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テンプレート:漫画『火の鳥』(ひのとり)は、手塚治虫著の漫画。火の鳥(不死鳥)をモチーフにした一連の作品からなっている。
手塚治虫が漫画家として活動を始めた初期の頃から晩年まで手がけられており、手塚治虫がライフワークと位置付けた漫画作品[1]。古代からはるか未来まで、日本を主とした地球や宇宙を舞台に、生命の本質・人間の業が、手塚治虫自身の独特な思想を根底に壮大なスケールで描かれる。物語は「火の鳥」と呼ばれる鳥が登場し火の鳥の血を飲めば永遠の命を得られるという設定の元、主人公たちはその火の鳥と関わりながら悩み、苦しみ、闘い、残酷な運命に翻弄され続ける。
雑誌「COM」以降の連載作品では過去・未来・過去・未来と交互に描き、手塚本人が死亡した瞬間に作品が完結するという構想が練られていた[2]。
この作品に多くの漫画家が影響を受け、数多くの映像化・アニメ化・ラジオドラマ化が行われた。
火の鳥は「〇〇編」と名の付く複数の編から成り立っている。
最初に連載されたのは1954年(昭和29年)、学童社の『漫画少年』の「黎明編」だったが、学童社はその後約1年ほどで倒産、この「黎明編」は未完に終わる。 その後、1956年に雑誌『少女クラブ』に「エジプト編」・「ギリシャ編」・「ローマ編」が連載された、そこから期間を空け1967年に雑誌『COM』に新しく書かれた「黎明編」から複数の編が連載され雑誌COMは休刊になる。その後1976年に雑誌『マンガ少年』で「望郷編」から「異形編」が連載されマンガ少年も休刊、1986年に『野性時代』で「太陽編」が連載された。
基本的には多数ある「〇〇編」はどれも一つの物語として完結しているため、朝日ソノラマ出版版や角川版などの一部では、どの作品から読んでも楽しめるように第一巻・第二巻のように「〇〇巻」と付けずに「〇〇編」とだけ付けて販売している。主人公・時代もそれぞれ異なる。そのため短編作品として捉えることができるし、人類の誕生から終焉までを描いた壮大な長編作品として捉えることもできる。「〇〇巻」と巻数表記されてない単行本については過去から未来まで順番を並べ替えて読むこともできる。順番を入れ替えると過去だと思っていた編が全て未来になり、未来だと思っていた編が全て過去になる仕掛けが施されている。
手塚本人が描いたものとしての火の鳥は野性時代の「太陽編」が完結したことにより終了しているが、実際には太陽編の後も構想が練られていた。火の鳥は過去、未来、過去、未来、と交互に「現代」に近付いて描かれるが、手塚は「自分の死亡時刻」を現代と置いており、「現代編」を死ぬ瞬間に描くと公言していたが[2]、手塚は死ぬ直前に何かを描こうとするも実現には至らなかった。
しかし、火の鳥を一つの長編作品として捉えた場合の最終的な結末は「未来編」で先に全て描かれており、NHKでアニメ化された時は最終的な結末を「未来編」で見せ物語が幕を閉じる。また「未来編」は物語の始まりである「黎明編」に続くため作品自体が無限に繰り返すような作りになっている。(この「未来編」は一番過去としても受け取れ、一番未来としても受け取れるため、最初に読んでも最後に読んでも物語が繋がるというあまり他の漫画には使われていない特殊な形態をとっている。巻数表記のない単行本を入れ替えて読む場合は第一巻にも最終巻の役割にもなる。)
1980年の手塚存命中に手塚が手がけた映画に「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」が存在する。これは漫画の映像化ではない個別に完結した物語であり、火の鳥全体を総括するような内容になっている。本作は火の鳥の世界の結末の一つが描かれている。
手塚死去のため描かれなかった内容はセガから発売された2003年のゲーム「ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-」や2006年の「ブラック・ジャック 火の鳥編」などに一部着想が生かされている。
手塚治虫の代表作の一つに『ブッダ』が存在するが、これは雑誌COMの休刊時に「火の鳥 東洋編」として出版社から企画されたものであった。[3]そのため作風・テーマ性が共通し、鼻が大きな人物(猿田彦)など共通の登場人物が数人出てくる。
さらに漫画作品ではないが、手塚治虫が死を目前にした病院のベッドの上で彼自身が手がけたものに舞台劇「火の鳥」が存在する。これは西暦2001年の時代設定であり、個別に完結したストーリーである。本作は1989年2月8日にスペース・ゼロにて公開されたが、皮肉にも翌日である2月9日に手塚が亡くなったため公開二日目にして追悼公演として上演されるようになった[4]。手塚の訃報を知ったスタッフが午後7時の公演時間に合わせてお悔やみの場内アナウンスをすると、観客席からの嗚咽が漏れ、舞台の最中にも止まらなかったという。現在この舞台劇版「火の鳥」は講談社から発売されている「手塚治虫漫画全集 386巻 別巻手塚治虫シナリオ集」や朝日新聞社から発売されている「ぜんぶ手塚治虫!」、樹立社の「手塚治虫SF・小説の玉手箱」等でシナリオ原稿を読むことができる。この舞台劇「火の鳥」は手塚存命中に発表された作品としては最後の作品であり、手塚の遺作の一つになった。
テンプレート:ネタバレ
ここでは複数の編にまたがり登場する人物等を紹介する。
火の鳥人智を超えた存在で、100年に一度自らを火で焼いて再生(幼くなる)する事で永遠に生き続ける。元々は天界で飼われていたが、地上界に逃げ出した。人語を解し、未来を見通す。また、その生血を飲めば、永遠の命を得る事ができるという。呼称は鳳凰・火焔鳥・フェニックス(不死鳥)など。時空を超えて羽ばたく超生命体として描かれる。モデルは実在のキヌバネドリ目キヌバネドリ科の鳥ケツァール。その身体は宇宙生命(コスモゾーン)で形成されており、関わった人々の魂をも吸収して体内で同化し生かし続ける事も可能。話によっては人との間に娘を得ていたりもする。なお、『ブラック・ジャック』等の手塚作品において「フェニックス」等の名前でしばしば出演しているが、基本的には普通の鳥として出演し、言葉は話さない事が多い。猿田猿田彦、猿田博士、我王、鞍馬の天狗など、共通して大きな鼻の持ち主と運命付けられているが、それぞれの編の世界観に合わせ名前やキャラ、何ゆえにそのような大きな鼻を持ったのかの由来が少しずつ異なる[5]。作者自身がモデルという説もあるが、作者自身の自画像とは懸け離れている(作者自身をモデルにしたキャラは、乱世編に手塚太郎光盛として登場。おそらく同姓であるからと思われる)。猿田彦の犯した数々の悪行を清算する為に来世達は酷い目にあう宿命にあるが、罪の清算が終わりつつある結果として『鉄腕アトム』のお茶の水博士が設定された(アトム作中でお茶の水博士が事件に巻き込まれ酷い目にあったり果ては死にかけたりするのはまだ罪が残っている為、らしい)。ムーピーいかなる厳しい環境にも耐えうる生命力を持つ不定形生物。巧みな変身能力を有し、人型をとり人間の社会に溶け込むこともできるが、その能力から人気が高く、狩られてしまうため、どこかの星で集団でひっそりと暮らしている。「未来編」では一種のテレパシー能力を用いた「ムーピー・ゲーム」が人類をスポイルするとして、保有を禁止されたペットであったが、主人公・山之辺マサトの恋人タマミはそのムーピーであった。寿命は人間より遥かに長く、500年位は生きられる。「望郷編」では人間とムーピーのハーフが繁栄する。ロック35世紀における都市国家メガロポリスヤマトの中央本部に勤務する1級人類戦士。エリートで、同期でありながら総合審査によって自分の部下となった「未来編」の主人公マサト(2級で宇宙飛行士である)に対して辛く当たるが、「未来編」において人間の愚かさを見事に演じ切ったキャラクターでもある。試験管ベビーとして誕生したので両親はいない。強いて言えば自分を生み出した精子と卵子を選んだ中央コンピュータ「ハレルヤ」が親。「大地編」では主人公として登場する予定だったようである。ロビタ26世紀、「復活編」にて主人公のレオナとチヒロが結ばれて誕生。臀部のベアリング(?)で滑るように動き(電子頭脳が大きくなりすぎてバランスが悪く、二足歩行を断念)、腕は2本指であり、構造は非常に単純。一方でレオナの記憶を受け継いだため、普通のロボットと違い人間臭い感情を持つ。稼動限界の後に業者が引き取って、その構造を模して記憶をコピーした物が量産される。技術の進歩によって、より精巧なロボットが造られても、ロビタはその人間臭い感情によって多くの人間に好まれ、数世紀にわたって量産されるが、その一方でロボットを人間の道具と考える人間にとっては極めて不快な存在でもあった。31世紀において、農場に迷い込んだ子どもを殺した罪(冤罪)で有罪の判決が下された際に、裁判官が個体ナンバーを特定できなかった為に、その時に農場で働いていたロビタ全員が溶解処置される。同胞をそのような形で失った世界中のロビタは集団自決を行い、稼動可能な物は全て溶鉱炉に身を投じる。月にいて集団自決に参加できず、エネルギー切れによる自決を選んだ最後の一体のロビタは、35世紀に猿田博士に救助され、「未来編」では猿田博士の助手として働く。牧村五郎「宇宙編」で登場するアストロノーツ(宇宙飛行士)。生まれた時からアストロノーツとなる事を宿命づけられ、外宇宙に地球由来の細菌を持ち込まないために、無菌室で成長する。初恋の女性に裏切られた事がトラウマとなり、女性に手が早くかつ冷淡である。その初恋の女性の幻に惑わされる形で異星人を虐殺し、その罪により火の鳥から永遠に生きる刑罰を受けている。「望郷編」において(おそらく刑罰を受ける前)、地球に帰郷する途中のロミと出会う。チヒロ精密機械局で作られた量産型の事務ロボット。2545号は「望郷編」にて地球に不法侵入したロミとコムを助け、61298号は「復活編」でレオナと出会い愛の感情を得る。チヒロ型の仲間は13,692,841体、ほかの型もあわせると世界に1,277,554,539体の仲間(おそらくロボットの総数)がいる。八百比丘尼「異形編」において無限に繰り返す時間に閉じ込められる。「太陽編」では、霊界の戦いで傷ついた妖怪の手当てを行う。自分で自分を殺すという宿命を負っている。天国で飼われていた火の鳥が、ある日脱出に成功し下界へと降り立つ。
エジプト編の続き。
ギリシャ編の続き。
3世紀の日本。ヤマタイ国とクマソ国の争いを舞台に、ヒナクとナギの姉弟、ヒナクと結ばれるヤマタイの間者グズリ、防人の猿田彦たちの数奇な運命を描く。ヤマタイ国がクマソを攻略した裏には、老いた卑弥呼が火の鳥の生き血を欲していたという事情があった。大和朝廷の成立については江上波夫の騎馬民族説を採用している(本作品執筆時には話題になった説だが、現在ではほぼ否定されている。作品中でも邪馬台国と大和朝廷の風俗が似通っているなど、矛盾した描写も見られる)。
西暦3404年。地球は滅亡の淵にあり、地上に人間はおろか生物はほとんど住めなくなっていた。人間たちは地下都市“永遠の都”ことメガロポリスでコンピュータに自らの支配を委ねた。メガロポリス「ヤマト」と「レングード」の対立に端を発した戦争勃発で、あらゆる生物が死に絶える。独り生き残った山之辺マサトは火の鳥に地球復活の命を受ける。マサトは生物が絶滅してしまった地球で、再び生命が誕生し、進化を続けて再び人類が、人間が誕生する日まで見守り続けることを永い永い孤独の中で決意しなければならないことを悟った。ラストが黎明編へ繋がるような展開となっており、「火の鳥」全編の構成を示唆している。
古墳時代の日本。クマソ国王の妹カジカと、ヤマト国の王子オグナの間に芽生えた許されざる愛の物語。オグナはヤマトタケル、クマソ国王はクマソタケルがモデル。『古事記』・『日本書紀』の日本武尊伝説と、日本書紀の垂仁紀にある殉死の風習廃止と埴輪にまつわるエピソードも下敷きにしている(埋められた殉死者のうめき声が数日にわたって聞こえたという元の伝承を、火の鳥の生き血の効果であるとし、期間も1年にわたっての事としている)。石舞台古墳造営にまつわるエピソードがあるが、史実ではもっと後代の古墳であり、殉死者が埋められているという事も無い。手塚治虫はあくまで『古事記』・『日本書紀』は伝説であって、実在の天皇家とは何も関係は無いとコメントしている。
西暦2577年。ベテルギウス第3惑星から地球へ向かう宇宙船は、操縦者である牧村五郎の自殺によって事故に逢う。生き残った乗務員は宇宙救命ボートで脱出する。だが、自殺したと思われた牧村五郎には、火の鳥もかかわる因縁めいた過去があった。乗務員間の切ない愛憎のドラマ。
奈良時代。権力に翻弄される2人の仏師、茜丸と我王の宿命の戦いを吉備真備と橘諸兄による奈良東大寺の大仏建立を絡めて描く。火の鳥は我王に悪行のせいで子孫達が持つ事になる宿命を語り、怒りを奮起させる事で彼の腕をより上達させる。一方、悪党だった頃の我王に傷つけられた過去を逆手に取り、彼に罰を与えて都から追放する事で栄華を得た茜丸には、二度と人間には生まれ変われないという残酷な運命を彼の死の直前に告げる。苦しみに耐え続けながらも最後にはそれを肯定する我王、権力の庇護を得慢心に陥ってしまった茜丸の対比。人間の名誉と愛を望む醜さ、そして真の幸福とは何かと言った非常に深い題材を取り上げ、この「鳳凰編」を『火の鳥』全編中の最高傑作とみなす向きは非常に多い。ただし史実では橘諸兄によって重用されている吉備真備が、この作品では政敵として対立しているなど、史実の改変も多々見られる。K&Mにてフィギュア化されたのもこの話。
西暦2482年。科学の力で生き返ることが出来た主人公の少年レオナは、電子頭脳のために無機質なもの以外、生命体として認識できない(逆にロボットが人間に見えるようになったため、ロボットであるチヒロに恋心を抱いてしまう)。生命に細工を加えてしまった人間の罪と罰。主人公の事故死の背景には、アメリカにおいて主人公がフェニックス(火の鳥)の生き血を入手したという過去がからんでいる。
なお、レオナは頭の手術を受けたため一時的に坊主頭となっているが、NHKのテレビアニメ版では包帯を巻いただけの描写となっており、その点がぼかされていた。
10世紀、三保の松原。天の羽衣の伝説を元に描いた小編。
全編が、舞台で演じられる芝居を客席から見たようなアングルで描かれたものになっている。非常に短い作品であるが、放射能障害についての表現についての問題や、作者の意向があり、1980年まで単行本化されなかった。本来は「望郷編(未完)」と関連する話であるが、1980年に単行本化される際、描き直された後は全く独立した話になっている[6]。
城之内博士が育て上げた「第二の地球」で生活する少年コム。COMの休刊によって[7]、未完のまま中断される。放射能障害を描いたCOM版「羽衣編」を前提としているため、「羽衣編」改稿に伴い、構想を新たにした『マンガ少年』版「望郷編」が描かれ[8]、この版は未完のままで長く単行本に収録されることがなかった。
後の「乱世編」の元となる話であるが、『COM』が再び休刊したことにともない連載中断している。弁太のキャラクターがスマートに描かれており、猿と子犬のエピソードは『マンガ少年』版に流用されている。
八丈島のタナ婆伝説(あるいはそれと共通する西南太平洋各島の妊婦創世伝説)を下敷きとしている。エデン17という小さな星で子孫の繁栄のために健気に生きる地球人ロミ。老いた彼女は地球への望郷の想いを募らせる。『COM』版の「望郷編」(未完)との関連はほとんどなく、唯一、被爆した少年コムだけが、ムーピーと地球人との混血児という設定で再登場している。何度も描き直されており、雑誌掲載版、角川書店版、朝日ソノラマ版・講談社版では、内容が異なり、例えば、中盤以降登場する宇宙船に宇宙人が搭乗したり、地球に向かう途中に立ち寄る星に違うものがあったりする。
平安末期。木こりの弁太(弁慶)と田舎娘おぶうは源平の抗争に巻き込まれ、すれ違いの運命を送っていく。源平の抗争や源頼朝・義経兄弟の相克には、火の鳥の争奪が関わっているという筋立て。弁慶伝説を下敷きとする。「鳳凰編」の我王のその後(義経の師匠鞍馬天狗になった)も語られる。実体化状態の火の鳥は本編では登場せず[9]、作中で火の鳥として登場するのは実は孔雀であった。何度も描き直されており、雑誌掲載版、角川書店版、朝日ソノラマ版・講談社版はかなり細部が異なる。英雄として名高い義経が、本作では目的の達成のためには何物をも犠牲にして憚らぬマキャベリストとして描かれる。[10]
西暦2155年。視聴率を上げようと焦るTVプロデューサー青居は、クローン人間による殺人番組を考案する。クローン技術の本場であるペルーに向かうが、ペルーがクローン技術の実用化に成功したのは、火の鳥の血を引く女性の影響があった。雑誌掲載版と朝日ソノラマ版以降では、エンディングがまったく異なる。
戦国の世。残虐非情の父を恨み、その復讐のため尼を殺した左近介に恐ろしい因果応報が巡ってくる。八百比丘尼伝説を下敷きにしている。
千年の時代を隔てた2人の主人公により、2つの物語が並行して進行していく。白村江の戦いで新羅に敗れ、狼の顔を被せられた主人公、百済国王一族の少年ハリマは、飛鳥時代の日本に漂着して犬上宿禰(いぬがみのすくね)と名乗り、やがて壬申の乱に巻き込まれてゆく。一方、21世紀の日本は光一族に支配されており、地下世界(シャドー)に住むもう1人の主人公、坂東スグルは工作員として生きていた。
単行本化の際に連載版の未来側のストーリーが大幅に変更され、かなりのカットがなされている点である。連載版の未来側では火の鳥が登場したり、猿田が罰を受けるなどがあったりしたが、これが省略されている(古代側では火の鳥は傍観者に徹しており、その一方で未来において直接介入するのは行動が矛盾しており、それを整合させるためと思われる)。また、NHKのテレビアニメ版では未来側の物語が省略されている。
日中戦争時の上海を舞台に、関東軍の戦意高揚のため、中国大陸に伝説の仙鳥の探索を計画する。シノプシスには間久部緑郎(ロック)、猿田博士が登場。
後述のミュージカルによる『火の鳥』上演のための原作として、上記内容で新作描き下ろしを連載をする予定であったが、よりSF的な内容にとの希望があったためペンディングとなった。『野性時代』に1989年春から掲載されるはずだったとも言われるが[11]、手塚が病床に倒れたことから執筆されることは無かった。ただし、『野性時代』の編集部は『火の鳥』の続編ではなく『シュマリ』の続編を望んでいたという。
本編OA後に手塚治虫自身が21世紀が舞台であるので『鉄腕アトム』の外伝を描いてみたいと構想を語っている。具体的な構想があったわけではないが、断片的なアイデアとして、「アトムはロボットであり、不死の存在と言える。その魂は、最終的には、火の鳥に救われるのではないか」と言うことと、「意識していたわけではないのだが、お茶の水博士はその容貌からして、猿田の血を引いていると思う。彼はアトムの最期を見届けることになるだろう」と語っている。この構想の一部が2003年のゲーム「ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-」に生かされている。
角川春樹との対談の中で、手塚治虫自身が「現代編」の構想を語っている。手塚は「現代」というものの解釈を「自分の体から魂が離れる時」だとし、その時こそ「現代編」を描く時だとした。ほかに「1コマ」「ひとつの話」「火の鳥の終末になっていること」、と「現代編」の構想を語った。しかし、残念ながら「現代編」が描かれることはなかった。『ブラック・ジャック』の一編である「不死鳥」において、現代社会の中の「火の鳥」が描かれているが、手塚自身がこの作品を封印していたこともあり(「火の鳥」の「現代編」との兼ね合いを考えての措置だったと言われている)、「現代編」との関連は薄いと見るべきであろう。
手塚自身が登場し、本作のテーマや完結時期、死生観等について語るエッセイ風の短編。ストーリー上の関連は無い。
アニメ映画版については火の鳥2772を参照。御厨さと美によるコミカライズ。手塚治虫漫画全集で手塚治虫が描き下ろしで再漫画化する予定もあったが、実現しなかった。その後、太陽編完結後にも描き下ろしをする話があったという[12]。
黎明編(神話上の人物・出来事)
ヤマト編
鳳凰編
羽衣編
乱世編
異形編
太陽編
一連の作品の一部はラジオドラマ化、アニメ化、テレビゲーム化、または実写映画化された。
2004年には手塚プロダクションの制作により、NHK-BSハイビジョン(総合テレビ)にて新作のアニメが放送された。火の鳥を演じた竹下景子はアニメ映画「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」以来24年ぶりの火の鳥での出演である。放送エピソードは「黎明編」・「復活編」・「異形編」・「太陽編」・「未来編」。また、2005年元旦にBSハイビジョンで全編が再放送された。2005年4月からは総合テレビのミッドナイトチャンネル内で土曜深夜0:50~1:15に放送された。なお、このアニメは16:9のハイビジョン制作である。
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