2014年7月7日

ページ名:鎧竜化石

平成 26 年 7 月 7 日発表
 
長崎市教育委員会
 
長崎初の鎧竜化石が発見されました
 
 福井県立恐竜博物館と長崎市教育委員会は、長崎半島西海岸(白亜紀後期の三ツ瀬 層:約 8100 万年前)から鎧竜(草食恐竜)の化石を発見しました。また、昨年度発 表したものとは別個体の獣脚類(肉食恐竜)の化石も発見しました。
 
1 発見化石  ⑴ 鎧竜の歯(1点) 最大幅9.8mm、歯根を含む高さ9mm(図左)     ⑵ 獣脚類の歯(2点)  ①最大幅7.2mm、高さ14.3mm(図中央)  ②最大幅5.5mm、高さ6.7mm(図右)
 
2 発見場所  長崎市の長崎半島西海岸
 
3 特記事項  国内における鎧竜の化石は、北海道(頭骨の一部と歯:白亜紀後期)、 富山県(足跡:白亜紀前期)、兵庫県(歯:白亜紀前期)、熊本県(歯: 白亜紀後期)が知られ、長崎の化石はこれらに次ぐ国内5ヵ所目の発 見となり、最も若い鎧竜の化石記録となります。鎧竜は白亜紀の草食 恐竜で、アジアでは約20種が報告されていますが、歯のみの化石で は種の特定は困難です。         また、獣脚類の歯については、昨年7月に発表した大型獣脚類の化 石とは異なる場所から見つかっており、別個体の獣脚類のものです。
  なお、近年の富山大学らによる地層の年代測定により、今回のもの を含む恐竜化石の年代は約 8100 万年前のものと、これまでの発表(約 8400 万年前)より数百万年若く見積もられています。

 

長崎市の三ツ瀬層から新たに発見された恐竜の歯の化石

左:鎧竜の歯 中央:獣脚類の歯(前上顎歯) 右:小型獣脚類の歯 

(画像提供:長崎市教育委員会/福井県立恐竜博物館)

 

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