W52T

ページ名:W52T


W52T(だぶりゅーごーにーてぃー)は、東芝が日本国内向けに開発した、Au (携帯電話)ブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話のCDMA 1X WIN対応携帯電話である。

目次

特徴[]

携帯電話端末として世界初の3インチワイドVGA液晶を搭載し、それをアピールするべく東芝製機種で初めてのスライド型となった。前機種のW47Tは東芝機として初めてEZ FeliCaが搭載され、Bluetooth機能は省略されたが、このW52Tはau端末として初めて両者を搭載している。搭載されたFeliCaチップはau 2007年春モデルで採用された新バージョンで、従来の3倍となる容量を持ち、電子クーポン機能「auケータイクーポン」に対応している。

その他、ワンセグ・デジタルラジオといった最新サービスに対応する(ただし、EV-DO Rev.Aに対応しない点を除けば)など、auの提供する機能がほとんど入った"ほぼ全部入り"のハイスペック端末になっている。また付属のTV用ケーブルを利用すれば画像やビデオクリップ、PCドキュメントビューアーなどを家庭用のテレビで表示できる(なお、ワンセグ放送の出力には対応しない)。

東芝が積極的に搭載してきたBluetoothにより、自動車運転中の無線ハンズフリー通話を可能とし、無線音楽プレーヤーとしての利便性も高い。2006年発売のW44T / TiMO W44T IIおよび2007年発売のW44T / TiMO W44T II同様Bluetooth・SCMS-Tもサポートする一方で、ワイヤレスミュージックリモコンレシーバーは別売りとなった。SCMS-Tをサポートする音楽用Bluetoothワイヤレスヘッドフォンは少ないため購入時には注意が必要である。

なお、SoftBank向けに本機と同等の911Tが発売されているが、キャリアが異なるため通信方式(911Tの場合HSDPA対応のW-CDMAを用いる)が異なるほか、フルブラウザにおける横表示の可否、フォントのアンチエイリアス処理・TV電話・デジタルラジオの有無、本体の大きさや厚さ、デザインに違いがある。

評判[]

au2007年春のラインナップのなかでは最もスペックが高く、多機能なフラッグシップモデルであることから、注目度やユーザーからの期待は高かった。W21TやW31TやW31TでBluetoothを手放せなくなったユーザーにとっては待望のBluetoothとFelicaチップ同時搭載機でもある。そのためか、価格設定がかなり高くなっている。

W52Tは携帯電話端末としては世界初の3インチワイドVGA (WVGA) 液晶を搭載していて、メール本文や電話帳の一覧性は高い。ただし、メニュー画面を始めとするGUIやフォントなどはレスポンス・電力消費等を考慮してQVGAで作成されており(いわゆる「倍角フォント」)、現段階でVGA本来の精細さを生かすことのできるコンテンツは、EZナビウォークやPCサイトビューアー・ワンセグ・壁紙などと限られている。そのため、それを期待していたヘビーユーザーからの不満は多い。なお、東芝製CDMA 1X WIN端末では、W31T以降、「極小」以外の文字サイズで倍角表示による文字のギザギザ感があまり気にならない「アンチエイリアス処理」が施されている。

320×180ピクセルないし320×240ピクセルで送波されているワンセグ放送は、補間処理(スムージング)を施し表示することとなり、ディスプレイの精細さを生かすことができない。


報告されている不具合[]

  • 突然電源が切れる。(ケータイアップデートで対処、しかしアップデートした携帯の一部で同現象が再び発生)
  • Bluetooth通信に失敗する。または対応機器であるはずなのに使用できない。(ケータイアップデートで対処)
  • microSDカードが抜けなくなってしまう。
  • 画面をスライドした際に画面裏のスポンジが擦れて、テンキーの1と3の上あたりに擦り傷が付いてしまう。場合によってはスポンジがとれる。
  • EZニュースフラッシュの自動更新はおろか手動更新さえできない。
  • キーロックが勝手に外れる。
  • 閉開ロックが勝手に解除される。(ケータイアップデートで対処)
  • ワンセグ視聴中にエラーで異常終了してしまう。(ケータイアップデートで対処)
  • 決定キーから異音がする。
  • 充電完了表示がでていても満充電になっていないことがある。(数回充電をしなおすことで改善)
  • 待受状態でEZニュースフラッシュを受信した場合、液晶画面のバックライトを点灯しているため、待受時間が通常より短くなる。(ケータイアップデートで対処)
    • データフォルダ使用率が90%前後になるとワンセグやauMusicPlayerなど高負荷の処理中や終了直後にスライドを閉じるとリセットすることが多くなる。

対応サービス[]

  • au Smart Sports(アプリのダウンロードが必要)
  • au LISTEN MOBILE SERVICE
  • PCサイトビューアー(横画面表示非対応)
  • 着うた
  • 着うた
  • au Media Tuner(ワンセグ・デジタルラジオ・EZチャンネルプラス)
  • EZ・FM
  • EZ FeliCa(クーポン対応)
  • EZナビウォーク
  • EZ助手席ナビ
  • EZチャンネル
  • EZアプリ (BREW)(オープンアプリプレイヤー非対応)
  • au LISTEN MOBILE SERVICE
  • 安心ナビ
  • EZチャンネル
  • EZニュースフラッシュ
  • デコレーションメール
  • 緊急通報位置通知
  • ケータイ探せて安心サービス
  • アドレス帳預けて安心サービス
  • 赤外線通信 (IrDA)

CM[]

2007年2月10日18時59分15秒から全国の民放テレビ局にて、同機のCMキャラクターであるBoA出演のCMが45秒間放送され、合法的な電波ジャック状態になった(一部18時59分00秒からの局もあり)。

沿革[]

  • 2007年1月16日 W52T、KDDIより発表。
  • 2007年2月に発売。各地方ごとの発売日は下記の通り。
    • 北陸地区 2月16日
    • 北海道・関東・関西・中国・四国・沖縄地区 2月17日
    • 中部・九州地区 2月22日
    • 東北地区 2月24日
  • 2007年3月27日 W52T、ケータイアップデート開始(電源が切れたりつかなくなる不具合、bluetooth通信の一部不具合を改善)
  • 2007年5月9日W52T、ケータイアップデート開始(待ち受け時間が短くなる不具合、オートロックの設定内容が変更される不具合、ワンセグ視聴中にau Media Tunerが終了したり電源が落ちる不具合を改善)
  • 2007年8月31日W52T、ケータイアップデート開始(EZニュースフラッシュが更新されない不具合、待ち受け時間が短くなる不具合、20以上のグループに保存されたアドレス帳データがメモリ転送できない不具合、オールリセット機能使用後、テレビ電話発信不可となる不具合を改善)

関連項目[]

  • BoA - W51T / W52T / W54Tのイメージキャラクター
  • W51T - W52Tの姉妹機種。
  • 911T - 通信方式がW-CDMAになっていることやTV電話に対応している点を除けばW52Tとほぼ同じ仕様のワンセグ携帯
  • G-BOOK mX / G-BOOK mX pro

外部リンク[]

  • W52T (TOSHIBA)
  • au by KDDI
  • KDDI au: オンラインマニュアル > W52T
  • W52T - auケータイ探検隊 (au one)
  • NEW COLLECTION 2007 SPRING



Smallwikipedialogo.pngこのページの内容は、ウィキペディアから取られています。オリジナルの記事は、W52Tにあります。この記事の著作権者のリストは、ページの履歴を御覧ください。ケータイ wikiaと同じく、ウィキペディアのテキストは、GNU Free Documentation Licenseで提供されています。




特に記載のない限り、コミュニティのコンテンツはCC BY-SAライセンスの下で利用可能です。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。


最近更新されたページ

左メニュー

左メニューサンプル左メニューはヘッダーメニューの【編集】>【左メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。掲示板雑談・質問・相談掲示板更新履歴最近のコメントカウン...

電池パック

ファイル:Lithium-ion battery IBM b.jpgIBM用電池パック(リチウムイオン二次電池)ファイル:Lithium-ion Polymer battery Toshiba PA-...

解約_(携帯電話)

携帯電話・PHSにおける解約(かいやく)とは、携帯電話・PHSの回線契約を解除することである。目次1 解約について1.1 番号ポータビリティーでの解約について2 強制解約3 即解約3.1 機能目当ての...

衛星電話

衛星電話(えいせいでんわ)とは、通信衛星と直接通信する電話機を使用した電話網を提供するサービスである。電線(現在は光ケーブルやマイクロ波回線も使う)を使った有線電話(固定電話)や地上の無線通信技術を用...

船舶電話

船舶電話(せんぱくでんわ)とは、船舶に搭載の電話機により海上からの電話を行う移動体通信である。陸上の海岸局(基地局)を使用した公衆交換電話網と接続されたものである。日本では、衛星電話に移行したり、海上...

自動車電話

自動車電話(じどうしゃでんわ)とは、自動車搭載の電話機による移動体通信である。陸上の基地局で公衆交換電話網と相互接続されており、現在の携帯電話システムの元となった。なお日本では、1999年11月から運...

緊急通報位置通知

緊急通報位置通知(きんきゅうつうほういちつうち)は、携帯電話から110番、119番、118番へ緊急通報された際に緊急通報受理機関に対して、発信された場所に関する情報を自動的に通知する機能のことである。...

純増数

純増数(じゅんぞうすう)とは、サービス加入者数など統計値の変化を表す数値であり、「増加数から減少数を差し引いた、純粋な増加数」から採られている。移動体通信業界における純増数[]携帯電話・PHS業界では...

第四世代携帯電話

テンプレート:予定第四世代携帯電話(だいよんせだいけいたいでんわ)とは、ITUが2008年から2009年に策定予定の通信規格に準拠するデジタル方式の携帯電話やその方式のこと。3Gや3.5Gより次の世代...

第二世代携帯電話

第二世代携帯電話(だいにせだいけいたいでんわ)は、第三世代携帯電話よりも以前のデジタル方式の携帯電話のこと。1993年に登場。NTT大容量方式・TACS等のFDD-FDMA-FMのアナログ携帯電話を第...

第三世代携帯電話

第三世代携帯電話(だいさんせだいけいたいでんわ)とは、国際電気通信連合(ITU)の定める「IMT-2000」規格に準拠したデジタル方式の携帯電話やその方式のこと。欧州では、UMTS (Universa...

第三・五世代携帯電話

第三・五世代携帯電話(だいさんてんごせだいけいたいでんわ)とは、第三世代携帯電話(ITUの定める「IMT-2000」規格)の内、高速データ通信規格に準拠したものを特に区別する場合に言う。デジタル方式の...

第一世代携帯電話

第一世代携帯電話(だいいちせだいけいたいでんわ)は、初めて実用化されたアナログ方式の携帯電話のこと。日本ではNTT大容量方式やTACS等のFDD-FDMA-FM方式が、アメリカではAMPSが、ヨーロッ...

着信御礼!ケータイ大喜利

『着信御礼! ケータイ大喜利』(ちゃくしんおんれい ケータイおおぎり)は毎月1回、NHK総合テレビジョンと海外向けのNHKワールド・プレミアムにて深夜に生放送されているバラエティ番組である。目次1 概...

着信メロディ

着信メロディ(ちゃくしん‐)は、携帯電話及びPHSの着信音を単音又は2 - 128音程度の音楽風メロディーにする機能である。略称の「着メロ」は、株式会社YOZAN(旧アステル東京)の登録商標。英語では...

着信ボイス

着信ボイス(ちゃくしんボイス)は、携帯電話の着信音をADPCM等で符号化された音声にする機能。通常芸能人の声や効果音などシンプルな音が使われる。なお、前者の場合は動画として配信されているものもある。最...

着せ替え携帯

着せ替え携帯(きせかえけいたい)とは、付属や別売りのパネルなどで外装が自由に選べる携帯電話の総称である。目次1 概要2 日本の機種2.1 NTTドコモ2.1.1 mova2.1.2 FOMA P90x...

着うたフル

着うたフル(ちゃくうたフル)は、携帯電話で従来の着うたを1曲全体でダウンロードできる、日本国内ローカルの音楽配信サービスである。圧縮率を約2倍に高めたHE-AACを使用することで、AACで圧縮された着...

着うた

着うた(ちゃくうた)は、携帯電話の着信音をMP3やAACなどのフォーマットで符号化された30秒程度の長さの楽曲にするサービス。株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の登録商標である。...