マジックにおけるジャッジとは?(ジャッジの皆さんにとって)

ページ名:マジックにおけるジャッジとは?(ジャッジの皆さんにとって)

マジックにおけるジャッジとは?(ジャッジの皆さんにとって)

(文責:鈴木健二)

このページを読んでいるみなさんは、現在認定ジャッジでしょうか。それとも認定ジャッジを目指している方でしょうか、それとも認定ジャッジではないけれどもお店でジャッジをしている方でしょうか。このページはこれら全員の方のためのものです。

マジックにおける「ジャッジ」には2つの意味があります。先ほど「認定ジャッジではないけれどもお店でジャッジをしている方」と言ったように、「ジャッジをする」=「認定ジャッジ」ではないのです。これはご存じの方が多いと思いますが、重要なことです。

トーナメント上の役割としてのジャッジ

「ジャッジをする」の意味で言えば、マジックの認定イベントでは、必ずヘッドジャッジが1人いなければいけないことになっています。それが規定されているのは、トーナメントの運営についてのルールである「マジック:ザ・ギャザリング イベント規定」の以下の部分です。

1.7 ヘッドジャッジ

 認定イベントでは、論争の裁定やルールの解釈その他公式な決定を下すために、ヘッドジャッジがその場に必要である。ヘッドジャッジはDCI認定イベントにおいて最終の裁定権限者であり、すべてのイベント参加者はその解釈に従わなければならない。ヘッドジャッジは認定ジャッジであるほうが望ましいが、そうでなくても問題はない。

 ヘッドジャッジの責任には、以下のようなものがある。

  • プレイヤーが自ら気付いたか指摘されたかに関わらず、ゲームのルールまたはイベントの規定への抵触行為を処理するための必要な行動を取らせることを保証する。
  • すべての上訴に対し、フロアジャッジの裁定を覆すことも含めて最終裁定を下す。
  • 必要に応じて、フロアジャッジに役目を割り振る。

 しばらくの間任を果たせない場合、必要であれば、ヘッドジャッジは一時的に他のジャッジに義務を渡してもよい。また、そうしなければイベントの完全性が損なわれるような特別な条件下においては、イベント主催者はヘッドジャッジに代わってもよい。

 一部のプレミア・イベントにおいては、複数のヘッドジャッジがいたり、イベントの部分ごとに異なるヘッドジャッジがいたりする。ヘッドジャッジとして務めている限りにおいて、すべてのヘッドジャッジは同等の責任を持ち、同等の権限を行使する。

認定イベントには必ずヘッドジャッジが必要です(これには例外はありません)。しかしながら、ヘッドジャッジが認定ジャッジである必要はありません。むしろ普段のお店での大会では、認定ジャッジがいない大会の方が多いのではないでしょうか(もちろん認定ジャッジである店員がおられるお店もあります)。

また過去にはプロツアー予選などのプレミアイベントではヘッドジャッジについて一定のレベル以上の認定ジャッジを必要としていた時期がありましたが、現在はこれもなくなったようです。

では「認定ジャッジ」とは何なのか?

では認定ジャッジの資格は意味がないのか?というと、そうではありません(少なくとも私はそうではないと思っています)。

まず事実を説明すると、現在このジャッジの認定は、「ジャッジアカデミー」という組織が行っています。かつてはウィザーズ・オブ・ザ・コーストが自ら認定制度を管轄していましたが、2019年10月からこのような仕組みに変わっています。なおジャッジアカデミーは基本的にはウィザーズ・オブ・ザ・コーストから独立している会社です。

独立している会社であるとはいえ、ジャッジアカデミーはウィザーズと綿密な関係にあり、細かく連携をしてはいるようです。そんな中で、アカデミーが「この人はマジックのジャッジを行う能力があります」という能力認定をするのです。

仮に今までのような「○○にはレベル2以上が必要」といったルールがなくても、主催者の方からすれば、レベル1であればこれくらいの能力は期待できるだろう、レベル2であればこれくらいの能力が期待できるだろう、とある程度品質の予測が可能になりますから、こういった効果はこれからも非常に大きく、認定の意義は失われることは決してないと私は信じています。(例えばプレイヤーズツアーはレベル3以上を求められますし、グランプリ本戦では通常レベル2以上が求められています。)

なおジャッジアカデミーについて詳しく知りたい方は、「ジャッジのための情報」にある「ジャッジ認定制度(ジャッジアカデミー)」をご覧ください(現在作成中です)。レベル制度についてレベル制度について詳しく知りたい方は、「ジャッジのための情報」にある「ジャッジレベルについて」をご覧ください(現在作成中です)

今までは、ウィザーズが「このレベルのトーナメントをやるためには必ずこのレベルのジャッジが必要、従ってその育成をしよう」という形でしたが、現在主体が2つに分かれたため、少し分かりづらくなっているのは否定できないと思います。しかしながらきちんとしたイベント運営が行える能力というジャッジの認定資格は非常に貴重なものであり続けると思いますので、これからこのページ等でも情報をお伝えしていこうと考えています。