重殴打少女 ヘヴィブローガール

作：立川啓　氏

 

　個性的な三人の少女と一人の教師が織り成す、

ほのぼのあり、コメディあり、シリアスあり、バトルありの青春格闘部活小説。
女性でも安全に楽しめる打撃系格闘技『ベルヒット』が広く浸透した世界。

 

　安全に、なので実はリョナではない。キャットファイトでもない。

あくまで爽やかスポーツとしての女子格闘もの。

舞台

・朝日野女子高等学校

　ベルヒット道内最強とも称される私立校。

入学者は少なからず呼び声高い格闘部に入部希望し、6つに分かれてなお定員制限・未経験者お断りとなるほどだった。

他の運動部が練習場所・時間で割りを食うこともあるという。

制服はえんじ色のブレザーに黒のプリーツスカート。

登場人物

・樋口麻衣　高1

　黒髪を薄く茶色に染めたやや吊り目の少女。

友情を貫けなかった弱い自分を変えるためベルヒットを始める。

幼稚園の頃は体操教室に通っていた。

 

・大星由紀　高1

　黒の短いポニーテール、顔にぽつぽつとそばかすの浮いた清純そうな少女。動体視力が売り。

早川をお兄ちゃんと呼び、同級生へも自他ともに認める人懐っこさを発揮した。麻衣の二の腕に抱きつくのが好き。

 

・広橋茜　高1

　小柄で丸顔ながら引き締まった健康的な体つき、3歳でベルヒットを始め、母譲りの戦績と怪力を秘めた脳筋系お嬢様。

 

・早川一騎

　新任の数学教師で、由紀のいとこ。ベルヒットの戦績・知識も確かで、新設の第七格闘部を顧問として率いる。

 

・甘和（かんな）　高2

　明るい茶髪、キツめの化粧の第六格闘部次期レギュラー。

うちにはまだスポーツマンシップを秘めているが、長いものに巻かれるタイプ。

 

・天見千佳　高1

　第三格闘部期待のエースで、麻衣とは幼馴染だが……

小学校に入る前は喘息持ちで体が弱かったという。口下手で忘れっぽいらしい。

 

・第一部

　旧友とのすれ違いと後悔、麻衣は練習試合で過去を精算するため、仲間たちとベルヒットの練習に励む。

 

・第二部

　試練を乗り越えた麻衣たちに新たな影が迫る。次なるすれ違いは二組の親子のものだった。

 

・第三部

　部存続の危機を乗り越え勝つための奇策特訓から、中長期で強くなるための正攻法練習へ。

かつてのライバルを頼もしい仲間に加え、第七格闘部一行は5対5の変則イベントに臨む。