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平成7年(1995年) 兵庫県南部地震 | |
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震央の位置 震源の位置(気象庁) | |
本震 | |
発生日 | 1995年1月17日 |
発生時刻 | 5時46分52秒(JST) |
震央 | 日本の旗 日本 兵庫県 北淡町(現・淡路市) 北緯34度35.9分 東経135度2.1分(地図) |
震源の深さ | 16km |
規模 | マグニチュード (M) 7.3 |
最大震度 | 震度7:兵庫県 神戸市須磨区、長田区、兵庫区、中央区、灘区、東灘区、芦屋市、西宮市、宝塚市、洲本市、一宮町、津名町 |
津波 | なし[1] |
地震の種類 | 直下型地震 逆断層・横ずれ断層型 |
余震 | |
回数 | 1995年 3月1日までに震度1の微震以上が190回、震度0が1,615回 |
最大余震 | 1995年 1月17日 5:50、M5.2、震度4 |
被害 | |
死傷者数 | 死者6,434人、行方不明者3人 負傷者43,792人 住家被害約64万棟1 |
被害総額 | 約10兆円 |
被害地域 | 近畿地方、特に淡路島北部や阪神間を中心とする大阪湾岸 |
* 注1:消防庁などによる。
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兵庫県南部地震(ひょうごけんなんぶじしん)は、気象庁命名の正式名称を平成7年(1995年)兵庫県南部地震といい、1995年(平成7年)1月17日火曜日午前5時46分(日本時間=UTC+9)に発生した地震である。
大都市直下を震源とする日本で初めての大地震で、震度7の激震を記録した初めての地震。兵庫県南部を中心に大きな被害を出し、死者数は戦後最多となった。この地震による被害の名称は「阪神・淡路大震災」とされている。
震度7の地域(赤)、震央(黒)、震源域(黄)、露出した野島断層(青)の位置を示した地図
なお、地震発生当初は、神戸・明石・洲本の震度6が最大震度とされていた。これは当時の震度が、震度6までは各地の震度計の測定情報を基にした速報体制が敷かれていたものの、震度7については倒壊家屋の割合が3割を超えることが基準であったため、後の現地調査によって判定されていたことによるもの。そのため、気象庁が正式に震度7の地域を発表したのは、地震から半月以上経った2月7日であった。1948年(昭和23年)の福井地震を契機として1949年(昭和24年)に震度7が創設されてから、初めて震度7を観測した地震となった。
また、震度5や震度6では、同じ震度でも被害の程度に大きな差があることが指摘され、地震発生や震度などのより早い情報提供を求める声も高まっていた。この反省を踏まえて、1995年3月1日には気象庁が発表する地震情報を改編し、地震速報(震度3以上の地域名)・津波予報(津波の到達地域と高さ)・津波情報(津波到達予想時刻、観測時刻、観測波高)・地震情報(震源位置・規模・震度3以上の地域名)・各地の震度に関する情報(震源位置、規模、震度1以上の観測点)の5段階の体制となった。翌1996年(平成8年)10月1日には、震度5と震度6をそれぞれ「弱」と「強」に分け、震度7についても震度計による測定に移行した。
大阪での震度が4で、大阪よりも震源から遠い京都が5となっているが、これは、気象庁が大阪に設置した震度計はひとつだけで、上町台地の固い地盤に設置されていたため震度4となっているが、日本道路公団が阪神高速11号池田線の建設現場に設置した震度計が震度7、北大阪急行電鉄が桃山台駅に設置した震度計が震度6を観測している。
余震の推移を見ると、震度0の無感以上の地震が、本震以後の1995年で2360回、1996年と1997年(平成9年)がともに100回台と、次第に回数が減少し、規模も小さくなっている。最大余震は本震と同日の午前5時50分に起こったM5.2の地震で、神戸で震度4の中震を観測した。
野島断層
余震の分布などから、兵庫県南部地震を起こした断層は「六甲-淡路断層帯」と呼ばれる断層帯であることが分かった。六甲-淡路断層帯の内この地震で動いたのは、淡路島北側の江井崎から伊丹市中心部付近まで、南西から北東に伸びる約50km、深さ約18km~5kmの断層面であった。この断層面の南西の端から始まった断層のずれは、数秒の間に断層全体に広がって大きな揺れを引き起こしたと推定されている。
断層面の真上に当たる帯状の地域を概観すると、淡路島北部では、地下の六甲-淡路断層帯のずれが地上にまで明瞭に現れ、野島断層のずれが地表にあらわれた。一方、本州の神戸市南部では地面の亀裂が見られた程度で、明瞭な断層面は地表には現れなかったものの、地下には断層が伸びており、「震災の帯」と呼ばれる細長い帯状の地域に被害が集中し、その地域の揺れが特に大きかったことを示している。被害の集中した地域は断層の真上ではなく、地盤内の地震波の伝播のため、縄文海進より海岸側の沖積平野に集中している。
詳細は「阪神・淡路大震災」を参照
この地震による被害は、日本でも数十年に1回程度しか発生しないような甚大なものであった。死者6,434人、行方不明者3人、負傷者43,792人、被害建物689,776棟、被害総額は約10兆円に達した(これは自然災害によるものの中で史上最大の被害額といわれる)。
気象庁は、この地震を「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」と命名した[4]。マスメディアなどでの通称は阪神大震災、もしくは神戸大震災とも呼ばれた。英語の正式名称は「1995 South Hyogo Prefecture Earthquake」あるいは「The South Hyogo prefecture Earthquake in 1995」であり、一般的には「Kobe earthquake」「Hanshin earthquake」などと呼ばれる。
気象庁は地震が発生したその日のうちに「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」と命名した。しかし、気象庁による正式命名に先立って毎日新聞が「阪神大震災」と呼び始めていた。他の報道機関のなかにもこれに追随する動きがではじめた。
一方、朝日新聞や日刊スポーツでは「関西大震災」と呼称していたこともある。
その後、政府は、今回の災害の規模が大きい事に加えて今後の復旧に統一的な名称が必要であるという観点から、淡路島地区の被害も大きかったことも考慮し、災害名を「阪神・淡路大震災」と呼称する事が2月14日の閣議によって口頭了解された。2月24日には、5年間の時限立法として「阪神・淡路大震災復興の基本方針及び組織に関する法律(平成7年法律第12号)」が制定(即日施行)された。この時に「阪神・淡路大震災」と呼ばれるようになる。
1994年11月9日以降、有感の微震が断続的に発生した (PDF)。前兆であった可能性が高いとされる (PDF)。
本震前日の1月16日の18時28分、明石海峡付近を震源とするM3.3の地震が発生し、神戸で震度1の微震を観測したのを始まりに、16日中に計4回の小さな地震が観測された。これは大方のところ、翌日の大地震の前震だったと見られている。しかし、当時も含め現在、前震から大地震の発生を予測するのは困難であるとされる。
これは、無数にある地震のパターンからどのようなものが前震であるかいまだに見つけられていないことや、前震を捕らえるためには特定の地域を精密に長期的に観測し続けることが必要なことなどが理由として挙げられる。ただ、前震と本震との関連性やパターンが明らかになれば、大地震の予知につながるものだとされ、研究が行われている。地震の数日前から、直前に至るまでの間に、関西地方を中心として様々な異常現象が見られたという一部の人からの報告がある。いわゆる、「地震雲」をはじめに、謎の夜間発光現象の目撃情報、ミミズや昆虫の異常大量発生、動物の異常な行動、携帯電話などの電波を用いる機器の異常、太陽・月の光などの異常などである。
これらは、宏観異常現象として将来の地震予知に役立つのではないかと考えられている。それらの証言・情報を収集し研究する研究者もいるものの、検証不足などが指摘されており、疑似科学程度に過ぎないとされているものが多い。しかしながら、地震の1箇月ほど前から記録が残っている地下水のラドン濃度の異常など、ある程度の有意性が認められているものもある。
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テンプレート:日本近代地震
bg:Земетресение в Кобе (1995)da:Jordskælvet i Kobe den 17. januar 1995fi:Kōben maanjäristys 1995id:Gempa bumi besar Hanshinms:Gempa bumi Kobe 1995pl:Trzęsienie ziemi w Kōbe, 1995sv:Jordbävningen i Kobe 1995
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