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| 両シチリア王国 | |||
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| Two Sicilies | |||
| 両シチリア王国旗 | |||
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両シチリア王国は、南ヨーロッパに位置する立憲君主制国家である。隣国はローマ教皇庁と敵対するイタリア社会主義共和国のみである。
歴史[]
ナポレオン戦争の時代[]
両シチリア王国の歴史は、東ローマ帝国の支配がアラブ人やノルマン人の侵略によって崩壊したことに始まり、多くの紆余曲折を経てきたものである。両シチリア王国の名前の由来は、シチリア島をアラゴンに奪われたものの、イタリア本土の領地は確保した「シチリアの晩餐会」からきている。その後、さまざまな局面で王権は統合されたが、現在の両シチリア王国の直接の前身は、1759年のウィーン条約によって誕生した。
ナポレオン戦争でブルボン家による支配が一時中断した後、王国は再建され、そのナポレオン時代の名称である「両シチリア王国」を正式に採用した。その後、両シチリア王国は、イタリア愛国主義者によるリソルジメント（Risorgimento；統一運動）を支援したが、これを阻止しようとしたオーストリア及びイタリア統一を目論むピエモンテ王国に強制併合された。ピエモンテ王国に併合された後は暗黒の時代となり、貧困が地方を襲い、多くの人々が侵略者と戦い、サヴォイアの役人から「山賊」の烙印を押された。両シチリア主導の統一運動は失敗に終り、代わりにピエモンテ王国がイタリア統一を達成、イタリア王国の建国を宣言した。
1914に勃発した世界大戦では、協商国側で参戦。しかし、主戦場となったチロル地方の辺境では、失策を積み重ね、何十万人ものイタリア兵がイソンゾ川の果てしない肉挽き機に投入された。流されたすべての血をあざ笑うかのように、イタリア王国は中央同盟国の勢いに耐えることはできなかった。
イタリア内戦[]
オーストリアと1919年に休戦協定を結び、平和条約が結ばれるまでロンバルディア州とヴェネチア市を占領されることとなった。しかし、負ける運命にある戦争を始めた無謀な行為に、憤慨した民族主義者、共和主義者、社会主義者が政府に対して蜂起、国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世とその息子が退位すると、一部の北部は無政府状態に陥った。さらにイタリア南部では小さなストライキや反乱はあったが、一般に民衆の反抗心は薄く、戦争による疲弊とイデオロギーの統一及び目標の欠如がそれを助長し、また北から帰還した一部の国軍もその要因であった。カンパニア州とアプリア州では、アナキストとシンジカリストの小競り合いが数件記録されている。
内戦の初期の数ヶ月間、南部の軍はイタリア王国軍として参戦したが、形だけの指導者が不在だったため、事態は複雑であった。サルデーニャでは、アオスタ公エマヌエーレ・フィリベルトが新イタリア国王を宣言したが、南部では彼の指示に従う者はほとんどいなかった。内戦が続き、社会主義者によってマルケ州やトスカーナ州が陥落すると、戦争を指揮するイタリア王国の将軍たちは、外部の介入なしには崩壊した軍が反乱軍を阻止することができないことを悟り始めた。それでも諦めの境地で、1920年3月、オーストリアとの間で、介入と保護と引き換えに、イタリア王国の後継国家とする親オーストリアのイタリア連邦を樹立する条約が結ばれた。条約が締結されると、オーストリアはすぐさまロンバルディアのシンジカリストを押し返し、最終的に停戦に追い込んだ。内戦後まもなく、1920年のトリエステ条約によってイタリアでの内戦は終結し、ローマ教皇庁と両シチリア王国は独立を回復した。
イタリア連邦の崩壊[]
その後、少なくともイタリア半島の他の地域と比べれば、平和と平穏と繁栄がもたらされた。国民は、政府をルイージ・ストゥルツォ率いる民主キリスト教党に委ねた。そのキリスト教民主主義の理想は、あらゆる政治的分野の有権者にとって魅力的であった。この新進気鋭の運動の背後にある思想は、世界大戦と内戦の間に集約され、1921年に教皇ベネディクト15世から直接認可を受けて党が設立された。
両シチリア王国は、1925/26年の戦争の中で、イタリア連邦からの独立を宣言した最初の国家であり、イタリア社会主義共和国は、同盟国であるイギリス連合からの後押しもあり、メッツォジョルノ諸州を攻撃するために動員を開始。オーストリア・ハンガリーは、再び世界戦争が起こることを恐れて、イタリア南部から軍を撤退させた。激怒した両シチリアはイタリア連邦を脱退、サルデーニャ王国もそれに続いた。結局、イギリスとフランスは、前回の戦争から間もない時期に再び戦争をすることを拒否し、イタリア社会主義共和国にもシチリアと教皇庁周辺国との平和を維持するよう求めた。それ以来、両シチリアは国際的には中立を保っているが、やがてヨーロッパの同盟に加わるという見方も多い。
政治[]
両シチリアは立憲君主制を採用しており、建国以来比較的繁栄を続けている。内戦により、世論は「北の暴徒」を再び組み込むことはできないと見て、連邦主義者の信用をほぼ失墜させた。ルイジ・ストゥルツォとその穏健派が10年近く政権を握っていたとはいえ、貧困に苦しむ国民を助けるためにできることは限られていた。戦争がなくても、貧困と土地分配は王国を苦しめているからだ。
16年にわたるPDCの支配は政治的なひずみをもたらし、シチリアの政治には新しい勢力が台頭している。より過激で保守的な分派（DC）や、PDCが経済や民間に任せるべき事柄に干渉しすぎると考えるリベラル派（PPD）も存在する。最後に、外国のイデオロギー、特にシチリアやカラブリアで人気を博しているインテグラル主義（IDS）の影響を受けた集団も存在する。君主の権限拡大と小都市の自治を基盤とするこのやや特異なイデオロギーは、メッツォジョルノ地方の多くの人々の感性に合い、1937年には1933年よりもはるかに多くの議席を獲得する可能性があるとみられている。
また、「サンディカリストの問題」をどう扱うかという問題は、政務官や代議員の間であれ、あらゆる議論をおこしている。勝利したあかつきには、イタリア連邦を復活させるべきだという意見が多い一方で、シチリアを独立国家として維持する考えを擁護する少数派もいる。軍の有力な将軍や提督の中には、イタリアを世界大戦前のような単一国家に戻すべきだと考える頑強な君主論者が多く、民族主義者の間でもこのような結果が支持されている。統一への積極的な姿勢を示す主要な運動のひとつは、前世紀の革命家にちなんで「カルボナーリ」と名づけられている。
政府首脳 ルイージ・ストゥルッツォ外務大臣 ガエタノ・マルティーノ経済大臣 ウーゴ・デ・ラ・マルファ情報大臣 エンリコ・デ・ニコラ
軍事[]
両シチリア王国軍は大きく3つに分かれており、国王の名目上の権限のもとで活動している。
王国陸軍[]
王国陸軍は非常に充実した装備と人員を有しており、9つの歩兵師団と砲兵旅団、そして1つの機動歩兵師団から構成されている。1928に結ばれた教皇庁との条約では、教皇庁軍を指揮系統に組み入れる権利を保有している。
王国海軍[]
王国海軍は1919年に旧イタリア海軍の大部分を譲り受け、現在でもイタリア半島で最も強力な海軍を保有する。装甲巡洋艦4隻、戦艦2隻、軽巡洋艦6隻、駆逐艦23隻、潜水艦16隻を保有し、大型艦艇の建造能力も保有している。上記の通り、戦時には教皇庁海軍の戦艦1隻、駆逐艦6隻、潜水艦13隻を徴用することが出来る。
王国空軍[]
空軍部門が設立されているが、機体は保有していない。
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