男はつらいよ_寅次郎の休日

ページ名:男はつらいよ_寅次郎の休日

『男はつらいよ 寅次郎の休日』(おとこはつらいよ とらじろうのきゅうじつ)は、1990年12月22日に公開された日本映画。男はつらいよシリーズの43作目。同時上映は『釣りバカ日誌3』。

目次

作品概要[]

  • 満男と泉の恋と寅次郎と泉の母の恋が同時進行して描かれる。
  • 渥美の葬式で山田監督が読んだ弔辞によるとこの頃から「渥美の体の衰えが目立つようになっていた」との事である。

あらすじ[]

満男の憧れの人、泉が東京へやって来た。晴れて大学生になっていた満男は大喜びするが、泉が上京してきたのは、別居中の父親を探し出すためであった。翌日、泉と満男は父親探しに出掛けるが、父親はすでに仕事を辞めて実家の大分に帰っているという。そうこうしているうちに、寅次郎が旅から帰宅。もう一度家族三人で暮らしたいと願う泉の切実な思いを聞いたさくら達は、泉を励まし、父親探しの旅に送り出した。東京駅で、名古屋への見送りに来ていた満男だったが、別れの間際に、泉から、父親の居る大分へ向かう事を告げられる。居ても経っても居られなくなった満男は、扉が閉まる既(すんで)のところで新幹線に乗り込んでしまった。その事を新幹線の中からの電話で聞いたさくら達は、心配で狼狽する。しかし、寅次郎だけは、満男を子ども扱いするなと釘を刺す。そこへ、泉の母親礼子(夏木マリ)が柴又へとやって来る。事情を知った礼子は泉の大分行きを心配する。寅次郎は全言撤回とばかりに、心配する素振りを見せ、礼子と共に大分へと向かう事になった。一方、一足先に大分についた満男と泉は、父親を訪ねて行く。泉の父一男(寺尾聡)は薬局を営む幸江(宮崎美子)と共に幸せそうに暮らしている。それを見た泉は、父親に一言告げ立ち去るのであった。父親と別れた後、涙を流す泉の肩を満男は戸惑いながらも抱いてやる。すると、どこからともなく寅次郎の声がする。見れば礼子と一緒に居る寅次郎がいるではないか。こうして、再会した母と娘、伯父と甥は温泉旅館に泊まることになる。礼子は無理に陽気に振舞い、寅次郎のことを「あなた」と呼んだりする。寅次郎はそれをいい気分で受け止めるが、深夜になって満男から「あれは悲しみをまぎらすための冗談だ」と釘を刺される。一方、母娘の部屋では、礼子が酔っ払って声を上げて泣き、それを泉が慰めていた。寅次郎達はどうすることも出来ず黙って眠るのであった。翌朝、泉と礼子は名古屋に帰り、寅と満男も柴又へ帰ってくる。そして、ほどなく寅は旅に出てゆく。後日、礼子がクラブに出勤してくると、寅次郎からの花束が届いている。それをしけしげと見つめる彼女はホステスたちに寅のことを訊かれて「私の恋人よ」と呟くのであった。

キャッチコピー[]

若い二人のかけおちに おじさん いよいよ登場!

スタッフ[]

  • 監督:山田洋次
  • 脚本:山田洋次、朝間義隆
  • プロデューサー:島津清
  • 音楽:山本直純

キャスト[]

  • 車寅次郎:渥美清
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子
  • 及川泉:後藤久美子
  • 車竜造(おいちゃん):下條正巳
  • 車つね(おばちゃん):三崎千恵子
  • 諏訪博:前田吟
  • 桂梅太郎(社長):太宰久雄
  • 源公:佐藤蛾次郎
  • 御前様:笠智衆
  • 礼子:夏木マリ
  • 一男:寺尾聰
  • 幸枝:宮崎美子
  • 内藤:笹野高史
  • 茶屋の主人:小島三児
  • 茶屋のおかみ:田中世津子
  • 釣り人:人見明
  • ポンシュウ:関敬六
  • 諏訪満男:吉岡秀隆

ロケ地[]

  • 大分県日田市、愛知県名古屋市

記録[]

  • 観客動員:208万3千人
  • 興行収入:14億8千万円
  • 上映時間:106分

受賞[]

  • 第14回日本アカデミー賞優秀助演男優賞/吉岡秀隆
  • 同・優秀助演女優賞/後藤久美子
  • 第33回ブルーリボン賞邦画BEST10第2位
  • 第1回文化庁優秀映画作品賞長編映画部門


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en:Tora-san Takes a Vacation



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