猫又

ページ名:猫又

猫又

テリトリー

南方

平均寿命

120歳

分類

獣種

信仰

ヘルトーニョ

外見特徴

白、黒、茶、三毛など耳と尾の種類は複数と言われている。

けれど、他種にそれを見せることを滅多にしないため詳細は不明。

瞳は茶色や金色が多く、時たま青、緑が見られることも。

獣化した場合、体は普通の猫と変わらない。

そのため野良猫に紛れられると見つけることは難しい。

しかし、獣化できる猫又は年々減少しているため、

獣種でありながら獣化できない種となる未来も近いかもしれない。

人の姿であればお洒落に気をつかう明るく陽気な雰囲気をもつ者が多い。

 

 猫の耳と尾を持つ獣種。嗅覚や聴覚が発達しており、バランス感覚にも優れている。高所や足場の悪い場所の移動も難なくこなすが、動物のように動くのは野蛮。という文化から、他者がみられる機会は滅多にない。

 獣種の特徴である耳や尾は親しい相手にしか見せないため、親しか知らないということも良くある。そうした文化から、人に変化することが大変得意な種であり、「人の国」では異種族であると気づかれないまま生活している猫又も多い。

 多くの子孫を残すことで生き残ってきた種であるため、恋人は複数もつのが一般的。中にはただ一人に執着する猫又もいるが、そういう猫又は愛情が重い傾向があると調査により分かっている。

 

 

種族特性


【飽き性の気まぐれ】

 猫又という種は物事に執着しない。流行の最先端を追い、時に生み出し、すぐに次へと移る。飽きっぽいなどと他種に言われることも多いが、一つの事に執着しないからこそ縛られることなく広い世界をみているともいえる。流行に敏感だけあって噂話にも詳しく、知りたいことがあれば猫又に聞け。という話もある。しかし、彼らは好奇心旺盛ではあるがバカではない。教えてくれるかどうかは彼らとの信頼関係にかかっているだろう。

 

【町の情報屋】

 猫又は単体行動で、集団行動をとらないとされているが、時たま仲間で集まることがある。集まる理由も、集まる日時、場所も猫又にしか分からない。ひなたぼっこをして解散。というのんびりした集会であることも多いが、常に周囲にアンテナをはり、至る所に自然と紛れ込んでいる猫又の情報網とは侮りがたく、有事の際にはいち早く行動している事例は対戦時にも残っている。時代を先取るのであれば猫又と親しくしておくに超したことはないだろう。

 

【魅了】

 パートナーをたくさん持てば持つほどよいとされる猫又は、魔力で他人を魅了する方向で進化したと考えられる。繊細な魔力操作、相手の種族や性格などによっての調整が必要とされる高度な技術だと聞くが、猫又にしか伝えられない秘伝である。獣の子ではないと判断された8歳以降に本格的に訓練が始まり、ある程度の技量になればテリトリーを出ることを許される。

 猫又による魅了を受けると猫又を恋愛対象として魅力的に感じ、相手に尽くしたいという欲求が強くなるらしい。しかし魅了も完璧ではなく猫又の技量の他、相性の有無。特に魔力量の差が大きく反映されるため、中位種、上位種に関してはよほど相性がよくないと効かないらしい。

 

【9つの命】

 猫又と呼ばれる所以は猫又の尾がさけ、複数に見えることだが、実際に尾がさけている猫又に出会えることは稀である。といっても、猫又の尾を見ることすら難しいことなので、実際の比率がいかほどのものなのかは今後も調査が必要であろう。

 しかし、なぜ尾がさけている猫又と、そうでない猫又が存在するのか。これについては、猫又の命が9つあるから。という話が伝えられている。猫又が飽きっぽいというのは有名だが、同時に執念深いという話も有名である。猫又を本気で怒らせたら死ぬまで追いかけ回されるというのは有名な話だ。これは噂ではなく実在した事件。しかも複数から証明される本当の話である。

 飽き性な猫又が、珍しく何かに執着したまま死んだ場合、ルディヴィア様の元にいけず、執着をもったまま生まれ変わる。そういった伝説が残っている。そうして生まれ変わった猫又は、生まれ変わった回数に応じて尾がさけるのだという。

 といっても、何度もいうように猫又は飽きっぽい。いくらチャンスが9回あるといっても、9つに別れるほど何かに執着し生まれ変わった猫又が明確に確認されたことは未だなく、噂の域をでない話である。しかしながら猫又に聞けば、間違いなく我々は9回のチャンスをもっている。そう誰もが答えるので、猫又にとって命が9つあることは疑いようもない事実であるらしい。だからといって、その命を使うかといえば、あるからといって必ず使う必要はない。そう答えるのが猫又なのだ。

 

【恋多き種】

 猫又はパートナーを複数作ることで有名な種である。これは種として生き残るための知恵であり、他種に劣る能力を数で補おうとした結果である。

 猫又は結婚という形をとらない。あくまでパートナーであり、このパートナーは複数いることが普通である。このパートナーも入れ替わりが激しく、子供が生まれても誰の子か分からないということもままあるが、誰の子供だろうが子供は平等に愛する。それが猫又という種である。

 そういった傾向から、子供を育てるための支援や環境が充実しており、多くの猫又が性別問わずにベビーシッターの知識を有している。パートナーを複数持つという文化は受け入れられない種も多いが、子供を守り育てる姿勢に関しては他種も猫又を見習うべきだろう。

 

【獣の子】

 猫又は獣種に分類されているが、近年ではそれについて疑問の声があがっている。なぜならば、彼らはたしかに尾と耳を持つが、獣の姿をとらない。そもそもとれない者も年々増えているという。これについて多くの獣種は嘆くだろうが、猫又だけは歓迎している。獣の姿は野蛮であり、恥ずべきもの。人に見せるべきではない。それが猫又の価値観なのだ。

 しかしながら彼らが獣種であることは事実。生まれてくる姿は獣のものである。これに関しては仕方がない。そう彼らも割りきっているらしく、赤子を迫害するなどといった風習はない。けれど、8歳を超えても獣の姿をとることの出きる子は、獣の子として忌み嫌う。多くの猫又は8歳になる頃には人に擬態することが普通になり、獣の姿を忘れてしまう。忘れることが出来ない。上手く擬態することが出来ない子は獣の子。猫又の子ではないと、激しく嫌悪する。これにより、毎年8歳を迎えた猫又の子供がテリトリーの外に放り出されるが、彼らがどうなってしまったのか知る術はない。

 

文化


【食事】

 雑食だが、魚を好んで食す。量よりも質や見た目を楽しむ傾向があり、一流レストランには予約が絶えない。生ものを食すのは野蛮とされるため、肉も魚もしっかり火が通っているものを食す。

 

【衣服】

 きらびやかに着飾ることを好み、装飾や色、形にもこだわりがある。大きな町には有名な洋服店が建ち並び、ファッションショーも頻繁に行われている。猫又の中ではやったファッションが他種に伝わりブームになることもあり、ファッションリーダーとしての知名度は高い。

 

【住居】

 石造りやレンガ造りのしっかりした建物を好み、景観にもこだわりを持つ。特に日当たりに関してはこだわりが強く、日当たりがよいというだけで高値がついたり、奪い合いになることもままある。ひなたぼっこが出来る公園やベンチなども町の至る所設置されており、子供やお年寄り、時には恋人同士がのんびり過ごしている姿は猫又テリトリーらしいといえる。

 

【信仰】

 獣種の始祖と呼ばれるヘルトーニョを種としては尊敬しているが、信仰深いとはいえない種族。すでに世界にいない創造神や始祖様をすがるなど古くさいと考えるものが多い。しかし、お祭りとなれば話は別であり、始祖様の誕生祭や生誕祭は盛大に祝う。自分たちの欲求に忠実な種族である。

 

【命名の儀】

 猫又は二つの名を持つ。これは元々東方テリトリーにいた際、和名を名乗っていたのを、南方に引っ越すに当たり「洋名」に変えた。という歴史に基づいたものだ。親に与えられるのは表向きの名前「洋名」で、8歳の時に自らの真名として決めるのが「和名」である。

 この「和名」は親でも知らず、命を預けてもいいと思える大切な人にのみ明かすため、猫又に「和名」を教えられた場合は人間で言うところの「婚約」を意味する。誰にも明かさずに死んでいく猫又も多いような彼らにとってはとても重要なものであるため、猫又に「和名」を伝えられた場合は心して接するように。貴方の対応によってはその猫又の尾は来世でさけてしまうかもしれない。

 

大戦


 大戦前は東方の地で暮らしていたが、戦禍をさけて移動している間に南方へと移動した。南方の開放的なのんびりとした気風になじみ、そのまま定着。

 積極的に戦わず、情報屋として活動した。時には他種をだますこと、戦禍を混乱させることもあったとされるが、すべてが自分たちの種が生き残るため。どの種も生きるのに必死だった時代では致し方ない事だといえよう。

 

他種との関係


 同じ下位種であり獣種であり、「人の国」内にもいち早く馴染んだ種として何かと比べられるのがワーウルフだが、彼らとは仲が悪いことで有名である。一人の相手に生涯尽くすという恋愛観、未だに野山を駆けまわり狩りをするという野生的生活、尾や耳を人に見せることをためらわない性質などなど、猫又とは真逆といえる種族文化があるため、顔を見合わせれば即喧嘩に発展すると言われるほど価値観が合わない。「人の国」内で、尾や耳をだすワーウルフをみて不快な顔をする人間がいたら、それは猫又だ。という冗談があるが、あながち間違いではないかもしれない。

 逆に仲がいい種としては妖狐があげられる。猫又が東方にいた頃は妖狐の従者として守られ、手助けをする関係であった。猫又が南方に逃げる際も手引きをした事もあり、未だに妖狐を尊敬する猫又は多い。同じく人に化けるのが得意な種であり、流行にも敏感と共通点も多いため、猫又のテリトリーに旅行に訪れる妖狐は多いと聞く。

 

異種双子について


 ワーウルフに続いて異種双子の出生率が高いのが猫又である。異種双子の扱いにも慣れており、「人の国」への連絡も円滑。パートナー探しにテリトリーを出る猫又は多いため、「人の国」へ赴くということにも抵抗がないこともあり、これといった問題は起こっていない。ただ、複数のパートナーを持つという性質故に、片割である人間とは揉めることが多いのは種族柄という他ないだろう。

以下ネタバレ

+-

 唯一の相手を作りたがらない猫又と生まれ変わっても再び出会うという契約は不釣り合いにも思えるが、パートナーを複数持つことを美徳とする文化故に、最低限一人は確保出来る。という思想から契約が行われたのではないかと推測される。なんともあきれた話ではあるが、契約しているだけあり情はあるようで、異種双子としての関係は概ね良好である。

(ヴァンパイア秘蔵記録より)

 

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