文法:冠詞

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ミ・デア語文法
目次
正書法と発音 - 動詞 - 冠詞 - 代名詞 - 名詞 - 修飾詞 - 後置詞 - 接続詞 - 数詞 - 造語法

本項では、ミ・デア語の冠詞についてまとめる事とする。

冠詞の種類[]

ミ・デア語の冠詞は全て名詞に対する後接語であり、以下の三種類に分類される。

指示冠詞[]

話し手のいる地点と状況をもとにしてものを指し示す機能を有する（日本語の「こ」「そ」「あ」に相当）他、時間を表す名詞に対してはそれが過去、現在、未来のどの時点を指しているのかを示す機能を有する。また、欧州諸語における定冠詞と同様の用法がなされる場合もある（特にse-）。

• 近称・現在 : ku-
• 中称・過去 : se-
• 遠称・未来 : yo-

派生的に、一般名詞であるmabis、mīta、madi、nodok、ašim等と結合して指示代名詞も形成する。

疑問冠詞[]

疑問文において焦点となる人や物を示す機能を有し、対象の特定性に応じて二種類に分類される。

• 特定 : du-対象が選択肢として与えられる場合、または特定の範囲に限定される場合に用いられる。日本語の「ど」に相当し、英語のwhichはこれに含まれる。
• 不特定 : la-対象が特定の範囲に限定されていない場合に用いられる。英語のwhatはこれに含まれる。

疑問冠詞も、指示冠詞と同様に一般名詞と結合して疑問代名詞を形成する。

所有冠詞[]

ものの所有者を示す機能を有し、所有者の人称と数によって決まる。三人称及び不定人称ではしばしば省略される他、近年では人称代名詞の属格によって示される場合も増加している（但し、その人称代名詞自体は名詞taに所有冠詞を結合させた形となっている）。

	単数	複数
一人称	mī-	min-
二人称	rī-	rin-
三人称	jī-	jin-
物称	gī-	gin-
不定称	hī-	hin-
全称	nin-
無称	lī-

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