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W33SA(だぶりゅーさんさんえすえー)は、三洋電機携帯電話事業部(現・京セラ SANYOブランド)が開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話のAu (携帯電話)ブランドで販売されたCDMA 1X WINの携帯電話である。日本初のワンセグ対応端末として発売された。
2006年夏モデルとして、新たなカラーバリエーションとPCサイトビューアーや3D絵文字などが追加されたマイナーチェンジ版の「W33SA II」(だぶりゅーさんさんえすえーつー)も発売された。それと引き換えに旧機種のW33SAは生産打ち切りとなった。
外見は凹凸のない平面のなかにランプを兼ねた「WIN」のロゴがあり、側面から見ると台形をしている至ってシンプルなデザインをしつつ、多機能なマルチメディア端末。開発者によれば、デザインコンセプトは「優しい衝撃」で、シンプルながらもインパクトかつ高級感を醸し出すデザインを追求したという。
日本で初めて移動体向けの地上デジタル放送「ワンセグ」に対応している。その為、SH-Mobile3Aを一部カスタマイズしたプロセッサを搭載している。また、メーカーが「ダブル-テレビケータイ」と宣伝しているとおり、併せて従来のアナログテレビ放送も受信でき、au端末においてワンセグとアナログの両方に対応している最初で最後の端末となった。
通常なら音質というと主にヘッドホンで聞く場合が重視されるが、本端末は本体内蔵のスピーカーで聞く際の音質にもこだわっていて、フロント部分に装備されたステレオツインスピーカーとSpatializerの3Dステレオ技術により、豊かな音の広がりが楽しめる。ステレオの音声ファイルで常時有効となる。
着信メロディ (SMF) 音源は、ヤマハのAudioEngineチップ(MA-7i)が搭載されたことにより最大同時発音数128和音の再生が可能。3Dサラウンド再生機能を備え、表現力の高い演奏を実現している。
内蔵のミュージックプレイヤーとビデオプレイヤーはイコライザー機能を備えており、7種類のプリセットから好みの音質を選ぶことが出来る。低ビットレートや圧縮音源の為にやや劣化している着うた・着うたフル、SD-Audioなどに対し、若干ではあるが音質向上が望める。
PTT「Hello Messenger」やSD-Audio(AAC)、FM受信、GPSなど基本機能も充実している。
ユーザーから候補数不足などと指摘されていた文字入力予測変換ソフトウェアAdvanced Wnn V2は、W33SAⅡでAdvanced Wnn αに変更しており、変換辞書が従来のAdvanced Wnnの約8倍の容量に拡張されたという。
この機種に取り付けられているワンセグ・アナログ・FM共用ホイップアンテナは、ワンセグ対応機種では唯一可倒式ではない。その為、他のワンセグ対応機種(P901iTVやW43Sなど)のアンテナに交換しているユーザーも一部いる。
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