アクマゾ村
経済の栄えた大きな村。
村の中央には大きな時計塔があり、それを囲むように商店街が立ち並ぶ。さらにその外側に居住区が存在し、住民は毎日朝に時計塔に向かって祈りを捧げ、生活を始める。
村と言っているが、街と言っても過言ではないくらい栄えており、商店街では毎日賑やかな声が聞こえてくるだろう。村外への移動は基本的に馬車で、村の外れには牧場もある。
見た目は西洋の田舎町に近い。その中でも一際大きな時計塔が目につく。
住民登録をする場合、他の場所とは一風違ったものを行うようだが……?
ここに住む住民は皆裕福な暮らしをしており、争いも少なく平和である。
30年に一度、『フォルトゥーナ』と呼ばれる村長交代の儀式が行われる。その日は大きな祭りが開かれ、前村長の見送りと、新村長の迎え入れを行う。盛大な祭りは夕方には終わり、夜は必ず家に戻り、祈りを捧げて早めに就寝する決まりになっている。
この日は夜も賑やかなこの村が静まり返る特別な日である。
トランクィッルスが管理している信者の村。
住民は全てトランクィッルスの信者であり、契約を交わしている。その為商業は栄え、金に困る事はなく裕福な暮らしを約束されている。
定住するものはトランクィッルスと契約を結ぶ必要があり、また村で新しく生まれた子供も契約を結ぶ。
時計塔はトランクィッルスの拠点となっており、彼女が村に滞在している間はそこにいる事が多い。
村長交代の儀式では、もうすぐ寿命を迎える村長をトランクィッルスが喰らう儀式である。
住民が家に篭っている間、村長とトランクィッルスは時計塔で最期の時間を過ごすのだ。
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