『ビギナ』
本名:ビギナ・ラヴィリエ→ビギナ・ノーツ
物語の主要人物および、ビギナの世界のはるか未来における新人類の名称。
地上歴130年、月面研究拠点『エデン』によって製造される。
地上歴134年、アダムの造反によりエデンが陥落する中、スリープ状態にされ脱出ポットによって地上へと射出される。
地上歴135年、スクラップ回収を生業としていた元軍事サイボーグであるクロートが「空から落ちてきた箱(エデンからの脱出ポット)」の中から発見し、保護される。
発見時には落下の衝撃で全身に重傷を負っており、さらに両腕に関しては完全に欠損していた為にジャンク屋によって古い子供用機械義手を装着された。
この義手は普段使いするには重い上に動作性があまりよくなく、その為かビギナは手先が不器用となっている(後に訓練である程度は改善されるが、あやとり等手先を使う遊びをした時には糸が絡まってしまっている)
意識を取り戻してから数日の間ジャンク屋で生活をするも、突如現れた暴走兵器『アンノウン』によってジャンク屋が襲われ、その際に自身の持つ『ベクターポケット』を無意識化で発動。
ベクターポケット内に格納されていた巨大腕(本来は月面発掘作業用マニュピレータ付きパイルドライバー)を出現させ、暴走兵器を退治。
その後はビギナの不思議な力や出自の謎を探るべく、クロートと共に各地を旅してゆく事になる。
- 『ビギナ-BEGINNER-』におけるビギナ
「ビギナ-BEGINNER-」開始時点ではエデンでの4年間の記憶が失われているものの、一般常識等の知識は残っている。
後にエデンでの4年間の記憶を保持した『イヴ』という人格が現れているものの、エデンにいた頃のビギナ本来の人格とは厳密には違う。
(イヴはエデンからの脱出時に失われた4年間の記憶とビギナが体験した負の記憶、さらにアダムによる精神干渉によって生まれた人格であるため)
FeS2以外の他の機人種との違いとして、体内にマナ結晶を有しており、それにより空間拡張機能『ベクターポケット』を使用することができる。
これにより物質を拡張空間(疑似四次元空間)に収納する事ができ、収納した物質を瞬時に取り出す事が可能。
ただしベクターポケットに何が入っているかの全容はビギナにもわからず(これは生まれてからの4年間の記憶を失った事が大きい)、必要な状況に迫られて本能的に収納していた道具を取り出す事が多かった。
また、マナ結晶を体内に有しているため、宇宙空間でも機能不全が起きない数少ない存在(ビギナ世界は大気にマナが存在する事で実現可能になっている技術が多いため、マナのない(薄い)宇宙空間では多くの場合著しく機能が低下する)
本来はマナ結晶により魔法に近い事象を引き起こすだけの性能を持っているが、記憶の欠けていたビギナはそれらの機能を十分に引き出すことはできなかった。
地上歴140年、『エデン攻略作戦』のキーメンバーとして月面要塞『エデン』に単身侵入。
アダムと邂逅し、エデンの広域ネットワークによって自らの持つFeS2のデータを世界中に送信。送信を続ける為にビギナはその後100年の間エデンで眠りにつくことになる。
- 『ビギナ!』においてのビギナ
新暦100年、世界中にFeS2が流通したことにより役目を終え、目を覚ます。
100年の月日が経っている事に衝撃を受けつつも、ステラと再会し彼女が亡くなるまでの間当時を語り合う。
その後、ステラにより託された彼女の曾孫であるアステラに出会い、以後彼と共に暮らす事となる。
アステラの家庭生活補助職機人種として過ごす傍ら、政府からの依頼によって様々な遺跡の調査、国際問題の解決の為に各地を巡る。
新暦100年代、発掘されたマナ結晶を巡って戦いが起きかけた際に現れた天使の一体と交戦。
マナ結晶を持たない存在には太刀打ちすらできない天使を倒した事により、世界中から危険視される。
其の後、深海神殿『ジェネシス』においてテオスの引き起こそうとした大洪水を止める為、大洪水の制御核となるマナ結晶を破壊する為に自らのマナ結晶を使用。
マナ結晶同士の対消滅により、ビギナのマナ結晶も消滅した。
その後はマナ結晶を失った事でただの機人種の一人として生きていく事となる。
その後アステラに告白され、紆余曲折の後アステラと交際。結婚し3人の子供を授かる。
新たな家族に恵まれながら静かな余生を過ごす。
新暦179年、寿命が近づきいつ亡くなってもおかしくなくなっていたアステラと共に眠りにつくために永久活動停止措置の同意書にサインをする。
1年後の180年、揺り籠のような部屋でアステラと共に最後の時を過ごし、彼と共に静かに息を引き取る。
名前の由来はビギナー(初心者)から。
これは開発主導者であるハルモニア・ラヴィリエ博士が「希望の始まり(beginning)を成す子供を意味して」つけた。
- その後の影響
後にビギナが生きた時代からさらに数百年後の世界では人類と機人種の境界が無くなり、既存の人類から大きくあり方を変えた新たな知生体となった機械と人間の両方の性質を持った新人類が「ビギナ」と呼ばれるようになる。
これは2つの種族を繋ぐ者として、後世に彼女の活躍が記録として残された結果である。
ビギナの物語は、ビギナが誕生してから死亡するまでの約200年の間の出来事が基本である(実際にビギナが活動したのは最初の4年、地上降下後の4年、再起動してから死亡するまでの80年で合計88年である)
なお、ビギナはマナ結晶を核として有している機人種の為、広義でのネフィリムに該当する。
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