平成 25 年 7 月 8 日発表
長崎市教育委員会
長崎市から大型獣脚類(肉食恐竜)の化石が発見されました
福井県立恐竜博物館と長崎市教育委員会は、長崎半島西海岸(白亜紀後期の三ツ瀬 層:約8400 万年前)から獣脚類(肉食恐竜)の化石を発見しました。
1 発見化石 大型肉食恐竜の歯(2点) ⑴ 歯根側半部(別紙1、図1) 歯冠の高さ35.4mm、幅26.8mm、厚さ11.2mm 完全な歯の歯根側の約半分にあたり(完全であれば6cmほどの歯と推定) 歯の前後には特徴となる鋸歯も保存
⑵ 歯冠の一部(別紙1、図2) 高さ34.2mm、幅13.6mm
※いずれも化石の不完全さから、獣脚類の種類を特定することは困難だが、ハ ドロサウルス科の恐竜(草食恐竜)に続いて、大型の肉食の恐竜がかつての 長崎半島周辺に生息していたことを示す。
2 発見場所 長崎市の長崎半島西海岸
3 特記事項 国内における肉食性の獣脚類化石は、岩手、福島、群馬、富山、石川、 岐阜、福井、和歌山、兵庫、福岡、熊本、鹿児島の各県から報告があり、 歯の化石からわかることが多い。長崎の歯の化石(図1)はその中でも 大きく、全長7mを超える大型獣脚類のもの(別紙2)と考えられる。 福井県立恐竜博物館と長崎市教育委員会は昨年度から、三ツ瀬層から 産出する白亜紀後期の脊椎動物化石の共同研究事業を行っている。本年 度から野外での試掘調査も行い、白亜紀の脊椎動物化石のさらなる収集 を行う計画がある。昨年度は以前に収集された化石を含む岩石のクリー ニング(化石周囲の岩石を取り除く作業)が福井県立恐竜博物館で行わ れ、獣脚類の化石の他に、新たに54点(総計57標本/平成25年3 月末時点)の標本が処置された。これらには鑑定が困難な断片的な骨や、 鑑定にはまだ時間を要する化石も含まれるが、三ツ瀬層の脊椎動物化石 の多様性を示す重要な資料である。
長崎市教育委員会
長崎市から大型獣脚類(肉食恐竜)の化石が発見されました
福井県立恐竜博物館と長崎市教育委員会は、長崎半島西海岸(白亜紀後期の三ツ瀬 層:約8400 万年前)から獣脚類(肉食恐竜)の化石を発見しました。
1 発見化石 大型肉食恐竜の歯(2点) ⑴ 歯根側半部(別紙1、図1) 歯冠の高さ35.4mm、幅26.8mm、厚さ11.2mm 完全な歯の歯根側の約半分にあたり(完全であれば6cmほどの歯と推定) 歯の前後には特徴となる鋸歯も保存
⑵ 歯冠の一部(別紙1、図2) 高さ34.2mm、幅13.6mm
※いずれも化石の不完全さから、獣脚類の種類を特定することは困難だが、ハ ドロサウルス科の恐竜(草食恐竜)に続いて、大型の肉食の恐竜がかつての 長崎半島周辺に生息していたことを示す。
2 発見場所 長崎市の長崎半島西海岸
3 特記事項 国内における肉食性の獣脚類化石は、岩手、福島、群馬、富山、石川、 岐阜、福井、和歌山、兵庫、福岡、熊本、鹿児島の各県から報告があり、 歯の化石からわかることが多い。長崎の歯の化石(図1)はその中でも 大きく、全長7mを超える大型獣脚類のもの(別紙2)と考えられる。 福井県立恐竜博物館と長崎市教育委員会は昨年度から、三ツ瀬層から 産出する白亜紀後期の脊椎動物化石の共同研究事業を行っている。本年 度から野外での試掘調査も行い、白亜紀の脊椎動物化石のさらなる収集 を行う計画がある。昨年度は以前に収集された化石を含む岩石のクリー ニング(化石周囲の岩石を取り除く作業)が福井県立恐竜博物館で行わ れ、獣脚類の化石の他に、新たに54点(総計57標本/平成25年3 月末時点)の標本が処置された。これらには鑑定が困難な断片的な骨や、 鑑定にはまだ時間を要する化石も含まれるが、三ツ瀬層の脊椎動物化石 の多様性を示す重要な資料である。
図1 獣脚類の歯:歯根側の約半分

(画像提供:長崎市教育委員会/福井県立恐竜博物館)
図2 獣脚類の歯:歯冠の一部
図2 獣脚類の歯:歯冠の一部

(画像提供:長崎市教育委員会/福井県立恐竜博物館)
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