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"だって母さん言ってたもン。「失くなってもきっと最後には戻ってくる」って。ちょっと意外なところからね"—ルーナ・ラブグッド[出典]
ルーナ・スキャマンダー教授(旧姓ラブグッド)(1981年2月13日生まれ[1])はイギリスの魔女で、ゼノフィリウスとパンドラ・ラブグッドの娘。母親はルーナが9歳の時に魔法実験の失敗で事故死している。それからは「ザ・クィブラー」編集長である父親の手によって、デヴォン州にあるオッタリー・セント・キャッチポール村近くにあるルークの駒のような外観の家で育てられた。
ルーナは1992年から1999年にかけてホグワーツ魔法魔術学校に通いレイブンクロー寮に組み分けされた。4年目に、ハリー・ポッターが教え率いるダンブルドア軍団に加入し、重要なメンバーとなった。神秘部の戦い(1996年)と天文台の塔の戦い(1997年)に参戦し、ホグワーツがヴォルデモート卿の手に落ちたあとは再結成されたダンブルドア軍団を仲間と率いた。このころ、父親の政治的見解を理由にルーナは死喰い人たちに人質として拉致され、マルフォイの館の地下牢に数ヶ月監禁された。1998年の春に、ドビーによって解放された彼女は貝殻の家に身を寄せた後、第二次魔法戦争の最後の戦いに備えるためホグワーツに戻った。
戦争終結後、魔法動物学者になったルーナはロルフ・スキャマンダーと結婚し、やがて双子の息子ローカンとライサンダーをもうけた。ルーナの近しい友人であるハリー・ポッターとジニー・ウィーズリーの夫婦は第3子の娘に、彼女を称えてリリー・ルーナ・ポッターと名付けた。
"とってもすごい魔女だったんだよ。だけど、実験が好きで、あるとき、自分の呪文でかなりひどく失敗したんだ。あたし、九歳だった"—母親について語るルーナ[出典]
ルーナは1981年2月13日にゼノフィリウスとパンドラ・ラブグッドのひとり娘として生まれた。ルーナが9歳の時、母親は自身が発明した呪文の実験の最中に事故で死亡した。それからは父親の手で育てられた。母親の死を目撃したため、それ以降彼女はセストラルを見ることができるようになった。
"実際、あたしのこと『ルーニー』ラブグッドって呼ぶ人もいるもンね"—ルーナ・ラブグッド[出典]
ルーナは1992年から1999年までホグワーツ魔法魔術学校に在籍しレイブンクロー寮に組分けされた。有名なハリー・ポッターの1年後の入学であり、1992年9月の入学当初からセストラルを目撃していた。
ホグワーツ在学中、彼女はその奇妙な言動や信念から多くの生徒たちからからかわれた。ホグワーツ入学後のある時点から、彼女は一部の生徒から「ルーニー(変人)・ラブグッド」と呼ばれるようになった。また、ルーナは同学年のジニー・ウィーズリーと出会い、友達になった。1994年の夏には、父親とクィディッチ・ワールドカップを観に行った。
三年目では、選択科目の中から占い学を選んだ。これは1996〜1997年度に、トレローニー教授が彼女がクラスにいないことが惜しいと発言していることからわかる。ザ・クイブラーのルーン文字に関する記事を読んでいたシーンがあることから、古代ルーン文字学も選択していた可能性がある。
4年目"なに言ってるの?ここが空いてるじゃない。ルーニー・ラブグッド一人だけよ――バカ言わないで。この子は大丈夫よ"—ネビル・ロングボトムにルーナを紹介するジニー・ウィーズリー[出典]
トリオとネビル・ロングボトムに初めて合うルーナ
ルーナが4年生の時、彼女はハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、ネビル・ロングボトムと知り合い、親しくなった。彼女はハリーのヴォルデモート卿が戻ってきたという宣言を信じた。その後、ルーナはハリー・ポッターが教え導く闇の魔術に対する防衛術を練習する秘密グループ「ダンブルドア軍団」に誘われた。この組織は実践的な防衛術を教えるためのものだった。彼女は進んで参加し、他の生徒と切磋琢磨して会合を楽しんだ。ハリーの話を世間に信じさせるため、ハーマイオニーは三本の箒でハリーとリータ・スキーターのインタビューを手配した。ルーナは父親に「ザ・クィブラー」にこの記事を載せるよう説得することになり、彼らに同行した。発売されると、教育令で学校での所持が禁止されたため、逆にほぼすべてのホグワーツ生が興味を惹かれて買い求め記事に目を通した。
ダンブルドア軍団の会合で呪文を練習するルーナ
学年度末、ハリーは後見人シリウス・ブラックが神秘部でヴォルデモート卿に拷問されているという幻を見るようになった。ルーナとジニーが見張りとして立ち、ロンがアンブリッジの目を眩ませている間ハリーとハーマイオニーがドローレス・アンブリッジのオフィスに入って暖炉を使いシリウスと連絡を取ろうとした。ところが、ネビルも含め彼らは皆、アンブリッジと尋問官親衛隊に捕まってしまった。彼らは縛られ口を塞がれたがルーナはまったく気にせず退屈しているかのようにぼんやりと窓の外を眺めていた。ハリーとハーマイオニーがアンブリッジを禁じられた森に連れて行きルーナ、ジニー、ロン、ネビルは数多くの呪いを飛ばして尋問官親衛隊から逃れた。全員が森に集合するとハリーは魔法省に行くという計画を話した。ルーナはハリーのセストラルのことを話しそれに乗って魔法省に行くよう提案した。彼女はまるで「毎日やっているかのように」セストラルに横座りをした。そしてセストラルが見えないロン、ハーマイオニー、ジニーが乗るのを手伝った。6人のD.A.(ダンブルドア軍団)メンバーは魔法省へ飛び、神秘部に入るとルーナはハリーと同じようにベールの奥から出る声を聞いた。一団は12人の死喰い人の待ち伏せに遭った。
Macnair_holding_Luna_hostage_2_OOTPF.jpg神秘部の戦いに参加するルーナ
ルーナはここで起きた戦いに参加した。彼女は呪文でひどく錯乱したロンを庇った。ルーナはまた、ジニーの足首を掴んでいた死喰い人を攻撃するため粉々呪文で冥王星の模型を破壊した。模型は死喰い人の頭に直撃したが同時にジニーの足首を折ってしまった。ルーナは骨折したジニーと錯乱したロンを連れてハリーとネビルに合流した。彼女は最後まで抵抗を続けたが最終的に死喰い人に失神させられて部屋の奥に吹き飛ばされた。ルーナは戦いの終盤に目を覚まし比較的無傷の状態で生き残った。学年度の終わり、ルーナは後見人の死を悼みゴーストと話しても意味がないことに気づいたハリーに声をかけた。ルーナは母親の死について話し、いつの日かまた会えるという考えを示してハリーを慰めた。
その夏、ルーナと父親は「日刊予言者新聞」が「ザ・クィブラー」のハリーへのインタビュー記事の再掲に払った金でしわしわ角スノーカックを探しにスウェーデンに旅行した。
5年目ホグワーツ特急でジニーとディーン・トーマスに話しかけるルーナ
この年はルーナのO.W.L.(ふくろう)の年だった。ホグワーツ特急に乗ってホグワーツに向かう途中、ルーナはネビル・ロングボトムと一緒にハリー・ポッターのいるコンパートメントに座った。ルーナは「ザ・クィブラー」の新刊を持って、ハリーのインタビューのおかげで売れたと話した。それから付録のカラフルな「メラメラメガネ」を「ザ・クィブラー」から外してかけた。彼女はD.A.がその年は続かないことに不満を漏らした。ロミルダ・ベインがコンパートメントに現れ、ルーナとネビルを小馬鹿にして自分とその友達と一緒に来ないかと誘うと、ハリーはふたりは友達だと言って冷たく断った。ルーナは皆がハリーに「もっとかっこいい」友達といると期待しているのだと言い当てたが、ハリーはふたりはかっこよく最も信頼できる友達だと答えた。
クリスマスの頃、ルーナは変身術の時間にロン・ウィーズリーにからかわれて女子トイレで泣いていたハーマイオニー・グレンジャーを慰めた。ルーナは泣いているハーマイオニーを見つけハリーは彼女が変身術の教室に置き忘れた教科書を渡そうと探し回っていた。ハーマイオニーが去ったあと、ハリーは単なる友達としてルーナをスラグホーン教授のクリスマス・パーティに一緒に来るよう誘い、ルーナは喜んでそれに応じた。
Luna%27s_lion_hat_HBP.jpgグリフィンドールのクィディッチ・チームを応援するためライオンの帽子を被るルーナ
ルーナはスパンコールがついた銀のローブを着用し、それを見て何人かの見物人が笑ったが、それ以外は良く見えた。このパーティで彼女はいろいろな人と言葉を交わし、吸血鬼のゲスト・サングィニに興味を惹かれた。スネイプ教授がハリーの闇祓いになりたいという夢をあざ笑ったあと、ルーナはロットファングの陰謀について語り、ハリーは大笑いして鼻から蜂蜜酒を飲んでしまった。ルーナはその後も大いに興味を持ったトレローニー教授相手にロットファングの陰謀について話し続けた。さらにこの年、ルーナはザカリアス・スミスの代理としてクィディッチの実況を担当した。ルーナは選手の名前を間違えたり、スミスが「負け犬病」に苦しんでいると言ったり、雲の形がとても面白いというような脇道にそれたりしてほとんどの生徒はルーナの実況が気に入らずいらいらした。彼女は決してスコアを解説せずマクゴナガル教授が代わりにそれをした。しかし実況を聞いたロンはこれを気に入り、ずっと変わり者ででおかしな人物だと思っていたルーナを「好きになってきた」と表現した。
Ron%2C_Luna%2C_%26amp%3B_Pomfrey_raise_wands.jpgアルバス・ダンブルドアの死後、ロン・ウィーズリー、マダム・ポンフリーと共に杖を掲げるルーナ
ルーナは一度、ハリーに個人授業に来るようにというアルバス・ダンブルドアからのメモを渡したことがあった。学年度末、学校は死喰い人の攻撃を受けルーナはネビル、ジニー、ロン、ハーマイオニーらと一緒にD.A.メンバーとして天文台の塔の戦いに参加した。ハリーは彼女とハーマイオニーにスネイプのオフィスを見張るように告げ、ふたりはそのようにしていたが、スネイプは自分は城にいる死喰い人と戦うと言って気絶したというフリットウィック教授の面倒を見るよう指示した。ハリーからもらったフェリックス・フェリシスを飲んだD.A.メンバーは呪文に当たらず、負傷してすぐに回復したネビルを除いて全員が無傷で戦いから生還した。夏休みに入る前、ルーナはアルバス・ダンブルドアの葬儀に出席し、ネビルが席に座るのを手伝った。
6年目"あいつ、すごいやつだぜ。いつでも希少価値だ"—ルーナについてロン・ウィーズリー[出典]
Deathly_Hallows_-_Harry%2C_Luna_and_X_Lovegood.jpgビルとフラーの結婚式でルーナや父親と話すハリー
1997年8月1日、ルーナと父親は隠れ穴で行われたビル・ウィーズリーとフラー・デラクールの結婚式に出席した。ルーナはポリジュース薬を使ってウィーズリー家のいとこに変身したハリー・ポッターを、表情を見てすぐに見破った。彼女は父親に言われて黄色のローブを身につけ髪にはひまわりを飾っていた。彼女の父親は結婚式に太陽の色を着れば運気が上がると信じていたためである。ルーナはハリー、ロン、ハーマイオニーと同じテーブルに座った。しかししばらくすると、庭小人の唾液の影響か、ルーナはダンスフロアで腕を上げて回転しひとりでダンスを始め見物人の注意を引いた。
DH1_Death_Eaters_inside_Hogwarts_Express_02.jpgハリー・ポッターを捕らえるためホグワーツ特急に乗り込む死喰い人
その日、魔法省がヴォルデモート卿に乗っ取られ、6年目のルーナは死喰い人に支配されたホグワーツに戻ることになった。9月1日、死喰い人たちはハリー・ポッターを探して特急に乗り込んだが彼は乗っていなかったため見つけられなかった。セブルス・スネイプが校長に、アレクトとアミカス・カローが教授に就任していた。その学期のはじめ、ルーナ、ジニー、ネビルはハリーを助けるため校長室からグリフィンドールの剣を盗もうとした。スネイプは3人を捕まえ、罰則としてルビウス・ハグリッドの管理のもと禁じられた森に行かせた。この3人は死喰い人の学校に対する支配を妨害しハリー、ロン、ハーマイオニー ― 彼らはヴォルデモート卿の分霊箱を追っていた ― を助けるため少しでも役に立とうとダンブルドア軍団を復活させた。
クリスマス休暇で家に帰る途中、父親がハリーを支持する記事を書いていたためルーナは死喰い人に誘拐されてしまった。
誘拐と逃走マルフォイの館の地下に囚われたルーナとオリバンダー
ルーナはアズカバンに収監されていると信じられていたが、実際にはマルフォイの館の地下に有名な杖作りギャリック・オリバンダーと共に監禁されており、オリバンダー老人にとっては大きな心の支えになっていた。父親は娘を取り戻そうと躍起になり、彼女の開放と引き換えにハリー、ロン、ハーマイオニーを魔法省に売ろうとしたがトリオは逃げ延びた。しかしハーマイオニーは逃げる際、死喰い人にハリーの姿をあえて見せ、嘘をついたとしてゼノフィリウスやルーナが罰を受けるのを防いだ。ゼノフィリウスがしわしわ角スノーカックの角だと信じていたエルンペントの角が中で爆発したためラブグッドの家は崩壊した。その後、ゼノはアズカバンに収監された。
Harry-potter-deathly-hollows-p2-harry_luna_dobby.jpgドビーの遺体を抱えるハリーを慰めるルーナ
やがて、マルフォイの館の地下にハリー、ロン、ディーン・トーマス、小鬼のグリップフックも加わり、ハーマイオニーは上階で情報を求めるベラトリックス・レストレンジに拷問されていた。ルーナが新たな囚人仲間のロープを切ると、屋敷しもべ妖精のドビーが助けに現れた。ドビーはビルとフラー・ウィーズリーの住まいである貝殻の家にルーナ、ディーン、オリバンダーを届けるとハリー、ハーマイオニー、ロン、グリップフックの館脱出を助けるため再び舞い戻った。ドビーは彼らの助けるために死亡した。ホグワーツの戦いが始まるまで、ルーナは戦いから離れて貝殻の家で過ごし、ドビーは埋葬された。彼女はこの屋敷しもべ妖精の目を閉じてやり、自分を助けに来てくれたことに対して感謝の辞を述べた。滞在中、ルーナはオリバンダーが彼女のために作った新しい杖を使う練習をした。ここでディーンとの友情を築いたと思われる。ハリー、ロン、ハーマイオニーが貝殻の家を出てグリンゴッツ魔法銀行に金庫破りに行ったあとルーナが何をしたかは不明であるが、5月にトリオが学校に戻ってネビルがルーナにサインを送ると、彼女もホグワーツに帰った。ダンブルドア軍団のメンバーが皆集結し戦いに備えた。
ホグワーツの戦いレイブンクロー塔で手がかりを捜すルーナとハリー
トリオがレイブンクローのD.A.メンバーに寮の創始者ロウェナ・レイブンクローの遺品を何か知らないかと訊ねたときルーナは失われた髪飾りの話をした。彼女はハリーをレイブンクローの談話室に連れて行き「不死鳥と炎はどちらが先?」というクイズに「円には始まりがない」と答えて中には入り、寝室の入口で髪飾りの複製品を見せた。そこで彼女はヴォルデモート卿の命令で待ち受けていたアレクト・カローを失神させた。選択を迫られたとき、彼女は幼い生徒たちと避難するより戦うことを選んだ。ルーナはD.A.メンバーの生徒や教師の仲間たちと一緒に立って死喰い人や闇の生物で構成されたヴォルデモートの軍隊を食い止めるのに加わった。
Neville_Longbottom_and_Luna_Lovegood_after_the_Battle_of_Hogwarts.jpg最後の戦いのあとのルーナとネビル
あるとき、彼女とアーニー・マクミラン、シェーマス・フィネガンはトリオが吸魂鬼の一団に襲われたのを、守護霊を呼び出して助けた。ルーナはハリーに幸せな記憶を呼び覚ますよう勇気付け彼にも守護霊を使わせて吸魂鬼を完全に追い払った。ルーナと仲間たちは戦いに戻った。その後、戦いの終盤、彼女はハーマイオニー、ジニーと共にベラトリックス・レストレンジを相手に戦った。ベラトリックスがジニーのすぐそばに死の呪いを当てると、モリー・ウィーズリーが進み出てレストレンジを殺害した。ルーナはハリーとヴォルデモートの最後の対決とハリーの勝利を見守り、彼を祝福した最初の人々の中にいた。しばらく後、ルーナはハリーが勝利の祝賀から抜け出してロンやハーマイオニーと一緒に休めるよう、ブリバリング・ハムディンガーがいると言って皆の気をそらした。
学校を卒業したルーナは魔法動物学者になり、珍しい動物を求めて世界中を旅した[4][5]。彼女はそれまで知られていなかったいくつもの動物を発見し分類したが決してしわしわ角スノーカックを見つけることはできなかった。このことから彼女は中には単に存在しない生き物もいるものだという事実を信じるようになった[4][5]。ハリーとジニーの夫婦はルーナを大切な友人であるとし、2008年または2009年に生まれた娘リリーのミドルネームにルーナとつけた[6][7] 。ルーナはハリー、ロン、ハーマイオニー、ジニーらが20代前半から中盤で家庭を築いたのに比べだいぶ遅く[4][6][7] 、同業の魔法動物学者で『幻の動物とその生息地』の著者ニュート・スキャマンダーの孫ロルフ・スキャマンダーと結婚した[4][6][7] 。リータ・スキーターによれば、ルーナは結婚式で虹色のスパングラスと銀の一角獣の角のティアラを身に付け、夫はそれを見て驚いたような顔をしていたという。このドレスは「日刊予言者新聞」のリータ・スキーターの定期コラムにおいて読者投票で年間の最も醜悪な服装に選ばれた。夫婦は双子の息子ローカンとライサンダーをもうけた[6][7]。
ルーナとロルフはダンブルドア軍団の友達とともに2014年クィディッチ・ワールドカップを観戦した。彼女は参加した6カ国すべての国旗が描かれたローブを着たが双子の息子たちは祖父と家にいて来なかった。2014年クィディッチ・ワールドカップの決勝戦で、彼女は夫やダンブルドア軍団とともにVIP用ボックス席に座った。夫は妻がスペシャル・イベント・ハットを被るのを阻止するためか妻の手を握って試合を観た。
1997年、16歳時点のルーナは、腰まで伸びたまとまりのないくすんだ金髪に、いつもどこか遠いところを見ているような、銀白に澄み少し飛び出た目、そして薄い眉を持っていた。また、杖を耳の後ろに挟んで保管しておく癖があった。
ルーナは周りが奇抜と感じるような、独特のファッションセンスを持っていた。バタービールのコルク蓋でできたネックレスや飛行梅のイヤリング、メラメラメガネなどを着用している。また、いつも他の生徒に奪われ隠されてしまうため、靴を履いていないことが多かった。
ルーナは風変わりな女の子で、穏やかな気質と不思議な信念を持っていた。彼女は非協調主義で、客観的な自己認識を欠いており、本当の自分を示すことを恐れなかった。また、ルーナは賢く、ずば抜けた知覚を持っており、レイヴンクローに組み分けされている。ルーナの洞察力が窺える例として、シリウス・ブラックがアズカバンから脱獄した際には過激とまで言える対策が講じられたにもかかわらず、10人の死喰い人(ベラトリックスレストレンジを含む)が逃げた際には対策がほとんどなされなかったことを指摘したシーンが挙げられる。
多くの人はルーナを奇妙だと敬遠したが、ハリー・ポッター、ハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリー、ネビル・ロングボトム、ジニー・ウィーズリー、ディーン・トーマス、オリバンダーはやがて彼女を慕うようになった。
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