シナリオ3

ページ名:シナリオ3
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; オークと百合(仮) シナリオ ver. 1.0 part 3
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*scene6|ルフランの花園

// BGM:OFF
// 背景:白

――一瞬、視界が真っ白になる。

昼の明かりのせいじゃない。満天の星空と月とが、
洞穴の中で目を凝らし続けていた私たちには、
あまりにも、まぶし過ぎたのだ。

【カタリナ】
「ここが、ルフランの丘……」

// BGM:ルフランの花園
// 背景:ルフランの丘

目が慣れてくると、辺りの景色がはっきりと見渡せてくる。

まばゆいばかりの明るさと、花冠に覆われた地平、
広くどこまでも抜ける星空と、鼻を抜けるすがすがしさ。
そしてその奥で、寄せては返す海原の、銀色のさざめき。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(左;左からスライド)
// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(右;右からスライド)

【ヴィオラ】
「海だよ、カタリナ」

【カタリナ】
「海、初めて見た」

// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「うん……私も」

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「綺麗だね」

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「本当に……本当に、とっても綺麗」

// 立ち絵:カタリナ(削除)(左にスライド)
// 立ち絵:ヴィオラ(削除)(右にスライド)

私たちは花冠の中を、手を繋いだままで駆け出した。

裸のくるぶしを撫でる草花の優しい香りが、
胸につかえた苦しみを癒していく。

風が吹いて舞った白い花びらが
頬にキスをして、髪に触れていく。

// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(左;左からスライド)
// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(右;右からスライド)

【カタリナ】
「なんだか、不思議だね。
なぜか、寂しくなっちゃうの」

私は足を止め、誰にも聞こえないほどの声で呟く。
しかしそんな声ですら、ヴィオラには聞こえてしまうのだった。

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「カタリナ、キス、しよっか」

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「ヴィオラ……うん」

// 立ち絵:カタリナ(削除)(左にスライド)
// 立ち絵:ヴィオラ(削除)(右にスライド)

// この辺りは立ち絵なしです。テキストのみでキスシーンをお楽しみください

目をつぶり、互いの頬に触れ合う。
どこか冷たく、それでいて潤んだ頬の感触がある。

【カタリナ】
(ヴィオラは、泣いていたのだ)

私はそのヴィオラの頬を、舌の先で舐めた。

【ヴィオラ】
「きゃっ、も、もう……カタリナったら」

目を開けて見ると、ヴィオラと目が合った。
そこに残っていたのは、昼間見た冷たい笑顔ではない。
むくれた、幸せそうな、年相応の少女の表情であった。

【カタリナ】
「あは、ごめんね」

【ヴィオラ】
「……お返し」

そう言うとヴィオラもまた、私の頬に舌を触れた。
あたたかく湿った舌先の柔らかな感触に、
私は妙なこそばゆさを覚えた。

【カタリナ】
「くすぐったいよ、ヴィオラ」

【ヴィオラ】
「カタリナ……んっ……」

頬を撫でていた舌先が一瞬だけ離れると、
次は唇に、その柔らかな花びらが触れた。

開いたり、閉じたりして唇同士の情熱的な摩擦を
繰り返すだけでなく、互いに舌を伸ばして絡め合い、
互いの甘く、切ない味覚を交換する。

【ヴィオラ】
「ふぁっ、うっ……カタ、リナぁ……」

【カタリナ】
「ヴィオラ……ヴィオラ……っ」

互いの名を呼び合い、その潤んだ唇の中に
二人の少女の存在を確かめ合う。

一面に咲く白い草花たちだけが、
月明かりの中で浮かぶ、二人だけの交歓を見ていた。

// トランジション:暗転(背景同じ)

*bad_end|少女の投身

// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(左)
// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(右)

【カタリナ】
「――もう、時間みたいだね」

唇を離してから、私はヴィオラに言った。
洞穴の壁に反響して、オークたちの野太い声が聞こえる。

// 立ち絵:ヴィオラ(哀;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「……そうだね」

ヴィオラは物惜しそうに、繋いだままの手を見つめている。

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「とても短い間だったけど、
ヴィオラと一緒にいたの、楽しかったよ」

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「私も、とっても楽しかった」

ヴィオラは答える。私たちは、ルフランの丘の果てへと歩く。
波音が岸辺へとぶつかり、荒々しい音を立てる。
風が下から吹いてきて、前髪をかき上げる。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「カタリナ。私、カタリナのこと、好き」

// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「ヴィオラ……私、私も……」

そのとき、私は腹部のずきりと痛むのを感じた。
私は、昼間のオークの言葉を思い出していた。

【カタリナ】
(――嘘よ、こんなの)

しかし、それを打ち消すことができるほど、
私は強くないのだった。ヴィオラに触れている自分の手が、
酷く汚れたものに感じられた。

【カタリナ】
(私は本当に、ヴィオラの手を握っていてもいいのだろうか?)

【オークA】
「いたぞ! あそこだ!」

オークたちの足音が迫ってくる。
ヴィオラが私の頬に笑いかける。

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「行こう、カタリナ」

【カタリナ】
「――うん。ごめんね、ヴィオラ」

// 徐々に暗転

最後に、そんな言葉しか残せなかった自分自身に、
心底の嫌気が差した。

【カタリナ】
(さよなら、ヴィオラ――)

【カタリナ】
(――お母さん)

手に込めた力が抜けていく。
身体が、体温を失っていく。

視界が、黒に染められていく――。

……。

…………。

// BGM:フェードアウト

………………。

【BAD END】少女の投身

*good_end|少女たちの投身

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(左)
// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(右)

【カタリナ】
「ねえ、ヴィオラ――」

私はヴィオラの手を強く握ったまま、
もう一方の手指の先で、
そのにわかに紅潮した頬を撫でる。

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「私、ヴィオラのこと好きだった。
だから……ちょっとの間だけど、
ヴィオラと一緒にいられて、楽しかったよ」

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「カタリナ……私も。
私も、カタリナのこと、好き」

洞穴の壁に反響して、オークたちの野太い声が聞こえる。
ヴィオラは物惜しそうに、繋いだままの手を見つめている。

// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「飛び込んだら、どこかへ行けるかな」

私はふいに、そんなことを言った。今更怖くなったわけでもない。
ただこれから訪れるかもしれない時間に、
少しばかりの期待を抱いてみたくなったのだ。

// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「きっと行ける。カタリナと一緒だから」

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「あはは、私もそんな気がする。
ヴィオラと一緒だから」

私は答える。私たちは、ルフランの丘の果てへと歩く。
波音が岸辺へとぶつかり、荒々しい音を立てる。
風が下から吹いてきて、前髪をかき上げる。

【オークA】
「いたぞ! あそこだ!」

オークたちの足音が迫ってくる。
ヴィオラが私の頬に笑いかける。

私たちは、繋いだままの手をもう一度確認する。
絶対に、離したりはしないんだ。絶対に――。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「行こう、カタリナ」

【カタリナ】
「――うん!」

身体が、宙に投げ出される。
波音が近づき、飛沫が頬を叩く。

// 徐々に暗転

私たちは目をつぶる。
繋いだ手に、強い力を込めながら。

【カタリナ】
(ありがとう、ヴィオラ――)

体温が徐々に、波の冷たさの中へと飲まれていく。

視界が、黒に染められていく――。

……。

…………。

// BGM:フェードアウト

………………。

【GOOD END】少女たちの投身

*true_end|百合姫たちの投身

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(左)
// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(右)

【カタリナ】
「ねえ、ヴィオラ――」

私はヴィオラの手を強く握ったまま、もう一方の手指の先で、
そのにわかに紅潮した頬を撫でる。

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「私、ヴィオラのことが好き。
だから……ヴィオラと一緒にいられて、すごく幸せだよ」

【ヴィオラ】
「カタリナ……」

ヴィオラは言葉を詰まらせる。唇が開きかけて、閉じる。
どうしようもなく熱を持った頬を、
外気に触れて冷たくなった彼女自身の手が冷ましていく。

// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「私も。私も、カタリナのこと、好き」

洞穴の壁に反響して、オークたちの野太い声が聞こえる。
ヴィオラはその声に肩を震わせて、私の手を強く引いた。

// 立ち絵:ヴィオラ(哀;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「カタリナ、私、怖いよ。どうして? ずっと、平気だったのに」

私は彼女の長い髪を撫でながら、頬を寄せる。

【カタリナ】
「平気だったんじゃないよ。
ヴィオラは、ずっと我慢してたんだよ。
辛くても、怖くても、苦しくても、一人でも――」

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「でも、もう大丈夫だよ。私がずっと、傍にいるから」

【カタリナ】
「ずっと、離さないから――」

【ヴィオラ】
「カタリナ……カタリナぁ……っ!」

身を寄せ合い、肩を抱き、互いの体温を感じ合う。
一陣の風が駆け抜け、白い花びらを辺りに舞わせる。
髪を撫でた花びらたちが天を駆ける橋の様に、遠く続いていく。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「行こう、ヴィオラ」

私はヴィオラの手を引いて、ルフランの丘の果てへと歩く。
波音が岸辺へとぶつかり、荒々しい音を立てる。
風が下から吹いてきて、前髪をかき上げる。

【オークA】
「兵団長様! カタリナと、エレンを見つけました!」

オークたちの足音が迫ってくる。
私は、ヴィオラの頬に笑いかける。

私たちは、繋いだままの手をもう一度確認する。
そして、その手の中に握られた黄金色のロケットに気づく。

【カタリナ】
「そうだ!」

私はロケットの鎖を解き、繋がったままの手に巻き付けた。

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変更)

【カタリナ】
「これできっと大丈夫! 怖いものなんて、何もないよ!」

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変更)

【ヴィオラ】
「うん……うんっ。そうだね、カタリナ。
私たち、これでずっと一緒にいられるよね」

// 立ち絵:カタリナ(削除)(下へスライド)
// 立ち絵:ヴィオラ(削除)(下へスライド)

身体が、宙を舞う。まるで一房の花弁の様に、
繋いだ手を中心にして、私たちは中空で踊る。

その様子を崖の上で見ながら、兵団長が怒鳴る。

// 立ち絵:兵団長(右)(右からスライド)

【兵団長】
「何をしている、早く、あの二人を追わんかっ!」

【女の声】 // エレン
「……残念だが、そいつを許すわけにはいかないね」

【兵団長】
「なんだと……っ!? お前、まさか……」

// 立ち絵:エレン(左)(左からスライド)(※なくてもOK)

【エレン】
「あたしの娘たちを傷物にしたんだ。
相応の覚悟は、できているんだろうね」

【兵団長】
「依り代なしで存在できるほどに、力を得ていたと言うのか……」

【エレン】
「勘違いするなよ。これはあたしの力じゃない」

【兵団長】
「ならば、なんだというのだ……ぐふっ!」

// 立ち絵:兵団長(削除)(下へスライド)

【オークA】
「へ、兵団長様っ!」

【エレン】
「おい、まさかこれで終わりじゃないよなぁ……?
あたしらを散々弄んだ報い、受けきるまで
何千回でもぶち殺してやるよ――」

// 立ち絵:エレン(削除)
// 背景:黒

【カタリナ】
(この声、お母さんの――?)

――波音が近づき、飛沫が頬を叩く。

私たちは目をつぶる。繋いだ手に、強い力を込めれば、
黄金色の鎖が擦れ合って、耳障りのいい音を立てる。

【カタリナ】
(ありがとう、ヴィオラ)

【カタリナ】
(ありがとう、お母さん――)

体温が徐々に、波の冷たさの中へと飲まれていく。

……。

…………。

………………。

【TRUE END】百合姫たちの投身

// スタッフロール
// BGM、流れ続ける
// 企画参加者名、トリップに加えキャラクターの出演
// オークの日記を全種類集めている場合、兵団長の名がクリストファーになる(※実装しなくてもよい)
// スタッフロール数秒後、BGMのフェードアウトまでスリープ

*scene7|ハッピーエンドと失楽園

// BGM:波音

波の音が穏やかに聞こえてくる。
足の先を濡らして、引いてゆく。

全身が、酷く傷む。
腕をそっと動かすだけでも、身をよじりたくなるような
激しい痛みが全身を走る。

ふと、耳障りのいい音がする。
金属の擦れるような音だ。どこか懐かしく、
そして、暖かな――。

【カタリナ】
(これは、人の手?)

// トランジション:フラッシュ
// 背景:白

そうだ、ヴィオラだ。
私は勢いよくまぶたを開き、上体を起こす。

【カタリナ】
「痛っ!」

【ヴィオラ】
「カタリナっ! まだ無理をしちゃダメっ!」

【カタリナ】
「え――」

身体のすぐ上から降ってきたのは、
紛れもなく、ヴィオラの声であった。

// 背景:砂浜
// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(左)
// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(右)

太陽の光を背中に浴びて暗い影を落としながらも、
安心したように頬を緩ませているのが分かる。
金の鎖で結ばれた私の手を、両手で包むように握っていた。

【ヴィオラ】
「良かったぁ、カタリナ、起きたぁ……」

【カタリナ】
「私、寝てたの?」

【ヴィオラ】
「うん。三日三晩、ずーっと、寝てたよ」

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「ここは、どこ?」

私は彼女に尋ねながら、辺りを見渡した。
白い砂浜に、変な形をした木々。
突き抜けるような、真っ青な空。

あの日崖の上から見た海が、
足元で、穏やかに呼吸をしていた。

崖――そう、崖だ。

【カタリナ】
「私たち、ルフランの丘から飛び降りて――」

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「――それから、ここに流れ着いたの」

【カタリナ】
「ここは――?」

【ヴィオラ】
「分からない。私たち、波に流されて、
ここにたどり着いたみたい」

// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「そんな偶然……」

言いながら、私はふと、あの時感じた
不思議な感覚について思い出していた。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「私、お母さんにあった気がする」

// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「お母さんって、エレンさん?」

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「うん――そうだ。私、お母さんに手を引かれた気がする。
海の中の、あったかいところまで、優しい、お母さんの手で……」

ふと私は、その感触のあった方の手を眺める。
果たして、その手は金の鎖でヴィオラと結ばれていた。

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「カタリナったら、私のこと、エレンさんだと思ったの?」

ヴィオラがからかうように言う。
けれど、それも何か的を射ているような気がして、
私は少しだけ、おかしな気分になる。

【ヴィオラ】
「別にいいのよ、カタリナ。
私のこと、お母さんだと思っても」

ヴィオラがおどけたような口調で、からかうように言う。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「もう、ヴィオラ。いきなり何を言うのよ」

// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「そのかわり、カタリナはお父さん、だからね」

// 立ち絵:カタリナ(怒;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「ちょっと、どうして私がお父さんなのよ」

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「だってカタリナってかっこいいし、
ずっと一緒にいたいって、思うもん」

// 立ち絵:カタリナ(削除)
// 立ち絵:ヴィオラ(削除)
// トランジション:クロスフェード
// 背景:青空

ヴィオラの熱い視線を受けて、私は照れながら視線を逸らす。

【ヴィオラ】
「ねえ、カタリナ」

ヴィオラが私の耳元に、囁くような声で言う。

【ヴィオラ】
「私たち、これからはずっと一緒だね」

私はちらりと、ヴィオラの方を見る。
心の底から幸せそうな、緩み切った顔。
いつか見たいと願った、一番可愛い、ヴィオラの表情。

私は変わらず繋がったままの手に、力を込めた。

【カタリナ】
「――そうだね」

日差しは優しく、
波音はただ時間の経過だけを伝えている。

――これから、私たちはどうなるのだろう?

今だけは、そんな疑問も必要のないほどに
満ち足りていて、幸せな気分だった。

私たちは肩を寄せ合い、広く果てのない青空を、
ただただ、眺めているのだった。

// ロケットの中身、幼いカタリナの姿が画面に映る(※実装しなくてもよい)

~Fin.~

 

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