2018年9月15日 A級リーグ
Shanty vs ukecyi
対局時間:15分60秒
先手後手それぞれの消費時間とSILENT_MAJYORITY1.25 40秒で検討させた際の評価値のグラフです
注1)右の縦軸の下半分がマイナスになっていますが正確にはプラスです
注2)少し色が変わっているところで持ち時間が0になり、秒読みが始まったところです(今回は先手のみ)
また、これは初めての試みです。改善点・質問等ありましたら是非下のコメントからご意見を頂けたら幸いです(匿名でも可)
棋譜はこちらから
総括
①グラフから読み取れること
- 両対局者ともに、評価値が変化する前に時間を使っている
- 評価値が大きく変動しても、時間の使い方にはさほど変化はない
②両者の意見から
- 先手は少し不利と感じる局面でかなり時間を使った
- その分後手は持ち時間をあまり使わなかった
先手:うけしさん
Q. 事前研究はどのくらいしましたか
A. YHさんが右玉が得意戦法なのはわかっていますが前期は矢倉で練習対局の時は振り飛車も指されていたんで右玉になるかわからないし、特に作戦は用意しませんでした
出たとこ勝負のつもりでした
Q. この対局において最も時間を消費したのが31手目の45歩でした。このあたりは他にどんな手を、またどのくらい先までよんでいましたか?
A. 30手目の時点でもしかしたらすでに不利かもしれないと思ったんですね
予定は▲56銀だったけど55銀とぶつけられて同銀同角で46か66の歩が取られてしまうんで▲56銀と指せない。
平凡に▲67金としても△55銀と出られて66の地点が受からない(▲77銀には△85桂がある)。
というわけで第三の手を探さなきゃいけなくなり本譜の▲45歩に行き着きました
▲45歩に同銀は▲37桂。△55銀なら▲56歩△66銀▲24歩から一歩持って▲67歩で銀を取れるんで▲45歩には△53銀と銀を引くこととなり一安心。って感じでした
Q. この対局では序盤にかなり時間を使っていて、45手目には秒読みに入っていますが47手目以降の形勢に響いていると感じますか
A. うーん、わからないけど響いてないと思う
Q. 50手目以降、ソフト的には後手優勢のようですが、うけしさん的には形勢はどのように考えていましたか
A. そうですね形勢は悪いけど相手玉も薄いし勝負にはなるかなと。
どこかで反撃のチャンスあるだろうと狙ってましたが最後までなかったですね
Q. 今回の対局はかなりレート差のある対局でしたがなにか意識したことなどありますか
A. 奇をてらわずに普段通り指そうと思ってました
相手の強さを意識してしまうとマイナスに働く気がしたんで
Q. では最後に感想をお願いします
A. 序盤中盤が難しくて経験不足を痛感しました
50手目の△24歩が印象に残りました
そう指すのかー勉強になるわーって対局中思ったんで
後手:YHさん
Q. まず、この対局に向けて事前研究はどのくらいしましたか
A. 今回は直近のうけしさんの24の棋譜を数局見て、オーソドックスな居飛車を指されていたのでそれを確認して終わり…なので15分ぐらいだったと思います
Q. 序中盤はほとんど時間を使ってないようですが、どんな感覚でさしてましたか またそこにレート差は関係ありますか?
A.45歩を突かれたところが分岐点で、先の方針を考えていました。その局面以外は経験がある形で自分の中で結論があるのであまり考える事がなく、飛ばしていました。
レート差については関係ないと思います。仮にアマトップ相手でも同じように進んだら同じように時間を使うと思います。
Q. 少し形勢が後手に傾いて来た50手目以降もほぼノータイムですが、やはりこのあたりも経験によるものですか
A.うけしさんが時間を使われていたので、こちらの持ち時間で考える必要がなかったのが大きいですね。読み筋から完全に外れた手が少なかったのもあります。
Q. 確かにそうですね、この対局で最も時間を使っていたのは86手目の48飛成でしたがこのときは他にどんな手を考えていましたか、また何手先くらい読んでましたか
A. 48飛成の局面では、19飛成と香車を取る手との比較でした。48飛成は銀取りですが、受けられた瞬間は先手玉に響かない、19飛成は1段目をキープしつつ後に合駒として貴重な香を取れますが、4筋の受けに効かない。ただしどちらでも勝ちが近いとは思っていたので、先手に攻めの出番が回らない48飛成を選びました。その時点で具体的な読みは3手先の92香までで、そこで先手に手がないだろうと思っていました。
Q. その鋭い攻めはどうやって学びましたか、どう学ぶのがおすすめですか
A. 自分の場合はとにかく棋譜並べ→実戦ですね。
特に自戦解説付きのものは局面に対する考え方がわかるのでおすすめです。攻めるだけなら簡単ですが、攻めるべきかどうかを判断するのが難しいと思うので、そこを養いたいところです。
Q. では最後に感想をお願いします
A. 中盤から派手な展開になって難しい局面が続きましたが、玉形が薄く不安のある中で上手く寄せられて良かったです。
(作成日:2018.10.5 )
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