第一次チントカ星系の戦い

ページ名:第一次チントカ星系の戦い

第一次チントカ星系の戦い

ドミニオン戦争中の戦闘

日時:

2374年

場所:

結果:

交戦陣営
惑星連邦
クリンゴン帝国
ロミュラン帝国
ドミニオン
カーデシア連合
投入兵力
ディファイアント級×1
アキラ級×2
ギャラクシー級×5
エクセルシオ級×2
ミランダ級×3
クリンゴン・バード・オブ・プレイ×15
ヴォルチャ級×3
ディデリデクス級×7
他多数
軌道武器プラットフォーム×数100基
ジェムハダー戦闘機編隊×5
損失
クリンゴン艦15隻を含む多数の艦すべての兵力を損失しチントカ星系を占領される
 第一次チントカ星系の戦い(First Battle of Chin'toka)とは、ドミニオン戦争中の戦いの一つである。連邦連合軍ロミュラン帝国が加わり、連合軍のドミニオン側に対する本格的な攻勢が開始される最初の戦いであった。この戦いは2374年に行われ、戦争中にカーデシア連合の領土奪取のために初めて実施された作戦であり、そして初めての成功でもあった。この勝利によって連合軍側の士気は非常に高まったのであった。(DS9:決意の代償

引き金[]

 DS9奪還作戦の成功後の約8か月、それは束の間の勝利に過ぎなかったことを連合軍側は痛感する。ドミニオン軍は攻勢を強め、連邦およびクリンゴンは完全に防衛一辺倒な状況へと陥っていた。そして、ベータゼットコリダン及びベンザールも既にジェムハダーによって占領されており、これらはヴァルカンアルファ・ケンタウリ及び地球を含む惑星連邦の中心部が直接の脅威にさらされる事態にも陥っていたのである。

 しかしながら、ロミュラン帝国が連合軍側に同盟することとなり(DS9:消された偽造作戦) 連合軍側の兵力は突如として増強されることとなった。ロミュラン軍ドミニオンの軍勢をカーデシア領内まで押し戻すことに成功し、自国領へ侵入してくる敵部隊を各個撃破していた。しかしながら、防衛一辺倒な戦闘を続けていては無限の造船能力と兵力増産能力を保有するドミニオンとの決着はつけられないことも事実であった。

 そのため、ベンジャミン・シスコ大佐やウィリアム・ロス中将宇宙艦隊司令部を説得し、カーデシア侵攻作戦を承認させた。そして、同盟軍であるクリンゴン軍およびロミュラン軍に提案し、最初は反対していたロミュラン側も納得させることに成功した。

 そして、カーデシア侵攻作戦の司令官に就任したベンジャミン・シスコ大佐の元、最初の作戦が実施されようとしていたのである。

侵攻計画図

軌道武器プラットフォーム

 ロミュランの参戦によってロミュラン戦線が突如として出現してしまったドミニオン側では、未だガンマ宇宙域からの援軍の目途もなく防衛網の再編成を余儀なくされてしまった。そのため、防衛が手薄になった拠点が存在した。それがカーデシア領内外縁部に位置するチントカ星系であった。

 チントカ星系にはジェムハダー戦闘機の5編隊のみが守備についているという状況であった。ウィリアム・ロス中将及びマートク将軍、そしてレタント上院議員はこのドミニオンの防衛網の穴を突くためにDS9において攻撃艦隊の編成をし、攻撃を加えることを決定した。

 しかしながら、チントカ星系の防衛システムは徐々に強化されていることが判明した。カーデシア軍は軌道武器プラットフォームと呼ばれる防衛システムの配備を進めていた。これは、全長約50メートルで、再生式シールドを装備し、武装は3基のディスラプターと1,000基のプラズマ魚雷を装備していた。そして星系内の二つのMクラス惑星周辺に数百が配備されようとしていた。

 そこで、連合軍は完全に強化される前にこの拠点を攻撃することを決定した。

戦闘[]

 連合艦隊がチントカ星系に到達したときには、まだ軌道武器プラットフォームは起動されておらず、容易にこの星系を陥落できると考えられた。

Vorcha_class_destroyed.jpg

ジェムハダー戦闘機の体当たりを受けるヴォルチャ級

USS_Galaxy.jpg

軌道武器プラットフォームに対し砲撃を加えるUSSギャラクシー

 守備に当たっている僅かなジェムハダー戦闘機編隊は、果敢にもクリンゴン艦に対して体当たり攻撃を敢行し、戦闘開始からわずか二分の間に15隻ものクリンゴン艦を破壊もしくは無力化に成功した。その後、ジェムハダー戦闘機の排除に成功し、無力な軌道武器プラットフォームの攻撃を開始した。それらは全く無防備であり簡単に破壊されていった。

 しかしながら、それはカーデシア軍による罠であった。連合艦隊が惑星軌道上に侵入したのを見計らい軌道武器プラットフォームを作動させたのである。起動された武器ステーションは強力な再生式シールドに守られ連合艦隊側の攻撃を受け付けず、一方的に連合軍側艦船が撃沈されていった。しかしながら、ベンジャミン・シスコ大佐は後退よりも継続攻撃を指示した。必ず突破口はあると考えて。

 激しい砲火を浴びる中で、連合軍側はあることに気づいた。それは、通常の武器ステーションは各個にエネルギー発生装置を装備しているはずだが、軌道武器プラットフォームにはエネルギー反応がないということであった。それはつまり、外部からエネルギーを得ていることを意味しており、ただちにその発生源を探した。すると、惑星軌道上の小さな衛星上にエネルギー発生装置が発見された。しかしながら、それらも強力な再生式シールドによって守られているため破壊は不可能と思われた。

Chintoka_asteroid-moon_exploding.jpg

エネルギー発生装置の破壊に成功

 USSディファイアント(NX-74205)マイルズ・オブライエンは、ディフレクター・アレイを使用してエネルギー発生装置に連邦艦ワープ・サインをつけることにより、軌道武器プラットフォームにエネルギー発生装置が攻撃目標であると誤認させ、自滅させる作戦を考案し実行した。

 軌道武器プラットフォームは自らのエネルギー発生装置に対して集中砲火を浴びせ、それらを破壊した。これにより、軌道武器プラットフォームは再び無力となり、連合艦隊は勝利した。

 マートク将軍は惑星上に地上部隊を上陸させ、ジェムハダーカーデシア人の僅かな抵抗を排してチントカ星系を占領した。

参加艦艇[]

その他



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