シナリオ2

ページ名:シナリオ2
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; オークと百合(仮) シナリオ ver. 1.0 part 2
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*scene3|ヴィオラとの再会

// BGM:OFF
// SE:蹴る
// 背景:座敷牢
// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(左;左からスライド)

【カタリナ】
「――ヴィオラ!」

座敷牢の鍵を開き、中へと踏み込む。

// BGM:ヴィオラとの再会
// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(右;右からスライド)

そこには、昼にオークの部屋で会った女の子が、
裾の長い、綺麗な白いワンピースを着て座っていた。

【ヴィオラ】
「カタリナ……」

女の子は私の声を聴き、顔を見て、
それからゆっくりと立ち上がる。

【ヴィオラ】
「本当に、カタリナ――」

しかし、彼女の足につけられた鉄球は、
くるぶしの急な動きを引き戻すように、
ヴィオラの身体をよろめかせる。

// 立ち絵:ヴィオラ(哀;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「きゃっ!」

背中から崩れ落ち、尻餅をついたヴィオラは、
しかし、あの時と同じ、冷たい貼りついたような笑顔のままで、
じっと私を見つめていた。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「待ってて、今、外すから」

私はヴィオラの足元に屈みこみ、足枷の鍵を外す。
座敷牢を開けたときと同じ鍵がぴったりと合った。

【カタリナ】
(意外とザル警備ね)

// 立ち絵:ヴィオラ(楽:ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「カタリナ……」

// SE:衣擦れ
// カタリナの立ち絵、ヴィオラ側に移動する

鍵をまわしている間、ヴィオラは私の長い髪を優しく撫で、
それから頭を、小さな胸に押し当てるようにして抱いた。

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「ちょっとヴィオラ、前が見えないよ。
これじゃ、足枷が外せない、って」

口ではそう言いつつも、私の身体はまるで無抵抗に、
彼女に抱かれていた。ヴィオラの胸に鼻を押し当てながら、
その懐かしい匂いを嗅いだ。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
(本当に、ヴィオラ、なんだなぁ……)

// トランジション:暗転
// カタリナの立ち絵,左に戻る
// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(表情変化)
// 立ち絵:ヴィオラ(楽:ドレス)(表情変化)

足枷を外し終えると、私は手に持った鍵をその場に置いて、
ヴィオラの腰に手を回した。彼女の柔らかく、
細い身体を撫でながら、私はなぜか、涙が止まらなくなった。

【カタリナ】
「どうして、なんだろうね。
どうして私たち、こんなところにいるんだろうね。
……どうして、こんなことになっちゃったんだろう」

// 徐々に暗転

ヴィオラは何も言わないまま、
私の髪を優しく撫で続けてくれている。

私たちは、しばらくの間二人で抱き合い、
言葉もなく、ただただ静かにお互いの心音を聞いていた。

……。

…………。

// BGM:フェードアウト

………………。

*scene4|少女たちの淫戯

// 暗転を解除
// BGM:二人の淫戯
// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「ねえ、ヴィオラ――」

私は彼女の抱擁を逃れ、ヴィオラの顔を覗く。
聞きたいことがたくさんあった。
話したいことだって――。

// 立ち絵:カタリナ(怒;ドレス)(表情変化)

しかし、彼女の懐かしい顔の中に、私は真新しい青痣を見つけた。
私は血の気の急に引いていくのを感じた。

【カタリナ】
「ヴィオラ、その傷……」

【ヴィオラ】
「殴られたの」

私が聞くと、ヴィオラは傷跡を撫でながら、
さもなんでもないように言った。
貼りついたままの冷たい笑顔が、あまりにも痛々しかった。

【ヴィオラ】
「私、今日も断ったの。そしたら、殴られたわ。
お前は道具なんだって、ただ笑って、悦んでいればいいんだって。
私、今日も汚されたの、笑いながら、喘ぎながら――」

// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「嘘――」

【ヴィオラ】
「本当よ。それで私、折檻を受けたの。
これで多分、二十三度目。座敷牢に入れられて、
三人のオークたちに、何度も何度も、繰り返し汚されて――」

【カタリナ】
「やだ、やめてよ」

【ヴィオラ】
「痛くっても、苦しくても、私、笑って耐えたわ。
だって私、ずっと――」

// 立ち絵:カタリナ(怒;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「お願いだから、もうやめてっ!」

// カタリナの立ち絵、ヴィオラの側へ移動する

耳を塞ぎ、怒鳴るようにして言うと、
ヴィオラはまた、あの表情のままで、私の髪を撫でた。

【ヴィオラ】
「ごめんね、カタリナ。でもね、私信じてた
いつかきっと、カタリナが会いに来てくれるって。
ずっと会いたかったの。カタリナ――」

ヴィオラに髪を撫でられながら、私はふと、
自分が酷く汚れたものの様に思われた。

// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「ヴィオラ、私は――」

【カタリナ】
「私は、あのオークを、受け入れ始めていた」

言ってから、少しだけ後悔した。
ヴィオラに失望されるのではないか、
そう思うだけで、胸が苦しくなった。

しかしヴィオラは、失望するどころか、
貼りついたままの表情の奥底に、
感情の欠片をほんの少し浮き上がらせた。

その感情は、怒りでも失望でもなく、悲しみでも同情ない。
優しさと、慈愛とに満ち満ちたものだった。

【カタリナ】
「ヴィオラのことだって、今日あの場所で会うまで、
ここにいるなんて知らなかったし、私――」

【ヴィオラ】
「カタリナ」

私の言葉を遮るようにして、ヴィオラが言った。

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「私たちは、同じだね」

その言葉が、すとんと、胸の奥に落ちてくる。
だから、それ以上の言葉は必要ないように思えた。

// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「……そうだね」

// 立ち絵:カタリナ(削除)
// 立ち絵:ヴィオラ(削除)
// 背景:スチル2(1212)

私たちは優しく手指を絡ませ、唇を軽く重ねた。

思い出してみれば、オークたちの性交には、
キスという行為がなかったような気がする。

だからこれは、多分、お互いにとって初めての行為だ。
柔らかな唇の先が触れ合い、にわかに染み出した
唾液同士が繋がって、糸を引く。

【カタリナ】
「ヴィオラ、すごく、良い匂いがする」

【ヴィオラ】
「カタリナだって、良い匂い」

// 背景:スチル2(0202)

二度、三度。唇を触れさせ、舌先をつつき合う。
舌先が触れ合い、離れ合いを繰り返す中、ふとヴィオラを見ると、
切なげに舌を出したまま、浅い呼吸を繰り返していた。

// 背景:スチル2(1202)

【カタリナ】
(ヴィオラは、こんな表情もできるんだ)

それはこれまでの貼りついた笑顔とは違う、正真正銘、
ヴィオラ自身の表情だった。そのあまりの可愛らしさに、
私はかつて彼女に対して抱いていた感情を思い出した。

【カタリナ】
(私、ヴィオラのことが好きだった)

それと同時に、私は彼女に対して
ちょっとした悪戯心を抱くようになった。

【カタリナ】
(私はやっぱり、ちょっとだけ、汚れているんだ。でも――)

【カタリナ】
(――もっと、ヴィオラの可愛い表情を、見てみたい!)

// 背景:スチル2(1110)

私はヴィオラの柔らかな首筋に直接手を触れると、
指先で舐めるように愛撫しながら、その気持ちを正直に伝えた。

【カタリナ】
「ねえ、ヴィオラ。私、ヴィオラを気持ちよくしてあげたい。
ヴィオラの可愛い表情――もっと、見たいの」

// 背景:スチル2(1010)

ヴィオラはキスを繰り返した時と同じ切なげな表情をしながら、
内股を擦ってもじもじした。少しばかりうつむきながら小さく
頷くと、ワンピースの裾をまくり上げて、秘部をあらわにした。

ヴィオラの秘部はすでにぼんやりと湿っており、
月明かりの下で、妖しげに照り返していた。
私はその薄桃色の秘部に、手指の先でそっと触れた。

// 背景:スチル2(1001)

【ヴィオラ】
「……ふぁっ、う……」

思いがけず甘い嬌声に、私は思わず彼女の顔を見つめる。
ヴィオラは顔を赤らめ、目を伏せたまま、唇の先を震わせていた。

// 背景:スチル2(1011)

【ヴィオラ】
「カタリナ、あ、あまり、見ないで……」

// 背景:スチル2(1111)

【カタリナ】
「あっ、ごめんね。ヴィオラったら、
すごく可愛かったから、つい」

// 背景:スチル2(1010)

私はそう言いながら、手指の先を
彼女の秘裂の奥へ奥へと潜り込ませていく。

// 背景:スチル2(1001)

【ヴィオラ】
「ふやっ! あっ、あぁぁっ……!」

彼女の意外にも小さく狭い膣の中で、
緊張したひだが柔らかく濡れて
ゆるく粘りのある液が指先に絡みつくのを感じる。

私はふと、この繊細な膣の中をあのオークの
太く、力強い肉茎が通ったのだろうかと想像する。

【カタリナ】
(もしそうだとしたら、酷く傷んだだろうに)

彼女の濡れた膣の中を弄りながら、私は自らの想像のあまりに
下劣なことを悔やんだ。せめて今は、今だけは、
ヴィオラには気持ち良くなってもらいたいと思った。

// 背景:スチル2(1110)

【カタリナ】
「ねえ、ヴィオラ。ヴィオラは、どうして欲しい?」

// 背景:スチル2(1111)

【ヴィオラ】
「私、私は……」

// 背景:スチル2(1110)

ヴィオラは背けたままの顔をひときわ赤く染めながら、
私のスカート越しの下腹を眺めた。

// 背景:スチル2(1011)

【ヴィオラ】
「私は、カタリナにも、気持ちよくなってもらいたい」

// 背景:スチル2(1110)

【カタリナ】
「……えっ?」

ヴィオラの答えは、少しばかり予想外のものだった。
自らの快感よりも、私の身体の方を気遣うだなんて……。

// 背景:スチル2(1010)

【カタリナ】
(いや、ヴィオラは確かに、そういう女の子だった。
だから……私は彼女を好きになったのだ)

私は頷いて、彼女の方へ身体を寄せる。
ヴィオラは私のスカートをめくりあげて、
あらわになった秘裂を眺めながら、ため息をついた。

// 背景:スチル2(1110)

【ヴィオラ】
「これが、カタリナの……」

【カタリナ】
「ちょっと、あんまり見ないでってば」

気恥ずかしくなって言うと、
ヴィオラは悪戯っぽく笑いながら、私の秘所に手を触れた。

// 背景:スチル2(0110)

【ヴィオラ】
「ふふ、仕返し、なの」

【カタリナ】
「……うゃっ! あぁっ!」

ヴィオラの手指が秘裂の中へ潜り込むと、
私は、未だ感じたことのない熱さを感じて、
反射的に身体をよじった。

// 背景:スチル2(0111)

【ヴィオラ】
「カタリナ、逃げちゃ、だめ」

【カタリナ】
「だ、だってこんなの……ひゃっ!
こんな感覚、はじめて、で……っ!」

// 背景:スチル2(0110)

【ヴィオラ】
「私、女の子だもん。
カタリナの気持ちいところ、ずーっと、よく知ってるの」

ヴィオラが指をくねらせて、ひだをすくい取るように
指をこね動かすたび、私は体内から溢れ出てくる
熱いじわりとした感覚に戸惑った。

それはオークとの性交では未だかつて感じたことのない
快感であった。ヴィオラの細い指をもっと感じようと、
膣全体が収縮していくのが分かる。

しかし私も、ヴィオラを気持ち良くなって欲しいという思いに
違いはない。指を奥へと進めたり、ゆっくりと引いたりして、
彼女の柔らかな膣壁を撫でていく。

// 背景:スチル2(0101)

【ヴィオラ】
「きゃんっ! ひっ、やぁんっ!」

【カタリナ】
「ふぁぁっ、あっ! ひゃんっ!」

私たちは、互いに互いの気持ちいところを知っていた。
それは確かに初めての淫戯ではあったが、
半ば本能的に、相手が何を求めているのか分かるのである。

【カタリナ】
(ヴィオラが言ってたように、これも、
私が女の子だから……なんだろうか?)

私はそんなことを考えながら、
なおもヴィオラの膣内を愛撫した。

ふと、彼女の膣壁が強く収縮し、
指先を吸いつけてくるのが分かった。

そしてそれは、私自身も全く同じようだった。

// 背景:スチル2(0112)

【ヴィオラ】
「カタリナ、私……わたしっ!
カタリナのこと、好きっ!」

// 背景:スチル2(1212)

【カタリナ】
「……っ! これ、きちゃう……っ!」

ヴィオラの甘い言葉に反応し、全身が痙攣していくのが分かった。
それもまた、私にとっては初めての感覚であった。

// 背景:スチル2(0212)

【カタリナ】
「ヴィオラ、わたし……何か来て……っ!」

// 背景:スチル2(0202)

【ヴィオラ】
「カタリナっ、カタリナぁ……っ!」

【カタリナ】
「うゃぁっ! うゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

【ヴィオラ】
「ふぁぁぁっ! ひゃゃぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」

// トランジション:フラッシュ
// 背景:スチル2(イキ)

背筋を何かぞくぞくとした感情が駆け抜けてゆき、
気の付いたときには真っ白な視界の中で、
ヴィオラの恍惚とした表情だけが浮かび上がって見えた。

その表情を眺めていると、自然と、彼女さえいれば
他には何も望むものはないのだと思えてくる。

【カタリナ】
(これがイクってこと、感じるってこと――)

私は手のひらに残ったヴィオラの愛液を舐めとり、
そのささやかな苦味さえも愛おしく感じられることを確認した。

// 背景:座敷牢(夜)
// 立ち絵:カタリナ(楽;ドレス)(左;左からスライド)
// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(右;右からスライド)

【ヴィオラ】
「カタリナ」

ヴィオラが私の名を呼ぶのと同時に、私は心音の弾むのを感じた。
それは懐かしい、人を好きでいるという感覚だった。

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「気持ち、よかったよ」

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「……私も」

私たちは、行為の間ずっと絡んだままであった互いの手指見つめ、
視線のぶつかるのを感じ、照れ笑いを交わした。

// トランジション:暗転(背景変化なし)

*scene5|ルフランの丘へ

// 立ち絵:カタリナ(怒;ドレス)(表情変化)
// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「ねえ、ヴィオラ。逃げよう。この場所から」

私はヴィオラの手を引いて立たせながら、そう提案した。

// 立ち絵:ヴィオラ(哀;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「逃げるって言っても、どこへ行けばいいの?」

ヴィオラが私に尋ねる。確かに、それは最もな疑問であった。

オークという半人半豚の怪物は、断崖絶壁に住処を作る。
この洞穴もまたその一つであり、逃げようにも、
陸路はどこにも続いていない。

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「私ね、さっき気づいたの。ヴィオラがいれば、
私、他には何もいらないんだって」

【ヴィオラ】
「カタリナ――?」

ヴィオラは私の顔色を窺うようにして、
それから――ついに、その言葉の本意に思い当たったようである。

// 立ち絵:ヴィオラ(楽;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「そう、カタリナは、それでいいんだ」

// 立ち絵:カタリナ(哀;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「――私、もしかして、ヴィオラを巻き込んじゃってる、かな?
だとしたら、ごめんね。私、そんなつもりじゃなくて……」

// 立ち絵:ヴィオラ(喜;ドレス)(表情変化)

【ヴィオラ】
「ううん、そんなことない」

ヴィオラは首を横に振って、
それから心底幸せそうな笑顔を見せた。

【ヴィオラ】
「私も、カタリナがいれば、それでいい」

// 立ち絵:カタリナ(喜;ドレス)(表情変化)

【カタリナ】
「ありがとう、ごめんね。ありがとう――」

// BGM:フェードアウト
// 立ち絵:カタリナ(削除)
// 立ち絵:ヴィオラ(削除)
// 背景:黒

繰り返しながら、私は手を伸ばす。
ヴィオラは、その手を柔らかく、暖かな手で包み込んだ。

// BGM:ルフランの丘へ

【ヴィオラ】
「行こう、カタリナ。ルフランの丘へ――」

私たちは座敷牢を後にし、洞穴の最上階を目指し、歩き出した。

// メインゲームパートへ

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