペギラが来た!」および第14話「東京氷河期」に登場。
南極に生息する怪獣で、ペンギンが変異した怪獣であるといわれ、同様の一対の翼(フリッパー)と直立した形態を有する。アザラシに似た顔を持ち、半分閉じたような眠そうな目と2本の牙、頭から生えた小さな角が特徴。黒煙を吹きながら飛行し武器としてマイナス130度の冷凍光線を吐くが、その際反重力現象が起こりあらゆる物体を舞い上がらせる。
「ペギラが来た!」では南極の観測所を襲うが、南極の苔から取れるペギミンHという物質(架空の物質)が弱点であることがわかり、ペギミンHを搭載した気象観測ロケットで迎撃され、逃げ帰る。
「東京氷河期」では、東京へ飛来、南極が原子力発電所の事故で温暖化し生存に適さない温度となったため、北極に向かう途中に東京で休憩したと万城目が推測した。都内を極低温に氷結させる。しかしかつて零戦乗りであった季節労働者による特攻作戦で爆薬を混合したペギミンHを浴び、再び空の彼方へ逃げ去った。
特撮テレビ番組『レッドマン』第12、14、57、80、81、85、89、91 - 93、101、104、106、107話に登場。
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第6話「育てよ! カメ」に登場。
龍宮城に行く事を夢に見る小学5年生の浦島太郎少年が育てた亀(ゼニガメ)が太郎少年が龍宮城に行く絵本風の夢から覚めたと同時に99センチに成長した姿。彼を乗せて最高速度マッハ3で空を飛んだり壁を通り抜けたりする超能力を発揮し、太郎を竜宮城に連れて行く。何故か方向指示器やスピードメーターまで装備されている。太郎少年の未知の力(妄想)が巨大化させたと言われている。
第6話「育てよ! カメ」に登場。
乙姫が乗っていたミサイルが変身した竜。太郎の乗ったガメロンを火炎放射で撃墜する。
第6話「育てよ! カメ」に登場。
いつも龍宮城で不思議なブランコに乗って遊んでいる女の子で、普通の人間の小学校低学年の少女と全く同じ外見。しかし笑い声はヘリウムガスを通したように甲高い。虚勢を張る太郎少年を翻弄する。
第7話「SOS富士山」に登場。
古代に宇宙から落下した巨大岩石が湖から噴出し、いったん爆破粉砕された巨大岩石が寄り集まって怪獣となった。ダイナマイトで破壊されても中心核が生きていればその破片が再び集まって蘇生する。口から吐く高熱の蒸気と10万トンの重量が武器。
富士山麓で成人した野生児タケルに背中の急所を突かれた後に中心核が取り出され、警官の拳銃によって破壊されて岩石に戻った。
第8話「甘い蜜の恐怖」に登場。
普通のモグラが特殊肥料「ハニーゼリオン」の影響によって巨大化したもの。地上へ出現した所に自衛隊の砲撃を受けて地中に逃走、地下のマグマ層に激突、焼死した。
第9話「クモ男爵」に登場。
洋館に潜む巨大グモ。90年前にクモ愛好家の男爵とその愛娘がヨーロッパで買ってきた毒蜘蛛タランチュラに噛まれて変貌した哀れな末路だといわれている。深夜、燈台と廃屋と化した洋館に現れ、迷いこんだ万城目たちに襲いかかった。口から糸を吐いて獲物を捕らえる。1匹(男爵の化身と思われる)は万城目にナイフで刺殺され、さらに現れたもう1匹(男爵の愛娘の化身と思われる)は万城目らの乗るスポーツカーに迫るも轢死。
第10話「地底超特急西へ」に登場。
人工的に創造する事に成功した生命体の第1号。Mはマンメイド(Manmade)即ち人工的に創造された人類の頭文字の意味である。東京の遺伝子工学研究所の実験室において、動物遺伝子工学の権威である阪大の相川教授と助手のチームによって、教授と親しく心身共に健全な幼児の男の子が赤ん坊を出産するかの様な尽力の末に産み出して創造された。容姿はゴリラと猿人をミックスした感じで、丸い目と鼻水を垂らしたブタ鼻と厚くて大きな唇、それに幼児譲りの乳歯みたいな歯と微かに見える先が丸い犬歯が特徴。また後方に可愛らしい尻尾がある。ブルドーザー20台分の怪力を誇るが、精神年齢はベースとなった幼児を反映して三歳児程度。完全体誕生直後はその影響からか赤ん坊の様に「アブアブ」としか話せないが、知能が目覚めるとある程度の日本語を喋る事はできる。完全体誕生時の左右の足跡は男の子が産み出した時、共に排出された水分によって露がある湿った物になっており、時間が経つにつれて蒸発して消滅していく事が確認できる。知能指数は推定90万。
地底超特急『いなずま号』が公開試運転に向けて新東京駅に搬送されてきた深夜のほぼ同時刻、研究所の実験室のベットの上では男の子が教授達の自分に対する愛情の恩に報いたい一心で、顔を顰めて唸り声を上げながら苦痛と快感が入り混じる感覚の中で全身全霊をかけて踏ん張り出した。その結果、発光音をたてながら閃光を繰り返す回転状の大きな核を包み込んだ生命体の卵と言える黄色透明のゼリー状生命体として産み出され、その直後に安定化の為に特殊な高圧ボンベで封じ込められた(M1号を産み出す事に成功した男の子は翌朝、笑顔でベットから下りて普通の園児に戻り、物語におけるアンバランスゾーンへの扉を創造するという使命を見事に果たした為に本編には登場しない)。産み出されてから数日後、改良を加える為にボンベを入れた特殊ケースが大阪の阪大に飛行機で輸送されるはずが、手違いで『いなずま号』に持ち込まれる。特殊ケースは列車乗務員によって回収されたものの、モラル無き新聞記者のカメラのフラッシュに反応した結果、静岡付近で『いなずま号』車内の特殊ロッカー内で閃光が激しくなると同時に幼児の遺伝子活発化の影響で細胞分裂を起こし急速に実体化して遂に完全体のM1号が誕生してしまう。
北九州駅に向けて疾走中の運転室を占領し、人工頭脳を破壊して操縦・制御不能に陥れて、無断でいなずま号に乗り込んだイタチ少年を巻き込んで騒動を巻き起こし、あげくの果てに占領した先頭車両は終点の北九州駅の手前に設置してあった緊急用の車止めを押しのけ、共に駅に衝突して駅のみならず隣接する工業プラントを破壊する大惨事を引き起こしてしまう。
爆発のショックで『いなずま号』のイタチ少年が退避した特殊ロッカーと共に宇宙に飛び出した時、一気に知能が目覚め、ロッカーの扉を開け呆然と宇宙を天国として見上げているイタチ少年の目の前で、M1号は思わず「ワタシはカモメ、ワタシはカモメ」とソビエトのテレシコワ飛行士の飛行通信の言葉を言い放ち、ロッカーと共に地球軌道上を回る人工衛星となってしまう。
第11話「バルンガ」に登場。
触手の生えた風船状の生命体。地球に帰還中の有人土星ロケット・サタン1号に付着、燃料を吸収し、燃料切れのため墜落したサタン1号と共に地球に侵入した宇宙胞子から成長した。大きさは細胞大から無限大。本物の風船のように大気中にぷかぷかと浮かび、ガソリン燃料から台風まで、あらゆるエネルギーを吸収して無限に成長する。東京上空に居座って街を大混乱に陥れたが、最後は、本来の食物(エネルギー源)である太陽(国連がバルンガを誘き寄せるために打ち上げた人工太陽)を目指し、宇宙へ向けて旅立った。
第12話「鳥を見た」に登場。
現代に突如出現した西暦8世紀の中世の無人船の中から、小鳥の姿で発見された。その姿のままで孤児の少年に飼われ、少年は小鳥を「クロオ」と呼び孤独な心を和ませていたが、夜になると巨大化して暴れまわる。そしてついに万城目たち大人によって鳥と少年は引き離され、警察署に収容されてしまう。鳥はそのまま巨大化、巨大な翼の羽ばたきによる暴風で街を破壊したあと、少年を残していずこかへ飛び去っていった。
第16話「ガラモンの逆襲」に登場。
チルソニア遊星からやってきた地球侵略をもくろむ宇宙人(チルソニア遊星人)。変身能力に長けている宇宙人で、地球上では中性的な容貌の男に化けて活動していた。第13話に登場したロボット怪獣ガラモンを送りこんだ黒幕であり、地球人に回収され天体物理学研究所に保管されていたガラモンの電子頭脳を盗み出した。宇宙船の待つ榛名湖に向かうが、電子頭脳を万城目らに取り返され、任務は失敗した。万城目と行動をともにしていたトラック運転手に銃で撃たれたことで、その正体をあらわし、失敗の処罰として宇宙船の放つ光線で炎に包まれ、処刑された。
第17話「1/8計画」に登場。
怪人ではなく、人口の増えすぎた人類延命策の一つとして、衣食住すべてが安く上がる8分の1サイズに縮小された人間。S13地区と呼ばれる1/8サイズで作られた街で管理される。S13地区の人間には仕事や税金が免除される代わり、市民番号が付けられ、厳重に普通の世界と隔離される。由利子は、1/8計画の選抜者と間違われ、誤って1/8に縮小されて都会をさすらう。万条目と一平は由利子を探すうちに1/8人間用の小さな街に「巨大なまま」でまぎれこんでしまう。実は、すべては人混みの中で階段から落ちて気を失った由利子が見た夢であった。
第18話「虹の卵」に登場。
かつて、北京郊外に出現した原始動物であり、ウランを常食にする。そのため、北京郊外のウラン貯蔵庫を襲撃し、ついには日本の新産業都市の原子力発電所にも姿を現した。地底怪獣なので、高速で地中を掘り進む能力を誇り、口から吐き出す分子構造破壊光線で、敵を倒す。なお、この光線は人間の目には金色の虹に見えるという。輸送中に紛失したウランカプセルを発見し、何でも願いをかなえてくれる「虹の卵」と間違えた少女が、カプセルを狙うパゴスに襲われかける。ネオニュートロンミサイルにより身体が風化し、砕け散った。
第21話「宇宙指令M774」に登場。
キール星人により破壊活動の為に地球に送り込まれた宇宙エイ。卵から誕生し、音を頼りに近くを航行する船を破壊していた。マンタの様にジャンプする習性がある。ルパーツ星人ゼミにボスタングが地球に潜入している事が地球人側に告げられ、海上保安庁の巡視船に誘き出された後、最後は航空自衛隊のF-86戦闘機によるミサイル攻撃で木っ端微塵となる。
第21話「宇宙指令M774」に登場。
宇宙エイボスタングの脅威から地球を守る為にやってきた。本名はゼミ。ボスタングの脅威を万城目たち地球人に教えるために、人形を通して、あるいは万城目らの搭乗した飛行機を誘導の上メッセージを伝えた後、図書館司書一条貴世美の姿で万城目たちに接触した。好戦的なキール星人とは宿敵の関係にある。
『貴世美』はボスタング撃滅の後、地球に定住した。彼女によれば、他にも友好的な宇宙人が多数、地球に定住しているらしい。「あの人も」とゼミが視線を向ける先にいる宇宙人は、姿こそ人間と同じだが、皆同じデザインのサンダルを履いている。
第21話「宇宙指令M774」に名前のみ登場。
あらゆる情報が一切不明な謎の宇宙人。好戦的な宇宙人で、地球に宇宙エイボスタングを送り込んで攻撃させた。平和を愛するルパーツ星人と対立しており、それゆえ常に自分の邪魔ばかりしてきたルパーツ星人を激しく憎んでいる。画面には姿を見せない。
第22話「変身」に登場。
由利子の友人あや子の婚約者である昆虫学者の浩二が、本来日本にいないはずのモルフォ蝶の毒を浴び、喉に猛烈な渇きを覚えて近くにあった沼の水を飲むことによって変身してしまった姿。人間の時よりも凶暴化している。最後は一ノ谷博士によって開発された熱原子X線によって人間に戻る。
第22話「変身」に登場。
実在のモルフォチョウをベースとしており、異界への入り口を示すシンボルとして表現されている。
第23話「南海の怒り」に登場。
漁船を襲って沈める。南海の孤島コンパス島の付近の「死の海」に棲息しており、原住民に守り神としてあがめられ(そして祟り神として怖れられて)いた。その後、海底に潜むスダールへ国連飛行隊が爆雷攻撃を敢行。手負いで上陸してきたところをスダールに襲われて漂着した若い漁師雄三と島の娘アニタに率いられて決起した原住民や、「死の海」を取材に来た由利子たちと対決し、無数の槍を体に突き刺されて完全に絶命した。
第24話「ゴーガの像」に登場。
サザエの殻のような貝殻とカタツムリのような体を持ち、眼から怪光線を発することができる。貝殻の後尾をドリルのように高速回転させて地中を移動することも可能。凶悪な美術品密輸団によって東京に持ち込まれた「ゴーガの像」に封じ込められていたが、像をレントゲン撮影する際に照射された放射線の影響で目覚め、巨大化し東京の町を破壊する。6000年前にアランカ帝国を一夜で滅ぼしたという伝説が残っている。「ゴーガは火の海と共に没す」という伝説に習い、最後は自衛隊の火炎攻撃で倒される。
第25話「悪魔ッ子」に登場。
催眠術で毎夜眠らされていた魔術団の少女リリーの身に、シナプスの破壊現象が起こり、毎晩、その精神のみが迷い出て、数々の災厄を引き起こす。最後には、自らの肉体をも抹殺しようとする。
第26話「燃えろ栄光」に登場。
ボクサーのダイナマイトジョーが海で釣り上げ、飼育していた。ジョーの試合の結果を予言する能力があると、ジョーは思っている(万条目は単なる自己暗示だと解釈)。学名はアリゲトータスという超深海生物。気圧や水圧の変化で体の大きさが変わる。「次はお前が負ける」と予言されたジョーと共に姿をくらましたが、万条目たちの手で見つけられる。落雷で発生した山火事により数十メートルまで巨大化し、その炎の中に姿を消した。
第27話「206便消滅す」に登場。
零戦の残骸など、様々なものが散乱する、霧で覆われた四次元空間の中に住み、迷い込んだものを次々と襲う。劇中で「巨大なアザラシ」と呼ばれていたり、名前が「トドラ」などという割には、アザラシやトドよりはセイウチに似ている。2本の巨大なキバを持つ。四次元空間に迷い込んだ超音速旅客機・206便と乗客に襲い掛かった。しかし、万城目の操縦で離陸を始めた206便からの噴射圧によって吹き飛ばされてしまう。死亡した描写はない。
第28話「あけてくれ!」に登場。
時間と空間を超越した理想の世界へのジャンプ台の役割を果たす。理想の世界へ入る時に乗っている人々の過去を突き抜けてゆくが、ここで過去の日常を振り切れず、「あけて」や「あけてくれー!」等と叫び続けると途中で降ろされてしまう。この理想の世界へと続くジャンプ台は他にもあるようで、登場人物の一人、浮世に嫌気が差したSF作家友野健二は、どこまでも下ってゆくエレベーターで理想の世界へと入っている。尚、劇中でこれとは別にもう一両、異次元へのジャンプ台代わりに使われたと見られる列車(こちらは路面電車)が描かれている。現実世界から客観的に見ると列車が空を疾走しているように見える、もう一台の列車も操車場から空へと消えていった。そして、一度降りてしまうと、いかに現実に幻滅しても、「連れて行ってくれ」と叫んでも、乗せてはもらえない。
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