男はつらいよ_寅次郎の青春

ページ名:男はつらいよ_寅次郎の青春

『男はつらいよ 寅次郎の青春』(おとこはつらいよ とらじろうのせいしゅん)は、1992年12月26日に公開された日本映画。男はつらいよシリーズの45作目。同時上映は『釣りバカ日誌5』。


目次

概要[]

  • 御前様役を長年演じた笠智衆は本作公開後の3ヶ月に死去しているため最後の出演作品となった。撮影時は体調が悪い状態であったため演技もかなり痛々しかった。

あらすじ[]

宮崎のとある町で出会った理髪店を営む女性蝶子(風吹ジュン)の店に入った寅次郎は、散髪をしてもらう。そのせいで所持金が尽きてしまった寅次郎は、蝶子の家に1日泊めてもらうことになる。翌日、地元の観光地飫肥城へ向かう。一方、泉は東京でレコード店に無事就職していた。そして、休日を利用し、友人の結婚式に来ていた泉は偶然にも、寅次郎と観光地で再会する。「どうしてここにいるの」と聞く泉に対して「わかんない」と笑って答える寅次郎。蝶子に気づいた泉は、遠慮して立ち去ろうとする。追いかけた寅次郎は、転んで足を怪我してしまう。そうして、慌てた泉はとらやへ電話を入れる。寅次郎が怪我をしたというニュースはとらやの皆を大騒ぎさせる事になる。そして、満男が寅次郎のためという名目で泉に会いに行くと、泉は蝶子の弟竜介(永瀬正敏)と仲良くしているのにヤキモチを焼く。しかし、竜介に許婚がいると知ってからは態度をガラリと豹変させる。蝶子に恋をしていることを覚られた寅次郎は、竜介が蝶子に寅次郎と結婚したらと勧めるのを聞いてしまった。そして、身を引く事に決めた寅次郎は、突然帰ることを告げる。怒った蝶子は、車で去ってしまう。泉は、「おばさんはおじちゃまを愛しているのよ。追いかけるべきよ」と言ったが、満男は反対する。しばらくすると、蝶子は戻ってきて空港まで送るという。そうして東京に戻った3人だった。しばらくしてから、泉の母親が入院することになり、泉は休暇を申し出るが却下されてしまう。そのため会社を辞めて名古屋に帰る事を決心した泉。その事を知った満男は、大学を飛び出して、東京駅へ行く。発車間際、満男は「おれ何の役にも立てなくて、結局、泉ちゃんの周りをただウロウロするだけの間抜けだったな。」と述懐する。泉は涙をこらえて満男に抱きつき、自分から満男にキスをして新幹線に乗る。閉まったドアの向こうで泉が「だったら好きだって言って!」と叫ぶが満男には聞こえない。満男がとらやに帰ってくると寅次郎が旅立とうとしている。寅次郎を見送る満男は、何年先かわからないが自分が大人になったとき、泉との新しい物語がまた始まるのだと期待をこめて言うが、最後には「本当はおれ、このまま伯父さんと一緒に旅に出たい気持ちなんだよ」と泣く。「馬鹿野郎。お前には勉強があるじゃねえか。しっかりしろ!」と満男を励ました寅次郎はまた旅に出るのであった。

キャッチコピー[]

愛しているなら態度で示せ!

スタッフ[]

  • 監督:山田洋次
  • 脚本:山田洋次、朝間義隆
  • プロデューサー:島津清、深澤宏
  • 音楽:山本直純

キャスト[]

  • 車寅次郎:渥美清
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子
  • 蝶子:風吹ジュン
  • 竜介:永瀬正敏
  • 車竜造(おいちゃん):下條正巳
  • 車つね(おばちゃん):三崎千恵子
  • 桂梅太郎(社長):太宰久雄
  • 諏訪満男:吉岡秀隆
  • 及川泉:後藤久美子
  • 諏訪博:前田吟
  • 及川礼子:夏木マリ
  • 源公:佐藤蛾次郎
  • ポンシュウ:関敬六
  • 御前様:笠智衆
  • 麒麟堂:桜井センリ
  • 警官:赤塚真人

ロケ地[]

  • 宮崎県日南市油津
  • 岐阜県益田郡下呂町(現下呂市)の下呂温泉

記録[]

  • 観客動員:207万人
  • 興行収入:15億円
  • 上映時間:101分

受賞[]

  • 第3回文化庁優秀映画作品賞長編映画部門


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