男はつらいよ_幸福の青い鳥

『男はつらいよ 幸福の青い鳥』（おとこはつらいよ しあわせのあおいとり）は、1986年12月20日に公開された日本映画。男はつらいよシリーズの37作目。

作品概要[]

• 島崎美保はかつて寅次郎が知り合いだった一団の子役として大空小百合という芸名で何度か登場しており、今回は成長した姿であると明言されている。（役者は志穂美ではなく岡本茉利）
• 今回は島崎美保と倉田健吾のストーリーが全面にでたため寅次郎の活躍がやや薄い。長渕剛と志穂美悦子は本作での共演がきっかけで後に結婚した。
• 1986年8月は『キネマの天地』が制作されたためその年の夏に「男はつらいよ」は制作されなかった。そのため劇中では前作から1年が経過しており、さくらも「お兄ちゃん、もう一年もご無沙汰よ」と言及している。

あらすじ[]

寅次郎は昔炭鉱で栄えた九州の筑豊に旅に来ていた。そこで昔贔屓にしていた飯塚の芝居座長が亡くなった事を聞きお悔やみを述べに行った。そこで亡くなった座長の一人娘美保（志穂美悦子）に出会った。唯一の肉親を亡くし、旧炭鉱住宅でひっそり暮らす美保。その幸薄な姿に同情した寅次郎は一生懸命彼女を元気付け、とらやに遊びに来るように勧めた。美保は寅次郎の行為が嬉しくて約束通りとらやに訪れた。ところが、寅次郎が不在だった事もあり、気落ちし体調を崩してしまう。そんな折、偶然出会った看板描きの青年健吾（長渕剛）と知り合い一晩厄介になる。仕事の当てもない彼女を人手を欲しがっていた近所のラーメン店に紹介した寅次郎は、今度は婿探しだとばかり一人で張り切って相手を探し歩く。一方、再会した美穂と健吾は互いの気持ちを素直に伝え合う事ができず、けんかをして別れてしまう。しかし、健吾と美保は不器用ながらもお互い好き合っていたのだった。

キャッチコピー[]

なあ、さくら。俺らはあの娘に“幸せ”ってヤツを手渡してやりてェのさ。

その他[]

デビュー間もない有森也実が、台詞が一言で一瞬アップで映るだけの役で出演している。

キャスト[]

• 車寅次郎：渥美清
• 諏訪さくら：倍賞千恵子
• 島崎美保：志穂美悦子
• 倉田健吾：長渕剛
• 諏訪満男：吉岡秀隆
• 車竜造（おいちゃん）：下條正巳
• 車つね（おばちゃん）：三崎千恵子
• 諏訪博：前田吟
• 桂梅太郎（社長）：太宰久雄
• 源公：佐藤蛾次郎
• 上海軒の店主：桜井センリ
• ポンシュウ：関敬六
• 車掌：イッセー尾形
• 結婚相談員・近藤：笹野高史
• あけみ：美保純
• 看板屋・金森：じん弘
• キューシュー：不破万作
• 劇場の男：すまけい
• 温泉場の娘：有森也実
• 板前姿の男：出川哲朗
• 温泉場の娘の友人：エドはるみ

ロケ地[]

• 福岡県（筑豊）
• 萩市（山口県）
• 山口県（下関市）

スタッフ[]

• 監督：山田洋次
• 脚本：山田洋次、朝間義隆
• プロデューサー：島津清、中川滋弘
• 音楽：山本直純

記録[]

• 観客動員：151万1千人
• 興行収入：10億2千円
• 上映時間：106分

表・話・編・歴 男はつらいよ 1-12作 男はつらいよ - 続・男はつらいよ - フーテンの寅 - 新・男はつらいよ - 望郷篇 - 純情篇 - 奮闘篇 - 寅次郎恋歌 - 柴又慕情 - 寅次郎夢枕 - 寅次郎忘れな草 - 私の寅さん 13-24作 寅次郎恋やつれ - 寅次郎子守唄 - 寅次郎相合い傘 - 葛飾立志篇 - 寅次郎夕焼け小焼け - 寅次郎純情詩集 - 寅次郎と殿様 - 寅次郎頑張れ! - 寅次郎わが道をゆく - 噂の寅次郎 - 翔んでる寅次郎 - 寅次郎春の夢 25-36作 寅次郎ハイビスカスの花 - 寅次郎かもめ歌 - 浪花の恋の寅次郎 - 寅次郎紙風船 - 寅次郎あじさいの恋 - 花も嵐も寅次郎 - 旅と女と寅次郎 - 口笛を吹く寅次郎 - 夜霧にむせぶ寅次郎 - 寅次郎真実一路 - 寅次郎恋愛塾 - 柴又より愛をこめて 37-48作・特別編 幸福の青い鳥 - 知床慕情 - 寅次郎物語 - 寅次郎サラダ記念日 - 寅次郎心の旅路 - ぼくの伯父さん - 寅次郎の休日 - 寅次郎の告白 - 寅次郎の青春 - 寅次郎の縁談 - 拝啓車寅次郎様 - 寅次郎紅の花 - ハイビスカスの花 特別篇 関連項目 松竹 - 渥美清 - 山田洋次‎ - 柴又 - 柴又帝釈天 - 柴又駅 - 京成電鉄

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