こちら葛飾区亀有公園前派出所_Wiki
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両津 勘吉(りょうつ かんきち)は、秋本治原作の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公である架空の警察官。愛称は「両さん」、「両ちゃん」(麗子が中心)他。
テンプレート:ネタバレ
警視庁新葛飾警察署地域課に所属し、亀有公園前派出所に勤務している(話の都合でまれに別の署・派出所へ異動となることもある[1])。階級は警視庁巡査長(ただし一時期、不祥事で巡査や警察学校1年生に降格になったこともある[2]が、逆に警部補に昇進したこともある)。一時期葛飾署の刑事課に配属されたこともある[3]。
一人称は「わし」(大原や署長など上司には「わたし」あるいは「わたくし」であり、年下や気の弱そうな人間に対しては「俺様」や「両津様」である。アニメやテレビドラマを含む実写版ではほとんど「わし」である)だが、たまに「オレ」と言うこともある。またピンチ時には「僕」とか「僕ちゃん」と言うこともある(少年時代を振りかえるストーリーでの一人称は「オレ」であることが多い)。連載当初は「本官」と言っていたこともあった(アニメでも一部の話でこの一人称を使うことがある)。
出生地およびび実家は東京都台東区千束(浅草)。
誕生日は3月3日(桃の節句)で(産まれたと言うよりも、常胎児よりあまりに大きいために「飛び出た」という方が正しいと言われている)、毎年、誕生日になるとかなりの確率(確実に)で嫌な(自分がひどい目に遭う)出来事が起こる上、桃の節句=女の子の祭りのため、誕生日は大嫌いである(ただし、近年は秋本・カトリーヌ・麗子が手作りケーキを持参したり、周囲から豪華なプレゼントを貰えたりもする[4])。アニメでは、両津の背後に雛人形の悪霊が憑依しているため、全ての悪霊を除霊しない限り、毎年3月3日には災難が起きる、という設定があった。
出生年は連載当初1943年生まれとされており[5]、初期の頃は36歳で[6]、しばらくはリアルタイムで加齢し39歳に達していたが、以降は長期連載に伴い年齢の言及がなくなり、後に1952年生まれに変更され[7]、2009年時点では常に35歳という設定となっている[8]。また、2000年代に入ってからは学生時代のエピソードでビックリマンシールやファミコンなどのキーワードが出てくるため、時代とともに1970年代初頭生まれの設定になっている時もある。その他、2009年には、45年前から小学生の勘吉たちがタイムスリップしているので実際は50代とも取れる[9]。
実家は佃煮屋「よろづや」を営む。生まれてすぐに花札を手にして「赤短」の役を作り[10]、テンプレート:要出典範囲生まれながらのギャンブラーである。幼少より、父・銀次が競馬場、居酒屋、吉原、映画館、寄席等と勘吉を所構わず連れ歩き、どこへ行っても酒を飲まされていた[11]ので、酒は強い。学歴は台東区立大門小学校(現在は廃校[12])、大門中学校と進学し、最終学歴は大門高校卒(浅草野高校中退とされていたこともある[13]が、現行の警察官採用試験受験資格が高校卒業以上のため修正)だが、アルバイト先などでは「東京大学プラモデル学部卒(図画工作部8年生あるいは文学部など)」と偽ることがある[14]。喧嘩ばかりしていた中学高校時代は両親の勧めで警察署に預けられていて、柔道・剣道を仕込まれた。その他、大工修行や漫画家になるための修行もしている。喧嘩ばかりしていたが、弱い者いじめを見かねて、いじめられっ子を庇うという正義感も強い。
不良中の最強の不良としてヘッドハンティングされ、訳も分からず試験を受けさせられて警官になった。教官によれば「毒を持って毒を制す」で採用したとのことである。実際に危険な事故・事件現場では持ち前の体力と行動力で解決に導くことが多く、警察を解雇されずに済んでいる理由の一つとなっている。漫画家と大工の夢は叶っている。立花工務店でビックリハウスを建てる仕事をし[15]、漫画家は乙姫菜々と同じ雑誌に連載があった。
なお、少年時代(主に小学校4年前後の設定が多い)に、東京都足立区の北千住にあった千住火力発電所の煙突であった「おばけ煙突」[16]や開業直後の東京タワー[17]などのエピソードがあるが、作者(1952年生まれ)の原体験によるところが大きい。
姓である「両津」の由来はデビュー前の作者が入院した際に出会った女性看護師の出身地・新潟県両津市(現・佐渡市両津地区)より。名前は、イメージで付けられた。
『週刊少年ジャンプ』2006年42号「こち亀30周年企画」では、掲載されていた全漫画に両津が登場した。本人曰く「パトロール」のつもりであったが、ストーリーの展開を止めてしまうなど無茶苦茶なパトロールであった。
お金に執着が非常に強く、小銭から万単位のお金、社員旅行の積立金等には手を出すが、億単位のお金には手を出さない。ちなみに座右の銘は「幸福は金で買える」である。
上司の巡査部長・大原大次郎には唯一、頭が上がらないが、実際は「喧嘩するほど仲が良い」関係であり、完璧主義の大原を信頼している。大原も両津を息子のように思っている部分がある。
同僚の麗子も苦手にしている部分もあるが、基本的には気が合っており、他の男性葛飾署員からも麗子と一緒に勤務していることを羨ましがられている[18]。麗子リアルマネキン人形を裏ルートで買ったが、本当に麗子を好きになってしまう[19]。
身長は当初五尺五寸(約166.7cm)の設定[20]だったが、165cm[21]に変化し、その後167cmで固定された[22]。しかし読者により周囲の人物(特に秋本麗子)との身長の比率がおかしいことを指摘され、133巻『おしえて両津先生 派出所七ふしぎの巻』にて152cmへと大幅に設定が変更された。この話によると、「167cm」は作者・秋本治本人の身長であり、それをそのまま両津に割り当ててしまったとのことである。なお、現実の警察官には身長制限があり、男子はおおむね160cm以上なので、2009年時点では161cmになっている(『超こち亀』より[8])。
体重は71kg(55巻『両さんの減量作戦の巻』では75kg→38kg、61巻『I am スーパー仮面!!の巻』では40kgに変化)。スリーサイズは95・85・90[23]、後に105・80・81[24](20巻『鋼鉄の人!の巻』の時のみチェスト100cm、7巻『マシンガンの男!?の巻』の時のみウエスト93cm)。血液型はB型(40巻『人生最悪の日…!?の巻』の時と90巻『警察手帳進化論の巻』の時のみO型)。
制服着用時の両津像
ファイル:Statue of Kankichi Ryotsu2.jpg亀有駅前に建立された祭装束の両津像
髪型は剛毛の角刈り(少年時代は丸坊主)で眉毛は我修院達也のように(あるいはフリーダ・カーロの自画像のように)繋がって(第1巻の時は別の形をしている)おり、無精髭を生やしている。なお、弟の金次郎とは大人になってからは双子のようにそっくりであり、実際に金次郎と間違えられたこともある。
靴・靴下を履かず、サンダル履き。このサンダルは新人の頃、大原とパトロール中に靴擦れになってしまい、そのときやむなく大原からプレゼントされたものである[25]。そのため一部の、特に初期の話を除けば上司や先輩などにサンダル履きを注意されることは皆無である。制帽は滅多に被らない。夏は原則半袖だが、旧制服では夏服の際には、長袖を捲り上げたような服装であり、現行の夏服でも当初は旧制服と同じ着用方だった(夏服上着の長袖は新旧共実在する)。冬でも長袖を捲り上げた姿で生活をしている。ちなみに、連載当初は裾捲りもしていた(1980年頃まで、ただし、それ以降も一部のシーンで裾捲りしているシーンがある)。入浴をするのが面倒(または嫌い)で数か月入浴しないこともあり、また洗濯も数か月に一度しかしない(クリーニングに至っては数年に一度)。入浴が苦手な理由は、少年時代に田舎の五右衛門風呂の入り方が分からず、そのまま入り股間を火傷したことによる[26]が、単なる面倒臭がりでもある。64巻で生え変わるまで歯は全て乳歯だった[27]。指紋は四角い[28]。その骨格は、人間ドックにより55万年以前の原人の骨に酷似していることが判明している[29]。外見上の体格は「胴長短足の日本人的な体形」である[30]。
花山理香によれば150歳まで生きるという[31](天国に来ると迷惑なので、さらに追加する予定。なお、地獄側・冥界ですら受け入れを拒否する姿勢をとっている。なお、神様は、両津が死んだ場合、受け入れ先がないため、現世に留まる可能性を示唆)。
両津の体は普通の人間と異なりゴキブリ並みの生命力を兼ね備えており、火山への転落や大爆発など幾度となく痛い目に遭っても無傷で、万が一にケガをしたとしても、必ず復活している(この為、大原は過剰すぎるほどのおしおきを下すときも) 。強靭な胃袋の持ち主であり、泥・葉っぱ・犬の糞[32]、フグの剥製[33]、ウジ・ゴキブリ・タガメ・コオロギ・ネズミのグリル[34]、石鹸(手作り)[35](出来立ての石鹸には苛性ソーダ等の劇薬が含まれている)など食べ物ではないものを食べたことも多数ある。食べ物に関しても、「食べ物は腐りかけが一番美味」と発言している[36]。自他共に認める大食いチャンピオンで悪食だが、チーズは嫌い[37]。好物はマグロで[38]、両津一人で解体ショーができる腕前[39]。中川によれば濃硫酸をブランデーで割って飲んでも平気で[35]、部長曰くマムシの消化液より強力で[40]、「人間ポリバケツ」の異名があり[41]、腐った物や賞味期限切れを食べても全く平気だが、うな丼にジャムを載せてコーラで混ぜて食べた後、ドッグフード5箱をマヨネーズをかけて食べたら、流石の両津も入院している(ただしその際も症状は軽いようで、同室の患者とふざけあったり、食事を取り上げたりしている)[42]。また、手製のタバコ(その辺に生えていた雑草を紙で巻いたもの)を吸って急性中毒症状を起こし半死半生になったり[43]、正体不明のキノコを食べ嘔吐感を催す、一気食いをした挙句翌日激しい下痢に見舞われ、オリンピック強化選手と内勤警察官への転属内定を取り消される、雑草を煮出した茶を飲んで悶絶するなどのエピソードもある。イチゴ狩りでは、ビニールハウスの苺を苗や葉に至るまで、一人で全部食べつくしたことがある。そのため、「苗は食べないこと」などの張り紙が掲出されたこともある。この農場では両津の挑発に乗って「現金狩り」をやったため、後日廃業した。両津に食べ尽くされたビニールハウスにはペンペン草さえ生えなかった[44]。連載中期の神様や花山理香、絵崎コロ助などの登場からさまざまな出来事によって体質変化などが多くなり、小さくなる、ハエやニワトリになるなど現実ではあり得ないことに巻き込まれた。アニメスペシャルでは、海で釣ったゴムゴムの実を食べてゴム人間になったこともある[45]。体内には見た目が漫画のばい菌のようでどんな病原体もやっつける最強の抗体「リョーツGPXワクチン」を持っているが[32]、これは最悪な環境でしか生きられず、環境が良くなると弱ってしまう[46]。また、これを常人に接種することは、子供がウォッカを一気飲みすることと同じくらいに危険らしい。しかし、原作とアニメ版で1回ずつ死んで亡霊になったこともあり、その時は色々な人に乗り移って悪戯をした。
1994年に警察官の制服デザインが変更された当初は、両津もこれに合わせて現行の冬服上衣や活動服を着用していたが、宴会でビールやウォッカの掛け合いをした後にストーブのそばで乾かしていたら燃えて灰になってしまったり、嘔吐して廃棄処分にしたり、自転車で店に突っ込んでボロボロになったりしてしまい[47]、以後10年以上が経った現在でも、それまでの旧型制服を着用し、警棒など装備品や階級章まで旧型を着けて勤務している。上着の下に着る制服用のワイシャツと夏服は、燃やさなかったため現行デザインのものを着用し、夏服時には装備品も現行のものを着けている(なお、アニメ版はデザイン変更から2年が経ってから放映されているが、両津以外の人物も全員旧型をベースにした制服となっていた)。制服を着用していてもその顔立ちから警察官と思われず隣接署の警察官から職務質問を受けたこともある。さらに、連載初期の頃は顔立ちが現在よりも怖かったため、両津のことを知らない町会の人に(制服を着ていたにもかかわらず)「囚人」と称されたこともある[48]。
秋本・カトリーヌ・麗子、纏、麻里愛、磯鷲早矢、雛野姫香、乙姫菜々、佐々木洋子、本ロリカなど以外の婦警たちからの評判は悪く、特に早乙女リカ(アニメでは小野小町。但しリカほど嫌っておらず、時たま両津に協力することもある事から仲が悪いわけでもない)は相当両津を毛嫌いしている。「結婚したくない男性ナンバーワン」という不名誉な記録に何回も選ばれたり、かなり酷く罵られており、両津に出くわすと毎回、「単細胞」や「原始人」等酷いあだ名(と言うよりも蔑称と言う方が妥当)で呼んでおり、色々と酷い目に遭わされている。それでも普通に会話したり、婦警の手助けをすることもあり、ときには見直されるが、たいていまた毛嫌いされるようになる。個人購入したプリクラの機械2台を無断借用された事もある[49]。しかし、両津自身も自分の裸を撮影し、その映像を婦警寮全てに流したり、宅配便で婦警寮にゴキブリ500匹を送りつけるなど、様々な手を使って邪知暴虐に復讐の手を下す。また両津の失態で纏・マリア・早矢に一時期嫌われたことがあったが、何とか関係を修復している。ただし、部長・中川・麗子が休暇を取り、代わりに纏と乙姫、磯鷲早矢が派出所に勤務したときは出入りする婦警の輪にすんなり馴染んでいた。だが両津が好かれる理由ではマリアは顔がコーチ・岩鉄に似ている、早矢は声が父・剣之介に似ている(ただし後に両津本人を愛するようになったと言及している)というものであり、両津は自分そのものに惚れてくれない事を嘆いていた。また大原に言われて付き合いのお見合いに行った際、その前に行ったハワイアンセンターでサングラス代わりのタオルが風でずれて顔が市松模様の変な日焼け、新人の床屋のせいで変な頭、悪い輩に絡まれて大立ち回りを演じて破談になったと思うも、相手の女性に逆に気に入られたり[50]、アニメ版では記憶喪失していた時に知り合った加納綾(声:齊藤真紀)に好かれており、意外性や人情的な一面を知る女性からはモテるようである。
くじ運がかなり強く、福引で特等のヨーロッパ旅行を当てたり[51]、両国国技館での大相撲の升席を獲得している[52]。
破天荒かつ型破りな性格で、いつも上司の巡査部長・大原大次郎に怒鳴られている新葛飾署ナンバーワンの「スーパー問題児」。喧嘩はやたら強く、超人と言うに相応しい体力を持つ。問題児ではあるが、新人当時から犯人の検挙率は高く、手錠で繋がった状態で頭を強打される・溺死されかけるなど多大なダメージを受けながらも大物の窃盗犯を逮捕したこともある。本人曰く、掲載と次の掲載の間に犯人を捕まえていたり、真面目に仕事をしたりしているという。目の前の犯人を逮捕しないこともあるが、普段は屋根上や下水道等どこまでも犯人を追いかけて捕まえたり、新車1台を壊してでも強盗を捕まえている。このため、犯人側からは「ガラガラヘビの両津」とまで言われていた。この検挙率の高さを使って、一時的に刑事課に異動したこともある(交番勤務から捜査専務員にしてもらうには交通・刑事・警備・公安などそれぞれの分野で実績を挙げることが必要)。しかし上司の南部刑事の殉職により自ら希望して地域課(当時は警ら課)に再度異動している。毎年両津は南武の墓参に行っている[53]。また、喧嘩の仲裁、酔っ払いの保護、お年寄りの世話、近所の悩み相談、スズメバチや毒蛇の駆除や捕獲、引越しの手伝いなど「交番のおまわりさん」としての能力は決して低くはない。一時的に真面目になった時など、非常に頼りになる巡査と化す。そのため、上野や大阪に出向した際には現地で頼りにされている程である。また警視庁の代表として柔道や剣道の大会等にも強制的に参加させられたりしており、それらの大会では基本的に好成績をおさめる。
性格にこそ問題はあるが、アニメ版では食い逃げやこそ泥、スリなどについては検挙率100%を誇ることで中川、海パン刑事とともに世界ナンバーワンポリス選手権の日本代表として選抜される程優秀であることが明かされた。これらの理由により、何をしても免職にならず重くとも停職止まりで済んでいる(「始末書の両さん」の異名を取る)。もう一つの理由として、もし免職して一般人になった時に、何をしでかすか分からないので、警察官として監視しているのもあり、実際に警察を辞した両津が暴走しすぎたがために、やむなく署が両津を警察に復職させたことも少なくない。大原によると、勤務態度が両津より酷い戸塚金次[54]や屯田先輩(12巻登場)や日暮熟睡男がいるから両津もクビにならないで済むという理由もある[55]。
署長に叱られた際は、署長を2階から投げ飛ばしたこともあると語られている[56]。
また、真面目に仕事をするケースもいくつかある。代表的な例として、一つは大原が別の派出所に臨時で行っていた時[56]に、大原の代わりに来た手持鹿部長が優柔不断かつ無能で業務遂行ができなかった。そのため派出所内で次席の立場にあった両津が署に呼び出されて叱責されたり、業務遂行のため奔走する事態となった。その際「大原部長は仕事のチェックが完璧」という趣旨の発言をしていることから大原を信頼していることがうかがえる。しかし大原は別の派出所の若い所員とのふれあいによりこの回のラストでかなり考え方が変わっていた。一方、両津は職務に精励した結果大原を彷彿とさせる人格に変貌を遂げており、管理職に就いた場合その行動力もあいまって大原と同等か、それ以上の優秀な人材となる可能性がある。事実、巡査部長試験を受験することになった折にはその勉強ぶりを大原が恐れて妨害を試みたり[57]、コンピュータの入力ミスで交通課の課長(警部)になったときは交通課の成績を上げている[58]。ただしこの時は、経費2万円をパチンコに使い込みしていたため降格となった。
他にも派出所のメンバーでゲームをやった際[59]、ゲームの勝者、大原から「仕事をする」という罰ゲームを申し渡された。その後、両津は真面目に仕事に取り組んだ。「ゲームの一環であれば、ルールを絶対守る」という両津の性格が出たためであり、この性格を利用して、派出所メンバーでしばらく、両津を騙すことになる。
一度、制服姿で競馬場・競輪場に入り浸ったことで部長の怒りを買い、派出所内に作られた座敷牢に入れられたことがあったが、脱出することを試みて「戦争映画でもっともポピュラーな方法」と言って一人で(スプーン一つで)トンネルを掘り、本当に脱出成功したこともあるため[60]、頭脳は相当な多細胞であると見られる。
短所として、何事にも飽きっぽい性格がある。しかし情に厚く社交性も非常に高いため、皆に慕われている(早乙女など、一部の婦警は毛嫌いしているものの、内心から嫌われている様子はない)。このことは、アニメ版のエンディングテーマになったテツandトモの「なんでだろう 〜こち亀バージョン〜」で「はちゃめちゃなのにみんなに慕われるの何でだろう?」と歌われている。そのため、交友関係も老若男女問わず、アメリカ陸軍大佐(爆竜鬼虎)から花火職人、お笑い芸人のスチャラカ鼻子(原作において中川運転で飛鷹日光・飛鷹月光姉妹と共に大阪に行き、彼女のお笑いライブを見た後、楽屋で親しげに話している描写がある)までとかなり広い。また、短気ですぐ怒ることがあるのと、破天荒な性格や無計画な行動で人に迷惑を掛けるトラブルメーカーで、社交性は高く人当たりが良いにもかかわらず派出所メンバーなど両津の破天荒ぶりを知る者から度々のけ者扱いを受ける。理由は単に思い付きで行動するため、付いて来られてトラブルを引き起こされたり物を壊されたりすることがあるためである。主要なものとして、毎年派出所メンバーを大原家に呼んで行われる新年会にも「家が壊される」「騒ぐ」などと言う理由で呼ばれないが、新年会があること自体は知っているために、勝手にやって来て料理を食い散らかしたり、部長と喧嘩することが度々ある。
この他にも不義理な部分もある。自身の両親を大事にせずに何年も実家に帰っていなかったことも多かった。父親の銀次とは、些細なことで頻繁に喧嘩する。
また、初期の頃は一人称を「本官」と言っており、道を尋ねた男性に「おまわりさん」ではなく「巡査さん」と呼ぶことを強制したりと、かなり特権意識が高い警官だった。
警察官でありながら悪徳商法などを何度も実行し、何度も逮捕されたこともある。しかし時には自分も悪徳商法に騙されることもある。話によってはつかの間の大金持ちになったこともあるが、不正が発覚するか、些細な凡ミスで毎回破産してしまう[61]。逆に騙されやすい単純な一面もあり、悪徳商法や詐欺の被害者になったこともある[62]。
話によって設定が異なることもあるが、プログラミング技術に優れており、他人のコンピュータからハッキングをしたりもする。しかし、学力は理科を除いてかなり悪く、その理科の授業でもアルコールランプを使用した時、スルメを炙っていたり、挙句の果てに爆発させたり[63]で、理科においても結局は他の科目と一緒である。
漢字は小学校2年生レベルまでしか書けず[64]、その上自分の名前すら漢字で書けなかったり、極度の悪筆で本人すら読めないこともある[65]。しかし57巻では小学校時代に国語が好きだったことを述べている。また、漢字の読み間違いも多く、有名なのが月極駐車場の「月極」(つきぎめ)を「げっきょく」と読んだことであり、読み間違えた理由を「知り合いに月極慢太郎(げっきょく まんたろう)という人物がいる」としていた(「月極駐車場」は日本全国に駐車場を展開する大手不動産会社と思い込んでいた)。ほかにも「渋滞」を「しぶたい」と読んだり(本人曰く「渋い安全地帯」の略とのこと)「若者」を「にがもの」と読んだり(しまいには中川がそのように言っていたとでたらめを言っていた)カレーの「辛口」を「しあわせくち」と読んだりしていた[66]。字の汚さは大原に長年罵られてきたこともあって本人も気にしており、一時は本気で落ち込んでしまったことがある。ただしその後、檸檬に書道の指導を受けて少しずつ上達して「味のある字」と評されるレベルになっており、自分の気持ちを綴った「書の歌」を書いたところ好評となり、全国で個展を開くまでになった[67]。
歴史に関しては知識がまだらで、例としてマシュー・ペリーの人相や家庭環境、軍人としての経歴、日本に来航した時の船名や船のデータまで記憶していたが、肝心の黒船来航の目的については覚えていなかった[68]。趣味に関する記憶(要するに雑学)が膨大な量にのぼっているのに対し、一般常識に対しての記憶の乏しさは異常である。そのためこれが原因で事業などで失敗することも多い(詳細および理由については後述)。
計算能力や記憶力も芳しくない。ただし、金に関する(自分の借金以外)計算能力は子供の頃から異常である(その他、自らが放置したゴキブリの繁殖数を、平方根を用いた暗算で割り出したこともある[69])。また、趣味に関する記憶(要するに雑学)は常人を遥かに凌駕している。これは普段、言語・理性等を司る左脳が冬眠状態にあって右脳のみで思考・行動しているためである。その普段眠っている左脳が活動し出すと、東京大学入試問題で満点を取れる程の天才になる[70]。もっとも、その期間は短く、突然左脳は休み始める。そうなった場合元よりさらに脳の働きが無くなり灯油とガソリンの違いすら分からなくなってしまう。また、左脳が働いている時に自動車全種の免許や気象予報士、危険物取扱者丙種・乙種全類を取得している[71]。それと、巡査部長に昇進する試験を受けることになっていたのだが、寝坊で失敗したことがある。
些細なことですぐに発砲し、警察手帳をよく紛失し、パトロール中にサボってパチンコ店へ行ったりするため、始末書をよく書かされる。63巻『夜勤パニックの巻』の時点で5000枚、116巻『祝い隊・出勤!の巻』の時点で1万枚、その後2万枚に増え、2009年現在は3万枚を超えている(『デジタルなんて大嫌いの巻』。実際は警察手帳の紛失は人事記録にも残る「戒告」になる)。そのため「始末書の両さん」と呼ばれている。さすがに何枚も始末書を書くのが嫌になっているのか始末書を書かないようにするために証拠を隠滅している。例として薬莢に銀紙を詰めて弾丸を使っていないように見せる[72]、他人から弾丸を貰う、他人の拳銃を借り、シリアルナンバーが打ってある部品以外を全取替えして、自分の拳銃を新品同様にする、おもちゃの警察手帳をポケットに入れる、新式の制服が破損したため、制服を偽造しのちに旧式の制服を着用して勤務するなどが挙げられる。また、派出所が火事になった際、これに乗じて始末書を燃やそうとしたが運悪く大原に発覚し[73]、後日署長室で両津本人が発見して極秘処分をする形で始末書を減らしたことがあった[74]。始末書以外に、不祥事に対する処罰として大原から直接お仕置きを受けることがある。詳細は大原大次郎#おしおきフルコースを参照。
また宇宙人2名により時を止める能力を与えられたことが二度あり、一度目は金儲け目当てでそれを使い、競馬場で馬を停止させ、停止中に馬や騎手や観客を移動させて再開時に衝突させるように小細工し、最低人気のゼッケン5番の「ダメダイオー」を一着にさせたり、サッカーくじを当てるために、自分が負けと予想したチームの選手をサッカー場から離れた寺院の鐘に移動させるなどして、サッカーくじを的中させたりもした。[75]。二度目は、川に流れていた1兆円を拾うために何度も時間を巻き戻したが、脱税された隠し金だったため、全額国庫に入れられた[76]。
問題を起こす際は原作における時に本田だけ、時にボルボと左近寺の2人を付き合わせる場面が多かったが、アニメ版では初期から同時に4人組で問題を起こしており、乗り物の操作などの場合は本田、密室からの脱出などの場合はボルボ、力仕事に徹底する場合は左近寺をそれぞれ利用する。中川も数回悪事に付き合わされたこともある。
転勤先や移動先など各地での順応性は非常に良く、さいはて署や宇宙も含めて、どこへ行ってもへこたれない生活力があるが、銀座署に行った時だけは、勤務時間後に大嫌いな外国語の勉強会があったため「えらい所にきてしまった。どんなにイヤミを言われても大原部長の方がマシ」と言っている[77]。
いつも商売や野心にお金を使うため、給料やボーナスが出ても、次の給料が支給されるまでに全て使ってしまい商店街の借金はなぜか返そうとも思わない。そのため、商店街の連中に追っかけ回されることがしばしばあり、ボーナスを求めて署まで取り立てに来る様子を、署員らは夏の風物詩、冬の風物詩と呼んでいる[78]。特に中川と麗子は「人間キャッシュカード」と両津に考えられており、この2人からの借金の額はかなりのものである(忘田巡査にも同様に「人間キャッシュカード」と言って相当な額の借金をしている[79])。
中川には「親戚」であるという立場を悪用して数千億円(145巻『スーパー幹事!? 中川!!の巻』現在で3852億5415万9998円)という途方も無い額の借金を負わせている。また、中川圭一の恩師である絵崎コロ助には肉体的に酷い目に遭わされている。金がない時の買い物の代金はツケとする上によく踏み倒す。また、借金のため、商店街のブラックリストに載せられた事もある。しかし、一度中川圭一によりいい夢を見ることが出来る機械を使って現実と夢を逆にさせられ(その時の両津は競馬やパチンコで大穴を当てるなど幸運がめぐっていたが中川たちにより夢だと思わせられた)稼いだ賞金で借金はほとんど返され通帳に1億円があるまでに至った[80]。
住居は、長らく葛飾署の男子独身寮「ニコニコ寮」で暮らした後、親戚である擬宝珠家が経営している超神田寿司にアルバイト(後に正社員)として勤務。しかし「夏春都にゲームソフトを捨てられそうになった」ため[81]、ニコニコ寮に緊急避難。再び超神田寿司に戻った(両津曰く「ゲーム禁止」のため)。また板前としての立場は、店を持てるほど上達している。また、公務員の副業は認められていないため、「浅草一郎」名義の戸籍を手に入れている。よって、戸籍を二つ所持している(本人は戸籍を「親戚から買った」から合法、と釈明している[82])。
またニコニコ寮に戻ると、だらしない生活をしたり部屋をゴミで散らかしたりするが、超神田寿司にくると、きちんと部屋片付けをする。
待遇は、警察官としての月給は約32万円、ボーナスは約82万円ほどで[28]、年収は約600万円で、これは同年代で同僚である寺井洋一(ボーナスは68万円強)よりも多い[83]。ただし遅刻・無断欠勤・勤務中のサボり・問題行為の数々により、本来の額の約10分の1にまで減給されている(話によっては月給1500円になったり、マイナスになることも多々ある)。中には100年間の減給も食らっている。もっとも、「超神田寿司」での給料が高い(ボーナスで300万円)のに加え、ネット配信している情報誌『ギザマニア』の収入(月100万円)[84]やメタバース「Second Life」における収入(7500万リンデンドル、日本円で約3000万円)もあるため、最近は生活に苦慮している姿はあまり見られない[85]。
一度、夜中に署に忍び込んでパソコンを操作し、ボーナスを41283600円(自分のボーナスの50倍の額)にしたが、後に手持ちのボーナス全てを落としてしまう。パソコンをいじった際に大原部長のボーナス額を980円(元のボーナス額を3桁減らした額)、屯田署長のボーナス額を21256円(元のボーナス額を2桁減らした額)、寺井のボーナス額を10685712円(多額の住宅ローンを抱えている事を気の毒に思ったため1000万円プラスした額)、中川のボーナス額を1円(「何でも1番が好きだから」という理屈)、麗子のボーナス額を5円(「いいご縁がありますように」という洒落)にした[86]。なお、アニメではボーナスの値段を決めるパソコンが手違いで廃棄処分予定にされていたため、彼が遊んで自身のボーナス額を100000000円にしている(結果は原作と同じ。この額は、葛飾署員全員分のボーナスに相当する)。また、大原部長は「警察官の仕事が好きだから」110円に変更された[87]。
日暮が1988年に起きた際、日暮が昔の千円札(伊藤博文の絵柄)を持っているのを見て、「通貨の単位が『円』から『点』になった」という嘘をつき、代わりに商品券を渡すことで金を騙し取ろうとしたが、中川に「嘘ついたらいけませんよ」と言われてしまい失敗した[88]。
かなり昔からNHKに受信料を支払っていないようである。また、税金に関する知識が乏しく自身の給料から毎月税金分が抜かれていることを知らなかった。そのため、知った直後は税務署へ殴り込みに行った(結果は敗訴)[89]。
通勤手段は、新葛飾署までは電車やバスを使い、そこから派出所までは自転車を使っている(本人曰く愛車で、スイフト工業製造・警察純正の千鳥)。
趣味は、ギャンブル(特に競馬、他にも競輪・競艇・パチンコ・麻雀・totoくじ等)や飲酒(ポリバケツ一杯分を一気飲み出来るほどである)、プラモデルにゲーム全般(テレビゲームやコンピューターゲーム、サバイバルゲームやトランプゲームなど)やスポーツ全般 (特に野球・剣道。しかし初期の頃には「わしは野球を全く知らない」とのセリフもあった[90])、将棋、アダルトビデオ鑑賞などと非常に多趣味である(新し物好きな性格がその原因と考えられる)。また、俗に言う女遊びも好むようで、キャバレー等に通っているシーンもかなり見られる。
タバコに関しては昔は、かなりのヘビースモーカー(銘柄は、ハイライト、セブンスター、マイルドセブンの3種がほとんど)だったが、34巻『煙はEなもの!?の巻』で、大原からの強い薦めと中川が両津を禁煙させるために雇ったボディーガードとの逃走戦の際に作った手製煙草(原料は雑草)で体調を崩しそれにより完全に禁煙した(少年誌で喫煙を肯定するのは好ましくないから、という事情もある。実際この頃、他の少年誌でもタバコ表現への規制を伺わせる描写が多く見られた。なお、この話において作者が突然登場し、喫煙に関して皮肉めいたコメントをしている)。また、後にタバコはとうの昔にやめたと言う旨の発言[91]もある[92]。本田や中川らを含めて誰もタバコは吸わない。葛飾署でタバコを吸うのは戸塚金次と後流悟十三(ごるご じゅうぞう)等の一部署員だけである。
大変な酒豪で、上棟式では樽ごと飲んだり、花見ではドラム缶で飲んだり、地酒500本を一晩で飲干しても全く酔わない[93]。
将棋も得意で、本将棋は中川・麗子・寺井・本田よりは強く[94]、また中川・麗子・寺井の3人を相手に目隠し将棋と目隠しチェスで同時対戦して勝ったことがある[95]。ただし大原や纏一家、御堂春には腕が劣るが[96](特に檸檬には10枚落ちのハンデがつけられても負けた[97])、目隠し将棋は大原とほぼ互角(最初の対戦では負かした)[98]で、駒の数を4倍にした「大々将棋」や、3秒以内に打つ早打ち将棋は大原よりも両津のが上[99]。軍人将棋ではプロを相手に勝ち続け、七冠王を獲得した[100]。
なお、それぞれの趣味の腕前については「自分はパチプロである」、「ゲームをプログラムの段階で遊ぶ」などの発言があり、「プロ」となりうる物であるようである。
ゲームに関してはテレビテニスの頃からやっており[101]、ゲームとともに歩んできたと言っても過言ではない。人間代表としてコンピュータ「ジーザス」と戦ったこともある[102]。また、マイコンのゲーム等がマニアの間で流行っていた時(1970年代後期 - 1980年代初期)には、マイコンの名人などと謳っていた。アーケードゲーム「ドンキーコング」の筐体を60万円で購入したこともある[103]。なお、1987年当時[104]で3,000本ものゲームソフトを、105巻『やったぜ!ゲーム化の巻』当時で40種類以上の家庭用ゲーム機を購入した事も判明している。また、他人にゲームを勧める事もあり、格闘ゲーム一筋だった左近寺竜之介に恋愛ゲームを勧めて(実際は本田にやる為に作った「どきどきメモリアル」(「ときめきメモリアル」のパロディー)の裏技ビデオが左近寺にやる格闘ゲームの裏技ビデオの中に混じっていたのを誤って再生させ、興味を示した。)オタク化させている[105]。ゲーム好きであるため、ちょくちょく秋葉原に行く。
また手先が器用であり、麗子に教えてもらった編み物やビーズワークスのような主に女性がやるようなことも得意で、テンプレート:要出典範囲。ただし、後述するがプラモデルが趣味ということを考えれば不思議ではないともいえる。その器用さもあってか、他人の技術のモノマネは、バイオリンをプロ並みの技術を持つ麗子・中川をして素晴らしいと言わしめたほどに真似したり[106]、部長への誕生日プレゼントとして派出所メンバーで購入した70万円相当(アニメでは100万円)の日本刀を不注意で折ってしまったためその代わりに自作したところ、(部長の鑑定によると)200万円(アニメでは1000万円)以上の価値の品が出来た[107]など、天才のレベルに達している(ただし、大抵は一度限りで失われる)。
音楽は演歌が好きで、特に春日八郎の大ファンである(新宿コマスタジアムのコンサートに足を運んだり[108]、サインも貰ったりしている[109]。また、「春日の曲はすべて歌える」と言っている[110])。その他、太田裕美、北島三郎[111]、飯田久彦、都はるみ、殿様キングス、甲斐バンド[108]、藤山一郎の「影を慕いて」、近江俊郎の「湯の町エレジー」[112]、などをよく聞いており、その他に歌える歌手としては泉谷しげる、高石友也、なぎら健壱、加川良、高田渡、三上寛、岡林信康などのフォークソング歌手や、月亭可朝のようなコミックソングの歌手[113]を挙げている。また軍歌も歌えるようで、チャーリー小林のコンサートで本人到着までのつなぎとしてステージで「ラバウル小唄」「満州行進曲」などを歌ったり[114]、大原とともに軍歌メドレーを熱唱したこともある[110]。その他、「コン・バトラーVのテーマ」[115]や「破裏拳ポリマー」[110]のようなアニメソングや、世間一般でマイナーなC級ソング[116]にも詳しい。芸能に関しては連載初期の頃は知識が乏しく、一般には有名人でも全く知らず、中川に「タレントに関して3人くらいしか知らない」と言われたり[117]、チャーリー小林に「芸能知識はジェリー藤尾やダニー飯田とパラダイスキング全盛の頃で止まっている」(=1960年代の頃)[114]と言われたり、大人気コンビを見てビリーバンバンや中田ダイマル・ラケットなどの一昔前の有名人の名前を挙げて当人たちを困惑させたりしていた。2000年代後半以降は大原に最新のアイドルについての知識を完璧なまでにレクチャーできるほどになっている[118]が、流しの歌手をやっていた時に若者からHysteric Blue、UA、SOPHIAなどの最新のポップスをリクエストされても全く歌えなかったので、最新の歌謡曲はやや疎い[113]。
シドニーオリンピックでは「缶蹴り」の種目に出場し、金メダルを獲得した[119]。また、警視庁の代表として「各官庁対抗体力選手権」(フジテレビの番組)[120]、「全国警察キャラクター選手権」[121]などでトップに近い成績を残している。
プラモオタクでもあり、本人曰く初期ガンダムから少なくともその当時の最新ガンダムまで知っているらしく[122]、他にもガンプラを全種類作り上げている。また、恐竜や魚の骨の一つ一つまで丁寧に組み立てており、戦艦大和の46センチ砲や戦車のスコップまで一から丁寧に組み立てている(本人曰く「几帳面だから」)。非常に工作技術が優れているため、映画用のジオラマ制作を依頼された時には実物と見まがうばかりのリアルな12分の1スケール姫路城を作り上げた事もある[123]。上司でもある大原から模型製作の依頼を受けた時にはグレート・ハリーの帆船模型や法隆寺の五重塔といった木製模型も制作した事ある。しかし完成時に地震によって帆船模型がバラバラに壊れたり、両津本人の不始末の原因で法隆寺の五重塔が炎上してスミになってしまった事もある[124]。葛飾区に新設された超芸術大学では学長の推薦によりプラモデル科の専任講師となり、戦車のプラモデル製作指導を行うだけでなく、戦車の歴史を(教科書無しで)講義したり、NHKのプラモ講座の番組に出演もしている[125]。
アニメに関しても詳しい。昔はアニメの作り方さえ知らなかった(人形劇のようなものだと思っていた)[126]ほどで、その後も懐かしアニメは分かるが最新のアニメは分からない描写(当時の最新OVA『電脳戦隊ヴギィ'ズ★エンジェル』を「新し過ぎる」として知らなかった)もあったが[127]、次第に詳しくなったようで、1997年当時には本田から「アトムからエヴァまでどんな世代の人とも語れる」と評価されるまでになった[128]。麗子曰く、1日20時間アニメを見ているらしい[129]。
父親の銀次に似て多数のアダルトビデオを所持しており、友人の藤田尾出男(茶店経営)からダビングしてもらうこともある。
趣味の一つに競馬とあるように、ポケットサイズの短波ラジオ受信機を常時携帯し、仕事で競馬場に行けない場合も勤務中にラジオで競馬実況を聞いている。「馬は男のロマン」と言っており[130]、馬好きは本物で、実際に馬を買い(農耕馬とイギリスの「ダイアン」号)、飼育したり、警視庁騎馬隊の馬16頭の面倒を一人でみていたこともある。その際、元競走馬だった馬の旧名(警視庁に移るに当たり、全く別の和名が付けられている)を、両親の名前だけを見て全て当てて驚かれていた[131]。
上述した缶蹴りを始め、ベーゴマやメンコ、釘刺し、鬼ごっこ、ケイドロなどの昔ながらの遊びも大得意である。麻雀も強い。ただしカードゲームには実力にムラがあり、トランプではスピードやうすのろは得意だが[132]、神経衰弱や大富豪などでは中川や麗子に負ける場合が多い[133]。花札も中川に負けている[134]。百人一首は「坊主めくり」しか知らず、歌も全く覚えていなかったが(ただし歌人の名前と顔は覚えていた)、大原部長への対抗心から百人一首のパソコンゲームを自作してコンピューターと対戦したり、競技かるたの有段者とインターネット対戦をするなどして特訓し、中川や大原部長を全く寄せ付けないほどの実力(決まり字が読まれた途端に取れるほど)を身につけた[135]。またベーゴマやメンコでは擬宝珠 纏には歯が立たず負けている。
マニアックな知識も豊富で、特殊刑事課の非常勤「物知り刑事」に抜擢される[122]。ロボットアニメ『ガムダン』を分かりやすくまとめたものを全く知らない麗子に提供してマニアとも対等に話せるレベルにして、出版社の人間を感心させたり[136]、鉄腕アトムやウルトラ兄弟さえ知らないほどだった植木警視正(両津の旧友)に特撮・懐かしのおもちゃなどについてレクチャーし、彼を懐かし物に関する総合商社の経営者にまでしている[137]。だが、まとめられるのは、アニメや娯楽系のものに限られ、『罪と罰』や『戦争と平和』のような文学関連はまとめることが困難であり、文学知識自体が乏しいので、日本の作家で名前を知っているのは夏目漱石・芥川龍之介・太宰治・川端康成・三島由紀夫・谷崎潤一郎の6人だけである(作品を読んだことはない)。ただし一時、中川や麗子らの助けでトルストイやドストエフスキーなどのロシア文学については「もっともらしく聞こえる」程度の感想を述べられるまでになったことがあり、カセット文庫であればそれなりに聞き入れる[138]。また、昆虫採集や昆虫の養殖も得意だが、『甲虫王者ムシキング』や政治・経済分野などに関しては非常に疎い[122]。
その他、父・銀次の影響により、幼少のころから銀次と一緒に映画館や寄席に通っていたため、落語についてはネタができる位詳しい[139]。また、ルパン三世の物真似もそっくりと言われている[140]。ただし、映画好きでも洋画の字幕スーパーや重いストーリーの映画は苦手とする[141]。
G.I.ジョーやロボット類のアクションフィギュアや超合金、美少女もののガレージキットなど男向きのフィギュアのほか、リカちゃん、バービーといった女子向けの着せ替え人形の歴史や真贋鑑定の造詣も深い[142]。
両津が参加するスポーツチームなど[]テンプレート:出典の明記
資格は多数取得している。その種類は、運転免許(第一種運転免許(アニメでは元々免許を所持していたようで、白鳥のF40を乗りこなしている)・第二種運転免許全て、いわゆるフルビット。ただし単行本第96巻で一度全て失効し[150]再び全種取得[71])、自家用操縦士免許、小型船舶操縦士免許、漁業免許、危険物取扱者(丙種・乙種1 - 6類。なお、甲種に関しては当時受験資格制限があったため受験していないようで未取得)、気象予報士、中小企業診断士、秘書技能検定、宅地建物取引主任者、衛生管理者、ボイラー整備士、電気工事士、自動車整備士、潜水士、鉄骨製作管理技術者など多岐に渡っている。当初の設定では多数の資格どころか運転免許すら持っていないはずで、無茶苦茶な車の運転で多数のトラブルを引き起こしていたが、ストーリーの都合からか上記のようになった。本人は、雛のオス・メスを見分ける「初生雛鑑別士」の資格も取る予定らしい[71]。2010年3月22日号では、溶接・クレーン技師・発破解体等、50種類の工事作業資格を生かして、母が病気で寝たきりな上、交通事故で入院した両津の幼馴染みの友人の代役で東京スカイツリーの建設に携わる。現場を的確に仕切る様から「両津隊長」と呼ばれ、500名近くいる現場関係者のほとんどが両津の名前を知っている。それらの給料を全て友人の為に全額振込み、部長も「あいつ…金儲け以外でも働くとは…」と思わず感涙した。
また、儲かるバイトがあると知ると、たとえ自分の知らない仕事だろうと、頭脳系の仕事だろうと始めてしまうことがよくある(バイトが決まってからその内容を尋ねたこともある)。
なお、パチンコでも、パチプロとしても生活できるほどの実力がある(所持金3円で玉を1個だけ買い、最終的に52万7235個まで増やしたこともある[151])。ただし、負ける場合もある。
19巻『くるい咲き!?の巻』では警視総監賞を受賞している。
起業、ビジネスコンサルタント[]作品の中では独力もしくは多少の中川の援助で多数の事業を興している。具体的にはポケベル、日本酒、石鹸、鯉、テレビ番組、ラジオ番組、ケーキ、動物プロダクション、老人音楽プロダクション、アイドルファンクラブ、占い、プラモデル、OS、パソコン、地域通貨、警備会社、都市型リゾート、気球やはしご車によるデリバリーサービスなど多種多様である。
事業成功の要因として、まず、経営コンサルタントとして類い稀な才能を持っていて、客の入らない店や潰れかけた店を大繁盛店に導いていたり、自らイベントを開催し大成功させたりしている。また、誰とでも仲良くなれる性格から、営業マンとしても類稀な才能を持っていて、(本来は禁止されているが)アルバイトでトップセールスマンになったことも度々ある。また、知人の露天商がやる気を見せなかったので、手本で露天販売をした所、わずか数分で黒山の人だかりになったこともある[152]。さらに上記のように理系知識を多く持っていることから技術者として高い才能を持っていたためと見られる。また、一見すると不似合いだが麗子曰く「ナンバー1ホストは無理だが、ナンバー2ホストとしても稼いでいける」と評されている。これも両津が社交的で話題豊富であり、なおかつ大の酒豪であるためであろう。
そのため、一時的に億単位の莫大な利益を発生させることもしばしばだが、自身の欲深さから調子に乗りすぎて大損害を発生させて、中川やその他の事業パートナーにも金銭的悪影響を与えることも多くあるうえ、稼いだ金で中川達からの借金を返そうという選択すら思いつく様子がない(しかし、中川にニセの委任書を書かせて財閥の社長になりすまし1兆円の被害を出し香港に逃亡した際、ビル不動産経営で多額の利益を上げ、テレビ出演した際「ジャパンのナカガワくんにちょっと悪いことした。もうちょっとで返すアルヨ」と、一応弁償しようとはしている[153]。なお、「Kamedas」掲載の両津の収支決算によると、その後1兆円全額を返済したことになっている)。
なお、このような場合、大原によるおしおきも行われる。また、開発した商品のすべてが当たりだったわけではなく、失敗例もある(知り合いの印刷工場を救うべく創刊した「週刊まんが野郎」[154]や Gショックをモデルにお年寄りをターゲットにした「G(じじい)ショック」[155]など)。一度当たりを出した後、欲をかいて失敗することもある。新桃太郎のヒットに味をしめて発売された豪華版桃太郎、ミニサイズの写真集、10円コーヒーなどがそれである。また、両さん人形、ウミガメの卵付き教材のように一時はかなりの数が売れたが、何かの出来事が起きてから事態が一変するというパターンもあった。逆に前述の「G(じじい)ショック」は戦車が踏んでも壊れない「G-SHOOK(ショーク)」に改良してヒットを得ている。
さらに技術者としての才能もあり、友人の電極スパークが経営するスーパー電子工機でアルバイトとして、「世界最小の電池」を開発して、「ノーベノレ賞」(ノーベル賞のパロディ)を受賞している。この賞の受賞は世界的な大イベントで、両津は特許収入・賞金で大金持ちになることを目論むが、大原、中川の陰謀で名声だけの無一文になってしまう[156]。また、空気をエンジンにする車を開発した時も世界的な大イベントになったことがあり、契約金で大金持ちになることを目論んでいたが、この時も大原、中川の陰謀で名声だけの無一文になって終わっている。
スーパー電子でアルバイトをしたとき、翻訳機の開発をしたこともあり、これもマスコミに取り上げられるほどの大反響を呼んで、一般販売されてかなりの数が売れるほどになったが、これは開発途中の翻訳機の中にスピーカーを入れたインチキ商品であり、発売したことによって通じないなどのクレームが日本中で起こって発売元の会社が倒産し、その後、海外に逃亡した末にマレーシアで逮捕され、大量の余罪が出てきた[157]。
誕生日に中川圭一が紹介した、全米3位の外資系企業からは、ゲーム部門で年俸3000万円というかなり高い評価をされている。しかし、大原にガミガミ言われながらプラモ作りをするのが楽しみだったので、辞めている[158]。
独身寮の自身の部屋で売って儲けることを前提にオオクワガタを大量に飼育したことがあるが、両津の留守中に部屋に入った管理人にゴキブリと間違われてアースレッドの様な燻煙式殺虫剤を焚かれてしまい、全滅した、とされたが、実はそれは擬死であり、夜中に動き出して外へ出て行き、人間を襲撃するようになったため、両津を始めとする警察官がその捕獲に追われることとなった。[159]。
体力株式会社を作り、引越し等の重労働の手伝いや各種スポーツ大会の助っ人を引受ける。絶対勝利をスローガンにしており、試合に負けた場合は半額返金。一度に多数の試合を入れた結果、体が持たなくなり廃業した。アニメでは、友人の結婚式の資金を稼ぐためにこの仕事を行っていたが、資金を稼ぐことは出来たものの、最終的にぎっくり腰になっていた。
浅草サンバカーニバルに葛飾署チームが参加した時は参加婦警の踊る様子をビデオカメラで撮影し、通販で売り捌こうとする。また、参加婦警がサンバの衣装に着替えている所を隠し撮りした映像の入っていないビデオ以外にも、参加婦警がサンバの衣装に着替えている所を隠し撮りした映像も収録した「ディレクターズカット版」と銘打ったビデオも売っていた。しかし、カーニバル終了後に更衣室等に隠しカメラを仕掛けていたのがバレて「ディレクターズカット版」は売捌く前に押収された。その後、証拠隠滅を図ろうと逃走中、麗子とジョディーに投げ飛ばされ、全治3週間の怪我を負った。[160]。
漫画家・アニメクリエーター[]初期の頃は絵自体が下手である設定だったが[161]、後に小学生の頃から授業中、教科書にリアルな落書きをするぐらい絵が上手い設定に変更されている[68]。それが転じて、ついにプロ漫画家になる。また、漫画家のアシスタントであったという過去を持つ。
乙姫菜々、菜々の編集者、竜千士氷と知り合った直後、鋭光社の少女漫画誌『月刊サファイア』で差し替えが生じ、それに両津が立候補して、両津・パトリシア・勘子名義で『ロボ刑事番長』を連載することになる[162]。作風自体はギャグ漫画で画のタッチが荒かったが、第1話に関しては、何が受けたのか不明だが、読者からの評判は良く、アンケートの4位に入ったほどだった。しかし、次第に『サファイア』の読者からは批判の声が上がっていった。テレビアニメ334話『両津流マンガ塾』では『ロボ刑事番長』は読者アンケートの人気漫画ランキングで100回連続最下位で、投票数は毎回0票、さらに読者からブーイングのお便りが大量に届くことから、強制打ち切りになった上、編集部の会議で『サファイア』に両津の漫画は二度と連載しないことが決定した、ということがあった。
そして、穴埋め番組の形で念願のテレビアニメ化が決定した(その際、声優や効果音を全て一人でやってのけた)が、視聴率があまりにも低過ぎて測定不能で、たった3話で打ち切り最短記録を更新してしまった[163](ただし、40巻『アニメ戦国時代!?の巻』に登場したアニメ製作スタッフの発言によると、2話で終了した作品『天ノ川14機甲師団サイトウ』がある。しかし、テレビアニメ177話の『アニメで儲けろ!』では、1週間で打ち切りとなってしまい最短記録を更新した)。また、ロボ刑事番長は関連商品売り上げゼロ、アニメ誌人気アンケートゼロなど全ての最低記録を更新した。結局、立石玩具やスポンサーたちは激怒し、両津を訴え、赤字分の50%を回収しに来た、という逸話が残る。漫画の連載は約4年間続いた(掲載誌の分裂騒動の中で終了させられた[164])。その後、鋭光社には出入り禁止にされているらしい[165]。ただしそれ以後もデジタル作画技術を身につけ、乙姫のアシスタントはしている(依頼されたわけではなく、強引に押しかけてではあるが)[166]。
アニメ製作については、前述のように昔はアニメの作り方さえ知らなかったが、その後作り方を学び、セル画への彩色技術を身につけ、自らを「塗りの達人」と称してアニメ製作会社に自分を売り込みに行ったほどである(しかしその会社は既に製作法をデジタルアニメに切り替えていたため、技術を役に立てることはできなかった)[167]。
赤塚不二夫の絵が描くのが得意で、『おそ松くん』の6つ子の顔を描き分けることができ、中川の友人の金持ち、与野中金太の依頼で1台の自動車(24金のロールスロイス)に3333個のおそ松の顔を描いたことがある[168]。
アニメ334話『両津流マンガ塾』では、売れない書店の店主を助けようと、両津が漫画塾を開き、漫画の知識や基礎を教えながら塾生に漫画を描かせ、出来た漫画をコピーして塾生が描いた漫画を勝手に漫画誌にして売ろうとするが、その本は全く売れず、書店は倒産した。結局、店主と塾生は書店が倒産した事と描いた漫画を無断で漫画誌に載せた事について両津を訴えた。
その他[]亀有銀座商店街に建立された少年時代の両津像
2011年現在独身であり、作中の描写では結婚歴もない。ただし纏と結婚寸前まで話が進んだことがある。
実家の家紋は長い間いい加減につけられてきた(親戚によってバラバラで、桐紋・武田菱・下がり藤・丸に揚羽蝶などが混在)が、親戚一同で会議を開き、何故か「タイガー戦車」の家紋になった。実は親戚たちは家紋なんかどうでも良かったらしく、300種ぐらいの候補の中から最もまともそうな物を選んだら、あっさり戦車を図案化した物に決定したそうである[191]。
作中の設定の中では、「男はつらいよ」にエキストラに混じって出たこともある(但し本編ではカット)。また初期の頃は両津が寅さんの名台詞「それを言っちゃあ、おしまいだよ」をもじって言い、大原に出て行けと返され、本当に中川を連れて出て行き喫茶店でインベーダーゲームをしている。この辺りのくだりは寅さんがとらやから出て行くシチュエーションと酷似している。『カメダス2』では「勘吉はつらいよ」というポスターを付録に付けるなど書いている。また、145巻では両津が葛飾柴又へ行き「男はつらいよ」の解説をしている話もある。
同じく作中の設定の中では、『TIME』の表紙を飾ったこともある[192]。
登場人物の両津勘吉に対するスタンスにより、ある程度の共通呼称と特定人物のみの呼称に分かれる。
呼称 | 用いる主な人物 |
---|---|
両津 | 上司や同僚、その他大勢 |
勘吉 | 豚平、珍吉、勘兵衛、銀次、よね、夏春都、纏、檸檬、小学生の頃の先生 |
先輩 | 中川、本田(通常時)、法条(原作)、板池を始めとする後輩 |
両津勘吉 | 小野小町、清正奈緒子、真田遥(アニメ)、白鳥麗次、早乙女などの婦警 |
両さん | 基本的にはこの呼び方が多い、葛飾署員や同僚、地域住民や同僚の家族関係者、警察寮住人等、その他大勢(一部の警察署員も) |
両ちゃん | 麗子、本口リカ(原作交機時代のみ)、村瀬賢治(原作、ドラマのみ)、ノリちゃん(アニメ)、小学生の頃の同級生 |
両様 | 麻里愛 |
両津さん | 乙姫、麻里今日子、ボルボ(原作初期)、中川龍一郎(アニメ初登場時)、本口リカ、竜千士(アニメ)、法条(アニメ)、電極+(アニメ末期)、磯鷲早矢、伊歩(本田の妹)、門樹(本田の弟)、川崎瀬刃(伊歩の夫)、桔梗ほか |
両津君 | 絵崎教授(原作のみ)、部長と署長(稀に)、中学時代の同級生(原作)、泉先生、用務員・吉岡(共にドラマ)、電極スパーク(アニメ)、竜千士(原作)、中川龍一郎(アニメ) |
両津先輩 | ボルボ(初期)、本田(アニメ初登場時)、恵比須、一部の署員 |
先生 | 玉虫政治 |
勘吉くん | 橘琴音、佐伯羊子、姫野由紀子など(幼馴染) |
勘ちゃん | 村瀬賢治(アニメ)、藪英次(新宿鮫)(小説)、みはるちゃん |
勘吉さん | 桔梗、夜婁柴喰 |
兄さん | 金次郎(現在) |
(海)ゴリラ君 | 絵崎教授(アニメ) |
イチロー(浅草一郎) | 檸檬、蜜柑(檸檬の妹)超神田寿司の従業員(「浅草一郎」の名は戸籍を取得しているので、本名の一つである) |
越前屋兵介(越前屋) | 磯鷲家の人々 |
バカ吉 | 夏春都 |
(両津の)旦那 | 本田(バイク乗車時)、花田留吉(秋本治笑劇場の4コマ漫画での共演の際に) |
トーキョーモン | 御堂春、通天閣署署長など(大阪府警所属) |
神様 | ダメ太郎 |
不良警官 | 度怒り炎の介 |
ポール両津 | アイスホッケーチーム |
バカ津短吉、岩鉄もどき | 麻里晩 |
原始人、 単細胞、 脳なし、 ゴキブリ、 野蛮人、 ゴキブリ男、 ゴリラ男、 けだもの | 早乙女リカ、小野小町(アニメ)、各婦警ほか |
兄ちゃん | 金次郎(少年時代) |
聖羅太郎 | 月光刑事、美茄子刑事(原作のみ) |
チュウ太 | 革命刑事、〆宮庵水刑事 |
小僧 | 真田弦一郎(『テニスの王子様』の登場人物。中学生、15歳、『超こち亀』で発言) |
Mr.両津 | 中川龍一郎、ジョディー(アニメ)、爆竜大佐(稀に) |
お巡りさん | 電極+(原作、アニメ初登場時から) |
スーパー貧乏人 | 白鳥麗次 |
戸籍上の本名としての『両津勘吉』の他にも、芸名や変名など多数の名義を用い、それらを自称するか、他人に付けられることが多い(多くが1話限り~数話程度でしか登場しないが、「浅草一郎」「越前屋兵介」「両津・パトリシア・勘子」は長期に渡って登場している)。以下五十音順に表記する。
浅草一郎(あさくさ いちろう)両津が超神田寿司に勤めているときの名前。纏が両津の名前を忘れてしまったが、浅草出身であることだけは覚えており、そこから適当につけられた名前である(初めの頃は「浅草の男」と言っている)。後に、超神田寿司と警察官を兼業するためにこの名前の戸籍が作られた。作中で両津は「戸籍を買った」と述べている(当然犯罪)[193]。アジャパー両津お笑い事務所のアルバイトをした時に名乗った芸名。途中で中川達のバイトと入れ替わってしまったため、テレビ放送の時にこの名前になっていたのは中川[194]。また、相方のスチャラカ鼻子の名前になっていたのは麗子だった。頭の悪いゴルゴ13中川が両津の運動神経と頭脳を足して2で割ったときの結論[71]。ウェイブ・両津木製の筐体を殴る動作をユーザーインターフェイス(PUI(パンチユーザーインターフェイス)と命名した)とし、OSにはインドーズ95億を搭載したパソコン「山田28号」を駄菓子屋で発売し、テレビ局からインタビューを受けた際に名乗った名前[195]。越前屋兵介(えちぜんや ひょうすけ)嘘が大嫌いな磯鷲剣之介に対し、実家を「10代続く呉服屋」と嘘をついてしまった為、中川が呉服に詳しい人物を両親として手配したが、彼が自分の名前を「越前屋右衛門」と言ってしまって疑われたため、とっさに考えた名前。「両津勘吉」は悪魔が憑り付いたため偽名という事にされた[196]。神をも恐れぬ男ニワトリの姿に変えられた屈辱を晴らすために神に復讐に向かった際に悪魔の一人が両津にその名を呟いた[197]。亀有両子女装したときの偽名[198]。亀有のワンちゃん「警ら係で野球チームを作る」と部長が言った時に、自らこう言っている[199]。亀有の原始人バトル将棋での肩書き。婦警からもこの名前で呼ばれることもあった。ガラガラヘビの両津刑事時代、その執念深さからつけられた異名。検挙率がダントツであり1ヶ月で3件もの泥棒を検挙し、これよりコソ泥仲間では『ガラガラヘビの両津』と恐れられている(署長談)[200]。逆粉舎矢太郎(ぎゃくふんしゃ やたろう)ハワイ(実際は三浦海岸)旅行への飛行機(実際は解体した飛行機を上に付けたバス)の機長として名乗った名前[201]。壊し屋両(クラッシャーリョー)ゲームセンターで、遊んだ機械をその超人的なパワーで何度も破壊したことからつけられた[202]。ぐれいとりょうつ車を褒めたお礼として、火星人に巨大化・顔の整形をされた後、中川たちに不審者だと思われて派出所を追われ、プロレスラーに転身した時のリングネーム[203]。ゴンザレス・楽太郎1億円の収入に課せられる、莫大な所得税(税率50%超)を取られたくがないために立ち上げた宗教法人「楽楽教」の教祖としての名前(宗教法人の布施が非課税となるのを悪用したもの)[204]。ジェームス両津フィギュア・超合金などの話題になった時、唐突に現れてマニアックな解説をする人。
絵路井・フィギュア・ゲットシュタイン(えろい・ふぃぎゅあ・げっとしゅたいん)模型やフィギュア全般の解説を行う。顔に傷跡があり、五円硬貨(118巻では五十円硬貨)でできた眼帯をしている[238]。子供心やんちゃの介(こどもごころ やんちゃのすけ)2B弾研究家。65歳。2B弾の内部構造の解説のため、わずか1コマだけ登場[239]。コンビナート・製鉄ノ介(コンビナート・せいてつのすけ)工場評論家。工場を見に来る男達(通称 工場鑑賞家(ファクトリーウォッチャー))についての解説をした。左目にギアの形をした眼帯をつけており、頭上に小さな工場のモデルらしき物を乗せている[240]。サイクル丸金両津の自転車ラジコンが実際に発売された事を紹介する際の解説者。自転車型のメガネをしている[241]。ジョー山中GIジョーの研究家。メガネをかけ、髪と髭が白髪[242]。ジョン・F・両津謎の学者。入浴剤・石鹸の解説をするが、モニターとなった麗子やマリアなどにセクハラ行動を行なった[243]。超電磁・スピン・ハゲスター(ちょうでんじ・スピン・ハゲスター)超合金ロボットの解説を行う。髪と髭が尖った感じで、眼帯をしている[244]。パトリシア両津コレクター研究家。リカちゃん人形について詳しい解説をした。メガネをかけ、髪形と口髭は特徴的な形をしている[245]。馬美人魚 熊三郎(ばびにんぎょ くまさぶろう)バービー人形研究家。顔はほとんどジョー山中と同じ[246]。メモリー戸留像(メモリーとるぞう)電子媒体記録データ学科講師。1980年代から現代までの20年間に渡る映像の記録規格の変遷について講義した。頭にビデオカメラを載せ、DVDでできた眼帯をしている[247]。ラジハカ夫ラジカセ博士。ラジカセの歴史について解説した。両津イナバウア教授151巻から154巻まであった企画「両津教授の独断と偏見による何でもベスト5」の司会を務める教授。眼鏡・眼帯はしておらず、白い髪・眉毛・鬚が特徴。153巻まで3回連続麗子特集をやったために、毎回怒られる。両津宇宙名人 五十六段その名の通り、将棋名人であり将棋監修も務める。将棋における「歩兵」と「と金」の解説をしたが、「と金」をマリオやポパイにたとえたため、本田から前者はおじさん、後者はちびっ子には分からないと突っ込まれていた。[248]。なお、両津の他に大原部長も1回だけ同様の解説役キャラクターに扮したことがある(大原大次郎#趣味参照)。
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テレビアニメにおける担当声優はラサール石井。単行本120巻の本人の巻末コメントによれば、初期は読者からの苦情も多かったという。少年時代の両津は、当初田中真弓が担当していたが、後にラサール石井が少年時代も含めて声をあてるようになった。
なお、ラサールは舞台でも両津勘吉役を演じ、作者の秋本もドラマ化の際には両津役にラサールを推したが、諸般の事情でドラマ版では勘吉の父、銀次役でレギュラー出演している。
また両津がアニメの次回予告の際に言う「よろしくな」はラサールのアドリブから生まれたものである。
1985年開催のイベント『ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進イベント』向けに制作されたアニメとゲームソフト『ファミコンジャンプII 最強の7人』のテレビCMでは内海賢二が担当。
ニンテンドーDS版のCMでは高木渉が担当。
実写作品では1977年映画版ではせんだみつお、テレビドラマ版・2011年映画版ではSMAPの香取慎吾が演じている。香取は慎吾ママとしてアニメにも登場したことがある[249]。
作者の秋本治は、両津勘吉を描く際には必ず眉毛から先に描いている[250]。
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