ジュラシック・パークⅢ

ページ名:ジュラシック・パークⅢ

世界は進化した恐竜たちを目撃する!

目次

概要[]

ジュラシック・パークⅢ

Jurassic Park III

監督

ジョー・ジョンストン

製作総指揮

製作

キャスリーン・ケネディ
ラリー・J・フランコ

原作

脚本

ピーター・バックマン
アレクサンダー・ペイン
ジム・テイラー

出演

音楽

ジョン・ウィリアムズ
ドン・デイヴィス

撮影

シェリー・ジョンソン

編集

ロバート・ダルヴァ

スタジオ

アンブリン・エンターテインメント

配給

ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 ユニバーサル/ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ

公開

2001年7月18日
2001年8月4日 Flag_of_Japan.svg

時間

94分

言語

英語

制作費

$93 million

興行成績

$368,780,809

前作

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

次作

ジュラシック・パークⅢ(Jurassic Park III)は、2001年に公開されたアメリカ映画。

ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』から続くシリーズ第3作目で、ロスト・ワールドが公開された4年後に公開されたファン待望の新作でもあった。

制作、配給はユニバーサル映画が担当。 日本での配給はユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズが担当した。

作品の特徴[]

前2作品が科学技術の発達による生命の扱いをメインテーマにしていたのに対して、こちらは思い切ってエンタメに振り切った生粋の娯楽作品として仕上がっている。 血に飢えた恐竜たちによる命がけの追いかけっこや手に汗握るようなアクションシーンがクローズアップされるなど、インディージョーンズなどの冒険活劇のようなドキドキワクワクが散りばめられた内容となっている。 ただし今までのシリーズが訴えかけてきたテーマをすべてかなぐり捨てたわけではないので、昔からのファンの方もホッと胸をなで下ろしていただきたい。

今作を象徴する代表的な要素として、新たなる人間の脅威として新恐竜『スピノサウルス』があげられる。 今では到底信じられないことだが、映画公開前のスピノサウルスはティラノサウルスより大きいかもと言われながらも、知る人ぞ知るマイナー恐竜の1体であった。 そんな彼を当映画は大胆にも恐竜サイドの主役として抜擢。 ティラノサウルスをも超える脅威として登場させるに至った。(この件については後々賛否両論が巻き起こる事となるのだが、それについては後述)

更には前作のラストにちょこっと登場したプテラノドンも本作から本格参戦を果たし、4年前に成し得なかった人間を襲撃する大役を担うに至った。

ストーリー[]

前作から4年後、グラント博士は大富豪カービー夫妻から「イスラ・ソルナ島のツアーガイド」を依頼される。 最初こそ過去のトラウマが原因で断ったものの、上空から遠巻きに恐竜を眺めることと多額の報酬が得られることを受け、渋々ながらも承諾することとなった。

いざ島へとやってきたはいいものの、夫妻は恐竜に一切興味を示さないどころか島内への着陸を敢行するなど不可解な行動を取り始めた。 実はカービー夫妻の真の目的は、ソルナ島へ観光に出かけ行方不明になった息子を探し出すことだったのだ。

そんな彼らの前に島の女王が姿を現した。 巨大なワニのようなその姿は、かつてこの島を支配していたティラノサウルスを遥に凌ぐ最強の恐竜「スピノサウルス」であったのだ。 彼女の襲撃を受けて飛行機は大破、グラント博士一行は島からの脱出とエリックの捜索という2つの使命を帯びて進み始める。 果たして彼らは島に巣食う凶暴な恐竜たちの魔の手を逃れ、故郷へと帰ることができるのだろうか。

本作の見所[]

スタッフ[]

登場人物[]

アラン・グラント - サム・ニール(CV:小川真司)

ご存知、古生物学会の権威かつ一作目の主人公。 2度と恐竜の島には行かないと宣言したものの、なんだかんだあって再び赴くことになり、そこで地獄を見るハメになる。

ポール・カービー - ウィリアム・H・メイシー(CV:納谷六朗)

とある大企業の社長を名乗る男で、ソルナ島観光のガイド役としてグラント博士を大金をはたいてお招きした。 しかし実際の目的は島で行方不明になった息子を探すことであり、本人の経歴もタイルの塗装を専門とする小企業の社長に過ぎなかった。

アマンダ・カービー - ティア・レオーニ(CV:渡辺美佐)

今作のヒロインかつ、みんなのヘイト請負人。 息子がソルナ島で行方不明になったと知り、前夫のポールを呼び寄せて救出作戦を敢行。 その後はワ―キャー喚いていた。

エリック・カービー - トレヴァー・モーガン(CV:北尾亘)

ポール、アマンダの一人息子。 アマンダのボーイフレンドとソルナ島付近でレジャーを楽しんでいたところ、不慮のトラブルに見舞われそのまま行方不明となった。 それでも実際は生きており、2か月間も恐竜たちが巣くう島で生き延びていたすげぇヤツ。

ビリー・ブレナン - アレッサンドロ・ニヴォラ(CV:内田夕夜)

グラント博士の助手で、ラプトルの研究をしている。 真面目な好青年だが、あることをしでかしたせいで生存者一行を窮地に陥れることとなる。

ユデスキー - マイケル・ジェッター(CV:佐々木敏)

カービィ夫妻に雇われた救助隊の1人。 本業は旅行代理店の経営者らしいが、セスナを飛ばしたり元軍人と共に密林を探索できたりするハイスペックな人。

ナッシュ - ブルース・ヤング(CV:辻親八)

カービィ夫妻に雇われた救助隊メンバーの1人。 飛行機を飛ばして衛星電話を要求する程度の出番しかないが、物語全体として見れば結構重要なポジションにいる人物だったりする。

クーパー - ジョン・ディール(CV:落合弘治)

カービィ夫妻に雇われた救助隊メンバーの1人。銃器の扱いに長けているらしい。ソルナ島への飛行機の着陸を止めようとするグラント博士を殴って気絶させたりしていたが、序盤でスピノサウルスのおやつになってしまった。

ベン・ヒルデブランド - マーク・ハレリック(CV:内田直哉)

アマンダの新しい恋人で、ある意味諸悪の根源。 エリックとソルナ島付近でレジャーを楽しんでいたら、不慮の事故に見舞われ島に不時着した。

エンリケ・カルドソ - ジュリオ・オスカー・メチョソ(CV:楠見尚己)

違法なパラセールツアーを敢行している男。 序盤において「アミーゴ!」と叫んでるのは、このおっさんである。

エリー・ダグラー - ローラ・ダーン(CV:安藤麻吹)

旧姓サトラーでお馴染みの、第1作目におけるヒロイン。 現在は結婚して、2児の母となっている。

マーク・デグラー - テイラー・ニコルズ(CV:桐本琢也)

エリーの夫。 ちょろっとしか登場しないが、物語においてはメチャクチャ重要な人物。

チャーリー・デグラー - ブレイク・マイケル・ブライアン(CV:こおろぎさとみ)

エリーの息子。 グラント博士を「恐竜男」と呼ぶ。

映画に登場する生物[]

今作では常連の恐竜たちに加え、新規参戦の恐竜。 さらには翼竜が登場する。

評価[]

本作の最終的な興行成績はアメリカで1億8千万ドル、全世界総込みで3億ドルを超えた。

数字だけ見れば成功した部類に入るものの、映画の内容はあまり芳しい評価を得られなかったようで、アメリカの大手レビューサイト「Rotten tomato」によると185個あったレビューの内、好評と評価したものは全体の49%ほどで、最終的な満足度は満10点のうち5.29点と、人気シリーズの続編にしてはやや微妙な判定となってしまった。 否の意見の中で特に目立ったのが、新たなる肉食恐竜スピノサウルスが、前作までの王であったティラノサウルスを倒してしまうシーンであり、当時のファンからは総スカンを喰らってしまった。 そんなこともあってか前作同様、第22回ゴールデンラズベリー賞にて「最低リメイク及び続編賞」にノミネートしてしまうなど、不名誉な実績も残してしまっている。

最終的には好きな人はトコトン刺さるが、嫌いな人は徹底して嫌悪する。非常に賛否両論分かれる作品となってしまったことは疑いようもなく、皮肉にも前作と同じ轍を踏んでしまう結果となった。(マルコム博士とかが聞いたら嬉々として煽ってきそうだ)

ただこの映画によってスピノサウルスの知名度は向上し、現在ではティラノサウルスやモササウルスに並ぶ人気を博している。 そういった意味では、10年以上経ってなお当コンテンツが持つネームバリューの強さを全世界にアピールすることは出来たであろう。

余談[]

  • グラント博士役のサム・ニールは、同じキャラクターを演じないことで有名な俳優だったが、「グラント博士は思い入れのある役だから」という理由で今作(と新たなる支配者)に限り、出演を快諾してくれた。
  • これまでジュラシック・パークシリーズを日本で配給し続けた立役者、ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ日本法人は2007年12月末を持って解散してしまったため、当映画が配給する最後のシリーズ作品となってしまった。(なお続編であるジュラシック・ワールドシリーズの配給は、東宝・東和が担当している)
  • 前述した通り、昨今におけるティラノサウルスのライバル=スピノサウルスという図式を完成させたのは、この映画の影響があってのことだと言われている。

ギャラリー[]

脚注[]


関連項目[]



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