■神話

---

世界の成り立ち

創造神、ルディヴィア様はまず「人間の形」をした始祖様たちをつくられた。

その始祖たちに、ルディヴィア様はおっしゃった。

これから私は世界を作る。その手伝いをしてもらいたい。

手伝いの成果によって、君たちにはそれ相応の祝福を与えよう。

それを聞いて始祖様たちはルディヴィア様ため、世界のために知恵を近い、力を使い、世界を造り上げた。

創りあげられた世界を見て、ルディヴィア様は大変喜び、約束通り始祖様たちには祝福を与えた。

ある種は、天空を飛び回る翼を。

ある種は、何者にも屈しない強靭な鱗を。

ある種は、海を泳ぎ回る尾ひれを。

そして最後に、ルディヴィア様が世界を離れても寂しくないようにと、世界をルディヴィア様の力「神力」で満たした。

ルディヴィア様からの祝福は始祖様たちの子孫、そのまた子孫と、現代の我々まで伝わっているのである。

 

信仰

創造神であるルディヴィア様を信仰する種もいるが、多くの種は自分たちの祖。始祖を信仰している。

種族によって伝承は微妙に異なり、共通項があると思えば食い違いがあったりと、独自の伝承がそれぞれ伝えられている。

 

■始祖

---

セグレーチェ

子孫	人間
主な信仰者	人間
神話	ルディヴィア様から最初に与えられた姿を忘れないようにあえてルディヴィア様からの恩恵を頂かなかったと伝えられている。強い意志とルディヴィア様への深い敬愛から個性豊かな種族をつなぐ役目を仰せつかった。
考察	セグレーチェについては大戦前の記録が不自然なほどに残っていない。人間に信仰されていたとされるが他の種に見られる教会や偶像も存在せず、祭事の記録も見つかっていない。何らかの理由により大戦後にねつ造されたのではという説があがっているが裏付ける根拠は見つかっていない。

 

ヘルトーニョ

子孫	獣種
主な信仰者	ワーウルフ、猫又
神話	ルディヴィア様が世界に動物を作った際、一部の獣たちがルディヴィア様に牙をむいた。それに真っ向から立ち向かいルディヴィア様を守ったのがヘルトーニョである。ルディヴィア様を守った後、今後は主に牙をむく事がないようにと獣たちを治めたのもヘルトーニョであった。その功績をたたえ、ルディヴィア様は獣たちにも認められる立派な毛並みと牙に耳、尾、優れた五感にしなやかで強靱な四本の足を与えたとされる。

 

リマチェーニ

子孫	植物種
主な信仰者	エルフ、ワーウルフ
神話	ルディヴィア様が世界に植物の種をまいたものの、その種はすぐに芽吹くことはなかった。ルディヴィア様、他の始祖様たちが他の仕事をしている間、種の面倒をみていたのがリマチェーニである。種が芽吹くまでの間、片時も目をはなさず種の世話をしたリマチェーニの愛と献身のおかげで世界中に植物が広がった。その功績をたたえてルディヴィア様はリマチェーニに植物と心を通じ合わせる力をお与えになったとされる。

 

ペケヴォチカ

子孫	フェアリー
主な信仰者	フェアリー
神話	ルディヴィア様が世界を造りあげ旅立ちを告げた時、寂しいと真っ先にないたのがペケヴォチカ。ペケヴォチカはルディヴィア様を慕い身の回りの世話をよく行っていた働き者であった。ルディヴィア様ともうすぐお別れだとしったペケヴォチカは「私は蝶になって母様について行きたい。母様がいない世界で生きるのは寂しい」と涙を流した。それを見たルディヴィア様は一緒に行くことはできないが、自分をいつでも感じられるようにとペケヴォチカに自分が旅立つ神域に近い空間を作る術を教え、ペケヴォチカが望んだ蝶の羽根、それに見合う小柄な体型をお与えになった。