ポパイ

曖昧さ回避 この項目では原作漫画のポパイについて記述しています。アーケードゲームやファミコン用作品についてはポパイ (ビデオゲーム)を、ゲーム&ウオッチ版についてはポパイ (ゲーム&ウオッチ)をご覧ください。

ポパイ（Popeye）は、アメリカ合衆国のエルジー・クリスラー・シーガーによる漫画を原作とする作品、およびその主人公の名前。

概要[]

大きな腕とアゴ、口にくわえたパイプが特徴的な水兵服姿の男性ポパイが、恋人のオリーブ・オイルをめぐってライバルのブルータス（ブルート）らとの攻防を繰り広げるギャグ系の作品。主人公ポパイがホウレンソウの缶詰めを食べて大きくパワーアップするというシーンも有名。

もともとポパイは『シンブル・シアター』という漫画の脇役として1929年に誕生した。その漫画の主人公はハム・グレイヴィという男で、オリーブ・オイルは彼の恋人、ブルートも彼のライバルという立ち位置であったのだが、脇役であるポパイの"何をしても不死身"という個性により強い人気となり、主役の座と恋人をハムから奪い取ってしまった経緯がある。

アメリカを中心に、アニメ作品やアニメ映画などが広く親しまれ、日本においてもその影響は大きい。任天堂へも大きな影響を与え、トランプやインスタントラーメン、そしてビデオゲームなどのライセンス商品が販売された。さらに『ドンキーコング』はもともとポパイのゲームとして企画されていたもののライセンスの許諾が降りなかったことで作り直されたもので、ポパイがいなければ、そしてポパイのライセンスが降りてしまっていれば「マリオ」というキャラクターは誕生しなかったとすらいえる大きい存在。

任天堂との関わり[]

ゲーム作品[]

ドンキーコングもともとはポパイを題材にしたゲームとして作られる予定だった作品。新人であった宮本茂が『パックマン』のゲーム性を研究し「敵に追われる主人公がアイテムを取得すると立場が逆転する」という関係性がポパイに類似しているとして題材に用いたものの、ライセンス許諾が降りなかったためにキャラクターを差し替えることとなり誕生した。マリオとドンキーコングの関係性はポパイとブルータスそのもの。ステージが工事現場の鉄骨の上なのは、『ポパイの夢遊病御難』というアニメ映画に影響を受けた横井軍平によるアイデア。ポパイ（ゲーム&ウオッチ版） - 1981年発売ゲームとしては初のライセンス化作品。ボートに乗ったポパイに向かってオリーブが物を投げるのでそれをキャッチしていくという内容。ポパイ（アーケード/ファミコン版） - 1982年（AC）、1983年7月15日（FC）発売こちらはアクションゲーム。段差のあるステージを駆け回り、オリーブが投げるハートや音符を拾い集めていくという内容。Popeye - 2021年11月4日発売（発売：Sabec Limited）任天堂のアーケード版『ポパイ』のゲーム性を忠実に3Dゲームとして再現してしまった公式ライセンス作品。

それ以外の製品[]

ポパイトランプ1960年代の製品。ポパイ・ラーメン関連企業のサンオー食品から発売されたインスタント麺。

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