ジムナトリム(Gimnatrim)
概要
ジムナトリムは人口やその大きさこそ近隣国家の首都と同じ規模の都市であるが、国ではない。君主も法律も存在しないため治安が悪い。暮らしているカノン曰く「生きていけるのは金持ちか、強い奴か、そのどちらかの下で働ける奴だけ」。
魔法を使えるほど教養のある者が生まれ育つ場所ではないのでアークやソルシエの類はほとんどいない(遺跡の調査で外部から訪れる協会の者が少数いる)。一方でならず者の集まりに端を発する都市なのでムーンやヴァイスにあたる者はそれなりに存在する。
市場に出回っている武器や防具を上回る力を秘めた魔法はジムナトリムで恐れられており、魔法使いの多くは高給でマフィアに雇われていたり、用心棒として行商人に付いていたりすることが多い。
毎日どこかで必ず怪我人が出るので、治癒魔法が使えるタイプのナチュラルは仕事に困らない。
歴史
ジムナトリムの都市が広がる荒野は、セレスタイト文明の遺跡が姿を現すまでは資源もほぼ採れず土地は痩せており、加えてここには近隣の国を追われたり、自ら逃げてきたりした「ならず者」達が僅かな資源をめぐって日々争いを繰り広げている…というような噂も絶えない「不毛・無法地帯」であった。当然、ここを領土として主張する国も無かったため、「無主地」として長らく放置されてきた。そのような中で突如現れた遺跡という歴史的建造物と、未知のエネルギー鉱石の発見は近隣国に大きな衝撃を与えた。
国々は手のひらを返したようにセレスタイト文明の眠る荒野は自国の領土であると主張をしたものの、その所有権について議論を重ねる間に遺跡の周辺にはかつて文明が栄えた跡地から出土するセレスタイトやその歴史的価値のある遺跡・遺物を求めて多くの者がこの近辺に移り住むようになり、遺跡を囲むように巨大なスラム街を形成していった。連合軍を結成し「ならず者の都市ジムナトリム」を制圧、近隣区域の治安を取り戻す―という大義名分での侵攻作戦計画も国際世論で大きな批判を浴び、結局近隣国が何もできないまま都市は肥大化、現在に至る。
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