ランタンガラスとは、古典的なホウ珪酸クラウンガラスに対してランタンを添加した高屈折率ガラス(フリントガラス)。
ランタンの添加は分散をあまり変化させないままガラスの屈折率を上昇させる効果がある。従来の古典的な鉛ガラスによるクラウンーフリントの系列では実現できなかった高屈折率かつ低分散という硝材が実現可能になった。高屈折率高分散ガラスと組み合わせることでレンズの曲率を抑えて収差の発生を抑制し、写真用レンズの高画質化・高スペック化が進んだ。ランタンガラス自体は低分散のものから高分散のものまで幅広く製品化されているが同じ分散を持つ鉛ガラスやチタンガラスと比べて大きく屈折率が高いことが特徴。青色波長域での部分分散比が低い値を取る傾向がある。ランタンが素材として非常に高価なことが最大の欠点。
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