ニコン120mm F3.5 ソフトフォーカスレンズはニコンが出願した特許特開平07-077653に実施例4として記載されている光学系。1個のメニスカス形状の接合レンズのみからなるフロント絞り型の1群2枚の光学系で、いわゆるベス単タイプのソフトフォーカスレンズで、ソフト量の可変機構はなく、絞りの調整でソフト量を調整するタイプの光学系と思われる像高21.6mmで135フィルム用と推定される。従来のベス単タイプソフトフォーカスレンズと比べF3.5と大口径で、非点収差が良好に補正されている。
左が物界(被写体側)、右が像界(カメラ側)
使用硝材は屈折率とアッベ数から察するにSK16相当品とSF15相当品である。
実施例 | 画角 | |
1 | 100.1mm F3.5 | 24.6 |
2 | 99.2mmF3.5 | 24.8 |
3 | 85mmF3.5 | 29.0 |
4 | 120mmF3.5 | 20.6 |
同特許中の実施例に現れる硝材
大部分は古典的な重クラウン(バリウム系)や重フリント(SF鉛ガラス系やその代替品)を用いているようだが
実施例1,3ではランタンガラス系の高屈折率ガラスを用いている
1a | 700301 | SF15相当品 |
1b | 697558 | LaK14相当品? |
2a | 689312 | SF8相当品 |
2b | 620603 | SK16相当品 |
3a | 689312 | SF8相当品 |
3b | 713540 | LaK8相当品 |
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