ギリシャ

ギリシャ
Greece Kingdom
ギリシャ共和国旗
正式名称 ギリシャ共和国 （Ελληνική Δημοκρατία｜Hellenic Republic）
一般名 ギリシャ
標語 生か死か (Ελευθερία ή Θάνατος｜Freedom or Death)
国歌 「自由への賛歌 （Ὕμνος εἰς τὴν Ἐλευθερίαν｜Hymn to Freedom)」
公用語 ギリシャ語
首都 アテネ
政治体制 議会共和制
国家元首 ゲオルギオス・パパンドレウ
首相 ゲオルギオス・パパンドレウ
通貨 ドラクマ
建国 1931年
面積（本土） 約173,779 km²
人口（本土のみ） 約450万人

ギリシャ、正式にはギリシャ第三共和国は、ヨーロッパの南東に位置する国であり、国境は北部と北東にブルガリア、北西にアルバニアと接している。

歴史[]

1830年代、オスマン帝国に対する反乱が列強国の支援を得て成功を収めた後、ギリシャはロンドン協定に調印することでその独立を約束された。ギリシャ人領土の統一を掲げて、ギリシャ王国がペロポネソス半島にまでその領土を拡張するのに80年間を要した。1864年にイギリスからイオニア諸島を獲得。1881年にオスマンからテッサリアを手にし、第一次バルカン戦争でエピルス、エーゲ諸島、クレタ島を獲得。第二次バルカン戦争で南マケドニアとサロニカをブルガリアから割譲させた。バルカン戦争における共闘を経たことにより、ギリシャ・セルビア・ルーマニア間の関係はより親密なものとなる。

世界大戦が勃発すると、ギリシャ政府は親ドイツ派と親協商派の二つに分裂した。国王コンスタンティノス1世が中央同盟への参加を望んでいたのに対し、当時の首相ヴェニゼロスは協商国側に立ってセルビアを支援することを計画していた。両者の対立は3年間に渡って続き、ヴェニゼロスが国王を退位させたことによってこの対立に決着がついた。コンスタンティノス1世は王太子ゲオルギオスと共に国外へ亡命し、第二王子アレクサンドロスが新たな国王として擁立される。1917年にギリシャ政府は協商国側に立って参戦を表明したが、この決定は国家に厄災をもたらすこととなる。

南マケドニアでの戦闘は1年間の膠着状態となった。1918年の初めにブレスト・リトフスク条約が締結され、オーストリア・ブルガリアを含む中央同盟軍がトイトブルク作戦を計画し始めていた。この作戦では突撃歩兵と浸透戦術を用いることで、ギリシャを戦争から脱落させることを企図したものであった。同盟軍はサロニカの防衛兵力を拘束しつつギリシャ本土への侵攻に成功し、1918年7月3日にアテネが陥落したことを受けて、ギリシャ政府は降伏、サロニカに展開していた協商軍は撤退することを強いられた。

1919年に締結されたサロニカ条約によって、ギリシャはバルカン戦争において獲得した領土の多くを喪失した。条約はマケドニア地方のほとんどを放棄させるものであり、例外的にサロニカとハルキディキ半島だけを保有することが許されていたが、これらの領土はギリシャ本国からは飛び地状態にある。オスマン帝国に対してはエーゲ諸島のほとんどを返還することとなった。

領土とはまた別に独墺両国からの多額の賠償金を課されることとなり、アレクサンドロス1世は両国との交渉を行って、ドイツ・オーストリア資本に多大な特権を与えることで賠償額を抑えようと試みた。しかしながらこの交渉は失敗に終わり、さらに国民の心証を損ねる結果となった。国王が国外へ追放されたことを受けてギリシャ第二共和国の宣言がなされたが、この新たな政府の下では絶え間ない失政とクーデターが国家を蝕むこととなる。このような状況はゲオルギオス・コンディリス将軍が政権を握る1926年まで続いた。彼は王制を宣言して先の国王アレクサンドロス1世と王太子ゲオルギオスに代わって政務をとるべく、摂政の地位を新たに創設して自らその地位に就いた。（1923年、コンスタンティノス1世が亡命中に死去）しかしながら二人が本国に帰還することはなく、依然として流浪の身のままであった。1931年に再び政変が起き、第三共和政の樹立が宣言された。この新政権ではゲオルギオス・パパンドレウを首相に、中道左派的な政党を中心とした新自由連合が政権を担っていた。

ギリシャ国内では報復感情が高まっており、同じ敗戦国という境遇にあるセルビアとルーマニア両国との協調関係が望まれている。また先の大戦によってギリシャ祖国は分断された状況下にあり、ドイツ・オーストリアからの外国資本の影がギリシャ産業のほとんどで垣間見ることができる。ギリシャ国内の政情安定を実現し、世界大戦前に有していた国際的地位と威信を獲得するためには、バルカン半島における主導的立場を握る必要があると考えられている。さらに一部の者の間では、バルカン半島におけるブルガリアの覇権を覆して第二次バルカン戦争における栄光を再現するため、セルビアとルーマニアとの間で新たな同盟を発足させることが主張されている。この考えは、三か国のいずれにおいても十分な同意と勢いを得つつある。君主制復興運動は依然としてギリシャ全土で力を持っており、また少数ながらサンディカリズムの傾向を示す者も存在する。ギリシャは、かつての安定、かつての同盟国、かつての栄光を取り戻すため、その手段を自ら決定しなければならない...

政治[]

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