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We Make Your Future
概要[]
インジェン社
会社概要
創設
1983年
主な社員
- ヘンリー・ウー(科学者)
- ヴィック・ホスキンス(セキュリティ部門幹部)
登場する作品
映画
- ジュラシック・パーク
- ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
- ジュラシック・パークIII
- ジュラシック・ワールド
- ジュラシック・ワールド/炎の王国
- ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
インジェン(InGen)は、ジュラシック・パークシリーズに登場する企業の1つである。
海外における正式名称は、「International Genetics Incorporated」「International Genetic Technologies」、「The InGen Corporation」と色々存在する。 日本での表記は、おおかたインジェン社で統一されている。
おおっぴらに名前が出てくることはないため、普通に映画を見ている方にとっては馴染みの薄い会社かもしれないが、映画・ゲーム・書籍など全媒体で展開されているストーリーは全て、この会社が行ったことが原因で起こっていることであり、シリーズを語る上で絶対に無視できない諸悪の根源ともいうべき存在である。
会社について[]
アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルトに本社を構える世界的大企業。
主にバイオエンジニアリングの事業を扱っており、中でも絶滅した動物らの遺伝子を抽出し、現世に蘇らせる凄まじい技術を持っていることで知られる。 その技術を用いて作られたのが、かの有名な恐竜園ことジュラシック・パークとジュラシック・ワールドであり、後者は親会社となったマスラニ・グローバル社の手によって実際に運営されたりもした。
世界中の人々に太古の神秘たる恐竜を見せ、夢や感動を与えるお仕事をする。 まさに科学界のウォルト・ディズニーのようなことを行っている優良企業であり、創設者であるハモンドも(媒体によるが)そうした理念を持ってして会社を立ち上げたと明言している。
しかしその一方、既に絶滅した恐竜らを生み出すことは人類の尊厳上本当によろしいものなのかと言った論争も巻き起こっており、社内には恐竜らが持ち得る未知のポテンシャルを悪用し、兵器転用するなど邪な考えを持つ者もいたりするなど、手放しで褒められた企業でないことも作中では何度も描かれている。
主な事業所[]
作中で判明しているのは以下の通りである。
- 本社(パロアルト)
- サイトB(イスラ・ソルナ島)
- マーテル(シベリア)
主な部署[]
- 遺伝子工学
- 建設業
- セキュリティ部門
沿革[]
各種媒体で設定が微妙に異なっており、発足から経緯に至るまで歴史が一本線で繋がっていない。
黎明期[]
インジェン社は1975年、世界有数の大富豪であるジョン・ハモンドによって設立された。
彼は興行師時代からの夢であった「まやかしではない本物の夢を与える仕事」を実現すべく、 太古の昔に滅びたロマンの象徴こと恐竜の復活を計画。 化石となった樹脂の塊こと琥珀に保存された蚊の血液からDNAを抽出できないかと考え、当時「ウー・フラワー」という新種の花を生み出し話題となっていたヘンリー・ウーを含めた科学者たちをスカウト。 これと同時期にハモンド財団を立ち上げ、1985年には遺伝子学を専門にする子会社「インジェン・ジェネティック・テクノロジーズ」を設立。 恐竜を復活させる研究を完成させるべく尽力することとなった。 ちなみにこれらの研究に賛同し資金提供を呼びかけたのが、炎の王国に登場するベンジャミン・ロックウッドである。
度重なる研究の末、1986年に先史時代の動物のクローンを作成することに世界で初めて成功。 当初は本社にて恐竜の作成が行われていたが、後々悪魔の島と恐れられたラス・シンコ・ムエルテス諸島内にあるイスラ・ソルナ島にて恐竜の研究が行われることになった。 つまりジュラシック・パークで飼育されていた恐竜は全て、この島内で作成され育てられた個体ということになる。
恐竜の研究と並行して、ハモンドはジュラシック・パークをオープンさせるロケーション探しを行なっており、一時期サンディエゴが候補となったことでパークの建設が開始されたが、それは土壇場でキャンセルとなり、ソルナ島に比較的近い場所にあった孤島「イスラ・ヌブラル島」を新たなる候補と見定めてパーク建設を再開。 それは1993年ごろになってようやく完成形へと近づき、夢のパーク運営までもう一息・・・となったところで、世界的に有名な事故が発生してしまったことでパーク運営は白紙となってしまった。
ロスト・ワールド以降[]
ジュラシック・パーク事件による損失は会社を大きく傾け、危うく倒産するレベルに追い込まれるほどだったとされている。
しかし事業縮小と過去に行なっていた業務の整理、そしてウー博士主導のもと行われた新たな事業が注目されたことによって、なんとか危機的状況を脱した。 なおこの際ソルナ島にあった研究所は、ハリケーンの襲来によって壊滅的被害を受けたこともあってか破棄され、それが新たなる事件の火種となる。
ハモンドは前述した事業の失敗の責任を取る形で、半ば強引ではあったものの代表者の職を辞することになる。 彼の後釜として新しくCEOに就任したピーター・ラドローはハモンドの甥であり、自身の夢のために大多数の社員を危機的状況に陥らせたジジイの尻拭きをするために、会社の再建を目指す。 そんな彼の再生に向けたビジョンは、会社が培ってきたノウハウを駆使し、かつてサンディエゴに作って放置されていた施設を再稼働させ、新たなるジュラシック・パークを再建することであった。 蛙の子は蛙とはよく言ったものである。
それで結局どうなったのかは、この映画を見ていれば分かる通り、歴史的大失敗で終わった上に、下手すればハモンド時代より甚大な被害をもたらす最悪の結果で終わってしまった。
流石にサンディエゴでやらかした損失は埋められなかったのか、1998年にインジェン社はマスラニ・グローバル社の子会社としてセカンド・ライフを送ることとなってしまった。 この時本社は因縁ある地であるサンディエゴに移ったらしく、長年会社を陰で支えていたウー博士は、2000年12月にようやくインジェン社の正式な社員として迎え入れられることになったという。
ワールド以降[]
子会社となったほぼ同時期に創設者であるハモンドが死去。 以降は表立った行動を見せなくなり、新たに計画されオープンへとこぎつけた恐竜園「ジュラシック・ワールド」の運営もマスラニ社が受け持ったことから、ただでさえ薄い影が尚更薄くなってしまった。
だが人目に付かなくなったことをダシにして、インジェン社の上層部はかつての財産である恐竜を兵器として売買する計画を立案。 ボスであるマスラニに悟られぬ様、暗躍を続けたのち、その野望はタイトルからパークがなくなった映画内にて、世間一般の目に晒されることとなる。ジュラシック・パーク(小説)[]
1983年にジョンハモンドによって設立されたバイオエンジニアリング会社で、いくつかの財団からの出資で成り立っていることが表記されている。 出資を申し込む際は、遺伝子操作で作り出した小さな象を披露して自社の技術力がいかに優れているかをアピールしていたとのこと。
カリフォルニア州パロアルトのファラリョンに本社を構えており、設立当初はノーマン・アサートンが遺伝子分野の責任者として勤務、亡くなった後はヘンリー・ウーが後任を引き受けた。
ハモンド指揮のもと、ジュラシック・パークをオープンさせる計画は小説版でも同じだが、ヨーロッパと日本にもパークを建設する予定があったことを明かしている。 しかしその順風満帆そうな雰囲気とは裏腹に、ライバル会社であるバイオシン・コーポレーションが密かに暗躍しており、パークの全システムがシャットダウンされたことで恐竜たちが逃げ出し、ハモンド含めた会社の運命が大きく変化、絵に描いたような転落を味わうハメになるとは、本を読み始めた当初は誰にも想像できなかったことだろう。
ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-[]
事件の影響により1989年10月5日付で破産宣告をし、作品の時間軸においてはすでに死んだ会社として扱われていた。
恐竜を生み出す前人未到の研究を完成させた企業が倒産と聞けば、誰もがひっくり返って驚くと思われるのだが、どうやら作中の世界線における注目度はそれほどだったようで、もっと言ってしまえば「えっ、インジェン？ 何それ？？」という反応がほとんどだったことから、さほど大企業でないことが仄めかされている。Jurassic Park: Trespasser[]
小説以外で初めてインジェン社の設定が事細かに登場したゲームであり、長年これにあった設定がファンの間では正史として語り継がれてきた。
1979年にスタンフォード大学所属の遺伝学者ノーマン・アサートンと投資家のジョン・パーカー・ハモンドによって設立された。 程なくしてアサートンが亡くなると、ハモンドは後継者として当時スタンフォード大学ヘ在籍していた若き科学者ヘンリー・ウーをスカウトした。
当初インジェン社が目標として掲げていたのは、アメリカが世界に誇る観光名所の開発、その一環として「ジュラシック・パーク」計画が立ち上がったとされている。パークは1990年半ばに開園予定とされていたが、1989年8月27日に発生した事故(これが映画の話だと思われる)によって多くの恐竜と人々が亡くなったため、計画は白紙となった。
この失敗による損失でインジェン社は1989年10月3日、ワシントンにて破産宣告を行おうとしたが、1996年10月にCEOに就任したラドローさんの尽力によって、なんとか首の皮ひとつ繋がり会社を存続させることができた。 しかし彼もまたジュラシック・パークの魅惑に取り憑かれた結果、1997年5月にかけてサイトBへ恐竜ハンター団を派遣、映画でお馴染みのサンディエゴ事件を引き起こしてしまう。 この時のダメージを完全に回復させることは出来なかったのか、インジェン社は完全に破産、ゲームの時間軸においては完全に消滅したとされている。
ハモンドは後に回想録「ジュラ紀の時間」を発表し、そこで会社が辿った悲劇的なのか因果応報なのか、どちらとも取れる思い出話を語るに至ったとされている。
ジュラシックワールド・エボリューション2[]
この作品では新たにリリー・ハルフォードという科学者と、ロン・トンプソンというインジェン社の重役が登場。
前者はジュラシック・パークからジュラシック・ワールドに展示するための恐竜を生み出す工程に深く関わっており、後者はラドローさん亡き後のサンディエゴにてジュラシック・パークを復活させようと画策するなど、後の作品に深く関わったり時間軸を破壊してしまいそうなことをゲーム内で行なっていた。
彼らが登場するのは「カオス理論モード」という映画のIFを体験できるシナリオに限られていたため、つまるところその時限定のポッとキャラクターでしかない。 ただもしもの世界線とはいえ、一応会社の歴史に影響を及ぼし、映画や前述のTrespasser時空で起こった出来事とは違う時間軸を作ったことは特筆に値するだろう。Jurassic Park: The Devils in the Desert[]
この世界ではマスラニ社が存在していないためか、作中の舞台である2011年現在もインジェンは独立した会社として経営を続けている。
この作品では会社お抱えの科学者としてコブ博士とカネダ博士なる人物が登場しており、街中で目撃されたり人々に危害を加えている生物を秘密裏に捕獲しようと暗躍しているようだ。スローガン[]
- "We Make The Future" (小説)
- "We Make Your Future" (映画)
- "We're Making The Future" (trespasser)
関連項目[]
- ジュラシック・パーク
- ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
- ジュラシック・パークIII
- ジュラシック・ワールド
- ジュラシック・ワールド/炎の王国
- ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
- ジョン・ハモンド(創設者)
- ピーター・ラドロー(ハモンドの甥にして社長)
- ヘンリー・ウー(会社お抱えの科学者)
- ベンジャミン・ロックウッド(協力者)
- マスラニ・グローバル・コーポレーション]
- バイオシン社(ライバル会社)
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