MLT7ブリス軽戦車

MLT7ブリス軽戦車(Bliss Light-Tank)はUSUの戦闘車両。

概要[]

MLT7ブリス軽戦車はUSUが大戦期初頭に開発した軽戦車である。USU軍は偵察用軽戦車とは言えMLT5スチュアート・リトル・ジュニア軽戦車の火力と装甲は将来的に通用しなくなると考え、MLT5を代替する後継車両の開発をMLT5の生産開始とともに開始した。

新型軽戦車にはMBT4シェルマン中戦車と同じM375リニアガンランチャーを装備すると決定し、装甲厚もMLT5以上の厚さが要求された。しかし、これらを実現するために試作車の重量はMBT4よりわずかに軽い程度になっていた。また、車体は小型で居住性が悪く燃料や弾薬の搭載量も少なく継戦能力が低下していた。重量の増加に伴いMLT5から基礎設計を引き継いでいた懸架方式の走行装置では十分な機動力が実現できていなかったが、将来的に改良し問題を解消するとしていた。

MLT7は要求されていた戦闘能力を持つとしてUSU惑星地上軍に正式に採用されたものの既に小型の中戦車となっており中戦車としてはMBT4より優れず、軽戦車としてはMLT5ほどの使い勝手が良くなかった。特に増加した重量は軌道降下ポッドや惑星降下艇への搭載を困難にしており、これを問題視したUSU宇宙海兵隊は採用を見送っていた。

正式採用後に初期生産車は様々な試験を受けたが実戦試験での評価は著しく低かった。また、前線からは偵察用の軽戦車に戦車戦をする能力は必要無いという意見が多く挙げられた。惑星地上軍司令部は機甲部隊に主力戦車として運用する事を要求したがMBT4が既にあるため不要であると反論した。これらを受けて惑星地上軍も発注を取り消し、宇宙海兵隊と共同で装甲よりも機動力を重視した新型軽戦車の開発を開始した。これにより予定されていた走行装置の改良案は新型軽戦車の設計に取り入れる事となりMLT7の改良は実行されなかった。

製作車両[]

TLT7

一次試作型。

TLT7E1

二次1号試作型。正式に採用され小改良されMLT7になった。

TLT7E2

二次2号試作型。

MLT7

初期生産型。

MLT7E1

出力の高い発動機を搭載し機動力を向上させた改良型。発注の取消によって量産されなかった。

Behind the scenes[]

M7中戦車、名前は米軍8代陸軍参謀総長タスカー・H・ブリスより。

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